【RTA】鬼滅の刃RPG『長い長い人の歴史のほんの一欠片』獲得チャート 作:バブ辻オギャン
どうする麗ちゃん探す?探す?なRTA、はーじまーるよー!
前回はお館様直々の珠世様の捜索を任され、そのまま屋敷を出た辺りで終了したので。
今回はそこから少し飛ばして朝からのスタートです。
荷物を纏め、そのまま街へGOー!
・新たな鎹鴉が仲間となった。
・他の鴉とは違って流暢に喋る点からも、この子はやはり特別製の鴉らしい。
・筋肉量も神経も、一見すると江檀とそう変わらないのに……一体どんな教育を施しているのだろうか。
という事でご紹介しましょう、鎹鴉(お館様専属)です。
CVはまさかの速水奨、あの藍染様と同じ方です。いやぁいい声だァ……
彼と江檀のダブル鴉の力で情報の伝達速度は倍、これで珠世様の捜索も原作より早くなるかもしれないです。
珠世様のスカウトが早まる=薬の完成度が高まる、ですからね。
他にもルート次第で鬼殺隊全体の医療技術も向上しますし、損が一つもありません。
「まずはどうすればいいかな?」
・耀哉様の鴉に聞くと、自分はまずは近くの街へ、そこにいる■■さんという方に会いに行く予定らしい。
・その人は産屋敷家の事も、鬼殺隊の事も既に承知していて、更にこの地区の統括も行っている重鎮で、その人の人脈を上手く使い、珠世さんの居た住居を調べ上げるとの事。
ヤクザかな?
と思わず失礼な例えをしてしまいましたが、ここでも少しばかりの解説をば。
まず珠世様の現住居は完全ランダム、規則性がありません。
何より愈史郎の血鬼術である『紙眼』がそれはもう厄介でして。
矢琶羽のような第六感を直接自分に付けるタイプの血鬼術持ちが死ぬ気で研鑽を重ねてようやく二人の跡を追えるといった具合。
本編で彼らが『紙眼』を破れたのは、そもそも偶然たまたま珠世様が浅草にいた&炭治郎と禰豆子という荷物二人の跡が残っていたからです。
それにあの時の炭治郎は本当に弱いので、自分の足跡などを消せる技術も持っていませんしね。
愈史郎の『紙眼』がぶっ壊れてるのもその辺が絡んできまして、なんとこのゲームですと『足跡』も血鬼術である程度隠蔽できるんですよ。
ふざけんな!
浅草の時は普通に砂埃やら何やら残ったままなのに、暫く経つとこうやって仕様が変化します。
愈史郎くんまさか炭治郎と別れた後に血鬼術鍛えた?まぁあるかないかで言ったら普通にありそうだしやりそうだけど……
なので愈史郎の妨害がある限り、正面突破はほとんど不可能だと思った方がいいです。
ほとんど……ね。
「まずは吾輩が話をしに。終わり次第戻りますので、麗様はその間に他の捜索をお願いします」
「分かった、いってらっしゃい」
しかし今回は縁壱スペックだ。
もうとっくにご存じなんだろ?(孫悟空並感)
そうです、『透き通る世界』の力があれば建造物や遮蔽物、数多の妨害を超えて生物の身体の内側を覗き見る事が可能。
いくら麗ちゃんは身体能力がげきつよと言えど、どこぞの天与呪縛のフィジカルギフテッドではないので足跡、匂いを感知できる訳じゃありません。
なので素の視力と視界に任せた人海戦術(単)をやらないといけないのですが……これでも意外と何とかなるのが現状。
愈史郎の血鬼術は確かにチートです。
その隠蔽力は縁壱スペックをも欺ける、あらゆる建築物も人体も隠し通せる性能。
しかし、それは血鬼術をちゃんと『人体にかけていた場合』のみ!
即ち建造物を『紙眼』で隠蔽し、隠れ潜んだところで中にいる珠世様&愈史郎が無防備なら!外から『透き通る世界』で覗き見る事が可能!
術者に言っておけ、血鬼術を不用意に使うべきではないとな。
解!!
と、ここで更に駄目押しの要素を。
「すみません、少しいいですか?」
「…………――」
「……あの」
「は、はいっ!」
・近くにいた男の人に話しかける。何故か目を逸らされたが、それでも聞きたい情報は教えてくれた。
麗ちゃんも二十歳、即ち良い年頃という訳です。
更に投稿者のあらゆる性癖をミックスさせた事で、その美女っぷりは留まる事を知らず……
『最強系』『透き通る世界』『黒目』『灰色の髪』『僕っ娘』『イメージCV高橋李依』……
視聴者を確実に萌え殺す為に、今の私が掛け合わせられる最高・最適の個性たちで。
――君を殴る。
と、その影響はゲーム内のモブにも届きます。
単純な趣味もありますが、美男子・美女系のキャラメイクってこういった情報収集の時にめちゃくちゃ役に立つんですよ。
極論、コミュニケーション能力が死んでる冨岡さんみたいな人格でプレイしていたとしても、見た目が胡蝶姉妹並なら何の問題もないですしね。
こうしてパパパっと情報を集め続け、ぐるりと周りを『透き通る世界』で確認……
う~ん、やはりここにはいないか。
知りたい『情報』を教えてくれた青年に別れを告げ、路地裏に行って自分に集まる衆目を切りましょう。
そしてすぐにリミッター解除。見えない速度で屋根へ跳び、そのまま屋根から屋根を縁壱スペックのままに走る走る~!
うわすっげぇ、まるでソニックのゲームやってるみてぇだ…………
投稿者の動体視力でもギリなんとか見える状態の視界ですがこれ大丈夫?視聴者たち酔っちゃわない?
一応画面真ん中に酔い止めのミニキャラ麗ちゃん置いときますね。
「…………うん、いない」
と、浅草ほどではありませんがでっけぇ街の捜索が終了。
同時に両肩へ江檀とお館様の鴉が着地、絵面がかっけぇ……
「どうでしたか?麗様」
「残念だけどここにはいない……というより来ていない?
「なるほど、では続いての街は……」
はい、ここで一旦ストップ。
これこそが駄目押しの要素の一つ、情報収集(血の売買)ですね。
というのも、禰豆子が例外を超えた例外なだけで、本来鬼とは人の肉と血がないと生きていけません。
かつて縁壱に見逃された珠世さんは、人間ではなく動物の血でなんとか耐え凌ぎ、自らの身体を改造する事で今の形に落ち着きました。
愈史郎は実験体二号というのもあり、珠世様より少量の血で済みはするものの、それでも『血』が必要なのは変わらない。
そして皆さん、今は大正時代です。
今みたいにその辺に救急車が止まって『献血してまーす』なんてない時代です。
そんな中、いくら医者を偽ろうとも『血を買わせてください』なんてしたら滅茶苦茶目立ちます。
別に周りに言いふらすような事ではなくとも、噂として広がる事は間違いなし。
なのでそこから攻めていきます、これでより珠世様ガチャの勝率を上げていく訳です。
「麗、サッサト行コウ」
「うん。わか……何笑ってるの?」
「いえ、失礼。ただ喜ばしくて」
・耀哉様の鴉が、いつの間にか笑っていた事に僕は気づいた。
おや?
「■■……いえ、今は江檀でしたね。彼とは昔、それなりの関係があったのです」
「…………昔ノ話ダ」
「えぇ。しかしそれでも、吾輩にとってはほんの数日前のように感じる。…………いい目をするようになりましたね、江檀」
「――フン」
「へぇ、そうだったんだ。意外」
・いつものように頭を撫でてあげると、江檀は顔を赤くしつつもキリッとした態度を崩さない。
・耀哉様の鴉って事は、鎹鴉にとっての上司でもあるから……恰好つけたいのかな?可愛いのに変わりはないけど。
いいですねぇ、こういうプレイ中とは関係のないバックストーリーが紐解かれていく感じ。
珠世様を見つけるまでまだまだ時間もかかりそうですし、この調子でもっと過去が判明するとうま味。
「行こう、次の街へ」
さて、再び移動シーンに移った所で本日はここまで。
ご視聴ありがとうございました!
日常となった夜とは違い、昼に見下ろす町並みと人だかりは見知らぬ光景を演出している。
風が吹く。
鼻腔に届くのは、どこかにある食堂から漂う炊き立ての白米の匂い。甘味処から香る餡の匂い。
そのどれもが夜にはない、昼だから感じ取れる賑わいの象徴だった。
「…………」
だがその賑わいの中に、麗は存在していない。
瓦の熱が草履越しに伝わる。
屋根の上という境界線を越えた先、人々が暮らしを営む日常のすぐ上の別世界に麗は立っている。
「どうしましたか?」
耀哉の鴉は問う。
下に広がる日常をじっと見つめる麗は、視線を彼らに向けたまま。
「何だか新鮮だなぁって、そう思って」
「新鮮、ですか?」
「うん。昼にこうして屋根に乗る事って中々ないし」
瓦の端に向かって歩く。
草履の音は立てない、意識を、存在を消し、誰にも悟られぬよう静かに。
麗は目を細める。
「ご飯の匂いも、甘味の匂いもそう。夜は何もない、静かで寂しい匂いがする」
「…………」
「本当は、
鬼殺隊にとっての『昼』は、観察と鍛錬の時間。
鬼の情報を収集し、時には継子に自らの剣術を教え、そして残りは自身の実力を高める為の自己鍛錬に収束する。
ごく稀に手に入る休暇も、それはあくまでも『昼』の間だけであって、時間が過ぎて『夜』になれば、また元の鬼殺の剣士に回帰する。
風が吹き抜け、青い羽織の袖が揺れる。
「……あなたは後悔していませんか?」
鬼殺隊に入った事を。耀哉の鴉がそれを言い切る前に、麗は強く言う。
「してないよ。僕は」
腰に携えた刀に指を這わせて。
「むしろ、入らなかったらずっと後悔してた。……し続けてたと思う。『もしもあの時』って言葉がずっと消えないまま、そんな一生を生きるのは嫌だから」
「…………強い方ですね、麗様は」
「どうしてそんな事を言うの?君は耀哉様の……鬼殺隊の鴉でしょ?」
それは本心からの疑問だった。
麗の崇拝の混じらない純粋な眼、九人いる『柱』の中で、麗のみが唯一持っているもの。
「吾輩は長い間、剣士たちを見守ってきました」
漆黒の眼に射抜かれたまま、耀哉の鴉は流暢に。
「多くの子供たちが、そして何人もの柱たちが死んだのを、そして先代の当主が命を断ったのも、全てこの目で」
「…………」
「鬼殺隊はその始まりから、復讐者そのものです。一部例外はありますが」
「それは分かるけど」
麗は淡泊な反応を返す。
「全ての鬼を滅するまで、鬼殺隊は止まらない。……命を賭して散っていった者たちの事を悔やむのは、その者たちと、その者のおかげで今がある現代の剣士たち全員の侮辱になる」
「…………」
「分かってはいても、それでも迷いというものは厄介です。吾輩は特に、
「なんでそれを僕に言うの」
変わらず、麗の反応はさっぱりとしていた。
しかしそれは冷たくはない。
が、無駄に相手に寄り添ったりもしない、程よい距離感だった。
「……それは」
耀哉の鴉は一度、言葉を止めてから。
「あなたは『産屋敷』を敬拝していない」
「……えっと」
「悪い事ではありません。むしろ産屋敷側も、あなたのその接し方を快く思っている事でしょう」
ぽつりと、耀哉の鴉は口に出す。
「産屋敷の特別な『声』や『先見の明』を抜きにしても、産屋敷耀哉とはその時人が欲しくてやまない言葉をかける事ができる人間です」
「…………うん、知ってる」
「血によって受け継がれるのは『呪い』だけではない。しかしその『力』とは別に、産屋敷耀哉の荘厳さとは、間違いなく彼自身が持つ強き『意志』そのもの」
「だから?」
「きっと、この長い戦いは近いうちに収束するでしょう」
「――」
麗は黙り込む。
「これは産屋敷の『先見の明』もありますが、確証に至ったのは竈門禰豆子の存在と、他ならぬあなたです」
「…………なんで」
「言ったでしょう?
耀哉の鴉は麗の左肩に乗り、そして虚空を見つめて言葉を選んでいた。
まるで、
「
「……」
「あなたの毛先、そして強さと存在感。
「そんな事言われても」
だが、麗はあっさりと。
「僕は僕だよ、花柳麗」
「えぇ、知っています」
「でも、僕を頼りに思ってくれてるのは嬉しいし、頑張るよ。その為に強くなったんだから」
「えぇ。……本当に」
「よしよし」
麗はなんて事のないように、耀哉の鴉の頭を摩った。
「……麗様?」
「よしよし……」
「…………吾輩はもうそのような歳ではないのですが」
「よしよし、よしよし」
異論は許さぬとばかりに、無視を決め込んで頭を摩り続ける麗。
摩る回数に比例して、麗の右肩に座る
「戦いが終わったら、僕の二羽目の鴉になる?」
「…………それは少しばかり考えさせて頂きたい」
それに即答できなかった事実に、耀哉の鴉は形容し難い何かを覚えた。
江檀「お前もファンにならないか?」