【RTA】鬼滅の刃RPG『長い長い人の歴史のほんの一欠片』獲得チャート 作:バブ辻オギャン
歯を食いしばれよ
俺の
今回も前回から引き続き、時透兄弟のイベントから……ですが。
今までとは違い、今回からはより本格的に残る柱メンバーとの友好度を上げていく事となっております。
そのスタートダッシュを決めるのは当然、現状最も友好度が高いカナエさんです。
この世界では後遺症もなく、現役バリバリの花柱ですからね。
なのでその分、蝶屋敷の成長率も原作より上。故に今まで以上に蝶屋敷との関わりを増やしていく事は大きなメリットなのだ。
・有一郎たちの刀が届くまで暫く掛かる、その前に蝶屋敷に寄っていくべきだろう。
・この子たちがいつか怪我をした時、『万が一』が起こらないように……
単純な掠り傷や捻挫ならともかく、輸血が必要なレベルの失血とか起こると大変ですからね。
特に血液型、これは予め蝶屋敷で検査し情報を記録しておく事で、『隠』たちによる治療も滞りなく行えます。
要は『おくすり手帳』みたいなもんですね(超適当)。
・遠い未来での話であって欲しいが、いつかは自分たちも怪我をする。その時はここで世話になるのだと『蝶屋敷』の事を教えた。
・『あんたは来た事あるのか?』と有一郎に言われた。……僕は一度も怪我をした事がないしなぁ、どうしたものか。
縁壱スペックにおける唯一の致命的な弱点ですね……
あまりにも本体性能が隔絶してるせいで、通常プレイで絶対に関わりができる筈の蝶屋敷メンバーと疎遠になってしまうという。
・そう考えていると『どうせ怪我した事ないんだろ』と有一郎が、続いて『そんな事だろうと思った』と無一郎にそんな事を言われた。
・……まだ何も言ってないのに、いやそうだけど。
もう完全に理解されてて笑っちゃうんすよね。
あと地味に、有一郎くんの王道ツンデレに霞んではいましたが(霞柱だけに)、無一郎くんもかなり麗ちゃんに懐いてますねぇ。
無一郎くんとの友好度を上げる事での利点。
それはたった一つ、彼だけの必殺技の存在です。
彼が作る霞の呼吸の奥義『朧』は、全技の中で二位の回避率と一位の撹乱力を誇る技です。
回避率一位は日の呼吸の『幻日虹』ですが、一位でも二位でも正直誤差なので何でもいいです。
とにかく『回避率』を鍛えられるお手本、これがでかいんすわ。
……理由?そりゃ当然、星の呼吸唯一の回避技である『燐光』の強化ですね。
・訓練ついでに、二人の身体に程よく負荷が掛かるように速度を調整し、蝶屋敷まで走る。
・僅かに息を乱しはしたものの、二人共しっかりとついて来てくれた、偉い。
はい、蝶屋敷に到着です。
運が良ければというか、ほぼ確定でカナヲちゃんもいるでしょうし、対面ついでにイベントフラグも拾っておきましょう(いない時は大体買い出しだったりする)。
…………
……来ねぇな?
カナヲちゃん出てこねぇな?暫く待っても出てこねぇな??
大体蝶屋敷に着いて数秒くらい経つと、外の気配に気づいて『ひょっこりはん』してくるんですが……来ないな?
マジかよ……ここで不在引くのかよ……
今までのガチャ運が良すぎたツケが回って来たって感じですかね?いやそりゃ後で会えるんでいいんですけど……
ちょっと負けた気分。
「――!あ、あの!どちら様でしょうか!」
・暫く待っていると、慌てた様子で屋敷の奥から少女が飛び出して来た。
・歳は大体……有一郎たちより少し上くらいかな?
出ました、将来の山の王の嫁ことアオイちゃんです。
この子はカナヲが保護される前から蝶屋敷で暮らしていましたからね。
時系列的にもまだ『最終選別』には行っていないので、中々見る機会が少ない、折れる前の本当の意味で元気なアオイちゃんです。
チャート次第では『霜柱』になる彼女ですが、残念ながらこの世界では原作通りになると思われます、残念(大事な事なので二回言った)。
「初めまして、僕は『煌柱』の花柳麗。カナエさんは今いるかな?」
「い、います!案内します!」
「ありがと」
・声は上擦ってるけれど、姿勢も言葉も綺麗なものだ。まだ小さいのに偉いなぁと思う。
麗ちゃん丁寧な言葉使うの苦手だからね、仕方ないね(レ)。
原作柱合会議の不死川さんみたいな挨拶とか絶対できないでしょ、精々『今日もお元気で』が限界なんじゃないかな?
・案内のままに屋敷を歩くと、久しぶりにカナエさんと出会えた。
・前に会ったのは半年前の『柱合会議』だったけど、あの時と変わらず綺麗なままだ。
出ました、大天使カナエルことカナエさんです。
あれから一年、今は大体十八歳ですね。
……もう大人の色気ってやつが滲み出てて拙者は恐ろしいぜよ。
頑張れ、不死川実弥。
・有一郎たちを紹介し、後は軽い検査もお願いする。
・『しのぶー、ちょっとお願い』そうカナエさんが声を出すと、あっという間に別の扉が開き、そこからカナエさんそっくりの子が現れた。前に話で聞いた……多分この子が妹の『しのぶ』かな。
はい、ついでに出てきました、若かりし頃のしのぶさんですね。
原作でも充分過ぎる程に若いだろ!いい加減にしろ!という、視聴者兄貴たちの声が聞こえてきますね。
カナエさんが生きているのもあって、まだツンツン具合が残っているこれも稀少なしのぶさんですね。
とはいっても、昔の番犬みたいなトゲトゲ具合とは違って一年経っているので、ちょ~っとだけ態度は柔らかくなっていますが。
「ねぇ麗ちゃん、この後時間はある?」
「……?えぇ、まぁ」
お、来ましたね。
・有一郎たちは任せる事にして、僕はカナエさんの頼みを聞く事にした。
・彼女の提案は『柱同士の模擬戦』だ。率直な感想を言えば、それはこちらも願ったり叶ったりというもの。
・僕は呼吸の悪癖を直したり、正しい呼吸を教えたりはできる。だけど『模擬戦』の経験は全くない。ならばこれを機に、僕も『師範』として成長するべきだ。
はい、ここで少し解説。
『鬼滅の刃RPG』にはキャラクターごとに特殊スキル(宇髄さんの忍スキルや不死川さんの喧嘩殺法)が用意されています。
そして、その中には継子をとり、師範になる事で初めて解放される『育成スキル』というものがあります。
これは麗ちゃんの呼吸法教授とは違うものです。
より効率的に筋肉を増やし、肉体の成長を促進させたり。
後は一方的な戦いにするのではなく、しっかり相手の経験になるような良き戦いを展開できる、しっかりとした『手加減』の仕方が分かるようになったり……
要はポケモンのジムトレーナーみたいな感じですね。
ちゃんと相手のレベルに合わせて、こっちもレベルダウンした上で超えるべき『壁』として相対する力。ただ一方的にボコボコにするのでは、決して良き『師範』とは言えませんからね。
麗ちゃんもそれは分かっているようで、これを機にカナエさんから様々なノウハウを学んでいくつもりのようです。
うーん良きお姉さんだぁ……
・木刀を借りて、その後『機能回復訓練』で使うらしい部屋に移動し、互いに『交換』し合うものについて整理する。
・まず僕は、カナエさんに『正しい呼吸』の全てを、そしてカナエさんから僕には『正しい身体の鍛え方、手加減の仕方』だ。
やっぱ友好度が元から高いのもあってサクサク進みますね、いいゾ~!
・手を抜きすぎても駄目、相手の力量に合わせた強さを維持する。ただ相手をあやす為の手加減と、正しい手加減による『壁』は違う。
・カナエさん曰く、大切なのは自分から負ける事ではなく、相手の力量に近い『限界』を自分で定め、その上で『全力』を出す事らしい。
・なら……『これ』は駄目だな。
あ、『透き通る世界』が完全にオフになりました。
前までは血管や神経までスケスケが当たり前だったのが、あっという間に通常プレイのそれと同じ視界になっちゃいましたね。
なんか前のスケスケに慣れ過ぎたせいで、これはこれで結構酔いそうというか……
マ、エアロ(適当)、こっちもまた慣れるでしょうし。
じゃけん『育成スキル』鍛えていきましょうね~
・模擬戦が終わった。
・僕自身は、視界を透き通らせない事で素の技術を鍛える事ができたし、カナエさんにとっても、僕の力はいい刺激剤となったらしい。呼吸のキレが以前と違う。
・……視線を感じる、扉の方から。
おっ(カナヲちゃん)いんじゃ~ん!フラグ回収爆速でええぞ~
……という所で今回はここまで、ご視聴ありがとうございました!
「嬢ちゃん、あんたほど健気な子はきっと他にいないだろう」
一週間程前だっただろうか。
有一郎と無一郎、両方の刀を打った一人の老いた刀鍛冶は、そんな事を麗に言う。
突拍子もない、しかし優しい声色の一言に、麗は首を傾げたまま、聞く。
「誰が理解してくれようか。……一体何人が、あんたの心根の尊さを知っているだろうか」
「……」
麗とその老人は、数度会話をしただけだ。
『継子』の刀を打ってくれてありがとう、とか。この刀に使った玉鋼は……とか。
本当に、たったそれだけの会話だ。
相手の過去を詮索するような、できる筈もない。
決して軽いとは言わないが、逆に重くもない言葉の数々。
老人は続けた。
「どれだけの人間が、あんたの『今』を見るんだろうな」
「……あなたは見てないと?」
「さぁな」
ふ、と。
煙管の煙を燻らせて、老人は瞼を窄め、何もない宙を見上げた。
「儂が見ているのも、結局は『今』じゃなくて『過去』のあんたかもしれん」
「初対面ですよね?」
「違う、あんたみたいなのを然う然う忘れられるものか」
不思議な事に。
麗は、老人の言葉が何を意味するかを知らないというのに。
自然と意識を、その言葉を聞く事にのみ集中させてくれていた。
「あまり、
麗はふと、そんな事を問うた。
「どうして」
「心臓に、以前から違和感があるのでは?」
「…………」
こちらが投げかけた言葉に対し、彼は静かに俯く反応を見せる。
何か、また別の言葉を返そうと。
しかし言葉が思い浮かばない……そんな風な反応だ。
まるで言葉という名の固形物を、咀嚼しているかのようにも思えるような沈黙を、数秒。
「人と違うものが見えるってのは、どんな人生なんだろうな」
波立てない、風が肌を柔く撫でるような。
そんな小さくも、優しい声。
「特に、何も」
「人の言う『普通』を見て、何を思った」
「……別に、これが普通なのか、と」
あぁ……
しわがれた、だがしっかりと強く、想いが込められた吐息。
「あんたは立派だよ、嬢ちゃん」
誰よりも強く作られた。
自分以外の何者も壊せる程の、絶対的な膂力もある。
『力ある者は弱きを助ける』を、生まれた時から実行できて――同時に、周りからはそれを
呪ってもいいだろう、もしくは破棄したっていい。
『人の心』には不釣り合いな『肉体』を、神々の寵愛から逃避する事は決して罪ではないのだから。
だと言うのに。
「……ありがとうございます?」
この少女の生き方は、あまりにも『健気』だ。
生半可な想いではない、ましてや流されて行うものでもない。
心の底から、真に人を憂い、愛する『理由』を教えてもらったから、それに報いようとする。
『意味』を理解できないまま、愛する『理由』のみを指標に生きる。
これを健気と言わず、一体何と言えばよいのだろう。
「『彼がこう言ったから』、『自分はこうするようにと言われたから』。善行悪行関係なく……その実、人間が動く理由は、原動力ってやつはどうしたって『自分以外』って相場が決まってるもんだ」
「はぁ……」
「あんたの原動力はなんだ?」
やや据わった声で老人は問う。
軽い気持ちで答えて欲しくない、そう相手に察して欲しい故のものだ。
麗はやはり、いまひとつ問いの真意を推し量れていないらしく、変わらず首を傾げたまま。
「父が『普通』の生き方を教えてくれたから、僕は自分以外のそれを守りたい」
親からの愛。
命を懸けるには充分過ぎるが、しかし、神々の寵愛を受け続けるには足りない理由。
「なら、次は『それ以外』だ」
老人――鉄井戸は初めて、その時笑った。
「もっと欲張れ、もっと欲しがれ。もっと子供らしくねぇと、いつか『仙人』みてぇになっちまうぞ」
「もう十七ですし僕。それなら鉄井戸さんは逆に、その煙管控えてくださいね?」
「うっせぇ、好きなもん好きな時に吸って何が悪い」
「はぁ……」
自分が本当に欲しいもの。
麗はまだそれを知らない。いや、知ってはいるが、それを言い表す相応しい言葉を、まだ見つける事ができていないのだ。
彼女がちゃんと、それを自覚できる時。
「お互い、ままならないな」
「……そういうものです?」
「あぁそうさ」
自分は、まだ生きていられるのだろうか――。
超久しぶりにメイン連載の方も更新できて肩の荷が下りました。エタは罪……
主人公の将来的な身長はどれがいいか
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166cm
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172cm
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184cm