今日も胸がいっぱい、や!   作:つヴぁるnet

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あの某絵師さんはやっぱ偉大っすね。
いっぱいいっぱいちゅき。あひぃ。


あと元がRPGだからといってゲーム基準(数字)の戦闘力にはしない。

じゃないと主人公が死ぬぅ!
人間とかザコだし、仕方ないね!

そんな訳で普通に終章特有のインフレキャラも趣味で出します。だから戦闘力とかはふいんき(変換できない)で楽しんでくれると大いに助かります。ノリと勢いとパスタで読んでくださいませ。


ではどうぞ


や!

 

 

 

 

「ちょっとー!降ろしなさいよ!」

「もぉー!なんでこんな目にぃ!」

 

 

 

「いや、そっちが襲ってきたからだろ」

 

 

木に吊るされた中級レベルのサキュバスの二人がギャーギャーとコチラに叫ぶ。

 

 

「あまり喧しいとまたペチペチするぞ。次は聖属性強めにペチペチだ!」

 

「なっ!そ、それは痛いからやめて…」

「ぅぅ、身体の魔力だけ叩いて神経を焼くなんて聞いたことないわよ……あ、でも意識がスゥーてきて少し快感だったわ…」

「え、なにそれ…こわっ…」

「ふふっ、ちょっとだけ癖になりそう…」

 

 

武器として装備しているのは実のところ木刀といった非殺傷武器であり、どちらも市販で売られているレベルの替えが効く、そんな適当な武器だ。

 

しかしこんなので槍使いのランキュバスや魔法使いのリーキュバスといった中級のサキュバスの襲撃を凌げる【上級職】ってのは本当にすごいよなぁ。

 

まぁ生まれた場所が、場所だからな。

 

戦闘力と適応力は人間の限界を超えてるとする。俺自身人間なのは変わりないが。

 

 

 

「てかこれ、拘束解けないんだけど…」

 

「特製の糸だ。もんむすに特攻」

 

「それ全てに対してじゃないの!」

 

「お、そうだな」

 

「ぐぅぅ!この人間(えさ)めぇ…」

 

「俺は平和主義者」

 

「じゃあ吸わせて♡」

 

「これから予定があるので却下」

 

 

ぶらんぶらんと揺らしながら抵抗するリーキュバスと、先ほどペチペチ叩かれた快感に恍惚気味なランキュバスを傍に、俺は木刀を腰に納刀しながら茂みの奥に隠れている小さな者に声をかけた。今回の連れだ。

 

 

「おーい、終わったから、そろそろ出てきてもいいぞー」

 

 

しかし、茂みから反応がなかった。

 

もしやまだ怖がっているのか?

 

やれやれ。いざ君がその気になれば俺の80倍は強いだろうに。いや、それ以上か?

 

足がめちゃくちゃ速いのは知ってる。

 

 

 

「冒険者を襲うのは勝手だが程々にしろよ」

 

「今日はその程々の日よ!」

「因みに命まで取るつもりは無かったわよ?」

 

「そうなんだ。てっきり食い散らかしてるかと」

 

「前までならね。でもサキュバスの村に行って少し認識が変わったわ。確かに、質の良い美味しい冒険者を一回きりで吸い殺しちまうなんて生産性が無いわ。適度に負け癖つけさせたら適当にポイするつもりよ」

「でも溺れたら、その時は……うふふっ」

 

 

思ったほど友好的だ。まあ話によれば現代のサキュバスってのは大昔と違って食い散らかす傾向は少なめにあるらしい。もちろんそのまま命を奪ってしまう恐ろしいサキュバスもいるから油断はできんが。交わす言葉も含めてな。

 

 

「でも俺が去るまでその糸は解放されない。それはそう言う代物だ。なのでバイバーイ」

 

「あー!私のごはんが行っちゃーう!」

「あら、殿方が女性を放置かしら?」

 

「俺はともかく旅の連れが随分と臆病者なタイプでな。騒がしいのは苦手らしい。そんな訳で今日はさよならだ、素敵なご両人」

 

 

手のひらをヒラヒラとしながら木に吊り下げられているサキュバスを放置し、その場を去る。

 

まだ一人「わー!わー!」と放置プレイを非難しているが、無視して距離を取る。

 

 

 

「中級サキュバス、普通に危なかったな…」

 

 

俺自身は鍛え方の関係もあり、ある程度は見て回避は出来たが、リーキュバスに関しては槍が達人レベルとかいう、某シミュレーションゲームなら剣使いにとって天敵だ。

 

一応保険があるとはいえ、正直絡めてがなかったら戦闘では負けてたかもしれん。

 

やっぱ種族差ってこえーわ。

人間軽く捻っちまうもん。

 

 

そんな風に脳内で反省会しながら一息つこうと水を飲み、そしてブランチ代わりに道具袋からノアパンを引っ張り出して、ガリガリと歯でノアパンを砕く。

 

固ければ固いほど良いと宣伝で売っているノアパン。

 

味は悪く無いけど固くて食べ辛いのはやや減点だな。

 

つーか固すぎるコイツでもんむす倒せそう。

 

頭でも叩けば幾らかダメージ入る??

 

 

「んー?お前も食べるか?」

 

「…」

 

 

いつの間にか足元に移動していた旅の連れ。

 

やっぱり足が速いなこの子。

ほんとうに、凄く足が速い。

 

とりあえずノアパンに興味津々な彼女に俺は腰元まであるその頭に手を伸ばすとワシャワシャワといつものように撫でる。

 

そうすれば普段は感情が伺い辛いそのジト目は柔らかに細まると気持ち良いそうに目を薄めてくれるし、そのまま手元に頭をスリスリと寄せて甘えてくる。本当にかわいいなお前。

 

でも師匠曰く、こんな形で俺の80倍以上は余裕で強い存在らしい。マジかよ。上位種族ってすげーな。

 

 

 

「大丈夫か?これ結構固いけど」

 

 

程々に撫でてやると、俺はパキリとノアパンを半分割り、撫でられてご満悦気味な彼女の口元に差し出す。するとお気に入りのランタンを尻尾に引っかけると、あまりよく見せないギザギザの歯を剥き出してパリパリと齧った。

 

結構大きめに渡したけどノアパンをバリバリと齧れてる辺り、お得意の包丁を取り出して分割する必要もないらしい。なかなか豪快。

 

しかしコートから飛び出しているサメの尻尾をみると種族的に噛むことも得意そうなのか?

 

いや、どうだろうか。サメのような尻尾なだけでこの子がサメだと断言できんが。

 

本当になんなんだろこの子。

 

何処ぞのおさかな海賊団の副船長くらいわかりやすければ断定できるが。まああのマーメイドの場合サメの姿が似ているだけで根本は人魚種なんだけど。元気してるだろうか?現在は新たな船長を教育中だとか。なんか大変そう。

 

 

 

「…」

 

 

もりもり食べる旅の連れ子。

 

静かと思いきや、食欲はそこそこ旺盛。

 

やはりよくわからん子だ。

分かるのはなんか臆病者であること。

 

しかし師匠曰く、本来は闘争心丸出しで襲いかかってくるかなり危険なもんむすらしい。

 

でもここまで臆病なのは珍しいようだ。

 

本当によくわらない個性だ…

 

…と、言いたいが、実は筋トレ好きのプリンセスなスライムが存在しているのふと思い出す。

 

そう考えればこういうのも彼女なりの個性も様々なんやろう。

 

そういうことにしておこうか。

 

……てか、プリンセス界隈で筋トレ流行ってんの??感性がよーわからん。

 

 

 

「そんじゃ、貴婦人の村まで行ってお紅茶を購入したら帰るぞ。何せ我らのマスコットエンジェルが待っているからな。あと師匠も。お土産喜んでくれるだろうか」

 

 

 

パリパリと齧る本日の連れ子を率いて、旅を楽しみながら、帰る場所を思い返す。

 

 

 

今世の俺は【エリーカ】という名前。

 

そして…

 

 

 

 

この全く知らないモンスター娘が溢れた世界に招かれたイレギュラーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18年前のことだ。

 

 

どうしてこの世界に降り立ったのか。

 

 

前世の最後は、確か__そう。日雇いの仕事していて、それで運悪く現場で事故に遭って、それで命を落とした、そんな流れだったのは覚えている。休憩中にヘルメットを外してしまったのが運の尽きだろう。本当に運が悪い。

 

労働環境が怪しいとされる現場だったのは知っていたが、まさか安全地帯と思われた休憩中に命を落とすなんて考えもしなかった。

 

育ててくれた親には大変申し訳ないことをしたと思っている。碌に親孝行できんかったなぁ。

 

 

 

しかし後悔しても第二の人生。

 

始まったからには仕方ない。

 

 

で、だ。

 

そんな俺はとある【演劇団】の子供として生まれた。

 

名の通り、演劇をする団体だ。

 

団名は【フィサリス演劇団】であり、村から村、街から街を移動し、客達を楽しませる。それが彼ら、彼女ら、演劇団に集いし者たち。

 

 

さて、そんな風に転々と移動する演劇団の俺は一体何処で生まれたのか?

 

 

これがやや特殊な事に、実は村でも町でもないインフラの一つも整備されていない、とある森の中での出産だった。俺は野生ボーイ。

 

 

いや、それは違うか。

 

あの時はギリギリ村だっけか?

 

一応、住まえる場所ではあったか。

 

 

 

 

え?なんの話をしてるかって??

 

……あー、そうだな。

 

ここら辺の話だが、少しだけ長くなる。

 

 

 

では___改めて『18年前』のことだ。

 

 

まず俺が母のお腹から生まれる半年前、フィサリス演劇団はイリアスヴィルという村で講演を行なっていた。そしてフィサリス演劇団は無事に講演を終えると、新たなる場所へ旅立とう村を出た。ここまではいつも通り。

 

 

しかしその最中、真っ白な羽を付けたとある集団とフィサリス演劇団は出会った。

 

ただその集団は、何者かと争った後があったのか怪我をしており、そして地上に慣れてないのか、その集団は途方に暮れていた。

 

それで見兼ねた演劇団はその集団をひとまず救助すると、羽を付けたリーダー格の者がどこか身を隠せる場所が欲しいと願った。それでイリアス大陸に詳しい者が、とある場所を勧めた。

 

 

それは『迷いの森』である。

 

 

それからその森の奥に開けた地をフィサリス演劇団と共に確保すると、そのままフィサリス演劇団と地上の暮らし方を学びながら、住む場所を共に作り上げた。

 

 

そして、里に名付けた。

 

隠れ里『エンリカ』という天使の村。

 

 

 

そして、そのタイミングで俺が生まれた。

与えられた名を『エリーカ』。

 

隠れ里()()()()に因ませたその名で天使達に祝福されながら俺は育った。

 

 

 

これがエリーカたる、俺の始まり。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

「あら、おかえりなさい、エリーカ」

 

 

貴婦人の村で紅茶を購入した後、ハーピーの羽で隠れ里エンリカまで飛んで戻ってきた。

 

エンリカの入り口にいる天使に迎えられながら帰還すると、俺の背中にしがみついて眠っている旅の連れ子を見て「あらあら」と微笑む。

 

てか当たっている背中がめっちゃ柔らけぇ。

全てにおいて体格差おかしいって。

 

一言で表すならロリ巨乳ってやつだ。

 

まじでいるもんだな。異世界すげー。

 

さて、俺はぐっすりな彼女に苦笑いしながら器用に腰に巻きついていたサメの尻尾をポンポンと叩いて帰還を知らせる。

 

すると目を覚ましてキョロキョロとする。

 

 

 

「エンリカに着いたぞ」

 

「!」

 

 

すると旅の連れ子は腰からぴょんと降りるとブカブカのコートを揺らしながら自前の超スピードで村の奥を駆ける。

 

しかし途中こちらに振り返った。

 

俺は「先に行ってろー」と声をかけるとサメの尻尾をブンっと振って、また超スピードで里の奥に去り行く。まじで足が速いな。

 

 

「ふふっ、とても懐かれていますね。あのようなもんむすにも好かれて、もしやエリーカ様はカオスバスターとしての素質がお有りなんでしょうか?」

 

「カオスバスター?なにそれ?」

 

「最上級職を超えた封印職ですよ。人の手では到底届かないとされる職業」

 

「え、それポロッと出して良い情報なん?」

 

「元書記長でしたが、離反し、堕天した今、存在を明かすくらいなら関係ありません。そして封印職は文字通り強力すぎる故に封印されてしまった職業。しかし現代では過剰な強さなため必要とする意味もありません。なので私が明かしたところで絵空事です」

 

「随分と適当やなトリニティさんやなぁ」

 

「堕天しちゃったので。てへっ」

 

 

まぁ封印職があるにしろ、その前に最上級職ですら過剰だからな、今の環境では。

 

それでも指で数える程度にはその最上級とやらをマスターした者がこの世界にいるらしい。

 

 

……ん、俺?

 

ただの【冒険家】だよ。

 

一応、これでも上級職だが。

 

まぁ戦闘面ではあまり強さを感じない。

 

てか演劇団の人間だからね。

 

どっちかといえば戦闘能力よりも生存能力や純応能力が第一とされてるし、これで良い。

 

 

 

「ところで、迷えし同胞達は…?」

 

「少なくとも旅路に見つからなかった」

 

「そうですか…」

 

「心配しないで。また探しに向かうよ。なんだったら実は次の公演場所は決まっているんだ。それで近辺探って見つけてくるから」

 

「っ、ありがとうございます…!」

 

 

俺は演劇団の一員として世界回りながら地上に降り立った天使達を探している。

 

始まりは18年前に、師匠を筆頭に数名ほど天界から離反した堕天使達。

 

そしてそれは今も続いているのが師匠の考えであり、その読みは正しく、今も地上に堕天して途方に暮れている天使達はチラホラと見つかっており、その度にフィサリス演劇団が保護してエンリカに招いている。

 

して、その中でも俺は演劇団として街から街を移動しながら、時には修行目的を兼ねて単独で捜索する役割を受けている。

 

それがエリーカの役割。

 

そして、俺がやりたいことだ。

 

 

 

「じゃあ、またね」

 

「はい」

 

 

会話を程々に俺も里の奥まで歩みを進める。

 

するとこの数十年で随分と慣れたらしい薪割りをしている天使達に「ただいま」と「おかえりなさい」と暖かく迎え入れられる。

 

やはり故郷は良いな。

 

演劇団として旅している時期も良いけど、でも腰を落ち着けて暮らせるのは、前世の現代社会に慣れ親しんだ俺からすれば家はありがたい。

 

その代わり、同居人の数が多いけど。

 

どこも胸がいっぱいや(ド直球)

 

……嘘じゃないぞ??

本当にお胸がいっぱいだからな??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、と。

 

生まれた時の、話の続きだ。

 

なんだかんだでフィサリス演劇団は、隠れ里エンリカを冬越しのための拠点として手に入れることができた。

 

本来なら演劇団を一時的に解散したり、もしくは長期的に何処かの街で居住したりと冬を越すのだが、まあ隠れ里エンリカは腰を落ち着けるに大変都合良かった。

 

そして隠れ里エンリカにとってもそれはありがたい話だった。ここに住まう天使達、地上の暮らしを全く知らない文字通りの天界暮らしをしていた者達で、堕天したことで地上の生き物のように空腹や睡眠を取る必要が出てきた。

 

しかし放り込まれた地上で彼女達は俺たちのように生きていく手段を全く知らない。だからフィサリス演劇団の存在は彼女達にとって生命線の一部でもあった。

 

フィサリス演劇団はなんだかんだで色んな人達が集っている。

 

元冒険者を始めとし、少し腕に覚えがある木こりから、それなりに売れた元アイドル、なんだったら没落した貴族などがこのフィサリス演劇団に加入している。

 

組織的にいえば多芸な人達で構成された。

 

だから慣れない里作りに関しても、それぞれが持ち合わせている技術や経験、知識を擦り合わせながら、時にはコミニュティも活かし、天界から堕天した難民の生活を確保する程度には立ち上げることが可能だった。

 

畑作り、井戸掘り、川を繋ぎ、水の確保。

生きていくためのインフラ整備、など。

 

俺たち地上で生きていく人間とそう代わりない生活水準を天使達はその手に掴み、朝露を啜りながら朝日を浴びる地上の生き方を学んだ。この隠れ里エンリカで。

 

 

 

そして、フィサリス演劇団が作り上げたこの隠れ里エンリカで俺は育った。

 

堕天したとしても、新たなる生命に慈しみを感じる天使達に祝福されながら、俺はエリーカとして愛されてきた。

 

だからこの里は俺の故郷。

 

とても大事な場所なんだ。

 

 

 

「ただいまー、師匠」

 

「おかえりなさい。早かったわね」

 

「いやいや、言うて10日間っすよ?俺からすればそこそこ離れてた認識」

 

「そう?」

 

「グランゴルドには演劇団としてトラベルしてましたが、サキュバスの村までは行ったことないのでそこまで8日くらいの旅路、それから2日間掛けて貴婦人の村。そこそこの旅ですよ」

 

「私の弟子ならば、そのくらいできなければ落第点を与えるところだったわね」

 

「うへー。厳しい。あ、これお土産っす!」

 

 

 

そう言って俺は袋から茶葉の袋を取り出す。

 

 

 

「どうぞ___ミカエラさん」

 

「……良い香り。美味しそうね」

 

「あの筋トレ好きのプリンセスが教えてくれた茶葉っすよ。美味しさは保証します」

 

「ありがとう、エリーカ」

 

 

 

そう言って微笑んでくれるミカエラさん。

 

 

 

俺の師匠__うん……うん!

 

こうしてみるとドチャクソ美人やな!

 

さすが天使、お美しい。

 

 

 

 

 

でも俺は忘れない。天使仕様のスパルタ修行時代に『天軍の剣』が振り下ろされことを。

 

いやなんで修行であんなの振り下ろしてくるんすかねぇ?アレで10000分の1以下の威力とか絶対ぇ信じねぇ。背筋凍ったわ。

 

まじで、上位種族が貧弱種族(人間)に使って良い技ではないぞ、マジで。

 

 

 

「じゃあ、僕は家に帰ります」

 

「ええ。紅茶をありがとうね、エリーカ」

 

 

 

そう言って俺の師匠、またこの隠れ里エンリカの里長、ミカエラさんと別れて帰路に着く。

 

 

 

さて、マイハウスに帰るぞー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…やはり、分からないわね。あの子。エリーカ。本人はあまり意識してないようだけど。ても他者を強く惹き寄せるような。まるで…」

 

 

 

この世には存在しない、不確かな神秘(たましい)

 

何処か根本的に違う、与えられた息吹。

 

それらをひっくるめて表す、不思議な子。

 

だから惹かれる、強い者ほどが気になる。

 

彼と言う存在に惹かれて、とても仕方ない。

 

その結果が……

 

 

 

 

「天使から寵愛を受けながら生まれた祝福の子にせよ、まさかトンベリ娘のような深淵の住人にも好かれるような気質を持ち合わせた人間なんてね…」

 

 

 

 

 

ああ、そうとも。

 

この世界は、あまりにも人間(ひと)に優しくない。

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

「ただいまー」

 

 

「あ、おかえりなさいませ、ご主人様」

 

 

「帰ってきたな!何か食べるか?作るぞ!」

 

 

「おかえりなさい。無事で何よりです…」

 

 

「む、待っていたぞ、エリーカ」

 

 

「筋トレして待っていましたわー!」

 

 

「……」

 

 

 

 

人間の何十倍、何百倍も上位種族として君臨するはずの天使達、あとプラスα…

 

だが、そのプラスαすらも、人間を容易く超えてしまう、本来なら恐ろしい存在達。

 

しかし、そのような上位種族の者達に好かれている隠れ里エンリカで生まれしフィサリス演劇団のエリーカ、またはただの冒険家。

 

 

 

「……」

 

 

 

しかし彼はそれをあまり意識しない。

 

もちろんここにいる者達の強さも、質も、崇高たる種族的立ち位置も、当然ながら彼はよく分かっている。あとこの世界はそういうことであることも。人には厳しい場所であることも。

 

 

けれど彼は分け隔てなく、時を共にする。

 

 

 

 

 

だから、故に。

こんな風に考える余裕がある。

 

 

それは…??

 

 

 

 

「うん、今日も胸がいっぱいだ」

 

 

 

 

いや、本当に___マジで『ロリ巨乳』だらけやん。おかしいだろこの密度。

 

あと質量も、なんか色々とギチギチやし。

 

人外にも程があるだろ、これ(困惑)

 

 

 

 

「まあ、ええか……慣れた光景だし」

 

「?」

 

 

首を傾げるトンベリ娘、その無防備な頭を撫でる命知らずな下等生物(人間)は今日も胸がいっぱいな上位種族に囲まれ、一日を過ごす。

 

 

 

 

 

 

名は、エリーカ・エコーズ。

 

この世界の、ある種の特異点である。

 

 

 

 

 

 

(多分)つづく。

 







なんだこの小説、たまげたなぁ…(困惑)



まぁ言うて大層なことはしないぞ。
ほ、本当だぞ!嘘じゃないぞ!
思いついたヤツを書き殴っただもん!!
ハラヘリ!ヘリハラ!

あとプリンセススライムの筋トレ好き概念はハーメルン内でいいから総動員して流行らせろ。役目でしょ。



【エリーカ・エコーズ】
クソみてーな現場で事故死した転生者。産まれは隠れ里エンリカで、フィサリス演劇団の子供として二度目の人生を歩む。ミカエラさんに(天使兵基準で)鍛えられたのでかなり強く、そして何故か全ての攻撃に光属性が付与されている。前世も含めて普段は近所のお兄さんみたいな感じに振る舞っているからか、低身長キャラに好かれる傾向がある。ただし好かれたのがたまたまロリ巨乳だった話。しかしそんなロリ巨乳なもんむすであろうと基本的に上位存在に変わり無いので人間くぅんにクソデカ感情をぶっかけてる構図になる。いいよ♡お胸に沢山かけて♡

名前に関してはエンリカから『エリーカ』で、またこの作品の筆記中に作業BGMとしてFEエコーズの曲を聞いてたから【エリーカ・エコーズ】とかいうくっそ適当な理由で決まった。稀によくある。

ちなみに別世界から招かれた魂なので特異点扱い。ただルカさんのように(異界の)鍵は開けれないし、普通の人間(スペック不足)なので基本的に肩書きで終えている存在。ただ前世では「近所の愉快なお兄さん」って感じの世間評価でちびっ子に好かれる属性だったこともあり、特異点扱いとして本人の属性を助長させた結果なんと【カオスバスター】の封印職がひっそりと解禁されている。これはつまり『強くてニューゲーム』が生前の彼に備わったスペックをもんぱらに落とし込まれてそういうステータスなったという流れである。ただし天界が倒壊し、女神イリアスの力が弱まっている今、現在のイリアス神殿では封印職に付けない。権限がその身に備わっているだけ。それでもトンベリ娘に好かれたりするくらいの【凄み】があるので、天使族のような上位種族を惹いてしまう傾向がある。つまり普通じゃない子。稀によくある。


【ミカエラさん】
まんま、ぱら世界のミカエラさん。天界から離反時に数名ほど率いてイリアスヴィル付近に落ち延びたところをフィサリス演劇団に助けられ、その後は迷いの森に隠れ里エンリカを立ち上げて里長をしている。ココら辺は原作通り。フィサリス演劇団には深く恩を感じており、そのお礼としてエリーカの師匠として(天使兵基準で)鍛え上げたりと離反してからもエンリカでの生活は充実している。エリーカのことは自分の子供のように愛情を誘いでいる。エリーカの内側にある【凄み】をなんとなく理解しているが言語化はできていない。


【トンベリ娘】
この子は他個体と違ってかなり臆病な性格であり、そのため隅っこで静かに過ごしていたが、不幸にも黒塗りの高級車…ではなく黒のアリスが次元を裂いたりと暴れたせいで、すみっコぐらしのトンベリ娘は深淵の世界から弾かれて迷いの森に。修行中のエリーカが保護すると彼の持つ【凄み】に惹かれてめちゃくちゃ懐いた。そのため周りの天使達が何故かイリアス大陸にいるトンベリ娘の存在を知ってギョッとしていた。もちろんミカエラさんもかなり驚いたし、なんだったら堕天して弱体化したから万が一のことを考えてかなりビビっていたのは内緒。なのでコイツがエンリカで最強。


【中級サキュバスの二人】
原作では終章に出てきたリーとランの仲良し中級サキュバス。でもこの作品に章とか関係ないので普通に存在していることになっている。でも中級だけあって強いのは確か。ちなみにこの二人を縛った紐とやらはエンリカに住まう天使によって祝福された産物であり、そのため魔を打つ属性としてサキュバス程度では千切れない。そのためエンリカの服は丈夫な扱い。


【お魚海賊団のサメっ子】
マルポートの公演会で知り合った。現在お嬢とやらを育成中。ダメ元でエリーカをお魚海賊団に誘ったことがある。そのうち外界の北にある大陸(天界)に向かいたいので、その時に加入させて欲しいと口約束程度に関係を結んでいる。


【エンリカの入り口にいる天使】
元書記長としてクッソ頭が良いトリニティの片割れ。ミカエラと離反するくらいには勇ましい天使だけど、初めてトンベリ娘を見て泡吹いて倒れた。今はもう大丈夫らしい。産まれくるエリーカのことを沢山沢山祝福したことがある。ほら♡出てこい♡産まれろ♡


【筋トレ好きのプリンセススライム】
他作品から電波を拾ったけど多分気のせい。
それよりも筋トレする。おもしれー女。
サン…ニイ…イチ…ゼロ♡ゼロゼロゼロ♡♡♡
はい、スクワットもうワンセットな。


あと3話分は書き溜めているのでまた同じ時間(20:00)に毎日投稿します。怯えて待て。

じゃあな!
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