人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜 作:札切 龍哦
閻魔亭
紅閻魔「初詣、お疲れ様でちた!神気満ちる身体、是非とも疲労は当館ご自慢の温泉で癒してくださいまちぇ!」
雀たち『『『『『ちゅーん!』』』』』
「当年はなんと!『混浴』も開放致しまちた!予約制の水入らずの一時、どうか御存分にお楽しみくだちゃい!」
『『『『『『しっぽりちゅーん!』』』』』』
混浴チャレンジ!!
それは意中の異性と異性が一糸まとわぬ姿にて共に湯に浸かるスペシャルイベント!
どちらがどちらを誘うにせよ勇気が要り!
お湯を共にどう過ごすかにて互いの好感度を確かめ合う!
何よりそれは!『恋人以上結婚未満』あるいは『新婚夫婦』にのみ許された!!
男のロマンである!!!!!
「うぅ〜…!来てくれるでしょうか!」
混浴チャレンジとは、大抵が男性から女性に向けて誘う行事である!
『アカネさん!混浴にいっしょに入りませんか!?』
『う、うぇえっ!?ここ、混浴…!?』
『僕、もっともっとアカネさんと仲良くなりたいです!だから、待ってますねっ!!』
『ぅう……い、行けたら行くよぉ…』
誘われた側は勿論、誘う側にも『カラダ目当て』と思われない絆と勇気が必要な儀式を乗り越えた者のみがこのドキドキのウェイトタイムを過ごすことが出来るのだ!
なおこの小説は全年齢の良い子の為の向けの作品なため本番やエッチな行為の詳しい描写はキスまでなのであしからず。エッチ描写は別途新規投稿で覚悟を決めるしかないのだ。
「!!」
まぁそんな事はどうでもよくて。少年が温泉に響く戸の音を耳にする!
「う、うぅ……ほ、ホントにいるし…」
「────!!」
湯気の中で出会う男と女!それが最愛の人の心の繋がりを喜ぶか、自分のメスが一糸纏わぬ据え膳にてやって来たのを野獣となり舌舐めずりするかは個人によるが。
「アカネさん…!」
一つ言えること!
「アカネさーーーんっ!!」
このイベントスチルを埋められたものは例外なく!
『リア充オブリア充』の称号を手にするのだ!!
「うひゃあぁ!きゅ、急に抱きつくなよぉ…!私、運動不足で身体絞れてないし…」
「関係ありませんよ!僕は、僕は嬉しいんです!アカネさんがこんなにも僕に心を許してくれているなんて…!」
「そ、そりゃあ…エル君の誘いなら、もう…ね?」
「はいっ!さぁさぁ、お互い寄り添いあい!語り合いましょう!お互いのこと、お互いの好きな事!お互いの好きなものを!」
「君はどうせロボットだろぉ〜…?」
「ロボットは前提です!僕はアカネさんとロボットや怪獣の事を話すのが一番好きなんですから!」
「……う、うへへ…。そっか、そっかぁ。ま、まぁ…君みたいなロボヲタ、色っ気ないだろうし…」
そして!
「わ、私でよければ…一生分、あっためたげる。感謝しろよぉ〜?」
「はいっ!!」
女性にとってもかけがえない思い出になるのなら!
何も言うことはないのである!!
〜
『フフフ…セッ◯ス!』
話の途中だが小説ロックの危機だ!!
男と女の混浴に、コイツが名乗りを挙げないはずがない!キリシュタリアを昏倒させやって来たのはギリシャのゼウス(ユニヴァース)!!
『いっぱいしっぽりするぞ〜』
端的な下半神ムーブ!紅閻魔の審査を完璧なキリシュタリアムーブで乗り切り、ゼウスは予約し待ち構えていたのだ…。
『ムフフ、どんな女性が来るかな?私は可愛ければ誰でもいいし美しいならなんでもいいけどね。骨盤の形やお尻やお胸が大きければなおよし』
こいつ主神です!としか形容のない色欲ぶり!アスモデウスの爪の垢を煎じて飲むべき存在…!
しかし、こんなのでもオリュンポスの全能神…本気になった彼を止められる者は存在しないのだ!
『お、きたきた。さーて、私の落胤を賜る幸運な女の子はだれか…』
そう…!
【───……】
主神の妻、ただ一人を除いて!!
『あっやべぇこりゃやべぇ。湯冷めしたかな?出ないとなあはは』
現れしは、紅閻魔が予め雇っていた女神ヘラ&黒神愛生!彼女がゼウスを見逃すはずはない…
【浸かれ】
『え?いやいや君の方こそ是非ゆっくり』
【浸かれといった】
『……はい』
夫婦水入らずの入浴と相成ったゼウスとヘラ。だがしかし当然ながらそれらは和やかなものであるはずもなく。
【何を期待していた?】
『えっ?』
【誰が来るのを期待していたのだと聞いている】
『そ、それは勿論ヘラだよ。夫婦じゃないかあは、あはははは…』
【そうか】
『(くそぅ…とびきり有能な依代を見つけたなヘラ…いや待てよ?これは合法的に依代ックスでき)』
【言っておくが、この依代に指一本でも触れてみろ。借り受けたヒュドラの毒矢を突き刺すぞ】
『ゼウスヲイジメヌンデ…』
【夫婦水入らずで楽しもうじゃないか。な?】
『アーゥ…』
当然ながら、これもまた混浴イベントの醍醐味。
ヘラに愛されすぎて眠れないゼウス…
これもまた!混浴イベントの魅力でもあるのだ!
〜
ただし、『異性に魅力がありすぎる』というのも時には問題があったりする。
『ダメだ』
「でも、混浴で二人肩を縒り合わせて月を見上げたいじゃないか…!」
『ダメったらダメだ』
彼等は運命の王と神たるラスティ、ラニ。頑なに、ラスティとの混浴を固辞するラニをラスティが宥めている。
端から見れば好感度が足りないやり取りに見えるが…そうではない。
『万が一にでも、私達の他に女が入ってきたらどうする?私以外にお前の裸体を見られるなど我慢ならんのだ、私は』
なんと世にも珍しい『夫の肢体を誰かに晒すなんてあり得ない』パターンである。これはまた激レアイベントであり、男性側が受ける側だとすればますます以て珍しいのだ。
「予約制!予約制なんだよラニ!絶対大丈夫だって!」
『万が一があるだろう?そんな不確定など無くても、お前が女子風呂に入ってくればよい』
「終わる!オレが色々終わっちゃうから!」
『そうなのか?我が愛する義母セフィアラは、義父アスラの男湯に一糸纏わぬ姿で何度も突入したと聞いたが…』
「ンンンンンンンン母上ェ゙ェ゙!!」
『私は受け入れよう。さぁ、女子風呂に来い。他の女は皆凍らせておくから、な?』
「待ってラニ!終わる!本当に終わるからぁあ───!!」
好感度は高すぎたら高すぎたで危なかったりする。
皆は特に、神を入れ込ませないように細心の注意を払うべし!
〜
「あぁ〜〜〜〜……」
そして温泉は当然、リラックスするものなので。
「ふやける〜〜…」
楽しいなら、当然一人でも良いのです。
「次はリッカも是非連れてこよ〜〜っと…」
入浴のフリーレン。
〜
『混浴には入ったが、誰も誘わなかったのか?アダム』
「あぁ」
そして、好感度の高すぎた弊害は幾つかのパターンがある。運命の王とは別の意味で、彼は一人で混浴に入っている。
アダム・カドモン。女子校の男子先生めいた彼は、頭に小さな聖霊パパポポを乗せ混浴にて腕を組んでいた。
「私は誰も誘わない。『混浴に入る』と告げたのみだ。つまり、混浴を選ぶのは彼女達の意志という事。『先生』に肌を晒すことを厭わぬ『生徒』のみがここに来るということだ」
そう。普通に考えて、『混浴に先生が率直に入る』などというシチュエーションにて女生徒が抱く感情はキモいで済めばよい。
まず間違いなく懲戒解雇事由であろう。副次SNSで人生が終わるセット付きだ。
「ミカやリオと言った姫や未来の妻を除き、私と彼女らは先生と生徒。混浴に鎮座するような男先生がいる混浴に来たいと誰が思う?つまりこうして『女生徒を特別扱いすることなく混浴の景色を楽しめる』という事だ」
アダム、冴えた判断。そもそも異性がいる風呂を選ばないという生徒達の判断を期待したもの。
『成る程、冴えた判断だなアダム』
しかしパパポポはそれを愚策と断ずる。
「お前の見通しが……『普通』の先生ならばな」
「?…!」
その時、勢いよく扉が開く。
「あー!やっぱりいた!アダム先生ー!」
「ミカ…!?」
「す、すみません…アダム先生…は、はしたないと思われたでしょうが…」
「別に気に病むことはないさ。混浴とはそういうものだろう?」
「ナギサ、セイアまで…」
「私達だけじゃないよ〜?」
「うへ〜。ごめんね、アダム先生〜。ヒナちゃんが入りたいって聞かなくてさ〜」
「ごめんなさい。アダム先生。興奮しすぎて倒れたアコと、ゲヘナ全域を鎮圧するのに時間がかかって…」
「ホシノにヒナもか…!」
「あ、これから色んな学園の子がアダム先生との混浴に来るからね☆」
「アダム先生に、日頃の感謝を伝えたいとする生徒が後を絶たず…」
「ふふっ。月が綺麗だと何回言う事になるだろうね」
「────……」
『言っただろう?お前の見通しが普通ならばとな』
「─────…フッ…」
あっという間に女子生徒一色に染まり、2時間3時間入浴を体験することになったアダム。
「私は……どうやら彼女達を見誤っていたようだな…」
流石に少し部屋でのぼせながら、牛乳を飲むのであった。
さて……
あなたの意中の相手との混浴チャレンジは、どのような結末を迎えるでしょうか?
藤丸立香「……………」
マシュ「先輩っ」
立香「!」
マシュ「お待たせ、致しました」
立香「うん」
マシュ「お隣、失礼致しますね」
立香「うん」
立香「……マシュ、隠さなくていいの?」
マシュ「必要、ありませんから」
立香「…うん」
マシュ「はい」
立香「……マシュ」
マシュ「はい」
立香「月、綺麗だね」
マシュ「はい。私…」
マシュ「───あなたと」
マシュ「あなたと見れるから、より綺麗です」
「私の、一番大切な
立香「──うん」
立香「……」
マシュ「……」
立香「マシュ」
マシュ「はい」
立香「────姫初め、しよっか」
マシュ「────はい♡」