【RTA】鬼滅の刃RPG『長い長い人の歴史のほんの一欠片』獲得チャート 作:バブ辻オギャン
が、それでも絶対にエタらせない事は誓います。
例え何年掛かってでも完結させます、未完なんて認めない(鋼の意思)。
あ、それと今まで待たせた分、後書きにちょっとした発表もあるのでそちらもどうぞ。
よう、
なRTA、はーじまーるよー!
前回は柱メンバーも補充が進み、九人フル体制に達した辺りで終了した所でしたね。
以前にも言っていた通り、今一度改めて方針を考えていきましょう。
と言っても、この時期に起こるイベントは三つ。
そのうちの二つは『鬼滅の刃 外伝』のイベントで、もう一つは原作裏という感じ。
原作裏というのは勿論伊黒さんです。
乱数次第で『柱』就任時期は変わりますが、まぁほとんどの確率で丁度今辺りですね。
煉獄さん外伝が開始した今から少し後、それが彼が『蛇柱』に就任する大体の時期です。
麗ちゃんが柱になっているので、高確率で甘露寺さんは『恋柱』になりません。
しかし、それで弱くなる事は決してないので心配は無用です。これも以前にお話しましたね。
『恋柱』云々は『鬼滅の刃RPG』をプレイしたほとんどの方が経験済みでしょうし、これは良し。
今回、普段と大きく違うのは有一郎くんの存在……そう、既に『月柱』が存在している事でしょう。
カナエさんも生存してて、鬼殺隊の戦力は潤っていますからね、伊黒さんも同じ感じです。
……これも以前にお話しましたね、過去の解説ばっかだなお前な。
しかし、これは仕方のない話なのです。大体この時期にぶち込まれるであろうゲーム限定シナリオ……例を挙げれば『元上弦』とかそんな感じのやつ、あれ無料アップデート後の要素なので(本動画撮影日、〇〇月)。
悲しいなぁ……
と、話が脱線しかけたので気を取り直して……
じゃあ残り二つ、外伝イベントの冨岡さん、そして煉獄さんに関してはどうなんだ?という話ですが……
煉獄さんに関してだけ、無視でいいです。
これは結構知名度も高いので、外伝を読んだ事がないという人でも、これに出てくる鬼に関してだけは知っている……なんてパターンも結構あるのではないでしょうか?
煉獄さんの外伝に登場する鬼は、過去の『下弦の弐』
正直、戦闘力だけなら姑獲鳥超えでもおかしくないです。
軍服に似た衣装、チートと言ってもいい血鬼術に、本編での活躍もあって、外伝キャラにも関わらずまぁまぁな人気があるって印象な彼ですが、同時に彼の影響で発生する原作イベントがかなり重要。
そもそも彼を倒した事で、煉獄さんは見事『炎柱』に就任したのもありますし。
煉獄さんの戦いの背後でしれっと、甘露寺さんも『恋の呼吸』を完成させてたりもします。
ゲーム内でも優先度がかなり高く設定されており、操作キャラクターがこれに干渉する事自体がかなり難関。
それに参加したとて、得られるボーナスも旨味がなく……まぁスルーでいいのです。
万が一とかありませんよ?優先度という名のシステムの加護がありますから。
童磨イベントとかいうゴミと一緒にしないでください(flat並感)。
主人公がいてもいなくても、彼らは絶対成長するのです、流石煉獄の兄貴。
……さて、ではここで『煉獄さんに関してだけ無視でいい』の真意について解説します。
煉獄さんの対……冨岡さんの外伝は、読んだ方は分かると思いますが、これは冨岡さんとしのぶさんによるタッグ任務です。
ネームドの十二鬼月が出る訳でもなく、原作における重要イベントの過去背景(煉獄さん外伝の恋の呼吸)があったりする訳でもなく、いい意味で外伝らしく淡泊な物語。
つまる所、友好度だけを稼ぐのには絶好の機会なのです。
ただしこの世界線では、しのぶさんは『蟲柱』ではないし、カナエさんが『花柱』を続けていますから、高確率で冨岡さんとカナエさんで話が進むでしょうね……
じゃあ結局やる事ないじゃん、と思った方もいるでしょう。実際それは正しいです。
しかし『高確率』です。
そう、つまり絶対ではないのです。……なのでもしかしたら、麗ちゃんが原作分の穴埋めとして外伝イベントに派遣される可能性があるのですよ。
……ただ、確率は本当に低い。
いい加減冨岡さんとの友好度を稼ぎたいので、個人的には来て欲しいんですが……流石に厳しいかな?
ただ先ほども言った通り、確率は決してゼロではないので、頭の片隅に置いておく程度に収めておくといいでしょうね、これが『煉獄さんに関してだけ無視でいい』の真意です。
これらの後にあるイベントと言えば『那田蜘蛛山編』と、その後の柱合会議でしょう。
とうとう本格的に原作主人公の炭治郎が参戦するので、友好度調整やらを悠長にできるのはそこまで。
正確に言えば『機能回復訓練』がありますが……あれはほとんどイベントシーン回収専用のストーリーなので、育成での旨味はほとんどなし。
日課の警備地区の担当を続けながら、あっという間に半年が過ぎました。
そうです、柱合会議です。
「半年振りだね、私の可愛い剣士たち」
久々ですねぇお館様、顔の呪いも額全体に広がっちゃってますわ。
「はっ。お館様におかれましても、ご健在で何よりでございます」
いつものように不死川さんが丁寧な挨拶を返しまして、すぐに本題。
不死川さんの矛先は、傍に座る隊士に向けられており――。
はい、未来の炎柱こと煉獄杏寿郎です。
案の定とも言うべきか、やはり酒柱(煉獄父)はいませんし、代わりに息子の方の煉獄さんがやって来てますね。
外伝が本格的に始まった事を確認しながら、後のイベントシーンを垂れ流しにして今日は終了です。
ご視聴、ありがとうございました!
昔からああではなかった。
情熱のある人だった。
真っすぐな、父だった。
「俺は行かない」
半年に一度の柱合会議。
『柱』であれば、半ば義務付けられているそれへの参加を、父はいつものように、酒瓶を片手に寝転がったまま。
「行きたければお前が行け、俺にはどうでもいい」
あんなにも熱心に、自分たちを育ててくれた父の背中は小さい。
一家のあるべき姿としても、一人の武士としても、その背中に以前にはあった、誇るべき炎はどこにもない。
「……」
ずっとだ。
父はある時期からずっと、炎柱としての仕事を適当にするようになった。
家にいる間に限らず、任務にすら酒を持ち込むようになり、当然のように柱合会議にも参加しない。
以前の彼を知る者は、そのあられもない現状に悲しみを覚え。
今の彼しか知らない者は、その堕落した姿を陰ながら嘲笑する。
炎の意匠を施した、歴代の炎柱皆が纏った由緒ある羽織。
いつしか、それすらも――。
「……しかし父上」
「うるさい!!」
息子からの言葉を遮り、彼は理不尽に怒鳴る。
投げつけられた酒瓶が割れ、破片が畳の上に落ちる。
中に酒は一滴もなかった。
今日のうちに、もう全て飲み干したのだろう。
「俺に話しかけるな!!どうせお前も、大した人間にはなれないのだ!!」
酒気が回っている様子はなく、頬が赤くなっている訳でもない。
隊士としての肉体故か、それとも生まれつきのもの故か。
今こうして、息子である自分を否定し、罵倒する父の姿は。
酒の力など関係ない、素の父である事を証明していた。
「炎の呼吸も!柱も!全て無駄な事だ!!下らない!!」
あんなにも熱心に、自分たちを育ててくれた父。
突然剣士を辞めた理由を、父は語る事はないし、語ろうとする事もない。
これ以上話す事はないと、ある程度怒鳴り散らした後、父は再び背を向け寝転がる。
かつて燃えていた心の炎は、もう見る影もなかった。
「半年振りだね、私の可愛い剣士たち」
鬼殺隊を支える『九人』の柱。
だが今ここには、合計で『八人』の柱しかいない。
彼らも、今ここに来ていない柱に触れずに耀哉が話し出した事により、今回も炎柱が不参加を選んだのを察したのか、数名は僅かに顔を曇らせていた。
「前回から顔ぶれが変わらず、こうしてまた柱合会議を迎えられた事を嬉しく思うよ。だが鬼舞辻の勢力は依然強まるばかりだ」
不参加の炎柱を除けば、今ここに集まっている剣士たちの実力は、歴代でも上位に位置するだろう。
だが、それでも救える人間の数には限りがある。
個人だけでは届かない、できない事は多くある。
その事を今一度、強く噛み締めさせるように、耀哉は。
「申し訳ないが、自ずと君たちに頼る機会も増えていくだろう。皆、今以上に互いを支え合い任務に励んでほしい」
「……御意、ところでお館様」
『風柱』不死川実弥。
常人なら、ただ睨まれただけでも腰が抜けそうになる程の、その凶悪な眼がぐるりと、こちらに向けられる。
「何故『柱』でもない隊士がここへ?炎柱、煉獄愼寿郎殿はどうされたのですか?」
「……父上は」
「――おい」
空気が張り詰める。
ビリビリと鼓膜が震えるような錯覚と共に、実弥は声色を低くして問うた。
「お前に柱の代わりが務まんのかァ?」
「――――」
『炎柱』煉獄愼寿郎代理、煉獄杏寿郎は堂々と、その視線を受け止めた。
(これが『柱』……なんという圧!)
彼だけではない。
強い鬼と闘った猛者は、その佇まいからして全てが違う。
あからさまに圧を仕掛け、殺気に近いそれをぶつける実弥とは違い、他の柱は皆静かだ。
だが彼らも、実弥程ではなくとも、『柱』でもない自分がここに来ている事を訝しんでいるのも事実。
「皆、愼寿郎の事を心配しているんだ。彼の家での様子を教えてくれるかい?」
それを踏まえ、耀哉は事の説明を杏寿郎に求める。
そして、杏寿郎は包み隠さず、普段の父の姿を語る。
「……確証はありませんが。母
「ああ、お労しや……」
『岩柱』悲鳴嶼行冥。
この中で、『以前の愼寿郎』を知る者の一人である彼は、変わり果てた知人の今に、悲しみの涙を流していた。
「愼寿郎殿は柱古参、本来であれば、皆をまとめねばならぬ立場だというのに……」
そして一方で、『以前の愼寿郎』を知らない者は、呆れたという態度を隠さず。
「それは最早、柱以前の問題では?はっきりと言えば、愼寿郎殿は鬼殺隊ではなく、医院にいるべき男だと思いますが?」
「兄さん、流石に言いすぎ」
『月柱』時透有一郎の失望した態度を窘める、『霞柱』の時透無一郎。
しかし口でこそ、兄の有一郎の過激な発言を窘めてはいるが、その表情から、彼もまた愼寿郎に対し、良い感情を抱いていないのは事実。
「……隊員にも示しがつかねぇし、地味に士気にも関わる。派手に引退を推すぜ俺は」
『音柱』宇髄天元もまた、分類上は『以前の愼寿郎』を知る者である。
しかしながら、今のあまりにも問題のありすぎる彼に対し冷静に、そして厳しい提案を。
それに賛同しつつも、残った問題を懸念する実弥。
「だが継承者がいねぇだろ。今残ってる『
実弥と同じく、『以前の愼寿郎』を知らぬ者。
――『煌柱』花柳麗も、実弥と同じく、提案そのものは肯定し、しかし残った問題について触れていく。
「……『柱』の任務は厳しい、愼寿郎さんが担当していた警備地区の引き継ぎの問題もあるし……何より『
「……チッ、慣れねぇ『柱』の仕事させて、弱った所を鬼にやられちゃあ意味がねぇしなァ」
麗の懸念は正しい。
『柱』とは、ただ鬼を倒せる強さがあるだけでは成り立たず、深夜広範囲を駆け回っても問題のない位、強い身体と精神を持っている事が前提だ。
――階級が『
そして万が一の場合、すぐに彼らが『柱』の欠席を埋める。それに相応しいと選ばれた強者。
未来の柱とも呼ぶべき存在、それが『
しかし、彼らにはまだ経験が足りない。
それも、圧倒的に。
「その点から見ても、やっぱり愼寿郎さんしかいないと思う。だけど」
「アァ、酩酊状態じゃ任務にもやれねェ。どうしたもんか」
「――それは問題ない!!」
階級こそ『
彼らの不安を吹き飛ばすように、大きな声で宣言する。
「俺も『炎柱』になれば、父上もきっとやる気を取り戻してくれるでしょう!」
『…………』
元から無言のままだった『水柱』冨岡義勇は置いておいて。
誰も彼もが、その真っ直ぐすぎる姿勢に思わず、呆気に取られてしまった。
心を炎に燃やした、煉獄の如き男。
煉獄杏寿郎……彼が『炎柱』として立つのは、そう遠くない未来の話。
そんな中。
「不死川くん?」
「…………」
皆が密かに、若き彼に期待する中。
その裏で、一匹の狂犬が抑えられていた事をここに記しておく。
「駄目よ?」
「…………」
いつの時代も、姉は強き者なのだ。