今日も胸がいっぱい、や!   作:つヴぁるnet

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や!!!!!!

 

 

「もぉーー!!またかよぉーー!!」

「ああん、この聖属性癖になっちゃう…」

 

 

「コイツらホンマに…」

 

 

ヘルゴンド大陸に向かう場合は一体どうするべきか?

 

それは最近、割と出番の多いサキュバスの村から出港する大型の貿易船を使って比較的穏やかな外海を渡り、レミナの洞窟を潜って通り抜ける必要がある。

 

洞窟を通り抜けたらそこはヘルゴンド大陸。

 

99%の冒険者が諦める魔のエリア。

 

それから西まで進み、そしてレミナに向かう。

 

そこでハーピーの羽で行き来できるようにしておく。これが最初の目的だ。

 

 

 

で、レミナ行きの貿易船が昼に出港という事で朝にサキュバスの村まで来てしまった俺たちは暇を潰そうとぶらふらしていたんだが…

 

うん、この辺ではもう見慣れた顔だな。

 

まーたバックアタックしようとリーとランの中級サキュバスが襲って来た。

 

しかし師匠(ミカエラさん)仕込みの回避技でリーの槍を回避し、着地に足技を放って転ばせてランの受け止める。その間にリーが攻撃魔法を準備していたが、俺がランを盾にする事でフレンドリーファイヤーの状況に発展するので攻撃魔法をしぶらせて、その間に木製の短刀を投擲してランの額に聖属性攻撃が直撃。

 

一撃で沈んだランに驚いているリーの額に聖属性の拳で攻撃して軽く昇天させ、制圧した。

 

この一連に関しては去年の秋頃にトンベリ娘のトリンと貴婦人の村まで紅茶を買いに行った時に迎撃したやり方とほぼ同じ方法であるが、しかし今回は一味ちがう。

 

冬の季節が明けるまで、何故かルシフィナにしばらくシゴかれた俺は迎撃能力が上がり、かなり滑らかに反撃できるようになった。

 

そのためルシフィナさんから過去の勇者達よりも強くなったんじゃない?と投げやりな感じに原初の熾天使からお墨付きを貰う始末。

 

お陰で苦戦のくの字も無かったわ。

 

 

「なーんかここまで来るとむしろ成功してほしい気持ちも強くなるなぁ…」

 

「じゃあ吸わせて♡」

「なら今晩は私達に任せるかしら?」

 

「男としては非常に魅力的なお誘いだが、今回も連れの者達が居てね。あと俺の体は天使以外は触れさせまいと連れが奮起しているんだわ。なのでYESサキュバスNOタッチでございますのよ素敵なご両人」

 

「また連れ関係かよ。てか天使ってマ?」

「やはり貴方って魅力に包まれてるのね」

 

「生まれつき天使達に祝福された子供でね。お陰で聖属性攻撃が可能なんだわ。ほれほれほれツンツンツンぐりぐりぐり」

 

「ひゃん!ぁっ、ぁっ、ぁっ、いやん!ま、まってぇ!角を摘まないでぇ…やめてよぉ、角はよわいのぉ!ぅ、ぁ、んんんっ!ちょ、ちょっとそれなんか!いやっ、あ、あ、くるっ!サ、サキュバスが誰かに昇天(イか)されるなんて、ぁ、ぁ、ぁ!」

「もう!ずるいわ!聖属性でイタズラするなら私の方にしてほしいわ!」

 

「ルシフィナさんの言う通り、サキュバスって角とか尻尾のような種族特有の部位が弱点みたいだな。てかなるほど。こうやって天使は聖属性で敵を昇天させてしまうのか。理解した」

 

 

基本的に聖属性入りの武器で何度もペチペチと叩いて動きを止めるんだけど、よくよく考えたら天使仕込みの聖属性ってそこら辺の魔法とは違って魔を浄化する種類の属性だ。

 

これに関しては上級職の聖魔導士も似たように魔を浄化する種類の聖属性を使える。まあそもそも天界から授かりし聖職だからそういった種類は使えて当然なんだろうこどね。

 

 

で、そんな俺は聖職でもない魔法とは無縁なただの冒険家なんなけど、しかし生まれも育ちも天使達に祝福されながらエンリカで修行して戦ってきた故か、エンリカ育ちのエリーカ・エコーズは天使の真似事がある程度はできるようになっている。

 

真似事ができる理由としては、どうやら俺の体には天界で住まっていた天使達の聖素がまとわり付いているみたいで、そこにミカエラさんが師匠として天使兵クラスの修行を設けた事によって、まとわり付いているだけだった聖素が意味を成すようになり、それを天使が持つ聖属性の攻撃手段として応用できるようになった。

 

これが俺の聖属性攻撃が出来る理由。

 

そしてミカエラさんはこれを『アビリティ(個性)』として扱っていた。

 

つまりエリーカの攻撃は『攻撃に聖属性が含まれる』といった状態になる。

 

それに加えて去年の冬からエンリカに参加したルシフィナさんが聖属性に聖属性を重ねればダメージがバカ増えるからもっと聖属性を手に馴染ませろとアドバイスを貰う。そんで何故かそのままルシフィナさんにシゴかれてしまった去年終わり頃の記憶。

 

そんなルシフィナさんのシゴきは気を抜くと頭に矢が飛んでくるペナルティ付きだ。もちろん鏃は非殺傷になっているから死ぬことはないが何百発と額に飛んできてそれなりに痣が出来るとかいうミカエラさんとは別ベクトルでスパルタだった。

 

そのため訓練後はメイドエンジェルのメイルに毎回手当てされた冬の記憶。あの天使マジで覚えてろよ。素敵なステーキの焼き加減間違ってたらダメ出ししまくってやる。

 

ちなみにルシフィナさんは俺の母リーリエと仲良しになっていた。ルシフィナさんは何かと世話たり上手だったことを知った。あの肉好き天使め。なかなかやりおる。

 

 

さて、それはともかく目の前では。

 

 

 

「私を二郎に連れて行って!あ、違う。私たちをヘルゴンド大陸まで責任取って!」

 

「は?」

 

「風の噂で知ってるわよ。貴方達ヘルゴンド大陸まで行くのよね?なら私も行きたいわ」

 

「……マジか」

 

 

え?なに?もしかしてこれ魔物を倒したら仲間になりました!的なドラクエ感覚なん?そりゃこの世界はダンジョンとかに宝箱が置いてたりとかなりRPGゲームのような雰囲気のある世界観だけど、これそういうパターン?

 

 

「あー、ヘルゴンドまで何用?」

 

「もちろん美味しい男を漁りに!」

「ヘルゴンド大陸は冒険者の終点よ。ならそこにたどり着いた屈強な冒険者はとぉぉっても質が良い筈の。なら素敵な男が沢山いるわ」

 

「まぁ否定はしないな。弱い奴が踏み出せる大陸じゃないし。なら強い奴が必然的にいるのは当然とする」

 

「イイじゃない!だから連れて行って!」

「そうよ、一緒に連れて行きなさい」

 

 

と、吊り下げられた糸をぷらんぷらんとさせながら訴えてくる中級サキュバスの二人。

 

俺は頭をポリポリとかきながら同行を許すかどうか考えて…

 

 

「なら護衛という形で参加すれば良い」

 

「護衛?」

「貴方の方が私達よりも強いのに?」

 

「あーいや、俺に対してじゃない。てか今回ヘルゴンドの大陸に向かうのはレミナとの貿易のために行商人達と向かうんだわ。俺以外にも他の冒険者はいて、それでレミナまでの護衛を買っている。君達もそれに参加する形で同行すればレミナまで合法的に着いていける」

 

「あー、なるほど」

「そういうことね」

 

「出発は今日の昼だ。もう前日の時点で貿易船の積み込みは終えていて、今日の昼に最終チェックが終わる予定。そしたら出港だな」

 

「なら早く降ろしてよ!着いていかないと!」

「しばし海の旅ね。楽しみだわぁ」

 

 

てかコイツら、俺にバックアタックを仕掛けた事と、それで返り討ちにあって捕まっていること忘れてるのか?一応この状態って俺が生死与奪の件を握りしめている状況なんだけど。

 

やれやれ。これまで襲って来ても無傷で放置したり、無事に帰したりした結果か。なんとも脳天気なサキュバスの娘達だ。まあそれがサキュバスなんだろうけど。

 

 

「もうバックアタックはやめろよ。今回で俺に敵わないのわかっただろ?」

 

「はーい。………ぶーぶー!人間の癖に!」

「ふふふっ。なら次はお兄さんが私たちをバックアタックするかしら?サキュバスのは後ろからでもフィットして、とぉぉってもっ気持ちいいわよぉ」

 

「ケツと尻尾振ってないで参加の準備しろ。一応野良で迷ってきたサキュバスと思われないように旅人の服でも着て、それなりの格好しろよ」

 

「えー?これが私達の正装だよ?」

「でも羽織るくらいはするかしら」

「…あっ!金ないや。お兄さんちょうだい!」

「そういや無かったわね。なーのーで?少しだけで良いから恵んでくれないかしら」

 

「……………」

 

 

 

 

 

 

お金を渡しますか??

 

 

はい ◁ ピッ

いいえ

 

 

300ゴールドを渡した ▽

 

 

リーサキュバスと

ランサキュバスの好感度が30上がった ▽

 

 

 

 

 

 

「お兄さんありがとうねー!」

「ありがと。今度たっぷりお礼するわ」

 

 

 

 

 

 

なんだコイツら、ホンマに。

 

たまげたなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エリーカ?なんか疲れてませんか?」

 

「いや、ちょっと去年の腐れ縁がな…」

 

「?」

 

「気にするな。ただの人(?)助けだ」

 

 

 

さて、俺たちは現在、サキュバスの村から出港したヘルゴンド大陸行きの貿易船の上にいる。

 

数時間程度、外海の上を通るのだがこの辺はそこまで荒れておらず、出てくるもんむすも実のところ内海とはそう変わらりない。

 

てか本当の猛者達はこんな細い海路なんかを縄張りにしておらず、ソイツらもっと大陸の外側に君臨している。なのでこの貿易船が被害に遭うことは海賊が襲ってくるくらいか。

 

一応この貿易船の海路にも護衛のために雇われた兵士タイプのマーメイドが張り付いて守ってくれているため、比較的安全とされている。

 

まあそれだけこの貿易は大事だからな。レミナとの連携商業、それだけ金も投資されている。

 

 

「しかしメイル?着いてきて良かったのか?そこで筋トレしているリセスはともかく今回珍しく着いて来たコルクとエンリカで待っていても良かったんだぞ?」

 

「あら?下位天使では役不足でしょうか?」

 

「いやそういうわけじゃないかわ…」

 

「ふふふ、冗談です。ただ純粋にご主人様(エリーカ)が心配になっただけです。何せこれから向かうは魔の大陸。旅人にとって終着点となるヘルゴンド大陸は人間を容易く喰らってしまう魔の環境下、もちろんご主人様はそこらの人間よりはお強いことは存じております。しかしそれでも心配になることは、それは間違いでしょうか?」

 

「いいや、君が来てくれて心強いよ。それにメイドさんが来てくれるなら過酷な旅も快適な旅になりそうだ。しばらく頼りにするよ?」

 

「もちろんです、プロですから。ふふふ」

 

 

 

何度も言ってるがヘルゴンド大陸は魔王城が構えている場所であり、魔王がいる。

 

そんな大陸に勇者を侵攻させてくる女神イリアスとは敵対関係にある場合であり、それはつまり天界にいた()使()も例外ではなくイリアス側の所属として大いに警戒が持たれる。

 

そのため熾天使クラスのミカエラさんやルシフィナさん、あと智天使クラスのホルミエルのルミエやワイティエルのティルと言った、地上で堕天し、弱体化しようともその素体はヘルゴンド大陸のもんむすを軽く捻れる上位天使なので連れて行くと何が起こるか分からない。

 

なので過剰な強さを持つ上位や中位ではなくまだ許容範囲に納めれる下位天使を連れることは可能だと判断し、その中でメイジェルのメイルとコックエンジェルのコルク、あとプリンセススライムのリセスが今回の天使捜索の旅に参加した。

 

あと下位天使とはいえ、地上の生物達に比べたら数段と上に変わりない存在位置、しかもメイジェルとコックエンジェルはどうやら女神イリアスの寵愛(ひいき)を受けてしまった個体のようで結構強い。てか本人達が上級職や最上級職に就いてる辺り俺の何倍も強い事になる。

 

あとプリンセススライムに関してもスライム個体の中では強い側に位置しており、あと筋トレが趣味な本人の意向によってなのか【パワーファイター】に就いてたりとスライムにしては脳筋に仕上がっている。なんでさ。

 

そんな感じに種族と職業が噛み合ってるかは分からないが、スライムとしての持ち前の耐久力は頼りになると思うのでヘルゴンド大陸ではお世話になるだろう。因みに今回の旅に着いて来た理由がレミナの街を見たいからだとか。もちろん俺を心配して着いてきたのもあり、お助けできるように張り切っている。頼りにさせてもらう。君も何かと強いし。

 

 

 

「航海、初めての経験です」

 

「そうか。そうなるとコルクもか?」

 

「だと思います。そのためか…」

 

「?」

 

 

 

横を見る。そこには…

 

 

 

「おぇぇ、酔うぅぅ…」

 

 

 

コック帽子を外して甲板にもたれかかっているコックエンジェルのコルク、今のところ吐きはしてないが気分悪そうにダウン中。で、その隣で筋トレ代わりに荷物を運びを手伝っているリセスは元気いっぱいである。

 

 

 

「いつも厨房を酔う勢いで駆け回ってるのに船はダメらしいな」

 

「まったく、ご主人様の前でだらしいない。酔い止めはあったでしょうか?」

 

「一応飲んでるみたいだ。お陰で吐くところまで上がってないがそれでも参ってるな。少しかわいそうだ。客人のエリアまで連れて行くか」

 

「まったく。せっかくご主人様と二人で海を眺めていられたのにコルクは本当に…」

 

 

目を回しているコルクを抱き上げる。筋トレ中のリセスには先に室内まで戻っていることを伝えてコルクを運んだ。室内は客人や旅人が使うには整っており、あとヤマタイから仕入れたのか畳と座布団まで置いてある。レミナまで行く大型の貿易船だけあってこういうところも金がかけられているな。素晴らしい航路だ。

 

 

とりあえず俺は慣れたような畳の上に腰掛けて座布団を2枚ほど引っ張り、コルクをその上に寝かせる。

 

 

「うぅ、ごめんなぁ……えりーか…」

 

「気にするな。着くまで寝ると良い。そしたら気にならなくなるから」

 

「うん………あと、その…さ…」

 

「?」

 

「……寝るまで、居てくれるか?」

 

「起きるまでいるよ。なんなら俺も一眠りしようと思ってるから。メイルは?」

 

「私は起きてます。なのでご主人様はごゆっくりとお休みください。ご到着なりましたら私が起こしますから」

 

「わかった。じゃあコルク、一緒に寝ようか」

 

「!!、う、うんっ…!」

 

 

堕天したことで地上の感覚や欲求を得てしまった天使だ。なので今回で自分が酔いに弱いことも知ったことになる。なので彼女にとって良い経験になったはず。

 

 

「ご主人様、でしたら私のお膝をお使いになりますか?」

 

「良いのかい?座布団を引くとはいえ畳は慣れないと足が痺れて辛くなるぞ?」

 

「そんな。ご主人様の安眠のためその眠りが尽くさせていただきます。なのでお気になさらず」

 

「そうか。なら頼もうかな。もし足辛くなったら勝手に頭は降ろしていいからな」

 

「大丈夫です。お任せください」

 

 

俺は上半身の部分だけ座布団を敷いて、下半身は畳の上に放り投げ、そしてメイルの膝の上に頭を置いて寝る体制に入る。その際に頭に柔らかいモノがむにゅと触れるのはまあ仕方ないとしてだ。

 

寝入れるポジションが完成した俺はコルクに添い寝する形でその小さな体を抱き寄せ、その頭を撫でる。すると酔いで苦しんでいたコルクは少しだけ症状が緩和されたのか少しだけ絞っていた天使の羽は緩み、リラックスし始める。

 

 

「えりーか…」

 

「去年約束した『予約席』ってやつだ。なので今だけ貸切として用意した」

 

「あら?私もいますよ、ご主人様」

 

「そうだな。でも俺の懐にはコルクだけ。なのでここは今しばしコルクの予約席だよ。お休みコルク。酔いにはなく、良い夢を」

 

「んんっ……えりー、か……すぅ、すぅ」

 

 

小さな子供をあやすように撫でる。そうして安心しきった幼い天使は安眠となってくれた。俺も寝息を聞き届けながら貿易船が掻き分ける波の音と、時たま聞こえる護衛のマーメイドの水面を跳ねる音を環境音に、メイルの柔らかなそれぞれを感じながら懐かしの畳の上で眠る。

 

しばらくして、そっと撫でられる頭。

 

微笑む彼女を感じながら、身を任せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞお前らー!丸太は持ったかー!」

「「「うおおおー!!」

 

 

さて、畳の上でのお昼寝は捗った。

前世を思い出して気持ちよかったわ。

 

ちなみに俺に膝枕してくれたメイルもいつの間にか寝落ち出たのでゴロリと適当に座布団の上に寝かせて到着まで俺は二度寝。

 

あといつの間にか俺に覆い被さるようにリセスも寝ていたのだが、品性の品の字もない寝相だったのはご愛嬌。

 

コルクは腕の中でひっついて安眠してた。いつもは俺のために美味しい料理を作ろうとキリリとしている彼女だが、そうじゃない時は甘えん坊な妹のように感じられる。まあエンリカでもたまに彼女らと川の字で寝る日もあるけど大体こんな感じだ。可愛い俺の天使達。

 

と、まあそんな感じに結局のところ四人でひっついて寝てぐっすりであり、またそんな俺たちを見ていたリーとランの中級サキュバス二人も人間ともんむすが分け隔てなく密着して身を委ねあっている姿は何やら奇妙で新鮮だったようだ。

 

あ、もちろん航海中に何かあったらスッと起きれる状態だったけど、今回の航路は平和のようで特に荒事無し。無事に到着した。

 

 

しかし、本番はここからである。

 

 

 

「よし!開通した!」

 

「連携魔法で一撃だな!」

 

「てか丸太必要だった??」

 

「瓦礫抑える必要あるから一応いる」

 

 

俺はリーサキュバスの疑問に答えながら、冒険家という斥候も務めれる職業なのでスルリとヘルゴンド洞窟に潜り込み、魔道具を奥に放り投げて光を灯す。すると…

 

 

 

「おおー!人間が一人来たかー」

 

「季節を超え、ならばと入り口の騒ぎを聞きつけばやはり人間どもか。こんなところにまで命知らず共め。ならば妾の腹ごしらえと化すが良いだろう!!」

 

 

一気に洞窟内の光を灯せば、海路中に聞いていた麒麟、あと煙々羅が姿を現す。

 

身長はコルク達とそう代わりないが秘めている力は流石は魔の大陸だけあるな。つまりどちらもかなり強い。

 

ともかく、とりあえず一人で入ったことは正解だった。しかもこの待ち伏せに関しても知能が高そうな麒麟の方が確信的に居座っていたようだから。まとめて襲われるのは不出来だ。

 

 

「麒麟と煙々羅のエンカウント!気をつけろ!」

 

 

俺は後方に叫び、行商人を守るように警戒を促させる。その間に麒麟が雷を待とうとそれを飛ばしてきた。

 

それに対して俺は昨年の春にカスタムソードの改良を済ませたエレメントカスタム…を、ルシフィナさんのせいで更にその年で強化することになったホーリーカスタム…を、胸がとんでもなく大きなパイパイとかいう加工の好きな天使によって他段階に強化させられたジャスティスカスタムを引き抜いて雷を斬る。

 

 

「なにぃ!?」

 

「この大陸がために用意した多属性武器だ!」

 

 

属性を斬り裂くという荒技をやってみせ、怯んでいるうちに道具袋から聖属性を込めた閃光弾を放り投げる。すると視界を奪うところが瞼を貫通して聖属性が突き刺さるので視覚的に入る情報が脳に障害を与える。つまり目を閉じても目が眩む閃光弾とか言う眼を持った生き物にとって回避不可能なやり方だ。

 

ミカエラ師匠から落とし込まれた聖属性の扱い方に、冒険家という上級職特有の搦手を筆頭とする戦闘スタイル、そしてルシフィナさんからシゴかれたことによって成せるようになった攻撃を無力化する技術。

 

こうして雷を斬れたのはそういう熾天使仕込みの芸当として、それらを支えるの大陸に立ち会うため相応に改良と強化を行われた凡ゆる属性を乗せてくれるジャスティスカスタム、現在俺が装備する中で最高の代物。

 

 

「助けるぞ!エリーカ!」

「ご主人様!私も行きます!」

「うおおおー!丸太アタァーック!」

 

 

 

そして、俺に着いてきてくれた仲間達。

 

だからヘルゴンド大陸が相手だろうと。

 

 

 

 

「この程度捻ってやらぁぁ!!」

 

 

 

 

 

負ける気は全くしない。

 

何故なら俺はエリーカ・エコーズ。

 

天使に祝福された人間であるから。

 

 

 

 






やっぱコイツつえーじゃねーかよ。
流石、天軍の剣(ミカエラ)仕込みの人間。

天使二人と筋トレ好きのバックアップも心強いし、早々に負けないはず。でも耐久面はクソザコ♡ヒトオスくぅんだから油断すんなよ。


あと2~5日毎の更新にします。
程よくがんばる。



  それと


    (クリックして飛べる↓↓↓)
アシェル「この作品に低評価でも入れて作者を怖がらせようぜ、ケケッ」


やめてくれよ…(絶望)



じゃぁな!
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