厄ネタ×二乗は一周回って厄ネタではない(白目)   作:ハゲチャビン

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 ――――時は満ちた

 ――――我が使徒たちよ、世界に我の威光を知らしめろ。そして



 ――――そして



 ――――この世界に救済を



偽神が為に鐘は鳴る

 戦闘に入ってどれくらいだろうか。

 目まぐるしく戦況が変わるせいか正直、時間の感覚が分からない。

 

「っ先輩、危ないです!」

 

 背後から襲い掛かるワイバーンに気付いたマシュがその大きな盾で押しのけ、殴りつける。

 姿勢を崩したワイバーンにクー・フーリンの槍が突き刺さる。

 

「シャキッとしろマスター!」

 

「ご、ごめん!」

 

 彼は藤丸立香に一喝を入れると、次の獲物に穂先を向ける。

 視界の端では彼――文目扶朗のサーヴァントである酒呑童子と魔法少女達もワイバーンを倒し、隙を見ては敵のサーヴァントに攻撃を加える――が、そんな軽い攻撃など狂化された彼女たちに効くはずもない。

 

「ARrrrrrrrrrrr!!」

 

「くっ、何て力なのですかこのサーヴァントッ……!」

 

 ジャンヌ・ダルクが黒い鎧のサーヴァントの猛攻を何とか凌いでいるがそれもいつまで続けられるか。

 何とかして援護をしたいが、自分たち含め何処も余裕が無い。

 

 それは文目扶朗も例外では無かった。

 

「奴にブレスを吐かせるな!」

 

 ドラゴンの炎の息を吐き出す予備動作を察知した文目が無数の死体でできた巨大な龍に指令を下す。

 死体の龍は巨躯を震わせながらドラゴンに襲い掛かる。

 無数の腕が喉と口を掴み、そのまま圧し掛かる。

 しかし、押し込められたのも一瞬。横合いからやってきた血の波によって姿勢を崩され、その隙を逃さなかったドラゴンに跳ね除けられ、ブレスが死体の龍に襲い掛かる。

 身体が焼かれ、苦しみにのたうち回る度に瘡蓋のように『肉体』が剥がれ落ちる。

 

 血の波の発生源を見ると、そこにはエリザベート・バートリーの姿。

 そのまま彼女がが追撃を仕掛けるのを酒呑童子が横合いから殴りかかることで阻止。そのまま混戦の中に紛れていった。

 

 無数のワイバーン、狂化された3騎のサーヴァント、極めつけは巨大で強大なドラゴン。

 マリー・アントワネットの馬車で逃げられるだけの時間を作りたいが、隙を見出せない。

 直接焼かれる訳では無い。じわりじわりと遠くから熱で炙られ苦しめられていく感覚。焦燥感で正常な判断を失いそうになる戦況。

 

「酒呑童子! 宝具を切れ! 羽虫を片付けろ!!」

 

 唐突に戦場に響き渡る声。

 文目が自身の令呪を全て使い、酒呑童子の宝具を強化した。

 

「最初から大盤振る舞いなんて、太っ腹なマスターはんやねぇ。ウチも張り切り甲斐があるわぁ」

 

 酒呑童子の持つ杯から彼女の宝具が垂れ――周囲のワイバーンを溶かし、呑み込んだ。

 

 今だ。

 混乱しつつあった藤丸の思考が、一本に収まった。

 酒呑童子の宝具と同時に、彼の宝具を切る。

 

「エミヤ!!」

 

 戦場では全ての命令を言う暇はない。

 たった一言。それだけで、エミヤもまた藤丸立香の意図をくみ取った。

 藤丸の令呪が3画、文目と同じように光る。

 膨大な魔力がエミヤの体を駆け巡った。

 

「生き残ったワイバーンを全て撃ち落として!!」

 

 赤き外套の弓兵は苦笑する。

 

「無茶を言う。だが――――任せろ」

 

 世界が、変わった。

 

 一面の砂漠、無造作に乱立する剣の数々、無数の歯車が空を彩る空間。

 

「I am the bone of my sword.」

 

 その大地に、赤き弓兵は立っていた。

 

「Steel is my body, and fire is my blood.」

 

 弓兵は詠う。それは男が積み上げ、残してきた足跡。

 詠唱が進むたびに、一つ、また一つと剣が空中に生み出されていく。

 

「I have created over a thousand blades.」

 

 彼の宝具を止めるべく、生き残ったワイバーンが、或いは敵サーヴァントが宝具の主に殺到する。

 

「Unknown to Death. Nor known to Life.」

 

 しかし、クランの猛犬とコルキスの魔女がそれを許さない。

 槍を巧みに操り、多種多様な魔術がワイバーンを襲い、彼等の行く手を阻む。

 

「Have withstood pain to create many weapons.」

 

 巻き込まれた敵性サーヴァントも静観に徹することは無く、当然妨害に掛かるが今度は魔法少女とジャンヌ・ダルク、そしてマリー・アントワネットとアマデウスが妨害する。

 

「Yet, those hands will never hold anything.」

 

 詠唱は終わりを迎える。剣の天幕が空を覆い尽くした。

 

「So as I pray,『Unlimited blade works』!!」

 

 最後の詠唱が終わった。同時に、掲げていた腕を振り下ろした。

 瞬間――

 

 

 

 無数の剣の雨が、敵を貫いた。

 

 

 空間が消えゆく。砂漠は石畳の道へ、空は青々とした色を取り戻した。

 しかし、宝具によってもたらされた結果だけは残り続けた。

 

 ワイバーンは全滅。敵のサーヴァントも傷を負い、戦闘を続行するのは困難な状態だ。

 

 文目の方を見ると、相変わらず苦戦を強いられている様子ではあるが、此方の勝負がつき次第支援に回れる。

 そうなれば、後はマリー・アントワネットが宝具を展開できる時間を稼ぎ、逃走するだけ。

 

 そう、希望の光を見出したその時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 沈まぬ太陽が産声を上げ、祝福の鐘が鳴り響いた。




 正直、エミヤの詠唱をぶち込みたいがために引き延ばした感は否めない。



以下、相変わらずなFGO知識と貧相な発想で捏造したFGO版アブノーマリティステータス第二弾。


星5『規制済み』(クラス:フォーリナー規制済み)

・LV120時のステータス

・攻撃:9950 HP:15000

 スキル

・抗えぬ狂気(EX)……何人たりともその姿見る事なかれ。その悍ましき正体を瞳に写せば最後、狂気の世界に堕とされる。
           確定で敵に狂気を付与。(狂気:弱体化耐性無視・スタン(8T)・防御down(45%)(9T)・攻撃力down(50%)(9T)・スキル封印(3T)・宝具封印(3T)・敵の強化状態解除)味方ランダム一人に確率でスタン&スキル・宝具封印状態付与(3T)(デメリット)。再使用可能まで10ターン

・狂気の宴(EX)……汝、『規制済み』を見るなかれ。無知ゆえの幸せを甘受せよ。
           狂気状態の敵の体力を吸収、NPゲージMAXチャージ・宝具威力アップ(1T)再使用可能まで7ターン

・混沌の坩堝(EX)……産めよ、増やせよ、大地に満ちよ。世界を混沌で埋め尽くせ。
           弱体化無効・自身の宝具チャージ段階2増加・自身のBustar・Arts・Quickカード性能をアップ(3T)再使用可能まで7ターン

クラススキル

・狂気(EX)……見るだけで正気を失い、狂気へ堕とすその様は最早狂気そのものだ。Bustar性能アップ(15%)

・領域外の生命(EX)……異なる世界の特異な性質を持った存在。如何なる手段でこの世界に辿り着いたのか、その手段は未だに解明できない。弱体化体制UP(12%)、毎ターンスターを付与。(3個)

・狂気と恐怖の根源(EX)……規格外のその性質から、元の世界でも異彩を放つ子の存在はこの世界でも狂気と恐怖をばら撒いている。通常攻撃時低確率でスタン付与(5%)



宝具:『●●●●●抑止力解除、満ちゆく眷属』

『●●●●●・●●●●●●●●』の許可により拘束を解除され全力を出せる状態になった『規制済み』による無制限増殖。その光景はどんな強靱な精神の持ち主でさえ、耐え切れないであろう。
 狂気状態特効、敵全体に防御無視の超強力な攻撃、狂気状態の敵に確率で即死(OCで確率アップ)


 星5サーヴァントの中でも物足りない攻撃力だが、その真価はスキルを絡めた特殊な弱体化と即チャージ可能なNP回収、そして特殊な弱体化特効の宝具である。どんなシーンに使えるかは考えていない()

今後の展開次第ですが、その時が来たら主人公にE.G.Oを付けていいか否か。

  • 『武装』主人公も戦力を付けるべき
  • 『非武装』そのままの方がおもしr、輝く
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