人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜 作:札切 龍哦
パパポポ『おや、ルシファー』
ルシファー『遊戯王に会いに行くの?ならベルフェゴールの力を借りなよ!』
アダム「ベルフェゴール…起きたのか!?」
ベルフェゴール【うん。真実の愛を見つけたからね】
ルシファー『ベルフェゴールは『真実の愛』を見つけた時、その世界であらゆる次元の因果律に干渉できる能力を持ってるんだ。勿論、やりすぎはできないけど異世界転移やワープなんて余裕だよ!』
ベルフェゴール【冥界に行くつもりなんでしょ?ゲート開いてあげるね。許可はそっちでよろしくねー】
パパポポ『成る程。…流石、カナンの二大神が一つ、バアルペオルだな』
アダム「助かる。では…」
「救援行脚と行くか」
(感想返信、メッセージは明日以降行います!)
「というわけで───皆、私に力を貸していただきたい。伏してお願いする」
禁断、その脅威に対抗するために選んだアダムの活路。それは『日本が誇るカードゲーム達の力を借りること』。
禁断たる概念がどれほど強力かを知ったアダムは、自身の力だけでなく他者への協力、要請が必要と判断したのだ。
そんな彼がまず頼りにしたのは、闘争の頂点に立つものたち。
『ぐっははははははははァ!!人類の始祖、人の頂点が何を頭を下げようものか!!』
ボルバルザーク、ボルシャック、バザガジール、ボルメテウス。異聞にて頂点に立った、4体のドラゴン達。
『オレたちの力が、問題の解決に繋がるってんなら望むところだ。禁断のドラゴン、ドギラゴンにも興味あるしな!』
『エルから貰った新たなる力、是非とも活用してくれ。アダム先生』
『私の刃、お役に立てるならばこれ以上の喜びはありません。どうか存分に我等をご使役なさってくださいませ』
ボルシャック達はその要請に二つ返事で返す。彼等は闘争の果て、『焦土の星』という結末を見た。
戦いの果てには何もない。火の文明の戦いの末路であればそうだった。
『ルゥちゃん様も『皆ならできるよぉ。私にもできることがあったら言ってねぇ』と仰っていた!存分に頼れ!!ぐっははははははははァ!!』
だが、虹の文明たる人類史には別の結末が待っていると信じている。
戦いの果て、掴める未来があるのなら。
『感謝するよ、皆。では私、ポッポ・ルピアの下にカードになるっポ〜』
『うぐっ!!!』
『やめて差し上げてください、パパポポ様。ボルシャックのトラウマなのです』
『もうパパポポ様の存在が地雷扱いなのでは』
『ごめんなさい…』
『ぐはははは!!トラウマはゆっくり癒さねばなァ!!』
「ありがとう、皆──。共に、征こう!」
そして、デュエル・マスターズの力を借り受けたアダムは次なる者の下へと向かう。
〜
「遊戯王…。ゲームの歴史の原点に立ち会う為の力を、ですね。分かりました」
「弾と私の想いを込めたカードをお貸しいたします。必ずちゃんと、返しに戻ってきてくださいね!」
馬神弾。そしてその伴侶たるまゐ。激突の覇者の二人にも、運命と魂のカードを借り受けるアダム。
「ありがとう。実は私はカードゲームに疎くてな。今から会う相手にタクティクスでは勝ちようがない。ならば、魂を懸ける存在を…そう考えたのだ」
「アダム先生程の魂、コイツなら間違いなく受け止めてくれます。どうか頼りにしてやってください」
弾とアダムは、力強い握手を交わす。
アダムは彼に、世界を救うために戦い続ける彼への『敬意』を。
弾はアダムに、全ての先を生きる王たる彼への『尊敬』を。
「何度も言いますけど!そのカードはあくまで貸すだけですよ!ちゃんとアダム先生の手で、弾に返しに来てください!」
「まゐ…」
「せっかく、リッカちゃんに本当のお父さんができたんですから。彼女を悲しませたら、本当に赦しませんからね!」
そしてまゐはアダムに『心配』とリッカへの『慈愛』を。
「──勿論だ。弾君のように、長く空けないと約束しよう」
「ちょ、アダム先生…!」
「本当にそう!弾、ちゃんと反省してね!」
「わ、解ってるよ。あ、アダム先生。良かったら…」
「バトルスピリッツ!やっていきませんか!」
「──では、お言葉に甘えさせていただこう!」
共に、深いリスペクトの下に…交わし合うのであった。
『ちなみにこの後アダムがめちゃくちゃありがとうございます、いいバトルでしたになったっポ』
〜
「ドギラゴンとの邂逅では、何があるか分からない。どうか力をお借りしたい、祖なる龍よ」
そして彼は、龍の原点にして始祖に力を借りる。
『いいよぉ。任せてぇ』
その名はルゥ・アンセス。ハチマキを巻きモロコシ焼きに生命を懸ける白き少女は二つ返事をしたのだが…。
『なりません、アンセス様。貴方様の力は対話どころか神罰となりましょう』
『えぇ。皆様を運ぶ協力はともかく、そのままではドギラゴン某すらも吹き飛ばしかねません』
彼女の側近を熱望する銀髪の騎士たるクシャナ・ダオレーネル・テンペスト、並びにルナ・クレイドルが、彼女の安請け合いを制止する。
『で、でもでも…助けを求められてるからぁ…』
『我等がいることをお忘れなく。アンセス様とは比べるのも烏滸がましい若輩ではありますが…』
『この盾と槍、並びにモロコシに懸け…アンセス様の威光を示す戦いを行ってみせましょう!』
二人の騎士、風と原初の騎士が並び立つ光景を見て、ルゥは申し訳なさそうにアダムに問う。
『ご、ごめんねぇ…。でもでも、二人はとっても強くていい娘達だから…』
「あぁ、何の問題もない。大将はどっしり構えるものだからな」
ルゥに恭しく礼をし、二人と頷き合う。
「クシャルダオラに原初を刻むメル・ゼナ。力を借りるに不足無し。ドギラゴン戦において、比類なき剣と盾となってほしい」
『『はっ!』』
『ナイスバディに取り囲まれた幼女だな、アンセスよ』
『ひぃん…本気の私なら負けてないのにぃ』
世界を気遣うのも大変。モロコシにタレを塗りながらルゥはままならなさを痛感するのであった。
〜
『成る程ね。ロイヤルナイツの力を借りたいからわざわざ元締めの私に連絡するなんて律儀なんだ』
アダムがダメ押しに連絡したのは、サーバーの監理者たるイグドラシル。
そして彼女と、彼女の率いる『ロイヤルナイツ』…。デジタルワールドの一角にも正確な認可を求めたのだ。
『いいよ。全員は流石に無理だけど、何人かはもうカルデアと協力を取り付けてる。好きに使って』
「感謝する。オメガモン、マグナモン、デュークモン、エアフォースブイドラモンの力は無事借り受けられそうだ」
『ホントはあともう少し貸してあげられそうなんだけど、カルデアに対してグレーな印象を持ってる子達とマイナスの印象を持ってる子達がいるから』
『まぁ、魔術師を額面だけ受け取ればそうなるっポね…』
『あなた、拳に自信があるんでしょ?どこかの人間みたいに、わからず屋に一発かましてもいいよ』
「ほう、名高きロイヤルナイツに拳を叩き付けた相手がいるのか。是非とも会って話を聞いてみたいものだ」
『…思えば、あいつの究極体があなたなのかもね。名前もアダム・カドモンだし』
「?」
『なんでもない。カルデアにいる子達はとても素直な子達だから、よろしくね。せんせい』
そしてイグドラシルは通信を切る最中、ポツリと漏らす。
『…素直じゃないどころか、敵対しそうなのもいるけど…そこは自由意志、個人の尊重という事で』
『ポ?』
『なんでもない。それじゃあね、ハトさんにアダムせんせい』
ツインテールの少女は、通信を切る。最後に意味深な言葉を残しながら。
『あの娘、気難しいというか力を貸してくれるのは幸運の部類に入るような気がするっポ』
「そうか?…あぁいや、リッカが言っていたな。金髪ツインテールは一筋縄ではいかないと」
『情報に偏りがある気がするぞ…』
そして、一先ずアダムが力を借りるべき相手には協力を取り付けた。
「では、行くとするか」
そう。彼が向かう先。
それは、『決闘王』がいる世界。
「英雄王ギルガメッシュの冥界下りに準える事が出来るとは、望外の光栄だ。存分にシャーレとエデンで自慢しなくてはな」
それは、『名もなきファラオ』であった者の魂が眠る世界。
『オジマンディアス、ニトクリス、ハデス、ペルセポネーには話をつけている。後はベルフェゴールに力を借りるだけだ』
『あわわ、アダム先生!お気をつけて…!』
「あぁ、勿論だ。──行こう、二人とも」
即ち、死者の国。
───冥界、その地である。
ゲームの歴史────
それは遥か五千年の昔
古代エジプトにまでさかのぼるという
アダム「──────」
古代におけるゲームは
人間や王の未来を予言し
運命を決める 魔術的な儀式であった
それらは、「闇のゲーム」と呼ばれた
アダム「───拝謁の栄に浴し、感激の至り」
現世の戦いを終え
冥界に鎮座せし魂があった。
アダム「現世の危機にて、力をお借りしたく…」
?「─────よしてくれ。貴方にそんな謙りは似合わないぜ」
千年パズルを胸に掲げし、かつての名も無きファラオ。
人は彼を──
アテム「よく来てくれた。心から歓迎するよ。──原初の人類、アダム・カドモン」
────「遊戯王」と呼ぶ。