厄ネタ×二乗は一周回って厄ネタではない(白目)   作:ハゲチャビン

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おま〇たせしました。
やる気が起きないままグズグズ過ごしていましたがふと気が付いたんです。

「この小説あんま考えずに書いてます言うたのに何考えとるんやワイは?」

でもモチベーションは湧いてこないのでゴロゴロ過ごして今日「しょーがねぇな10分だけ書くか♂」

 で、書いたら意外と筆が乗って何とか投稿迄こぎつけました。ついでにオルレアン編完了です。
 勢いで書いたので何が何やらわかんねぇよってなるかもしれませんがお付き合いください。


神様転生未遂

「ハハハハハハハハハ!!」

 

 カルデアの管制室で獣が喝采する。

 

 呆然とモニターを見つめる職員を他所に、獣は喝采する。

 

「ハハハハ! アレ相手に如何様にするものかと思えば、よもや己をソレに似せるか!! ククク、ハハハハハ!!」

 

 人の身で傲慢にも上へ至った、手綱の握り主――

 

「救世の器足り得ぬというに、背負うか! 何たる傲慢! 何たる自己犠牲!!」

 

 ――否、生まれ変わった厄災の萌芽の、その所業を祝福する様に。

 ケタケタケタと、これ以上なく愉快なものを見た獣は腹を抱え一頻り嗤うと、その手を再び肘置きと頬に当て劇の続きを眺める。

 

 大きなモニターに映るその姿は見た目だけならば神秘的で美しい物だろうが、獣は知っている。

 アレは悍ましい『人の業』を煮詰めてそう形作られただけの、紛い物である事を。

 

 しかし、それでも形は似ている。似ているのならば、それ相応の力を持ち合わせていることも事実。

 力は未熟なれど、それも()()()()()()()

 そうしたら、次はどうするか―――。

 共に人理を食い尽くすもよし。その時は改めて上下を判らせてから。になるが。

 或いは互いに喰らいあうのも良いだろうか。

 幼子の見た目の儘に、これからに思考を巡らせる獣は一人黙して劇場を眺める。

 

 

 

 

 

 

 背後に感じる筈のない気配に、言いようのない悍ましさが這いまわるような感覚が背中を這う。

 振り返りたくは無かった。そうすれば最期、己の存在が危ぶまれると理解したから。

 しかし、白夜はそうした。そうしなければ、己が終わると確信したから。

 

 果たしてそこには『白』がいた。

 たった今しがた、その身に纏わりついた肉の繭が肌を滑るように落ち、その下の純白の肌を外界に晒して。

 

 頭の先から、つま先まで白に染まった、己に似たナニカがいた。

 姿形は人のソレ。なれど、己と同じ類の化け物。

 

 肉の繭を破り、鮮血滴らせるそれが白い睫毛を震わせ、眼を見開く。

 静かに見開かれた、深い眠りから今しがた覚めたかのような呆然としたその両の眼は深紅を湛え、何処か彼方を見つめている。

 

 此処に、二つの偽神が並び立った。

 

 

 

 

 

 藤丸立香は、自身が置かれている状況を飲み込むことが出来なかった。

 戦場は戦場ではなくなった。空気がそれ以上の存在で塗りつぶされていく。

 先程まで、自分達を追い詰めていた使徒の群れも、はたまた怪物たちさえもその行動を全て停止させ、彼等にその視線を向けている。

 

 アレはなんだ。

 

 何が起きている。

 

 アレは文目扶朗なのか。

 

 「アレは、何――?」

 

 立香の呟きに返ってくる返答はない。

 彼に協力しているサーヴァントも、攻撃を仕掛けていた使徒も、誰もその問いに対する答えを持たなかった。

 誰もがその手を止め、戸惑うように同じ場所に目を向けていた。

 

『何なのだ?』

 

 白夜の呟きがただ辺りに広がる。

 怨嗟、怒り。そして困惑と恐怖を多分に含んだその一言は、白夜の心の内を表すのに十分だった。

 

『我が救済を幾度も妨げ、挙句に牢獄へ閉じ込め』

 

 震える声色は、怒りか。恐怖か。絶望か。

 いずれにせよ、眼前の文目らしきソレは全く反応を示すことは無かった。ただ、何処でもない何処かを眺め続けている。

 

『あの監獄を抜け出せたと思えば、今度は我が前に直接立ちはだかり、邪魔立てをする』

 

 反応は無い。

 微動だにしない身体を伝って、赤い雫が地面に落ちる。

 何度も同じ順路を辿り、一つ。一つ。

 しろい肌に、紅い色がやけに美しく見えた。

 

『貴様を刺し殺した。何度も何度も刺し殺した』

 

『我が槍で貫かれた貴様は完璧に心の臓を破壊され、地に伏した。だろう?』

 

『再び動き出した時はその全身遍く全てを刺し貫いた』

 

『なのに何故その姿で我の前に立つ? 如何なる理由で我の前に立つのだ?』

 

『貴様は我に救済されるべき羊でしかないのだぞ?』

 

『我は汝らの救済主だぞ?』

 

『救済を拒むどころか、我からその使命すら奪おうというのか?』

 

 幼い子供が、道に迷った時のような胸を締め付けられる声音。

 その時、漸く文目らしきソレは双眼を白夜へと向けた。

 肌から垂れる雫の筋が、歪む。

 

 今まで沈黙を貫いてきた口が開かれる。

 

―そうだ―

 

 老若男女様々が混じり合い一体化したその声は、不協和音を作ることなく響き渡った。

 怪物が動き出す。

 

―汝の力は我らが主によって簒奪される―

 

 大蛇が、黒い涙を流す騎士が、盲目の従者が、黄金の髪を持つ拳闘士が。

 

―我らが主の計画によって、我らはこの軛から放たれん―

 

 骸の龍が、肉の粘液が、『規制済み―――

 

「ッ! 先輩!! 見てはいけません!!」

 

 マシュの盾が、立香の視界を塞いだ。彼女もまた、本能からか盾の内側に身を隠し視界の一切を塞いでいる。

 それでも尚、盾の向こうから声は届く。

 

―全ての苦難の果てに、我らは主により救われる―

 

―汝はその最初の苦難である。汝その身を主に捧げ、我らが救済のその礎とならん―

 

『あ、ああ……』

 

 絶望が白夜から漏れた。

 近くで何かが動く気配を感じた。

 

 そちらを見ると、使徒が動き出している。

 立香達は身構えるが、使徒はそんな彼等に構うことなく怪物たちと同じように白夜たちの元へ向かっていく。

 

 マシュが構えたことによって、視界が一部広がった立香は再び白夜たちの方へ視線を向けた。

 

「なっ――」

 

 そこには、文目らしきソレに侍るように周囲を取り囲む怪物と、その地面で身を伏している使徒たちの姿があった。

 

『――何を、している?』

 

『貴様らの主は、我ぞ?』

 

『なあ――』

 

 言葉は、続かなかった。

 背後からの一撃。

 カルデアのサーヴァントによるものでも、協力しているサーヴァントによるものでもない。

 

 かつてはヴラド3世と呼ばれた使徒の、一撃。

 信じられない事態を受け入れられぬ表情で、彼を見る白夜。しかし、追い打ちをかけるように、槍は乱雑に引き抜かれた。

 

 力なく崩れ落ちる白夜――黒きジャンヌ・ダルクの身体。

 その肉体は次第に光の粒子となり、大気へと溶け跡形もなく消え去った。

 

 使徒はその槍の先端―貫かれた白き胎児、本来の白夜を文目らしきソレに捧げた。

 言葉は無くとも、意図は伝わったのかソレは捧げられた胎児を両手でつかみ取る。

 

 自身が文目に行ったように背後から刺し貫かれても尚ソレの手の内でもがき苦しむ白夜。

 

 ソレは、そんな白夜を一目見て――

 

 その口で胎児に喰らいついた。

 

 

 

――――――――ッッッ!!!

 

 

 

 言葉にならない絶叫、引きちぎられる音、悍ましい水音。

 

「悪夢ですか? これはきっと悪夢です……ッ!」

 

 マシュが盾に全身を隠し光景を見ないように努めている。

 立香はマシュの後ろに隠れることはしなかった。できなかった。

 

 ソレの顔が白夜の”内側”に沈んでいく度に一層激しく暴れまわる――いや、最早痙攣のような反応を見せる白夜。

 

 使徒は、嘗ての主がそのような状況であるにもかかわらず、誰も動くことは無かった。

 奪還に動くどころか己の獲物を逆手に持ち、自身を刺し貫き自ら命を絶ち始めた。

 

 一人、一人と地に伏す度にソレの身体が変貌していく。

 腕が、翼が生え、瞳が一つ、また一つと見開かれる。

 

 それを、美しいと思ってしまった。

 

 ソレが一層口を大きく開いた。

 白い貌を、赤黒さが彩っている。

 

 ぞぶり。

 

 立香達の所まで、音は届いた。

 白夜は、一際大きな痙攣をして、力なく垂れた。

 

 ソレは顔を再び上げる。

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■―――ッッッ!!

 

 

 獣のような咆哮が天を貫いた。

 その両手には、白夜の肉体から露出した黄金の杯が握られている。

 

 それはダ・ヴィンチちゃんかもしれない。ロマニかも、オペレータの誰か、この場に居る誰かの声しれない。

 

 辺りは死屍累々、なんて生易しい言葉では言い表せない惨状だった。

 

 

 

 見渡す限り水平線の彼方まで広がる草原は、地面がめくれ上がりその面影を欠片も残していない。土、土、土。地面の底に含まれた水分をそれらを吸収して泥と化していた。資料で見る塹壕戦がこんな感じだったなぁと、ぼんやりと頭の片隅で思いだす。

 

 周囲には満身創痍のサーヴァントと、この特異点で出会った皆が一点を眺めている。

 

 

 

 その視線の先。彼は、文目は、吠えていた。

 

 宙に向かって、噛みつくように、宣言する様に、或いは――嘆く様に。

 

 

 

 斃れ伏す11体の異形の真ん中で、胎児を喰らったケモノは吠えていた。

 

 ソレが望むままに力を与えんと聖杯が光を放ち始める。

 

―中央本部より通達。これよりO-03-03による強制鎮圧を開始。

 

 地面が揺れ始める。特異点の消失によるものではない。眼前のソレが引き起こしていると立香は直感した。

 

―こちら福祉部門。対象アブノーマリティのクリフォト抑止力をカット。

 

『――ッ不味い! 特異点が変質していく! このままじゃあ他の特異点まで連鎖的に崩壊しかねない!!』

 通信越しのロマニの声が遠くに聞こえる。

 

 ソレが翼を広げて空へ上る。

 ソレの頭に光の輪が浮かび、そして遥か上空に広がる光帯を覆い隠す様に広がった。

 

―記録部門、A-TT2プロトコル起動。

 

 ソレが、何かをする――

 

―抽出部門、当該アブノーマリティの0.0002秒間の一時的な外部暴露を開始。

 

 寸前、突如として降り注いだ光の筋がソレと、周囲の怪物たちに降り注いだ。

 光に当てられた彼等は雷に打たれたかのように焦がされ、ソレは地面に堕ち、他は影へと戻っていく。

 異形の姿は消え失せ、そこには真っ白な少女のような姿の人型がそこに横たわっているだけだった。その傍らには聖杯。

 

『……次から次へと訳の分からない……一体何が起きたっていうんだい?』

 

 今度も誰も答えることができる者はいなかった。

 誰も納得できる答えを得ることも、一切を解決できたと胸を張って答えることが出来ないまま、 隠しきれない数多くの問題を抱えたまま特異点オルレアンは幕を閉じた。

 

 

―抽出部門、外部暴露を遮断。

 

―福祉部門、クリフォト抑止力を通常値に再設定完了。

 

―記録部門、A-TT2プロトコルの停止完了。

 

―此方中央本部。全工程の完了を確認。通信終了。

 

―通信終了。

 

―通信終了。

 

―通信終了。

 

―情報部門、全通信ログ及びシステムログの消去完了。通信終了。




色々解説。

白夜……使徒の支配権を奪われた上にアゾられてもぐもぐされて殆どを失いかけた。

藤丸君…色々ぐちゃぐちゃ。

ドラコー…デウスエクスマキナの登場で一気に白けた。せっかくお気に入りが好みになりかけたってのによ! ペッ!!

何もない……色々理解しかけたのに光のせいで一気に逆戻り。他アブノーマリティも同じ状況。

クソリプおばさん……ファインプレーその1。文目君を引きずり込んでなかったら彼が戻れなくなっていた。出来の悪い可愛い後輩を見るような感情で見ているがソレはそれとしてクソリプは飛ばす。

なぞの光の主……ファインプレーその2兼保険。本来はアブノーマリティの鎮圧は範囲外だけどサービスでやってくれた。じゃなかったら後々やばかった。

ダヴィンチちゃんとロマニ……胃がシクシクしてきた。

文目……謎の光が無ければ「●●●●」の幼体になっていたし、クソリプおばさんの所に行かなかったら『』に引きずり込まれて戻れなくなっていた。尚面倒臭い事態になった事には変わりない。

 ふと思ったんだけどコレ魔術協会だけじゃなくて教会にもバレたら不味い?
 偽物扱いされて異端審問喰らったりしない? 作者はFGOをふんいきでやっている勢なのでFATEシリーズについては詳しくないのです。その辺り教えて有識者(他力本願)

今後の展開次第ですが、その時が来たら主人公にE.G.Oを付けていいか否か。

  • 『武装』主人公も戦力を付けるべき
  • 『非武装』そのままの方がおもしr、輝く
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