私とベジータは互いに構えて戦闘態勢に入った…
先に仕掛けたのは私でまずはベジータに向かって殴りかかった。
軽く流した私のパンチは受け止められたが構わずに攻撃を続ける。
私の攻撃を躱し続けたベジータは腕をつかんで崖に向かって私を投げ飛ばした。
「はあっ!!」
崖に叩きつけられた私にベジータは追撃をかけてきて顔を殴ってきた。
二発目を叩き込もうとしたベジータのパンチを躱して地面に向かって蹴り落とした。
「ちっ、人形じゃダメージがあるかも分からんな。」
こんな程度の攻撃で私がダメージなんて負うわけないじゃないか。
エネルギー永久式の人造人間を舐めてもらっちゃ困る。
Dr.ゲロや19号とかいうやつとは出来が違うんだよ。
「ふふ…」
「二度と笑えないように粉々にしてやるぜ。」
「やってごらんよ。」
私に煽られたベジータは掌からエネルギー弾を撃って後ろに来たトラックを消し飛ばした。
あーあ…やっちゃった。
「今のは全然本気じゃないね。」
「当たり前だ。俺が本気を出したら地球ごと吹っ飛んでしまうからな。」
そりゃすごいね。
私の記憶ではベジータよりも凄いやつが本気出しても壊れなかったと思うけど。
「私も本気なんか出しちゃいないよ。分かってる?」
「なら早く本気を出すんだな。壊されてしまってから後悔しても遅いぞ。」
「じゃあそうするよ。」
一気にベジータとの距離を詰めて顔を殴った。
ベジータは口元の血を拭って私の腹を殴ったがそれに合わせてカウンターの膝をベジータの腹に入れた。
倒れそうになってるベジータに向かって掌底で岩壁に吹き飛ばした。
「ベジータさん、無事ですか!?」
ベジータの仲間たちがやってきた。
全員とやるのは面倒だねぇ…
「何をしに来た?貴様らが相手になると思うのか?」
全員で戦うつもりはないんだ?
私としてはそっちの方が楽だから別にいいんだけどさ。
「逃げたきゃ逃げてもいいんだよ?私達は逃げるやつには興味がないからね。」
「なぜ逃げる必要があるんだ?これから貴様らを消してやるっていうのに。」
ふふ…強がっちゃって。
「素晴らしいな。さすがはサイヤ人の王子だけある。」
17号が拍手をしながら近づいてきた。
私に手を貸しに来たのか?
それとも自分も戦いたくなったとか?
「二人の戦いを邪魔する者はいないとは思うが…もしいた場合は俺も参加させて貰うぞ。」
戦いたくなって来たんじゃないんだ?
まぁ、私とベジータの戦いに邪魔が入らないようにしてくれたのは感謝しておくよ。
「続きやんの?」
「当たり前だ。」
「そうこなくっちゃ。」
再びベジータに向かっていき殴りつける。
そのまま追撃しようとしたが受け止められて投げ飛ばされ
地面に向かって叩きつけられた。
「はあああっ!!」
ベジータの撃ったエネルギー弾は立ち上がった私に直撃した。
初めてまともに攻撃を食らったけど大したダメージじゃない。
それよりも私の服がボロボロになっちゃったじゃないか…
「ちっ、ケロッとしてやがる。」
「宇宙人とは言え生身の人間なのにここまでやるなんてね。孫悟空はもっと強いんでしょ?」
ボロボロになったベストを脱ぎ捨ててベジータに問いかけた。
私と17号の記憶では孫悟空はベジータよりも強かった気がするけどこの世界ではどうなんだろう?
「ふざけるな!!かつては抜かれはしたが今は俺の方が上だ!!」
「なんだ…大したことないんだね…どっちも。」
「何だと!?」
ベジータは怒りながら私に向かってきた。
孫悟空と比べられた上に弱いと言われたことに対する怒りだろう。
怒りに任せた攻撃が私に当たるわけもなく全てを捌き切った後に回し蹴りをしてベジータの腕を折った。
「父さん!!」
超サイヤ人になったトランクスが剣を抜いて私に振り下ろしてきたがその剣は私の腕に止められた。
そんな剣で私を斬れると思ってた?
「ぐあっ!?」
17号がトランクスを後ろから殴りつけた。
17号の一撃は重くトランクスの意識を奪い、後に続いたピッコロも一撃でねじ伏せて天津飯の首を絞めていた。
「クソっ…ぐおおっ!?」
助けに向かおうとしたベジータの足を掴んで地面に向かって思い切り叩きつけた。
私と戦ってるのに17号に行くなんてつれないじゃないの。
「また動かれても面倒だから終わらせてもらうよ。」
倒れているベジータの腹を蹴りつけて完全に意識を失わせた。
これでしばらくは動けないだろう。
17号の方も絞め落とした天津飯を離して地面に降りてきた。
「18号、どうだった?」
「少しは楽しめたよ。」
また次もやりたいとは思わないけどね。
そもそも私は戦うことが好きってわけじゃない。
ベジータを倒して私に得になることがあればするけどさ。
「そろそろ行くか。」
「そうだね。」
いつまでもこんな所で時間を潰すわけにもいかないし、さっさと孫悟空の所に行かなきゃ。
「ああっ…」
上にあがるとクリリンが一人で固まっていた。
さっきの戦いを見ててビビっちゃったんだ。
「心配するな。全員生きてる。さっさと仙豆を食わせてやるんだな。」
17号がクリリンに言うと背を向けて立ち去ろうとした。
孫悟空の家の場所がどこにあるか聞かないんだ?
「孫悟空の家がどこにあるか聞かないの?」
「ああ。それじゃ面白くないからな。こういうのは自分たちで見つけるから意味があるんだよ。」
「ふーん。」
そんな事しなくても早く聞いてさっさと見つけて倒せば楽なのにさ…やっぱり変わってるねぇ。
まあ、聞いた所で簡単に答えるとは思えないけど。
「バーイ。ふふっ…」
クリリンと目が合っていたずらっぽくウインクをして16号のところに歩いていった。
少し待たせちゃったね…
「16号、待たせたな。」
「問題ない。」
「じゃあ行くか。ここよりも広いところに出て車を見つけよう。」
道も壊れたし、こんな所じゃ車なんか滅多に来ないだろう。
もっと栄えてるところに行って適当な車を拾えればいい。
どうせ乗るならしょぼい車よりもいい車がいいな。
「それなら服屋にも寄ってよ。私、新しい服が欲しいし。」
こんなボロボロの服じゃどこにも行けないよ。
正直あの服あんまり好きじゃないし。
「待ってくれ!!」
飛び立とうとした私たちをクリリンが引き留める。
さっきまでビビってたのに動けるようになったんだね。
「お前たちの目的は悟空を倒すことなのか!?」
「そうだ。」
こいつは孫悟空の親友だったっけ?
それなら私たちが孫悟空を倒しに行くことも止めるか…
「そんなことはやめてくれって言っても無駄か…?」
「無駄だ…俺たちは孫悟空を倒すために作られた。」
16号がクリリンの問いかけに答えた。
16号は私達よりも命令に忠実だから仕方ない。
私はそんな命令よりも服とか金の方が好きだけどさ…
「ううっ…」
「じゃあね。」
16号に言われて項垂れているクリリンに近づいていき、頬にキスをする。
せっかく勇気出してきたんだからご褒美をあげなきゃね。
「バーイ。」
クリリンに微笑みかけて私達は空を飛んでいった。
読んでくれてありがとうございます。
次回も楽しみにしてくれれば幸いです。
この小説にクリリンの元カノのマロンちゃんは登場させるべきですか?
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