厄ネタ×二乗は一周回って厄ネタではない(白目) 作:ハゲチャビン
……成程?
「これが俺のやらかしってことですか」
そりゃ、こうなるわな。
カルデアの一室。いつの間にか解決していたオルレアンの映像を見た俺の第一声である。
「…………」
対面の画面越しのダ・ヴィンチさんとDr.ロマニは無反応。心底しんどい顔しながら無反応。
「それで、聞きたいことがあるんじゃないですか?」
あんだけやらかしておいて何もないってのは無いじゃろ。
じゃなかったらこうして俺に映像を見せるわけないし何より――――
『…………』
クー・フーリンと衛宮さん、メディアさんに囲まれつつ拘束されてるわけないだろうし。
あー駄目よダメダメ。お願いだから影の中で大人しくしてください共。
いやぁ、びっくりしたよね。オルレアンで心臓ぐっさー逝ったかと思ったらこーんな一昔前の精神病患者にするみたいな拘束衣装? 拘束具? 着せられてベッドに括り付けられてたんだから。
因みに今も拘束されて椅子に括り付けられています。
本当はもうちょっと人道的に配慮するんだろうけど、状況が状況だし俺の状態も状態だしで一般職員に不安を抱かせない為の策かな?
それとも単純に『コイツわけわからんし危なっかしいわ』で隔離処置された感じかな?
どちらにせよ、致し方なし仕方なしってやつだな。
お、語呂良いなこれ。次から積極的に使っていこうか。
『……君は』
おん?
『君の本当の目的は、何だい?』
ドクターの重々しい声が室内に響く。
真っ白な部屋だからか、より反響しているように感じる。
「……言えればいいんだけどね。忘れちった」
ヒュンッ
頬の辺りを赤い線が高速に動いたかと思えばそれはクーの兄貴の槍でした。
「嘘じゃない。何ならそこのメディアさんの魔術的なアレで脳みそクチュクチュして貰っても――」
「本当にしてほしいのかしら?」
嘘ですやめて下さい死んでしまいます。
その怖い笑顔で杖を此方に向けないでください。脳を弄られても念能力の判別方法しか出てきません。
『二人とも、そこまでにしてくれないかい?』
ダ・ヴィンチさん、貴方が女神か―――
『そんなことをして彼の影に居るアブノーマリティが制御不能になったらカルデアを護り切れない』
ですよねぇ……。そうですよねぇ。
はぁーあ。
『……マスター適応番号49 文目扶朗。君は、本当に何もわからないのかい?』
…………
多分アブノーマリティの知識とか、俺のいた世界の情報とか、みたいな上っ面の事じゃないな。いやそれもあるだろうけど、もっと踏み込んだところ、つまり俺が此処にいる目的とか、過去について聞いているってことなんだろうがすまんね。
「正直、何かあるんだろうなってのは判ってるんですよ。ただ、その何かがすっぽり抜け落ちてるってだけで」
何で過去の俺はこんな真似したんだか。
過去についての記憶を丸々消しておいて、その癖アブノーマリティの記録は残している。
いや、記録は残しておかなきゃあかんのだろうけど、記憶を消す理由is何?
別に残しておいても問題なくね? それとも残せなかったのか――いや、其れだと記録が残っている理由が解らんから、多分意図的に消してる。
うーん…………。
『そうか……。うん、ならしょうがない』
おっと追放かな? 『訳の分からない君を置いておくのは職員達にも悪影響だし、何より藤丸君の精神にも良くない。よって君を追放する!!』って感じに追放かな?
それとも人理修復まで封印されて修復後に魔術協会やらに売り払われてカルデアの修復資金の足しになるのかな?
何れにせよ宜しくないENDになる――『じゃあ、取り敢えず拘束は解こうか』――へ?
「あの」
『うん? なんだい文目君』
「追放は?」
『しないさ。今は少しでも戦力が欲しいからね』
「じゃ、じゃあ封印して魔術協会に売り払うとかは?」
『ソレは考えたんだけど』
考えたのかよ。
『冗談さ! 君を売ったところで余計な混乱を招きかねないし、さっきも言った通り今は少しでも戦力は多い方がいい。こき使えるだけ個使わせてもらうさ』
おおん……こき使うのね…………。
ま、想定よりかは何倍もマシな待遇だし文句はないけども。
『その前に、いくつかのセーフティと罰則は受けて貰うよ!』
「罰則?」
何のことで――『通信を無理やり切らせたこと』――あ。
「で、でもアレは皆様方の精神を守護るためで……」
『先にそういうアブノーマリティの説明をしてくれたらそんな事しなくても良かったと思うけどなー』
「ヴッ!?」
な、なにも言えねぇ……。
『そっちに関しても、「たっぷり」と「色々」聞かせて貰うからねぇ?』
ひ、ひぃ……俺を囲んでいる御三方よりも怖い…!
お、お手柔らかに……。
そんな俺の無垢な願いは叶うことは無く、僅かなボロから色々と情報を抜き取られるのであった。ついでに色々身体も調べられた。
とほほ……。
「あ”あ”~酷い目にあった」
だだっ広い廊下にきったねぇ声を響かせながらフラフラと歩く影が一人。そう、俺だ。
膝に手を置いて方で呼吸しております。
凄い疲れる……。
「随分と疲れているようではないか」
「その声は我が友 李徴子ではないか」
背後からの声。ちょっとの期間聞いてなかった邪悪系ロリっ娘系のこのボイス。
振り返ればそこにはそう、我が友 李徴子……ではなくドラコーがそこにいた。
「無粋な横やりに水を差されたと思ってたが……ククッ、余の好みの肉体になったではないか」
俺の渾身のボケは無視ですか。インセクトですかそうですか。
ドラコーは俺の身体をデカい腕で鷲掴みにすると自分の方へ引き寄せる。
「……良いなぁ。実に好い」
俺の目ん玉覗き込むのやめて下さいませんかね。ゾクゾクしちゃう。草食動物みたいに。
「このまま皿に飾り付けるのも良いが……やはりあの姿を見た後では、な。聊か物足りぬというものだ」
意外と早めに解放された。うわ、跡ついてるよ……。
物騒な言葉は聞かなかったことにします。
「ま、それは貴様の果てを一足先に早く見たと思って愉しみにするとしよう。精々励むが良い」
傲岸不遜な邪悪系のじゃロリドラ娘はそれだけ言うと何処かへと消えた。
え、ソレだけ? 要件それだけ?
えぇ……?
ま、まあ何事も無かったから、ヨシッ!!!
前話では色々解説しきれなかった彼是&今話の解説
その1:実は話していたのは文目ではない。
・これは私の文章力の無さが混乱を招きました。『主』と言うのは彼等から見た『主』の事で、所謂協会勢力の言うところの『三位一体』の事ではありません。
一応要素として老若男女の声とすることで、文目の声じゃない=別の何かが文目の身体を操っているという描写にしたのですが弱すぎました。でもどちらにせよ『主』を騙っているのでアウトには変わりないというね。
何なら『救世主』と『主』を騙るという不届き千万をやらかしているので更に(罪が)ズドン!! 罪状が重くなるよ!! やったね文目!!
その2:光の主
・こちらは怪しい空白を青く塗りつぶすのです……。左クリック→そのままドラッグ!
藤丸立香のサーヴァントの反応
・マスターに危害が及ぶっていうか既に少し及んでいる所があるからね。しょうがないね。
ダ・ヴィンチちゃんとロマニ
・同上。職員の不安を無くす為の措置。尚この後の文目君の死亡擬装その他諸々をやらなければならない模様。
文目君
・情報を搾り取られた&データ収集の為に身体のあちこちを測定されて疲労困憊。
疲労の原因は本当にそれだけ?
ドラコー
・いい劇だったのに水差されて若干不機嫌だったが、今の主人公の外見を見て『お~、ええやん!!』からの『(これからの事を思うと)美味しそうやな~』(ビーストの眼光)
と期待している。がんばれ文目。人理の未来は君の手綱にかかっている!!
立香とマシュ
・現在メンタルカウンセリング中。精神汚染が治ればいいね!!(期待)
今後の展開次第ですが、その時が来たら主人公にE.G.Oを付けていいか否か。
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『武装』主人公も戦力を付けるべき
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『非武装』そのままの方がおもしr、輝く