【RTA】鬼滅の刃RPG『長い長い人の歴史のほんの一欠片』獲得チャート 作:バブ辻オギャン
いや待て"口下手"の解釈を広げればまだ上振れを狙える。
もっと友好度を上げに行くわよロロロ!
落ち着くんだぜラララ!
なRTA、はーじまーるよー!
折角上げた友好度の低下、ストレスゲージの急上昇……
今まで上手く行き過ぎた代償か、もうここらで上振れは狙えないか。
もう駄目だ、限界だ。……そう考えていた時、朧げながらに浮かんできたんです。
兄貴の言葉が。
『限界だーって感じたら、思い出せ』。
『何の為に、RTAを走るのか』。
『
ありがとうbiim兄貴……それしか言う言葉が見つからない(存在しない記憶)。
あなたが教えてくれた事は、今でも他RTA走者の胸の中にあります(存在しない記憶)。
この俺があなたを……『象徴』を引き継ぐ(存在しない記憶)。
そう、ダークマイト伝説の幕開けだぁ!!
はい、いい加減戻ります。すみませんでした。
いやでも、こればっかりは浮かれても仕方がないというか興奮必須というか。
見て下さいよこれ。
◇―◆―◇
冨岡義勇:53/100
真菰:74/100
◇―◆―◇
大勝利でしょこれ。
流石冨岡義勇……散々今までの会話でファウルボール(友好度ガン下がり)を連発するかと思ったら、それらを帳消しにする怒涛のストライクをかましてきました。
今まではどれだけ会話をしても微々たる上昇だったのに、いざ屋台で会話を続けるとグングン友好度が上がっていくんだから、こりゃ乾いた笑いしか出てこんわ。
15→9→53ってなんだよ、上り幅逆ア〇トバンク株価かよ(意味不明)。
真菰ちゃんは……ナオキです。
むしろ上がらない方がおかしいレベルだからね、仕方ないね(レ)。
麗ちゃんにとって大切な友人ですし?これを機に一層距離が縮まっていい感じになるのは確定事項ですし?
……ん?にしては妙にしっとりしてた?イヤァナンノコトダカ……
前回は冨岡さん&真菰ちゃんとがっちり友好度を上げられたので、続いてはやはり我らが主人公炭治郎との友好度でしょう。
前々回お話した通り、この作品においての炭治郎とは下手をすれば縁壱スペックの麗ちゃんよりも優先すべき存在、この世で唯一の『日の呼吸』の正当後継者です。
柱合会議も終わったし、何より麗ちゃん自身が『自分の目でこれから向き合う』とまで言ってくれましたからね、友好度の下振れはないと見ていいでしょう。
やはり真菰……大天使マコエルは全てを解決する……!
・真菰も以前から蝶屋敷へ竈門炭治郎の見舞いに行く予定だったらしく、『一緒に来ない?』と僕を誘ってくれた。
お、来ましたね。
・僕は全く怪我をしないから、蝶屋敷に行くのはかなり久しぶりになる。真菰は遅れて来るらしい。
・……カナエさん達に改めて挨拶もしたいし、それに。ちゃんと『向き合う』って言ったから。
偉いぞよしよしよしよしよしよし――。
あばよ下振れイベント!!(爆破)
はい(正気に戻る)。
機能回復訓練はおよそ三ヶ月を平均として進み、その後すぐに日本の映画館の救世主である『無限列車編』が始まります。
なので実の所、我々が予想するより時間に余裕がありません。
無限列車に操作キャラクターが乗るかどうかは割と運によるのですが、それを抜きにしても参加させるメリットがあまりにも少ないのが事実。
猗窩座殿の参戦、これはストーリー進行の逃れられない確定イベントでありつつ、同時にゲームシステム上は『乱入イベント』扱いという、かなり変わった仕様になっています。
他の上弦、例えば兄上なら事前情報に『六つ目』や『侍』(そもそも生き残りがいない&鴉も殺されるから情報を得られる確率は低め)、童磨なら『教祖様』だったり……ある程度鬼の発生or乱入を予測できるフラグ発言があるのですが、猗窩座殿はそうはいきません。
事前情報がないという事はそれ即ち、お館様の『先見の明』も発動確率が一気に下がります。
無限列車怪しいでござる。
というか十二鬼月がいるな?でもいるの下弦だけっぽいし柱(一人)に任せるやで。
かなり端折りましたが要はこういう事、麗ちゃん除いた柱で上弦を攻略するなら最低でも二人は欲しいですからね。
あのお館様の事ですし、仮に猗窩座殿の襲撃を読めていたのなら決して煉獄さんだけを無限列車に送る事はしなかったでしょう。
猗窩座殿の存在が、鬼殺隊にとってどれだけふざけ散らかしたイレギュラーなのかが理解できますね。
ではゲーム画面に戻りましょう。
・僕の気のせいじゃないなら、また最近鬼の被害が多くなってきた。
・鬼舞辻無惨との接触……十二鬼月の討伐……偶然じゃないのなら、きっと。
正っ解!(反転術式)
麗ちゃんの予想は正しく、現在はストーリー進行中何度かある鬼の繁殖期(?)の第N回目です。
理由?もちろん累くんです。お気に入りでしたからね。
那田蜘蛛山編で累くんが冨岡さんにやられ、無惨様は不愉快極まれりな状態。
もう下弦は解体したのかまでは分かりませんが、それでも彼が今めちゃくちゃ機嫌が悪いってのが問題でして。
まぁほぼというか100で八つ当たりなんですが、素質やらなんやらを無視してポンポン鬼を作りまくってるんですよ。
はーつっかえ!
まぁ唯一安心できるのは、どれだけ無惨様が鬼を作りまくってても、十二鬼月(上弦)との遭遇イベントの発生確率に変化はない事です。
今は自粛期間な童磨や遊郭に引きこもり中の鬼いちゃんらは例外として、常時『透き通る世界』にいる仕様上、見た目『は』弱そうに見えるせいでエンカウント率に若干のバフが乗ってそうな半天狗が厄介で、これ以上外れガチャの確率が上昇するのは勘弁。
言わずもがな、それらを差し引いても尚絶対会ってはいけないのは兄上ですが、それを気にしてこのゲームはプレイできないので今更です。
仮にこの二人とエンカウントしたら?即リセットします(迫真)。
通常プレイならば、この時期に発生する雑魚鬼をいくら倒したところで経験値は入らない仕様上、この時期は文字通り時間をドブに捨てる事だし。
他にも疲労によるストレス値やらが無視できないのですが……今回の主人公は縁壱スペックなのでモーマンタイ。
さてちゃちゃっと蝶屋敷へGOです。
――バシャッ!
『あばばっ!?』
「……あぁ」
早速悲鳴が聞こえてきましたね、やってるやってるぅ。
・その音を聞けばすぐに分かる。……そうか、もう機能回復訓練を始めてるのか。
パパっと透き通る世界で確認すれば、ちょうどカナヲちゃんと競い合ってる炭治郎の姿(骨格と神経のみ)が見えましたね。
・竈門炭治郎……うん、彼だけだ。彼と最後に会ったのは、確か……
麗ちゃん程の実力者ならば、相手の顔を見ずとも骨と神経の配列だけで個人を特定できるので回想がすぐに進むのが便利。
そして案の定と言うべきか……善逸と伊之助は逃げ出した後のようです、よわよわ~
「まだしばらく続くだろうし、暫く待って……ん?」
ちょっと麗ちゃんや、何故に裏山の方に向かうので??
・山の方が騒がしい、なんだ?……よく見ると野生動物たちが……猛ってる?
・それに動物たちに……囲まれ、いや……乗ってる?のは人間だ。一応様子を見に行ってみよう。
あ、伊之助ですねこれは。
裏山で動物たちと戯れている所を見るに、今は機能回復訓練が始まって五日、もしくは六日といった頃合でしょうか?
彼は炭治郎がカナヲちゃんに勝つまでの間、こうして裏山で遊んでいましたね確か。
~少女移動中~
あ、目の前に来た。
「ヒャッハハァ!我は山の王なりィ!!」
「…………」
・変わった子だなぁ。
君に言われたくないと思うよ??
あ、とか言ってる間に向こうも気づきましたね、このままだと鹿と正面衝突ですが……
「ぬっ!邪魔だ女!どけ――」
「こら」
・跳躍と同時に彼の身体を抱える。
・数秒遅れて、自分が持ち上げられている現実に気がつくと、彼は『離せ!』と暴れだした。落ち着いてってば。
う……浮いてる……すげぇ……
身体を抱える→暴れだしたタイミングで手を離す→蹴りを防ぐと同時に持ち上げる→右足首を掴んで空中浮遊させる。
一連の流れが滑らか過ぎて目が離せませんわよ。
伊之助の体幹もヤバすぎますが、やっぱ麗ちゃんも規格外の精密操作性ですね。というかそもそもの筋力がヤバい。
「ッ……!クソ離せ!」
「まぁ離すけど。それよりさっきの
「……知ってたぜ!当然最初からそのつもりだったぜ!俺は山の王だからな……!子分の事はよく分かる!!」
「そっか」
・……あの猪の被り物は冠の代わりなのかな?
・手を離すと、彼は僕の顔をじっと至近距離で見つめてきた。
「……なに?」
「お前さっき何した」
「……?」
・伊之助という名前の彼はさっきから『何も感じなかった』、『刺さって来なかった』と繰り返し、じろじろと僕の観察を続けてきた。
・一瞬、何の事かと思ったけれど、よく見れば彼の皮膚神経の発達具合は、常人のそれとは訳が違うのが分かった。それこそ、僕よりも圧倒的に。
・『感じなかった』、『皮膚感覚』……なるほど、そういう事か。
ふぅんそういう事か(日下部覚吾)。
伊之助がさっきから首を傾げてるのは、麗ちゃんの『透き通る世界』が理由だったんですね。
元々麗ちゃん側からの害意はゼロとはいえ、それでも多少は気配を感知できる筈の彼が、一切それを感じ取る事ができなかったと。
ふむ、そら気になりますわな。
「別に何もしてないよ」
「嘘をつくんじゃねぇ!」
「ついてないってば」
うーん話が進まない。
「…………?君、もしかして」
・さっきから呼吸が下手だと思ったら……この子、常中をしてない。
・まだ覚える前の新米かと思ってたけど、それならこの山でわざわざ遊ぶ程暇じゃないだろうし……
・もしやこの子、機能回復訓練から逃げ出してきた?
そうだよ(便乗)。
「おい鼠髪!」
「……なに?」
「俺と戦え!!」
「…………あのね、隊員同士の戦いはご法度で」
「知っとるわクソが!権八郎と同じ事言いやがって!だから素手だ素手!」
「いや、だから」
「勝負ゥ――!!」
あーもうめちゃくちゃだよ。
『勝てない』と、そう思った事は多くある。
最初は、母親代わりに己を育ててくれた猪がまだ生きてた頃の、這いずる事しかできなかった自分を守る猪、その巨躯の向こう側にいた動物の姿を見た時だ。
次は、それから数年。山を徘徊する野犬の長と相対した時、それの鋭い眼と相対し、強者の貫禄を見せつけられた時に。
また数年。鬼狩りから逃げてきたのであろう、異形の存在――鬼を生まれて初めて見つけた時。
何度も、自分を終わらせられる存在にそう思った。
だが一度たりとも、自分は負ける気でいた事などない。
自分こそが最高だ、嘴平伊之助は最強なのだと、そう強く信じてきた。
山を自由に駆け回る犬であっても、深い川を自由に潜る事はできない。
川を自在に泳ぐ魚もまた、犬のように野を駆け回る事は敵わない。
『勝てない』事は罪ではない、それは決して『負け』ではない。
そう、だから。あのカナヲという女にもいつかは勝つ。
否、勝ってみせる。勝って当たり前なのだ。
……今はちょっと調子が悪いだけだ、今は山で遊ぶのが楽しいからこっちを優先してるだけだ。
そうだ、自分は負けてない。いじけてる訳でも拗ねてる訳でもない、本当なのだ。
だから、今目の前にいるこいつも――。
(こいつ、本当に
山で培われた超感覚を以てしても、推し量る事のできない気配。
強者が、それこそ那田蜘蛛山で見た
舐めている……のとは違う、それだけは感覚で理解できる。
研ぎ澄ました肌の感覚で本来は精密に察知できる筈の視線、相手の意識とも言うべきそれですら。
さっきから一度も、伊之助は感じる事ができなかった。
「勝負ゥ――!!」
嘴平伊之助に『剣術』の蓄はない。
だが逆に言えば徒手空拳、喧嘩殺法の蓄はある。
刀を奪う前、それこそ呼吸を覚える前に強者共と戦ってきた伊之助にとっては、ある意味で刀よりも慣れた戦い方だった。
だが、通じない。
まるでこちらの動きが、どのような攻撃をするのかを最初から分かっているかのように。
身体を逸らし、一歩横に動き。
最低限の動作で攻撃を躱し続けていた。
「避けんじゃねぇ!」
麗は伊之助の言葉に反応を見せず、無言で攻撃を躱し続ける。
もはや何を言っても通じない、言った所でより
その余裕そうな態度も、まるで那田蜘蛛山で見た
(何も感じねぇ……
獣のような挙動で暴れ続けながらも、しかし冷静に。
身体とは並列に人間としての頭脳を回転させながら、伊之助はその既視感を脳裏から掬いあげていく。
そうだ、こんな事は以前にも――。
(あの家……確か、藤の花の家紋?の家で――)
殺気や害意を向けず。
仮に、それらを元から気づきづらいとはいえ、こちらの肌の超感覚の警戒網を潜り抜けてくる不敵な在り方。
『
そうだ、そこにいたではないか。
自分の背後にしれっと居座り、握り飯を持った……
「ッ!そうか」
その時、嘴平伊之助に電流走る――。
「テメェ
「――――」
その後、伊之助は足から地面にめり込んだ。
悲鳴嶼さんは頭からめり込ませ、麗ちゃんは足からめり込ませる。
そこに何の違いもありゃしねぇだろうが!