人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜 作:札切 龍哦
バザガジール『あぁ、なんとか…』
ボルメテウス『危なかった…アダム先生のフォローがなければ…』
ボルシャック『すげぇな、アダム先生。あんだけ無茶してピンピンしてらぁ…』
〜
アテム『大丈夫か、アダム先生?』
アダム「あぁ、この程度ならば問題ない。次の試練も乗り越えてみせよう」
『ふっ、素晴らしい気迫だぜ…!さぁ、次はオベリスクだ!』
アダム「オベリスクの巨神兵…!」
ボルバルザーク『アダムよ!次はオレにやらせろ!』
アダム「!」
ボルバルザーク『貴様の疲労、癒してやろう!』
アダム「────!」
アロナ『ど、どういう…?』
アダム「いや──」
「君を信じよう!」
(メッセージは後々返信します)
『次なる神はこいつだ、アダム先生!!』
戦いの儀、アダムに神の力を示す戦いはさらなる局面を迎える。それは、偽りの神を討ち果たすために戦わんとする者達の魂の決闘。
『破壊神よ!神を殺せし真なる王にその力と覇気を示せ!!現れろ!オベリスクの巨神兵!!!』
瞬間、冥界が激震し大地がヒビ割れ砕け散っていく。それらは巻き起こる圧倒的パワーの奔流にして、神の降臨の余波。
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!』
オベリスクの巨神兵。破壊神にして、三幻神における力の権化がアダムの前に現れる…!
「出でよ、殿堂王!!そなたの前に道はなく、そなたの後に道はない!」
それにひるむことなく、アダムは高らかに自身と共にあるクリーチャーを召喚する。それは彼という存在に畏敬と共に贈られし絶対の称号…『殿堂王』!
「無双竜機!ボルバルザーク!!破壊神オベリスクと並び立つ王となれ!!」
高らかに、アダムの魂を糧とし最強のドラゴンが降臨する!
『ぐははははははははァァァ!!我が覇道、我が闘争!!遂に神に挑みけり!!さぁ行くぞ!オベリスクの巨神兵ィイィイ!!!』
向かい合った互いにゴングなどなく、目と目が合った瞬間に戦いは始まる。天上の決戦、神と王の戦いの技!
『ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
『ぬぅうぅうぅうぅうん!!』
がっぷり四つの首相撲。互いの全身全霊を懸けた取組が火花を散らす。
「ぐぁっ!!」
『くぅっ!』
その衝撃は凄まじく、冥界が激震し、天地が砕け始める。オシリスは天空という無限の場があるが、この二人に冥界は、否…。
世界はあまりに、狭すぎるのだ。
『ぐぬっ、おおおおお!!』
そしてなんと、ボルバルザークにとって未知が訪れる。なんとボルバルザークのパワーが、オベリスクによって抑え込まれているのだ。
『なんという、剛力か!!』
『ウオオオオオオオオオオオオオオ……………!!!』
オベリスクに手心、容赦はない。ファラオのしもべ、アダムの協力者として、その力を示すために全霊を懸ける。
神という最上級の座は、クリーチャーという括りの遥か上にあるといわざるを得ない。故にこそ。
『殿堂王ボルバルザーク!!その身に受けろ、神の力!!』
対等の仲間となれるか否かを、その粉砕、玉砕、大喝采のパワーで裁定する!
『オベリスク!!ゴッド・ハンド・クラッシャー!!!!!』
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーッッ!!!』
アテムの指示により放たれる、全てを粉砕する破壊神の鉄拳!
『!!!』
それを─────
『ぐごぉおぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあーーッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!』
ボルバルザークは、避けることなく直撃を受ける…!
「ボルバルザーク!!」
『かわさず、直撃しただと!?』
オベリスクのゴッド・ハンド・クラッシャーの威力は古今無双。ボルバルザークの胴体を貫通し、その臓腑と血肉を完全粉砕する。
『ぐはっ、ぐははは!ぐははははははははァァァ!!これが神!これが破壊神!!いいぞ、いいぞ!!そうでなくては、こうこなくてはなぁァァァ!!!』
狂気に、闘志に染まったボルバルザークは血反吐を吐きながら笑う。高らかに。
『闘神…!』
アテムは神にすら戦いの喜びを見出すボルバルザークに、その神の姿を幻視する。
『では次はオレ様の番だ!!オベリスクの巨神兵よ!』
『!!』
『貰うぞ、貴様の覇気と力!!神すらも我が糧とし!オレは虹の文明全てを守護せし王となるのだァァァァァァァァァッ!!!』
瞬間、ボルバルザークの能力が発動する。土手っ腹を、オベリスクの腕に貫かせたままに。
『ウオオ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオ…………!!』
『オベリスク!これは…!』
それは、ボルバルザークの問答無用のエネルギー、マナ吸収能力。全ての力を吸い、力とし、その全てを闘争へと転化する必殺の殿堂王特権!
『オベリスクのゴッド・ハンド・クラッシャーを受けたのもこのため…!老若男女、森羅万象…ボルバルザークはその全てを闘争へと転換する、究極のバトルモンスター!!』
アテムの戦慄と、力を吸収されていくオベリスク。地響きを上げ、オベリスクが膝をつく。
『神を無力にする程の吸収効率!最上級効果、これこそが殿堂王…!!』
『ぐはははははははははははははァァァ!!これが神の力か!これが破壊神のソウルエナジーかァァァ!!!』
瞬間、満たされしボルバルザークが高笑う。それはともすれば、制御不能の怪物に他ならないが──。
『だが──オレはサバフェスにて学んだ!力を振るい、溺れるだけでは我等の世界の二の舞とな!』
「!」
『力を合わせた二つは、偉大なる一に勝る!ポケモン、デジモン、カードゲームでもそうだ!二人の方が、一人より強い!そうだな、アダム先生よ!』
ボルバルザークはアダムに問い、アダムは頷く。
「あぁ。二人は楽しい事が2倍、悲しいことは半分のアドバンテージがある!」
『そうだ!それならばオレ様は卒業しなくてはならん。破壊のみをもたらすクリーチャーからさらに先へと!!』
故に、ボルバルザークは決断する。
『見るがいい!!これが神のもたらす、殿堂王ボルバルザークの境地というものだァァァァァァァァァァァァッ!!!』
瞬間、ボルバルザークは解き放った。自らが吸収した力、オベリスクの巨神兵の圧倒的パワー、並びに…
自分自身の、圧倒的パワーを。
『これは…』
「ボルバルザーク…!」
冥界全土に満ちる、暖かい生命のパワー。宇宙の『生きようとする意志』そのものの、ポジティブなマナ。
それらは本来、ボルバルザークが一辺倒に消費する筈だった戦いのエネルギー。しかしボルバルザークは気付いたのだ。
闘争の果てに、穏やかな未来を掴めぬ闘争は破滅である。
ならば奪った数だけ、否、奪った以上の恵みをもたらす存在にオレ様はなる。
虹色の文明は、強さだけが生きていく世界ではない。
弱いものは弱いまま、肩を寄せ合い生きていく。
ならば、闘争の果てに続くものがなくてはならぬ。
焦土の未来を再来させてはならない。
殿堂王として、戦いの先を見なくては。
これは、ルゥ・アンセスから貰った見識『調和』の概念でもある。
力は他者のため、強さは弱者の為。
だが、自身の身を満たしてあまりあるパワーなどそうはない。ならばこそ、神に挑む必要があったのだ。
『アダム・カドモンよ!お前も無茶をしては他者に案じられる身分だろう!』
「!」
『存分に癒されていけ!オレ様という、殿堂ヒーラーの力でなァ!!』
『オオオオオオ…』
オベリスクもまた、ボルバルザークの決断に感慨を見せる。
破壊の後には、豊穣がなくてはならない。
破壊とは、新たなるゼロと無限大への挑戦。
この新たなる仲間は、それを把握している。理解しているのだと。
『ここにオベリスクはあなた達を認めた!これにて…!』
『いいや!まだだ!!』
『!?』
ボルバルザークは、アテムの裁定に待ったをかける。
『オベリスクよ、キサマにはさらなる上があろう!破壊神の究極!真なるパワーが!それを見せ、振るえ!』
『!』
『我が闘争の新たなる境地!神の全霊を引き出すくらいでなくてはならぬからなぁ!ぐははははははははァァァ!!』
オベリスクに求める、全身全霊。
「こちらも、ボルバルザークのお陰でパワーが回復した。いつでもいけるぞ、ファラオ!」
アダムの消費した魂と精神も、また復活する。
『──そうか。それならば…!』
オベリスクもまた、真なる闘争の境地の気概を見せる。
『行け!オベリスク!!殿堂王のもたらした闘争の境地へ応えろ!!』
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
瞬間、ボルバルザークのマナを吸収し…オベリスクは深紅の姿へと変わる!
『ソウルエナジー・MAX!!』
『ウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーッッッッ!!!!』
攻撃力無限大、ソウルエナジー・MAX…。オベリスクの、最上級能力!
『来ォい!!その全て、受け止めてくれるわァァァァァァッ!!!』
新たな境地に到達したボルバルザークに…。
『ゴッド・ハンド・インパクト─────!!!!』
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!』
『ぐははははははははァァァーーーーーーーーーッッッッ!』
─────こうして。
殿堂王と固い握手を交わし、オベリスクの巨神兵は仲間となった。
『オベリスクの巨神兵さんも仲間になり、残すはラーの翼神竜さん!』
『え!?ラーの翼神竜さんがアダム先生と合体した『臨戦アダム』先生の誕生ですか!?そして、不死鳥となったラーさんが焼き尽くさんとするのは、ボルシャック・ドラゴンさん!?』
『ボルシャックさんの胸に秘めた後悔、それを巡る最後の神の裁定は果たして!?』
『次回!『凄絶!太陽神、灼熱の裁き!』デュエル・スタンバイです!』