人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜 作:札切 龍哦
邪神、ニャルラトホテプ。
或いは、ナイアーラトテップ。それこそは、這い寄る混沌たる神格。
ハワイに釘付けとされ、また悍ましくも封じられていた本来の神格。それが外なる敵対者の手により目覚めた。目覚めてしまった。
『───────■■■■■■■■■■■!!!』
月に吠える、ニャルラトホテプの神体。白き聖痕を齎されたクローンにより、相反する属性を注ぎ込まれ続け、許容量を越えた事によりそれは暴走状態に近い。
それは、外なる世界における神の一柱。全てを笑い、弄ぶもの。
それは、ゼウスやシヴァといった猛々しい神や。伊邪那美やヘスティアといった愛らしい神々といった者達とは別の意味で倒す領域にはいない。
顕現させてしまった時点で、何もかもが破滅に…終焉に向かう。
『■■■■■■■■─────!!!』
ニャルラトホテプは歌い始めた。月に吠え、世界を終える歌…全ての存在を嘲笑う、滅びと絶望の歌を。
それらはハワイにいる、全ての生命…いや、存在する全ての狂気を呼び起こし、狂気へと引きずり込む歌。
効果は即座に現れる。
【うわあああぁぁぁぁっ!!!やめろぉぉぉおぉおぉおぉおぉおっっっっっっ!!!】
軽度、或いはまたは重度。狂気を発狂した者達が正気を喪い、破滅的な行動を取り始める。分身が解け、人理焼却の光景の幻覚を目の当たりにし狂乱に狂う飛鳥や…
「────────」
自身を喪失し、呆然とする縷々。それらは一端であり、瞬く間にハワイの全てへ伝播する。
「あれー?ここどこ?私確か、怪獣を作ってて…」
精神が退行するアカネ…
「大きな光が付いたり消えたり…あ、彗星でしょうか!?」
精神が崩壊するエル…。
そしてそれらは、敵味方の区別すらなく。
『『『『『『ああああああああああああっっっ!?』』』』』』
ハルモニア達が頭を抱え、狂い始める。それは自身らの狂気を引き出され、精神の安寧を崩された証。
全ては狂乱と混沌に向かう。互いの存在すら認識できず、辺り一面で響き渡る怒号、発狂。絶叫。
ニャルラトホテプという神格には、願いを叶える力を持つ。
全ての願いを玩弄し、嘲笑し、歪めきって叶える力が。
その歌は希望に満ちたハワイを包み込み、根底から覆していく。
楽しく続いてほしいバカンスを、崩壊と共に永遠に。
未来永劫の崩壊と終焉と共に、それらを絶望の終幕に。
何もかもを終わらせ、その中心にて世界を嘲笑い続ける。
戦うような存在ではない。
顕現してしまった時点で、それはもう終わりなのだ。
飽きたボードゲームを、ひっくり返すように。
つまらないゲームの電源を、あくび混じりに消し去るように。
強さを語ることなど不要なのだ。
誰も、影と闇から離れることはできないように。
誰も────
〜
はい。もう語ることもおしまいにしましょう。
皆皆、頑張りました。
一生懸命、この旅とこのバカンスをより良いものにしようとしました。
だけど結局ダメでした。
何もかも、邪神ニャルラトホテプに台無しにされてしまいました。
あんなに頑張ったのに。こんなに歩みを続けてきたのに。
こんなに誰もに応援されてきたのに。
もう終わってしまうのです。
誰も彼もが、勝手なピリオドを打たれてしまいました。
この物語はここでおしまいです。
本当に本当にお疲れ様でした。
途方もなく長い旅路、この様な終わり方でさぞ納得できないでしょう。
でも納得していただくしかないのです。
ニャルラトホテプが現れるとはそういうこと。
さぁ、ダイスを振ってください。
100面を持つダイスを、皆さんは振りました。
はい。99の正気を喪失致しました。
永続的の狂気にあなたたちはLOSTされました。
キャラクターはLOSTし、未来永劫戻って来ることはありません。
このセッションは終了致しました。
最早出来ることはありません。
長い間、規律正しいプレイングをありがとうございました。
長い間、情熱あふれたプレイングをありがとうございした。
もうこれ以上、何も更新される事はありません。
さぁ、この長々と紡がれるエンディングトークも終わりにしましょう。
忘れ物はありませんか?
悔いはありませんか?
はい◀ いいえ
もうやり残しはありませんね?
はい◀ いいえ
それはとてもようございました。
本当に本当に、ありがとうございました。
混沌の果てに発狂に消えたキャラクター達を愛してくださり、本当にありがとうございました。
この物語は終わり、もう更新もされることはありません。
皆さんもまた、新しい物語へと向かう時がやって来たのです。
それではこれにて、本当にお別れです。
本当に本当に、最後の確認です。
後悔はありませんね?
何もかもを終え、あなたの人生に戻る準備は整いましたね?
はい◀ いいえ
ありがとうございます。
ここまでの物語を支えてくださり、本当にありがとうございました。
皆様の素敵な人生が、これより素晴らしい日々となる事を心より御祈りしております。
それでは、本当に本当にさようなら。
感想も、メッセージも、返信も、もう返ってくることは無いでしょう。
この物語は、終わりを迎えたのです。
この物語は、終わりを迎えたのです。
この物語は、終わりを迎えたのです。
この物語は、終わりを──────
【テキストは もう無い】
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理由:邪神ニャルラトホテプの顕現