【RTA】鬼滅の刃RPG『長い長い人の歴史のほんの一欠片』獲得チャート 作:バブ辻オギャン
ミスを掘り返されると恥ずかしいので感想では触れないでくれると助かります……
感情に任せた破壊に生はないわ。
猪頭少年は後で殺るわよ炉炉炉!
分かったんだぜ羅羅羅!
なRTA、はーじまーるよー!
前回は伊之助を地面に埋めたところで終了したので今回はその続きから。
恐ろしく早い背負い投げ……からの刹那での生き埋め。
俺でなきゃ見逃しちゃうね。
「動けねぇええええ――っ!!」
「僕、一応『柱』だから。言うのが遅かったけど言葉遣い気を付けてね。相手を不快にさせるかもしれないよ」
「何ィ!?お前も半半羽織と同じか!道理でムカつく訳だぜ!」
「こらっ、言葉遣い」
・しゃがみ込んで額をとんと叩く、けどますます怒って止まらない。
・見た目からして『野生児』って感じだし……これは骨が折れそうだ。悪い子ではないし、言葉遣いで誤解されるのは少し嫌だな。
・あと半半羽織って、うん。……どう考えても
――very cute――
しれっと友好度爆上げイベントのおかげで呼び方が『冨岡さん』から『義勇さん』に変わってますね、やはり鮭大根百杯食べた女は違うぜ。
これはいい兆候、確かに麗ちゃんは基本相手を下の名前で呼ぶのに、今までずっと冨岡さん呼びでしたからね。
友好度がしっかり上がった印でいいゾ~よしよしよしよしよし(建前)。
しのぶさんと呼び方被るだろうが!(本音&爆破)
「さっきの婆呼びもそう、僕にも言っちゃ駄目だけど、他の人にはもっと言っちゃ駄目だからね」
「……?なんでだよ?」
「そう言われて、傷つく人もいるかもしれないって事」
麗ちゃんはさぁ……優しいんだよね(日下部篤也)。
いきなり婆呼びされてムッとはしていますが、注意の理由も伊之助を思っての事。
いや……成長したな……
昔の無感情ではないにしろ、どこか反応の薄かった時代が嘘のようです。ここ数年で一気に情緒が育って来てませんかね?
良いか悪いかで言えばバチクソいい変化ではあるんですが。
こう……なんというか、少し目を離した姪っ子があっという間に大人に近づいていた事をしみじみと実感するあの感覚が(激キショ)。
「あとそれと。……君、機能回復訓練って知ってる?」
「…………知ラネェ」
「嘘だね」
「嘘ジャネェ」
「こっちおいで」
・案の定、訓練が辛くて逃げ出して来た子のようだった。
・『離せ!』と全力で暴れているが、この程度の力で僕から逃げられると思わないで欲しい。
縁壱スペックが言う『この程度の力』の範囲広スギィ!
自分、降参いいっすか?
・山を下りて蝶屋敷に戻って来た。
・ギャーギャーと騒ぐ声に反応してしのぶもやって来た。
・ぷりぷり怒ってる所を見るに、やっぱり逃げてきたのは間違いないらしい。
ぷりぷり(可愛い)。
「花柳さん?それに…………あっ!伊之助くん!」
「久しぶり、しのぶ」
・伊之助っていうんだ、この子。
そういや名前聞いてなかったね麗ちゃん。
「ほら伊之助くん!今まで逃げてた分、ちゃんと取り戻しますよ!」
「はあ"――ん!?逃げてねぇっての舐めんなコラ!!」
「なんだ、やっぱり逃げてたんじゃん」
「むが――ッ!!!!」
・さっきから伊之助がジタバタして……いや、何もしてない時がないくらいだ。
・でも時々、こっちをじっと無言で見つめるカナヲから顔を逸らしているのを見る限り、十中八九逃げた原因はあの子なんだろう。
「…………」
・カナヲは相変わらずの無表情だ。
出ましたねカナヲちゃん。
動画内だとカットしてますが、この世界線のカナヲちゃんはカナエさんとの友好度イベントを含め数回、麗ちゃんと訓練してたのもあって実力が結構上がってます。
ただ、それでも飛躍的に実力が上昇する訳ではなく、本当にちょびっと本来より成長速度が上がった程度。
カナエさんが生存しているのもありメンタルの回復は順調ですが、それでも過去のトラウマを克服するには時間が必要なのが理由ですね。
鬼滅世界は才能と堅実な努力が大前提なのは当然として、当人のメンタルもかなり大事な要素ですし。
まぁこれは後からが見ものですね、恋をすればいいのよカナヲちゃん(暗黒微笑)。
「ほら伊之助、逃げないで早く行って」
・いい加減面倒臭くなってきたし、伊之助はしのぶに任せよう
「はい、しのぶ後はお願い」
「だから逃げてねぇつってんだろ!乳もぎ取るぞコラ!」
「僕にもぎ取る乳はないよ」
「ちょっと花柳さん!?」
「だって本当だし」
「そうじゃなくて!!」
・でも何故か、伊之助じゃなくて、僕がしのぶに怒られた。
えぇ……(困惑)
まぁ確かに麗ちゃんはペチャパイどころか壁パイのレベルですが……って話が脱線しちゃうヤバいヤバい。
肝心なのはこっち、我らが主人公です。
「…………」
「……あ、竈門炭治郎」
「えっ、あ。……はっ、はい!竈門炭治郎です!」
「うん、久しぶりだね」
・柱合会議以来だったっけ、まだ全快ではないらしいけど、あの時よりも元気があっていい声だ。
「……今は機能回復訓練の途中、で合ってるのかな?」
「はい!でも……」
「勝てない、そうだよね?」
・カナヲの方を見てそう確認すると、彼はしょぼんと肩をすくめた。
・……うん、成程。やっぱりと言うべきか、この子も『常中』ができてない。
「~~日くらい前から、アオイさん達じゃなくてカナヲと勝負してて……」
「……ふぅん」
・うん、
・男と女。まだ子供とはいえ筋肉量の差は決して無視できないものの筈、なのに勝てないのは……それだけ彼らの基礎体力が足りてない証拠だ。
「それで昨日、なほちゃん・きよちゃん・すみちゃん達から『常中』の事を知って……」
「ふむ」
・確か、この子たちの階級は『癸』だと聞いていた。そう考えれば、この時点で『常中』を目指すのは将来有望……かな。
実際、炭治郎たちの才能凄いですしね。
・この子の向上心を考えれば、意外と『常中』はすぐに習得できるだろう。
・なら……うん、それなら。
「竈門炭治郎、君さえ良ければだけど。僕が少し見てあげようか?」
「え?」
「身体づくりとか剣術とか……まぁ色々」
「い、いいんですか?」
「真菰との事もあるし、まぁ」
「ありがとうございます!!」
「う、うん」
・まだ身体が、せめて『常中』ができるようになってから……と言うよりも先に、彼の元気な返事に押されてしまった。
・調子が狂う……真菰が気にいってる時点で分かってはいたけど、本当に邪気のない良い子だ。
・柱合会議の時の事、やっぱりちゃんと謝らないと。
絆されてる――!?(ビュティ並感)
麗ちゃんも炭治郎のポジティブオーラには敵いませんでしたか……縁壱スペックとですら心を通わせられる炭治郎……恐ろしい子!
「でもまだね、正直今の君の身体じゃあ何の実りにもならないと思うし」
「うっ……」
「せめて『常中』を一度でも成功させられるくらいの……それだけの身体を仕上げて来たなら、僕も訓練の相手になってあげるから」
「はいっ!」
・さてじゃあ僕はしのぶと……そう言うよりも前に、しのぶの方から『お願いが……』と申し訳なさそうに切り出して来た、はて。
うーん、なんでしょう?
「実は、機能回復訓練は今炭治郎くんを含めて三人に行っているんですが、その……」
「……あぁ、あと一人がいないの?」
「……………………はい」
めっちゃ溜めるやんしのぶさん。
まぁ仕方ないっすね、だって善逸だもん(凄まじい説得力)。
「じゃあ探してくるよ、特徴は?あと名前も」
「名前は我妻善逸、見た目は……見れば一発で分かると思います、『雷』のような金色の髪の子です」
「分かった」
さて、ちゃちゃっと探して訓練にぶち込んでやりましょうかね(無慈悲)。
「ア"――――――ッ(汚い高音)」
しのぶの頼みを承り、煌柱・花柳麗がすたすたと訓練室を出て数秒後の事である。
炭治郎の同期、我妻善逸が機能回復訓練に初めて参加した日に発した怨嗟の叫び声を遥かに凌駕する濁音。
しかし何故だろう、炭治郎はそれに妙な
それは良しとして。
「しのぶ、連れて来たよ」
「やめてェェエエエエ!!引き摺らないでェェエエエエ――ッ!!!!」
自分とほとんど同じ(正確には善逸が一歳年上の十六歳である)男が、大人とはいえ女性に荷物のように扱われている所。
何より善逸自身、腰が抜けて足を動かせないからか、抵抗手段が蓑虫のように身体を丸めるだけというのも、その絵面の情けなさに拍車をかけている。
ぽんっと麗が善逸の身体を離す。
「ほら、もう逃げちゃ駄目だよ」
「やっと来ましたか、全く」
呆れ八割、苛立ちを二割なしのぶの顔を見てヒュッ!と善逸がまた震えあがる。
仕事は終わったとばかりに、善逸の傍をてくてくと歩く麗の背中を、善逸は見つめていた。
「……いや、なにこの人……?血管とかどうなってんの……?歩く爆発物……??」
あまりにも小さい声故に、炭治郎は善逸が何に対しての言葉を零したのか分からなかった。
が、少なくとも彼の『悪癖』による発言ではない事は察せられた。
善逸ははっきり言って、女性相手になるとかなり気持ち悪くなる。
そもそも炭治郎が最終選別ぶりに再会した時など、彼はただ『自分に声をかけてくれた』という接点だけで、何の関わりもない赤の他人に道端で縋って婚姻を強請っていたのだから。
町でも美人と評された禰豆子、自身の姉弟子でもあり、
そして蝶屋敷の主でもあり、花柱である胡蝶カナエとその妹、『梁』の一柱でもあるしのぶ。
訓練の相手となる前、初見でのカナヲも含めれば、一体何回善逸はその顔を気色悪く変化させただろうか。
だからてっきり、今名前を挙げた彼女らにも匹敵する容姿を持った麗にも、善逸は何かしらの反応をすると思っていたのだが――。
「…………」
怯え。
元から自分の強さを信じられず、強者に対して憶病になる節はあったが、今はそれが過剰にも見える。
――
炭治郎は僅かに、そんな割り切れない疑問を抱く。
「善逸くん?」
「でもめっちゃ美人だし……まぁ禰豆子ちゃんが最強なのは当然として。いやいるだけですっごく心臓に悪」
「善逸くーん??」
「え、あ。ふぇあいィィィッ!?」
ぶつぶつと自分だけの世界に入った善逸を見下ろすのは、額に青筋を浮かべたしのぶの凄味を感じる笑顔であった。
「早く着替えて下さい、時間は有限ですよ?」
「………………はいぃ」
「もっとはっきりと言う」
「はい!!やります!!」
……やっぱり気のせいかもしれない。
先ほどまでの違和感を消し飛ばす、いつもの善逸節が炸裂した事で、炭治郎は思考を切り替える。
反射訓練である薬湯の掛け合いは既に終わった為、残るのは全身訓練の鬼ごっこ。
今日こそはカナヲに追いついてみせる……と、意気込むが。
それよりも。
「それじゃあ……」
「うん、始めよう」
机の上、大量に並べられた薬湯を挟んだしのぶと麗。
しのぶは好戦的に、普段見せるものとは違う、ゾッとするような笑みを。
麗は逆に、顔の無表情をより強く、元より漆黒の双眸から更に光を消した。
――集中。
気づけば、しのぶと麗を囲む形で炭治郎以外のこの場にいる人間全員がそれを見ていた。
あの伊之助でさえも、これから始まる『手本』の予兆に、ソワソワと身体を震わせ、落ち着かない様子だった。
静寂が訪れた。
息を吐く事すら許さない緊張。
しのぶと麗の二人は、傍から見ればまるで人形のようで、人間に見えないくらいに『動き』がない。
訓練室には、炭治郎を含む傍観者たちの『動き』による雑音しか響かない。
『――――』
しのぶは動けない。
麗は反対に、しのぶの動きを待っている。
これは事前から決めていた訓練の規則であり、勝負を成立させる為の苦肉の策。
相手の筋肉や内臓の予兆、それどころか神経の伝達すらも
故に、しのぶには最初から『勝ち』はなく。
故にこの勝負の終わりは、自分が『負けるまでの時間』をどれだけ伸ばせるかであり。
『――――……』
そして、麗が動くのは――。
「――――ッ!」
しのぶが動き、薬湯に右手が伸びる。
それとほとんど同じ瞬間、麗が伸ばした左手が、しのぶの右手に触れた。
薬湯の入った湯呑に指が触れる事すら許さない、予知に近しい凄まじい反応速度。
「ッ……!」
触れられた。
湯呑を持ち上げる前どころか、触れる前に抑えられたしのぶは残る左手を動かし、別の薬湯に手を伸ばす。
それも、刹那に麗が抑えて見せる。
今まで自分たちがやっていたものとは次元が違う。
(二人共凄い……!)
瞬きも、息も許さない極限の状態。
脳が熱く、血液が沸騰するが如くの集中の集大成。
残像ですら許さない、達人同士の反射訓練。
カナヲ相手ですら、炭治郎は勝てる未来を、次の一手を想像できず、見えなかった炭治郎は無意識の内に、自身が最も得意とする『感覚』で目の前の手本を取り込もうとした。
焦り。
逼迫。
しのぶから感じ取れる強い感情の匂い。
余裕。
感心。
まるで漣のように落ち着いた、乱れのない均一な感情の匂い。
『――炭吉』
『道を極めた者が辿り着く場所は、いつも同じだ』
本作は春が終わるより前くらいに完結の予定です。
あと訓練とはいえ、今回は超超超ちょ~久しぶりに戦闘(?)描写です。
だって仕方ないもん……縁壱スペックだし……