ソードアート・オンライン <Divers Ailes> 【凍結、そしてリメイクへ】 作:ドライグ
更新遅れてすみません。
インフルエンザという病魔にかかり、だらだらっと時間が過ぎてしまいました。
さてさて、今回はアニールブレード入手回です。
できる限りオリジナル要素を入れたので、楽しんで頂けると幸いです。
では、どうぞ!
<シュウside>
あの二人と別れてから俺は次の村『ホルンカ』に向かっている。
そこでは、あるクエストを受けることができる。
クエスト名:『森の秘薬』
そのクエストは、『リトルネペント』と呼ばれるものからドロップする胚珠をとあるおばさんに届けるというものだ。
しかし、ただのネペントからは胚珠はドロップしない。
ドロップするのは、
だが、その花つきはPOP率が素晴らしいほどに低いのだ。
そのため、ただのネペントを多く倒し、花つきのPOP率をできるだけ上げる必要がある。
一晩で終わらせることができたらいいんだけどな.....
ホルンカの村に着いたのは、星がよく見える夜であった。
周りを見渡してみても、そこにはプレイヤーらしきカーソルはなく、この村に住んでいるNPCしか見受けられなかった。
やはり、あの宣告があった後では動き出せるものも少ないのだろう。
だが、あと数十分もすれば『戦う』と決めたものたちがどんどん来る。
死にたくないから、はじまりの街に残る。
けれど、残っていてもこの世界から抜け出すことはできない。
ならば、攻略していくしかない。
こう考えるものは、少なからずいるだろう。
少し村の奥の方に進むと、ある一軒家が姿を現した。
そう、この小屋の中で受けることができるのが『森の秘薬』だ。
なんとなくノックしてドアを開ける。
中には、台所で鍋をかき回しているおかみさんらしき人物がいた。
おそらく、クエストはこの人から受けられるのだろう。
すると、おかみさんがこちらを向いて、
「こんばんは、旅の剣士さん。お疲れでしょう。食事を差し上げたいのだけれど、今は一杯のお水しか出せないの。」
俺は内心、おお〜と感嘆した。
他のPCなどでやるRPGなどとは全く違う。
実際に自分が会話しているのだ。
これが、VRMMORPG。
悔しいが、ここは素直に素晴らしいと思ってしまう。
っと、いけない、いけない。早く答えなければ。
先ほどの思考を一旦停止させて、返事をする。
「ありがとうございます。」
そういえば、丁寧に「お構いなく」っていうと本当に出てこないって注意書きに書いてあったな。
流石に試すほどの度胸はないが...
俺は、一気に水を飲み干し、そのまま待つ。
するとどうだろう。おかみさんの頭の上に『!』が浮かんだ。
これでようやく、クエストを始めることができる。
「何かお困りですか?」
と定番の質問をする。
すると、おかみさんはゆっくりとこちらを向き、話し始めた。
ようやく、おかみさんの話が終わった。
ザックリと説明すると、娘の病気を治すための材料である胚珠を取りに行って欲しい、と言うことだ。
『!』から『?』に変わった。
さて、出発だ。
俺は勢いよく民家を飛びたし、リトルペンネが湧く森に進んでいった。
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森に進みながら、俺は現実のことを考える。
時間を見る限り、親がそろそろ帰って来る頃だろう。
だがまあ、ニュースで大々的に報じられているからもう帰ってきているだろう。
親は俺を見てどう思っただろう。
驚き?悲しみ?怒り?憤り?.....
恐らく、俺の親なら四の五を言わず、動いているだろう。
考えるよりもまず、動く。
それが俺の親なんだ。
また偶然、父は機械系の仕事を、母は医療系の仕事に勤めている。
動かないはずがない。
そんな親を俺は信用し、誇っている。
ナーヴギアをどうにかしてくれるとは、はっきり言えば思っていない。
だが、動いていてくれていると考えるだけで、安心できる。
そんな思考を遮るかのように、視界にカラー・カーソルが表示された。
『
ちなみに、リトルネペントはレベルが3なので、レベル1の俺から見るとカーソルはマゼンダのような色になっている。
なんでも、赤の濃淡で自分のレベル差がだいたい把握できるようだ。
さてさて、あのリトルペンネトは...
「普通のネペントか.....残念、ハズレ。」
俺は、キリトに習いスムーズになったソードスキルを発動し、リトルネペントに向かって行った。
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狩り始めてから、ざっと30分が経過した。
だが、全く花付きに出会わない。
こればっかりは運ゲーなので仕方のない事なのだが、30分もぶっ通しでソードスキルを使っていたため精神的に疲れてきた。
気分転換も兼ねて、俺は狩場を変えることにした。
先ほどの場所から西に進んだところに木が少なく、少しだけ開けた場所があった。
見渡しやすく、『索敵』もうまく活用しやすい。
深く深呼吸をした。
森特有の匂いが、鼻腔をくすぐる。
皮肉にも、現実の森に入るような感覚に陥った。
深呼吸したことで、脳がクリアになり、狩りを再開しようと勢いよく抜刀した、とその時。
目の前に、数十ものカラー・カーソルが表示された。
「!!!」
驚くと同時に、思考を始める。
いくらデスゲームと化した『ソードアート・オンライン』といえど、迷宮区でもないただのフィールドに何十体もスポーンするのはおかしい。
何らかの『アクション』が起こったのだろう。
そして、この森にスポーンする敵の特徴。
そこから答えを導き出すのは、そう難しくなかった。
そう、実付きのネペントの実を破壊してしまったのだ。
この周りに漂う異臭も辻褄が合う。
ー 逃げるか?
頭の片隅に、そんな考えが浮かぶ。
はっきり言えば、それが最善の行動だろう。
逃げることは、決して恥すべきことではない。
デスゲームと化したこのゲームならなおさらだろう。
だが俺は、それを拒んだ。
本能的に体が異臭の元へ動く。
理屈では言い表せない
多数のリトルネペントが、異臭に辿り着く前に俺はその場所へ滑り込む。
その匂いの元には、人影が見える。
月明かりが、その人影を差した。
赤い、いやもっと燃えるような紅色の長い髪。
そんな容姿をしたら、少女が立っていた。
違う。
その顔は、驚愕に染まっている。
それもそうだろう。倒した敵が、異臭を放ったと思った途端、視界に数十ものカーソルが表示されたのだから。
そんな彼女を見て、俺は堪らずその娘の元へ走り出した。
(これが、後々語られるシュウ専用システム外スキル『超絶お人好し』)
「おい!大丈夫か!」
少女は、いきなり聞こえてきた声に反射的に反応し、こちらを向いてくる。
「お、お前は...」
「それは後だ!今は、奴らを倒すことだけ考えろ。」
そう言って、背中を合わせる。
「背中、任せたぞ。」
返事を聞かずに俺はソードスキルを発動し、リトルネペントに飛びかかった。
あれから、15分経過した。
それまで一時間もの間狩り続けていた俺にとって、リトルネペントとの戦いは、作業と化していた。
ー 蔓を避け、的確に弱点にソードスキルを叩き込む。ー
数十体を倒し、前方に見える敵を全て倒した時、レベル3に到達したことを告げるファンファーレが鳴り響いた。
だが、そんなことは気にも留めず、俺は振り返って先ほどの彼女がいる方向に体を向けた。
そこには、全て倒し終わり、地面に膝をついている少女がいた。
生き残ったということは、もともとセンスはいい方なのだろう。
俺は、ゆっくり歩み寄る。
「お疲れ様。」
「.....ああ。」
「「..........」」
二人の間に沈黙が訪れる。
数分後、それを破ったのは紅髪の少女だった。
「.....何故、来た?」
それは素朴な疑問だった。
俺は思っていることを素直に口にする。
「本能的に、かな。」
「本能的.....?」
「逃げようとも思ったよ。けど、無意識に足がこっちに向いた。ただそれだけだ。」
「お人好し、なんだな。」
「よく言われる。」
といいながら、ポーチに手を伸ばし、ある物を取り出す。
そして、その少女の足元に投げる。
「これは...」
「『リトルネペントの胚珠』だ。さっきの集団を倒し終わったら、二つ転がってた。俺は一つで十分だし、やるよ。」
「.....ありがとう。」
「良くも悪くも、お前のお陰で胚珠を取れたんだ。同然だろ。」
すると、
「そのことだが、すまなかった。」
と頭を下げてきた。
「実付きが危ないというのは知っていたんだ。けれど、実付きとは露知らず普通のネペントと同じように切ってしまったんだ。申し訳ない。」
「命が助かった。今はそれだけでいいんじゃないか?」
「ふっ、それもそうだな。」
それそろ、切り上げて帰るとするか。
「じゃあ、またな。気をつけろよ。」
「ああ、またな。」
そう言って、村の方へと姿を消した。
「「あ、名前ぐらい聞いとけば良かったな。」」
と思ったのは、別の話。
はい、というわけで、最後の胚珠を渡しに行く場面はバッサリカットです。
書いてみたのですが、つまらなかったのでw
この少女は誰なのか?
分かった人は凄いです(おそらく)
ちなみにオリじゃ無いですよ。他作品クロスです。
まあ、2話ぐらいしたら名前を出しますので。
また、途中に出てきた意味の無さそうなシュウの親についての話ですが、後々とあるキャラ救済のために重要になるので、ぶち込みました。
頭の隅にでも置いといてください。
感想&評価お待ちしています!
活動報告にてアンケートも待ってます!
また、明かせる範囲で活動報告に登場人物のデータを書きますのでそちらも是非。