TS受けポケ使いが崩されるまで   作:ヤキブタアゴニスト

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第12話

ようやく向かい合ったポリゴン2とドサイドン。

 

ダンデさん視点、ポリゴン2は扱いにくい相手だろう。高い耐久力に一定以上の攻撃力。特に、前回までに見せたポリゴン2の攻撃技は、”冷凍ビーム”と”放電”。”冷凍ビーム”はドラパルトとドサイドンの、”放電”はリザードンとインテレオンの弱点だ。

一方で、ギルガルドはハピナスとアーマーガアという攻撃力上昇技を使う2体の対処、バリコオルは”どくびし”と”ステルスロック”の除去が役割。ダンデさんがどちらかでも失えばこちらはジリジリと追い込むことができる。

 

ならば、”ハードロック”で”冷凍ビーム”を受け止めてドサイドンで反撃する。ダンデさんならそう考えるはず。もしポリゴン2が大ダメージを受けたままで引っ込めば、ダンデさんは一気に動きやすくなる。

 

 

だからこそ、ここで決めに行く。

 

「ポリゴン2、ダイマックス!!!」

 

 

巨大化したボールからポリゴン2が繰り出される。

 

『なんと!!レジェーナ選手、ここでポリゴン2をダイマックスだ!!!!』

 

 

そう、そしてダイマックスした今なら、普段は使いにくい切り札のあの技が撃てる。

ドサイドン相手に、”冷凍ビーム”以上の決定打となる技が。

 

「そう来ると思ってた!!ドサイドン!!耐え切って、弱点保険で反撃だ!!”馬鹿力”!!」

 

流石はダンデさん、ハードロックと相性抜群の弱点保険を持たせていたのか。やはり、ポリゴン2はドサイドンで相手するつもりだったのだろう。なんなら、倒した後のことまで考えているに違いない。しかし、こっちはその想定以上の火力で落としに行く!!

 

 

「ポリゴン2!!”ダイソウゲン”!!!一気に倒し切って!!!」

 

いつもの進化の輝石ではなく、命の珠を握りしめたポリゴン2が"ダイソウゲン"を放つ。光と共に芽吹いた巨大なエネルギーが地を揺るがし、鮮烈な草の奔流となってドサイドンを呑み込む。

この日のために鍛え上げた”ダイソウゲン”が、ドサイドンに突き刺さる。ハードロックの耐性をもってしても、その一撃は受け止めきれなかった。

 

轟音を立ててその巨体が倒れ伏す。

 

 

「ドサイドン!!」

 

『ドサイドン戦闘不能』

 

一瞬、会場は静寂に包まれ、そして爆発した。

――チャンピオン・ダンデのポケモンが先に倒れる光景。観客の多くが、これを初めて目撃したのだ。

 

『一撃ーーーー!!!!!あのドサイドンを一撃で倒してみせた!!!』

 

だが、私の勝負はまだ終わっていない。

次に繰り出されるのは

 

 

「頼んだ!!ギルガルド!!」

 

そう、予想通り繰り出されたのはギルガルド。優れた耐性を持ち、ポリゴン2からの有効打はダイサンダーのみ。そういう風に、ダンデさんには見えているのだろう。だからこそ、ここは

 

「ギルガルド、”キングシールド”!!」

 

「ポリゴン2、”ダイサンダー”!!!」

 

お望み通りの”ダイサンダー”。それはやはり、”キングシールド”でかなりの部分を塞がれる。地上には”ダイサンダー”によってエレキフィールドが展開する。ギルガルドの高い耐久なら、もう一度受けても大丈夫だとダンデさんは判断するだろう。

 

 

「ギルガルド、”聖なる剣”で反撃!!」

 

「叩き潰して!! ポリゴン2、”ダイホロウ”!!!」

 

「なにっ……!!!」

 

それはダンデさんにとって完全な意表。

闇の奔流が渦を巻き、ギルガルドを直撃する。強烈な一撃は厚い装甲をも貫き、そのまま力を削ぎ落とした。

ポリゴン2がダイマックスを終えるのと同時に、ギルガルドが力尽きて倒れ伏す。

 

『ギルガルド、戦闘不能』

 

――二体目。

観客の歓声は、雷鳴のようにコートを揺らした。

 

『なんとレジェーナ選手。チャンピオンのポケモンを連続で倒した!!!交代合戦からの急戦で不意を突く鮮やかな戦い!!!!』

 

 

これでダンデさんのポケモンのうち、物理技を有効に使えるポケモンは恐らくいない。それはつまり、ハピナスやドオーをどうする事も出来ないということを意味する。

 

しかし、ダンデさんはこれでも動揺していない。いや、むしろものすごく嬉しそうにこちらに目を輝かせている。

 

「凄いな!!ここまで追い込まれたのは初めてだ!! だが、ここからだ!!インテレオン!!」

 

 

出てきたのはインテレオン。素早い機動と遠距離からの狙い撃ちができるスナイパーだ。ハピナスに引いても良いが、余計な動きをされる前に攻撃してしまいたい。

 

幸いにして、エレキフィールドと命の珠によって威力の上昇した”放電”ならば、余裕でインテレオンを倒せるだろう。

 

 

「ポリゴン2、インテレオンに何もさせないで!!”放電”!!」

 

「インテレオン、”気合いだめ”!!」

 

放たれるポリゴン2の”放電”、インテレオンはそれを避けずに受け止める。気合いの襷か!!と私が気がついた時にはもう遅い。それは、インテレオンが”気合いだめ”によって集中力を上昇させるための時間を作り出す。

 

「インテレオン、”狙い撃ち”!!」

 

こうなると、ポリゴン2ではどうしようもない。特性スナイパーで威力の上がった一撃がポリゴン2の急所に命中し、命の珠によって削れた体力を一撃で刈り取る。

 

「お疲れ様、ポリゴン2!!」

 

ポリゴン2に声をかけてボールに戻すも、頭の中では次にどうするかを必死に考える。インテレオンは素早い。ハピナスは確かに相手は出来るかもしれないが、その消耗は相当なものだ。急所による一撃では”瞑想”による強化も意味をなさないので常に回復し続ける必要がある。

 

だが、この状況はある意味において対処可能な方法が一つだけある。そう、それは

 

「グライオン、お願い!!」

 

水技が弱点のグライオンだった。

 

『なっ、なんとレジェーナ選手が繰り出したのはグライオンだ!!』

 

 

会場と実況がざわめく。まあ、それも当然だろう。この場面でグライオンなんてまさしく自殺行為だ。そう言いたいのかもしれない。”狙い撃ち”だろうと”冷凍ビーム”だろうとインテレオンからの攻撃にグライオンが耐えきるのは不可能だろう。

 

そして、私はそれを否定しない。

 

 

「インテレオン!!”狙い撃ち”!!」

 

インテレオンから必殺の攻撃が放たれる。流石はダンデさん。惚れ惚れするような威力と精度だ。

 

一直線に迫るその攻撃に対し、私は何の指示も出さない。

 

そして、そのまま、攻撃はグライオンに命中する。

 

 

当然、耐えられない。弱点を突かれたグライオンはそのまま倒れ伏す。

 

『グライオンやはり耐えられない!!!レジェーナ選手、ここにきて打つ手なしか!!』

 

しかし、その直後攻撃したはずのインテレオンが膝をつき、倒れる。

 

『なっ、インテレオンどうしたのか。攻撃したはずのインテレオンまで倒れている!!!』

 

 

「グライオン、ありがとう!!」

 

グライオンに持たせていたのはレンブの実。特殊攻撃を受けた時に食べると、攻撃してきたポケモンにダメージを与えることができる。グライオンは攻撃を受けながら、それをやってのけたのだ。

 

さあ、残るは半分だ。

 





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ダンデ戦が終わらない.....。
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