【RTA】鬼滅の刃RPG『長い長い人の歴史のほんの一欠片』獲得チャート   作:バブ辻オギャン

12 / 61
 どんどん増えるお気に入りと評価に感謝しかないです。
 まだまだ毎日投稿は継続。


12.任務達成と帰省~

 お前ェ俺が脳筋だと思ってんだろ。なRTA、はーじまーるよー!

 

 前回は難なく鬼を滅殺し、見事初任務を終了させました所で終わりましたね。

 任務評価も堂々の『S』でしたし、何も問題はありませんヤッター。

 

 後はコツコツと、こういった任務を繰り返して階級上げを目指しましょう。

 気を付ける点とかも特にありません。強いて言えばネームドボスとのエンカウントですが、今は気にする必要ないので。

 『なんで?』と思った人の為に解説をすると、このゲーム受注した任務と夜中の自由探索全部に、ランダムエンカウントのガチャが勝手に回る仕様です。

 相手は血鬼術持ちの野良鬼が当たり(一番楽)で、それ以外だと十二鬼月の下弦か元下弦。

 もっと運が悪ければ上弦、特に上弦の壱・黒死牟は外れも外れ、ほぼ死亡確定の大外れです。

 ……なんですが。重ねて言うと、『今は』まだ問題ないです。

 

 このゲーム、一応の救済処置がございましてですね。

 階級が『癸』の時、操作キャラクターは絶対にそれらの強敵とは出会わないように。つまりエンカウントガチャが回らないようになってるんですね。

 

 このエンカウントガチャが始まるのは階級『壬』からなので、安寧の時はほんの僅かですがね(ハハッ)。

 当然、階級が上がれば上がる程、このエンカウントガチャの強敵排出率は高まっていくんですが……ある程度は対策ができます。

 その筆頭こそ、かの『役立たずの狛犬』である猗窩座殿です。

 頸斬りを克服し、全く別の生き物になった修羅座殿は例外ですがね。ある条件さえ満たせば、通常状態の猗窩座殿は何の心配もいりません。

 

 簡単です、操作キャラクターの性別を女にするんです。

 こうすれば仮に猗窩座殿とエンカウントしても、絶対に死なないし殺されません。

 

 欠損やら後遺症云々は流石にその時の抵抗具合によって変わります。

 しかし最後に共通して言えるのは、絶対に猗窩座殿は女性隊士を殺さない事。

 操作キャラクターがかなり弱い時(弱者に分類される)か、もしくは泣いて怯える様子を見せれば、何とダメージすら与えない時もあるみたいですね。

 流石に優しすぎィ!

 

 まぁその分のしわ寄せで童磨が出しゃばってくるんですけどねクソが。

 

 『鬼滅の刃RPG』発売から十年。

 我が鬼滅RTA界隈では、VS猗窩座を避ける為に女キャラクターで攻略する勢・VS童磨を避ける為に男キャラクターで攻略する勢・こち抜か無作法兄上欲情勢の三つに分かれ。

 ――混沌を極めていた……

 で、実際どっちの方がいいの?と気になる方もいるでしょうしお答えしましょう。

 

 どっちも大して変わらん。クソ!……これが答えです。

 

 猗窩座殿も童磨もハッキリ言って両方クソゲー極まってます。兄上は論外。

 『血鬼術で肺やられる危険あるし、童磨の方が猗窩座よりキツくない?』とか言う方が偶にいますが、プレイする側に回ればそんな事口が裂けても言えませんよ?猗窩座殿の羅針盤がホントにクソ性能ですからね。極論『吸わなきゃOK』な氷と違って、対策がほぼ無理なのでアレ。

 どうせ上弦エンカウントは死亡か欠損が確定。キャラクリでどっちかを避けた所で、どうせもう片方の危険は変わりないのです。

 そんな確率に怯えるくらいなら、好きな方を選んだらインジャネーノ?という訳なのです。

 

 で、何故そんな下手すりゃ上弦が出しゃばるエンカウントガチャが『今は』大丈夫なのか。

 その理由こそが、何度も話した階級制度なんですね。

 

 これも先ほど説明した『階級「癸」だとエンカウントガチャが回らない』に繋がるんですが、このゲーム、上弦みたいなクソボスとのエンカウント率が階級を上げる程に高まります。

 正確には上から四番目の『(ひのと)』からですがね、それでもエンカウント率は一〇%以下ですが。

 今の階級は下も下ですし、よっぽどの外れを引かなければ、現時点で上弦と出会うことはありません。安心して鬼退治を続けましょう。

 あ、これ別に後で上弦が出てくるフラグって訳じゃないですよ?この動画既に編集済みなのでね、まだ彼らは出てきません(メタ発言)。

 さて、任務のクリア画面に戻りまして。

 

 ・子供たちを救助した、怪我もなくて良かった。

 

 あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

 何事も初めの一歩が重要ですからね、この成功体験の数々が、麗ちゃんの人生を形成するのです。

 後は遅れてやって来た『(カクシ)』の方々に後処理を任せましょう。

 麗ちゃんはこのまま別の場所へ、鬼の目撃情報のある地へGOです。

 さて、今はまだ昼なのでね、焦らずゆっくりと歩きましょう。

 場面が地味なので。この時間を利用したコメント返しのコーナーです。

 

 

 Q.羽織ってどれだけの種類があるの?

 A.ほぼ無限にあります。

 

 プレイヤーが好きな模様を作るのもいいですし、現実にもある有名な着物をそのままゲーム内に実装……もOKです。

 原作キャラクターの羽織を真似するのもいいですね、本当に無限に選択肢が用意されていますから、飽きが来ないようになってます。

 それに、羽織があるのとないのとでは、キャラクターの見栄えに大きな違いが生まれますから。鬼殺隊の隊服デザイン、どれもほぼ一緒ですからね。

 制作陣もそこを分かっているのか、最初から市松模様の羽織があった炭治郎とは違って、オリジナルキャラクターが羽織を纏えるようになるのは、階級が上がってからなんですよね。

 勿論、麗ちゃんにもとっておきの羽織を用意してますので……お楽しみに。

 では次。

 

 

 Q.今の麗ちゃんは赫刀をどこまで使いこなせてるの?あと縁壱が一〇〇とすると?

 A.『ちょっと力んで赫刀化』レベルです。縁壱が一〇〇なら麗ちゃんは六〇くらい?

 

 縁壱さんみたいな『常時赫刀化』にはまだまだ程遠いですね、身体も成長してないので純粋な筋力不足っす。

 あと剣道やった事ある人は分かると思うんですけど、普通人間が刀持つ時って力込めないんですよ。

 箸持つ時とかに近いです。本当に軽く、手から落ちない程度の力だけでいいんですよ刀って。

 常に強く柄を握るなんてありえません。脱力からの初動がないと、刀って想像以上に速度が出ないからなんですね。

 では何故、縁壱は常に赫刀だったのか……簡単な事ですよ奥さん。

 

 彼は脱力しても尚、万力の握力だったからです。

 

 超シンプルでド派手な答えです。

 縁壱にとっての『刀を普通に持つ力』は、伊黒さんが『酸欠になる程必死に握る力』より上なんですね。とんでもねぇ縁壱だ……

 なのでそれと比べて、意識して『ぐっ』からの『ぐあっ』な麗ちゃんでは、継続時間も威力も全然縁壱には及びません。

 そもそも縁壱の赫刀は永続スリップダメですからねぇ。

 所詮、再生阻害が精一杯な柱たちとも、縁壱弐号機な麗ちゃんとも全ッ然比べ物にならないんです、正に神業の絶対的最強。

 

 ……やっぱ縁壱おかしいな?

 

 この話やめましょう、うん。

 心の中の兄上が、さっきから『気味が悪かった』を連呼してます。

 次行きましょう次。

 

 

 Q.星の呼吸の型って、誰がいつ作ったの?

 A.当然麗ちゃんです。

 

 型を作ったのは、『最終選別』に参加するまでの六年間です。

 

 その間に『こんな技がいいのかな?』と麗ちゃんが様々な形の型を構想し、実現可能なものから順に……って感じですね。

 実際、『正解の形』である水の呼吸の『水面斬り』と『雫波紋突き』を見て学んだおかげで、麗ちゃんは『輪舞』と『雅星彩』が使えるようになりましたから。

 

 そして『星の呼吸』という名前自体も、当然麗ちゃんが考えました。

 六年前に出会った剣士から、麗ちゃんは『全集中の呼吸』の存在を軽く聞いておりまして……

 と言っても、その時の剣士は『肺に空気を取り込んで~』や『私が今使ってるのは水の~』程度の、本当に軽い説明しかしませんでしたが。

 

 しかし。それを聞いた麗ちゃんは『自分の「これ」もそうなのか?』と勘付き、最終的に『星の呼吸』と命名したのです。

 

 この辺はキャラクターストーリーを開けば出てきますね、概要欄にコピペ貼っときます。

 さて、コメント返しも終わったので、画面に戻りましょう。

 村に着き、続きましては鬼の調査パートです。これをやるのとやらないので任務評価ががらりと変わるので、慢心せず行きましょう。

 さて頑張るぞ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたの娘は人を救う剣士になれる。

 目の前の男がそう言った時、自分は無情にも『やはり』と、その言葉を内心で肯定してしまった。

 

「どういう意味か理解しかねる」

「単刀直入にお聞きします。廉太郎殿、あなたは鬼についてご存じか」

「……」

 

 知らない。と、そう断言できる程、自分は『それ』への恨みを忘れる事ができなかった。

 言葉を詰まらせる。男は続けて、隣に座っている小さな少女に視線を向けた。

 

()()()は、鬼殺隊。鬼を狩る剣士です」

「……噂では聞いている、政府からは認められていない組織なのも」

「はい。そしてあなたの娘には、それの才能がある」

 

 娘――麗は、いつもと変わらない様子で、それを静かに聞いていた。

 黒曜石のような目にはやはり、廉太郎が愛した妻と同じ、星のように輝く光が宿っている。

 愛おしい我が子。

 ()()()()()()、最後に残した宝。

 

「あなたの娘には、言葉では表せない才能がある。人を救う力がある、希望そのものだ」

「……」

「あなたの懸念は分かっている。()()この姿勢が失礼である事も、自分が疎ましい存在である事も重々承知している。それでも――」

「違う」

 

 廉太郎は、少し間をおいてから、一言。

 

「その鬼殺隊に入る為の条件、それを今すぐに教えろ」

「――ッ、では……」

「勘違いするな。俺は認めるなど一言も言っていない」

 

 ――違う。

 廉太郎が、一人の父が憤っているのは、鬼殺隊への勧誘そのものではない。

 

 お前が決めるな。

 お前が定めるな。

 

 縋るな、期待するな。

 まだ小さな子供一人に、身の丈以上の『何か』を見出すな。

 麗を庇うように腕を伸ばし、廉太郎はハッキリとした声で。

 

「俺は、この子の父親だ。だからこそ、娘が怪我の危険に囲まれる事も、命を落とすかもしれない可能性も、全てが怖い」

 

 誰が好んで受け入れようか。

 誰が進んで、小さな子供が戦事の世界に巻き込まれるのを肯定できようか。

 

 本当なら、今すぐにでも男を叩き出したかった。

 今すぐにでも、娘に『忘れろ』と言いつけ、この話を記憶から消したかった。

 

 家族として、その感情は当然の事であると、分かってはいる。

 だが、()()()()()()()()()

 

「俺は、この子の父親であると決めた。死んで欲しくない、争いから遠ざけたい。例え強くそう願っても、それは結局『俺の我儘』だ。――『麗の意思』じゃない」

「……」

「俺は、この子の意思を尊重する。この子が望む未来を、この子の選んだ生き方を肯定する。――それが、父親だ」

「――――」

 

 男は、何も言わなかった。

 鍛えられていない、文字通り赤子の手をひねるが如くの力の差が両者にはある。

 だと言うのに、気圧されているのは一般人の廉太郎ではなく、鬼殺隊である男の方だ。

 

「鬼殺隊の事。それと、この子が未来を考える時間をくれ。それ以外はいらない。後は全て、この子の意思に任せる」

「……分かりました」

 

 それは固く、決して曲げられない男の意思。

 ――強い『父親』としての姿に、男は何も言えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日の朝、家の前に置かれていたのは『日輪刀』なる武器と、鬼殺隊に入る為に必要な『最終選別』の存在、それが行われる場所と時期が書かれた紙だった。

 廉太郎との約束を守り、剣士の男は待つ事を選び、潔くその村から去っていったのだ。

 全ては『麗の意思』で決める。

 その為に、麗が他の影響を受ける事がないよう、未来を決めるまでは目の前に現れるなとも、廉太郎は言ったから。

 

 ――六年。

 それから六年もの間、麗は『鬼殺隊』や『鬼』に関する言葉を一言も発さなかった。

 

 剣士を連れて家に帰って来た時も、剣士と言い争っていた時も、表情を一つも変える事のなかった麗。

 まるで、あの日の出来事が最初からなかったものであるかのように、彼女は普段通りの生活を続けていた。

 

 一年、二年。

 三年目の春にはもう、廉太郎は安堵を覚えていた。

 

 『数年かけてもいい、だからしっかりと考えろ』と、そう言って三年も経ったのだ。

 麗はもうとっくに、鬼殺隊の事を忘れたのだろうと思い込み、ならば自分も忘れるべきだろうと、そう思う事にした。

 あの日から四年、五年。

 その頃にはもう既に、廉太郎の頭の中にあの日の記憶はない。

 これでいい、あの子がそう決めたのなら――。と、そんな甘い考えを無意識に抱いたまま。

 運命の六年目がやって来た。

 

「僕、鬼殺隊に入りたい」

 

 朝起きて、麗はすぐにそう言った。

 

「毎日考えた。朝起きて、食事の用意をして。村の皆と遊んで、いつもみたいに昼寝をして」

 

 一日中ずっと。

 一週間ずっと、ずっと考え続けて。

 

「皆で笑って、遊んで、食べて寝て。――だけどずっと、鬼殺隊の事が忘れられなかった」

 

 ――数年かけてもいい。

 この子はその約束を守り、ずっと健気に考え続けた。

 

「こうして話してる間も。『鬼のせいで苦しんでる人がいる』って考えて、それを無理やり忘れようとして――だけど、出来なくて、それが嫌だった」

「――分かった」

 

 もう、それ以上の言葉は必要なかった。

 

「なら、今から行くのか?麗」

「……うん」

「それがお前の意思なら、俺はそれを肯定する。だがな、これだけは忘れるな。――絶対に死ぬな、生きろ。俺はそれだけを望んでる」

「言われなくても分かってるよ」

 

 花が咲いたような笑顔と共に。

 より可憐に、より美しく成長した自慢の娘は。そう自信満々に言い切った。

 

「行ってきます、お父さん」

「あぁ、行ってこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 刀を握り、悪鬼を滅する。

 一人の女として、娘としての『普通の幸せ』。口では恰好をつけたものの、廉太郎はそれを今でも願っていた。

 相手が人間ではなかろうと、戦事の世界に足を踏み入れて、いい事なんて何一つないから。

 ――最初は、そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま、お父さん」

「……あぁおかえり、怪我はないか?」

「当たり前じゃん。僕の身体が頑丈な事くらい知ってるでしょ?」

「それでもだ」

 

 叶う事なら普通の人生を。

 そう醜く我儘を貫き、無理やりこの子の人生を定め、鬼殺隊の道を辞めさせようと、そう思った事もあった。

 ――だが今では、それを心底しなくて良かったと、そう思える。

 何故なら。

 

「それにね、お父さん。僕、新しい友達ができたんだ」

「そうか」

「すっごく可愛い子、いつか紹介するね」

「あぁ、楽しみに待ってる」

 

 ――こうして、可愛く笑う我が子の姿は。

 間違いなく、鬼殺隊の未来を選んだからこそ見れた光景なのだから。




 次回は真菰との甘味処デートです。

主人公の将来的な身長はどれがいいか

  • 166cm
  • 172cm
  • 184cm
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。