人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜 作:札切 龍哦
名前 カドモス・ハルモニア
クラス アヴェンジャー
ステータス
筋力 A+++ 耐久 EX 敏捷 A 魔力 EX 幸運 E- 宝具 EX
クラススキル
対魔力 EX
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
種別を問わず、魔術に分類される物ではカドモス・ハルモニアを害する事は不可能。
単独行動 A ++
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。依り代や要石、魔力供給がない事による、現世に留まれない世界からの強制力を緩和させるスキル。
騎乗 B
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。乗り物という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
復讐者 EX
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
忘却補正 EX
人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
時がどれほど流れようとも、その憎悪は決して晴れない。たとえ、憎悪より素晴らしいものを知ったとしても。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化する。
自己回復(魔力) EX
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。
竜炉点火:太祖竜 B
竜の太祖たるテュフォンの霊基と同化した事で得た、竜の炉心に点火する。事実上、彼女は呼吸するだけで魔力を生み出せる。
竜路展開:テュフォン B
体中にテュフォンとしての魔術回路を展開する。即ち竜種としての出力を保証する。
女神の神核 A
生まれながらにして完成した女神であることを表す、神性スキルを含む複合スキル。
神性スキルを含む他、精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。
保有スキル
文字の伝承者 EX
カリスマ、高速詠唱の効果を含む複合スキル。
カドモスはフェニキアから文字をギリシャにもたらしたとされ、これがギリシャ文字ひいてはアルファベットの原型となった。
自身にNPチャージ、味方全体に攻撃力上昇、毎ターンNP獲得を付与する。
竜殺し A
竜種を仕留めた者に備わる特殊スキルの一つ。竜種に対する攻撃力、防御力の大幅向上。
これは天から授かった才能ではなく、竜を殺したという逸話そのものがスキル化したといえよう。
カドモスの場合、アレスの子でもある半神の竜を仕留めている。
自身に竜特攻、天属性特攻、宝具威力上昇を付与する。
魔力放出 A
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。いわば魔力によるジェット噴射。
絶大な能力向上を得られる反面、魔力消費は通常の比ではないため、非常に燃費が悪くなる。
カドモス・ハルモニアはテュフォンの霊基と同化している関係上、魔力に腐食の追加効果を付与する事も出来る。
また、攻撃以外にも、防御や移動にも魔力を働かせているため、あらゆる面で高い性能を発揮する上に防御時に接近していた敵に腐食による反撃や武器破壊も可能となる。
腐食の特性を持つのは、テュフォンがヘラクレスをその毒で蝕んだヒュドラの父にあたるため。
エリニュスの加護 EX
エリニュスとは復讐の三女神、アレークトー(止まない者)、ティーシポネー(殺戮の復讐者)、メガイラ(嫉妬する者)の総称、この三柱の女神の加護を受けた事を表すスキル。
また、カドモス・ハルモニアが復讐者になった経緯からデメテル・エリニュスも加護を与えている。
効果としてはアヴェンジャークラススキルの強化及び戦闘続行、殺戮技巧(道具)、復讐者の複合スキル。
自身に毎ターンNP獲得、クリティカル威力上昇、ガッツ、神性特攻、NP獲得量が大幅に上昇する状態を付与する。
宝具
都市築く、礎の杭(ボイオーティア・カドメイア)
ランク:A 種別:対都市宝具
レンジ:─ 最大捕捉:─
由来:ボイオーティア地方のカドモスが与えられた土地にして国。後のテーバイ。
カドモスはある時、一頭の雌牛のあとをついてゆき、その牛が倒れたところに都を立てよという神託を受け、これを実行した。
雌牛はやがて疲れ果てて倒れたので、カドモスはその地にアテナの像を建て、牛を生贄にするために配下の者を近くの泉に水汲みに行かせた。
しかし、その泉はアレスのもので、泉の番をしていたアレスの子でもある竜にカドモスの部下たちは殺されてしまった。怒ったカドモスは岩で大蛇の頭を打って倒したという。
しかし、この話には竜は槍で刺した説もあり、この2つ一見矛盾している様に見えるが、実は両方の要素を満たしている。
槍の様なものを突き刺しつつ、岩と見間違う様なものを打ち付ける。
それは真体に関連する装備あるいは技術によって製造されたと思わしき武器、パイルバンカーがその正体である。
自身に無敵貫通、防御無視を付与し、敵単体に竜特攻攻撃を行う。
蒔かれし竜牙兵(スパルトイ)
ランク:B 種別:対人宝具
レンジ:─ 最大捕捉:─
スパルトイは、ギリシャ神話にあらわれる戦士で蒔かれた者を意味する。
カドモスが竜退治を終えた後、アテナに、退治した竜の歯を大地に蒔く事を勧められる。
勧めに従い歯を大地に蒔いたところ、地中から武装した男達が現われた。
彼等がスパルトイである。
彼等はふとした拍子に殺し合いを始め、5人だけが生き残った。5人の名はエキーオーン、ウダイオス、クトニオス、ヒュペレーノール、ペローロスであり、カドモスはこの生き残った者達を従者に加えたという。
宝具としてはスパルトイは全員が独立したサーヴァントで、宝具は持たないが全員がE-相当の「単独行動」スキルを有しており、短時間であればマスター不在でも活動が可能。
無数に召喚する事で軍団として機能するが、敵がいない状態だと少しずつ数が減っていく。
ただし、それと同時に残ったスパルトイはステータスや単独行動のランクが上昇していき、上記の5人が残れば少数精鋭となる。
調和の女神(ハルモニア)
ランク:EX 種別:対神宝具
レンジ:0 最大捕捉:1柱
由来:ハーモニーの語源である調和を司る女神。
カドモスの妻ハルモニア。
アレスとアフロディーテの娘。テーバイの始祖カドモスと結婚し子供を生んだが、子供たちはことごとく不幸な死に方をしたため、神の呪いがこれ以上テーバイに降りかからないようにと、カドモスと連れ添いテーバイを出て放浪の旅に出た。
カドモスが蛇に変化する際に、ずっと抱き続け最後には自らも蛇に変じてしまった。
その後二人はエリュシオンの野に住むこととなる。
ちなみに、カドモスとの結婚式の際に祝いの品としてもらった首飾りと婚礼衣装はテーバイ王家に代々受け継がれ、それぞれテーバイ攻めの七将、エピゴノイにて買収工作に利用されたりした。
カドモス・ハルモニアはハルモニアの神霊の高出力霊基にカドモスが一体化したサーヴァント。
主人格は夫カドモスに譲っているが、ハルモニアの人格は残っており、必要に応じて人格を入れ替える事も可能。
また、サーヴァントとしての身体にハルモニアを用いる事で、調和の力により、強力な霊基を破綻する事なく取り込む事も可能。
これによって強大なテュフォンの霊基を取り込み、その能力を獲得している。
また、調和の力を持つハルモニアの身体そのものが宝具である為、壊れた幻想も可能。
ゼウスが手を出そうとしたら躊躇なく壊れた幻想を行う。
ハルモニアはハーモニーの語源である事から、世界全体のハーモニーに対する認知度に応じて霊基出力が上昇し、その霊基出力が壊れた幻想の威力を引き上げると同時に、取り込んだ霊基出力と特性が上乗せされる。
特性はこのカドモス・ハルモニアの場合、魔力爆発にカドモスの竜特攻、テュフォンの神性特攻、腐食、ヒュドラの毒とほぼ同じ毒性が発揮される。
汝、宙を裂く雷霆(ネガ・ケラウノス)
ランク:B 種別:対星宝具
レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
真体であるテュフォンが、ゼウスの設計図をハックして、新たに作り上げた破壊機構。
基本的にはテュフォンの竜体のブレス。
炎と風の元素をもって、反転した魔力を帯びた荷電粒子を誘導。紫に純化された稲妻を、一気に対象に向けて放出する。
仕様上、ゼウスが制限していたところまでしか出力はあげられないが、むしろテュフォンとしては好都合だった(カオスを呼び寄せずに済むため)。
カドモス・ハルモニアにおいては、テュフォンの竜体を仮想構築し、雷霆のブレスを放つが、あらゆる意味で本来は自滅ギリギリの行為。
本来ならほぼすべての魔力と魔術回路を動員して、外殻『灰燼灼鎧』の半分を主砲へと変換しても、放つまでには至らない。
そこで、カドモス・ハルモニアはテュフォンが敵の力を奪った逸話に着目し、敵の攻撃を吸収し、雷霆のエネルギーへと変換する事でこれを解決、副次効果として敵の攻撃が強力であるほどに瞬間的な火力が向上する。
ゼウスサンダー・カウンターバージョン。
敵の攻撃を利用する関係上、吸収するとはいえ無傷とはいかず、いくらかダメージを受けてしまうところだが、後述する宝具の影響によって、特定の条件を満たした敵の攻撃は軽減したり、場合によっては完全に無効化する事が可能となっている。
テュフォン本体ではなくカドモス・ハルモニアが使っているため、ランクは落ちている。
汝、神を刈る鋼刃(アダマス・クロノス)
ランク:EX 種別:対神宝具
レンジ:1〜2 最大捕捉:1柱
カドモスの復讐に賛同したエリニュス達。
そこに混ざっていたデメテル・エリニュスが手にしていた神鋼アダマス製の鎌。
本来は豊穣の権能を示す宝具であり、神殺し/不死殺しの概念武装。
農耕具としての鎌の形態をデメテルは好んでおり、武器として扱い慣れておらず、宝具評価は低め。
嘗て父神・クロノスが、祖父にあたる天空神・ウラヌスを傷付ける際に用いた刃の欠片だが、ウラヌスを傷付けた恐るべき力は発揮されない。
筈だった。
だがしかし、ここに例外が存在する。
カドモス・ハルモニアはテュフォンの霊基を持つ。
これにより、テュフォンに対して雷霆と〝金剛の鎌〟を用いて戦ったゼウスから武装、つまり雷霆と〝金剛の鎌〟を奪い取り、初めて扱う筈の鎌で的確に手足の腱を切り落とした逸話により、鎌型の宝具である汝、神を刈る鋼刃の能力を引き出す事を可能としている。
またゼウスを一度は打倒し、搦め手を用いなければ倒せなかったテュフォンが持つ事によって、特定の属性を持つ敵に対する特攻と特防を獲得する。
対応する属性は神性、神々の王、天空であり、属性が重なる事に効果が強力になる。
これは汝、神を刈る鋼刃の餌食になったウラヌスとテュフォンにボロ負けしたゼウスが共に天空神にして神々の王という共通点を持つ為であり、テュフォンの霊基を持ち、汝、神を刈る鋼刃を手にしたカドモス・ハルモニアはこれらの属性を持つ者に対して絶対的な特攻を発揮する。
更には敵の属性が重なる毎に受けるダメージが半減されていき、属性が全て重なる者が相手の場合、一切のダメージを受け付けなくなる。
汝、天空を刈る滅刃(アダマス・クロノス・カドモス)
ランク:EX 種別:対神宝具
レンジ:1〜4 最大捕捉:2柱
力を引き出した汝、神を刈る鋼刃(アダマス・クロノス)とテュフォンの霊基を用いた合わせ技。
神殺しの宝具であり、極めて強力な神性特攻を発揮するだけでなく、テュフォンがゼウスの手足の腱を切り落とした逸話の再現として、触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)と同系統の追加効果等を獲得している。
真名を解放することで神性を持つ者が触れた時に手足を消失させることができる。
肉体のどこに触れようとも、肩から先と膝から下が一時的に強制的に霊体化し、腕が使えず立ち上がれなくなる。
肩から先と膝から下部分の魔力供給を強制的にカットし、一時的に肉体の構成を不可能な状態にしてしまう。
この効果は魔力で形成された鎧の上からでも適用され、この状態から復帰するためにはLUC判定が必要。
肉体の損傷ではないため治癒魔術や再生能力を用いても効果が失われるまで脚部の異常を回復できない。
余談だが、アキレウスが受けてしまうと宝具である彗星走法(ドロメウス・コメーテース)と勇者の不凋花(アンドレアス・アマラントス)が消滅した上で手足が消失する。
更に汝、神を刈る鋼刃側の追加効果として、腰から下に触れた場合、神性を所持する男性限定で股間の『ゼウス』が〝完全に消滅する〟
また、この状態になった者の全ステータスが5段階低下し、スキル封印、宝具封印が付与される。
これは農耕神クロノスがアダマスの鎌で当時の神々の王ウラヌスを去勢した後にその座を奪い、追放した神話に由来するものであり、『ゼウス』を失ったものは持っていた力も失ってしまう。
解説
カドモスとはテーバイの創建者。青銅の発見者とも、フェニキア文字の配列を変更し、ボイオーティア地方に伝えたという。
フェニキアのテュロスの王アゲーノールとテーレパッサの子で、キリクス、ポイニクス、エウロペと兄弟、またタソスと異父兄弟。
アレスとアフロディーテの娘ハルモニアと結婚し、イーノー、セメレー、アガウエー、アウトノエー、ポリュイードス、イリュリオスをもうけた。
また、孫にデュオニュッソスがいる。
来歴
ゼウスがカドモスの姉妹であるエウロペをさらったとき、アゲーノールは息子達を捜索させる為に国から追放し、エウロペを見付けるまで帰ってくることを禁じた。
この時カドモスは母テーレパッサとともに船出してロドス島、テーラ島と経由してトラーキアに到着した。
この地でテーレパッサが死んだため、カドモスはデルポイまで赴いて今後の方針について神託を伺った。神託のお告げは「エウロペを探すことはあきらめ、一頭の雌牛のあとをついてゆき、その牛が倒れたところに都を立てよ」というものだった。
街道で牛飼い達に出会ったので、カドモスは白い満月の模様のある雌牛を彼らから買い取り、一度も休ませずに追い立て、そのあとをついていった。
雌牛はやがて疲れ果てて倒れたので、カドモスはその地にアテナの像を建て、牛を生贄にするために配下の者を近くの泉に水汲みに行かせた。
しかし、その泉はアレスのもので、泉の番をしていたアレスの子たる竜にカドモスの部下たちは殺されてしまった。
怒ったカドモスは真体に由来する武器で竜を倒した。
生贄を捧げると、アテナが姿を現してその性格の悪さからかアレスの子を倒したカドモスの行為を誉め、大蛇の牙を地中に播くよう告げた。
カドモスが言われたとおりにすると、地中から武装した男たちが飛び出してきた。
カドモスが彼らの真ん中に岩を投げつけると、男たちは殺し合いを始めた。
最後まで生き残った5人がカドモスに忠誠を誓い、彼らはスパルトイ、すなわち「播かれた者たち」と呼ばれた。
この後、子供を失ったアレスが竜を殺した罪の償いを求めたので、カドモスは8年の間、アレスの奴隷として過ごすことになった。
その後、カドモスはアテナに改めてボイオーティアの土地を与えられ、この地を自分の名前にちなんでカドメイアと名付けた。
この地が後のテーバイである。この地でカドモスは、アレスとアフロディーテの娘ハルモニアと結婚式を挙げた。
カドモスとハルモニアの結婚式は、オリュンポスの神々が列席した最初のものといわれる。
余談だがこの時、ハルモニアは神々から様々な贈り物を贈られたのだが、アフロディーテが贈ったヘファイストス作の首飾りは、もともとゼウスがエウロペに贈ったものだった。
カドモスとハルモニアは子宝に恵まれ、アウトノエー、イーノー、セメレー、アガウエーの4女、末子ポリュドーロスが生まれた。
しかしカドモスの娘たちやその孫たちを多くの不幸が襲った。
娘のセメレーはゼウスの子デュオニュッソスを身ごもったためにヘラの怒りを買った。
ゼウスは密かに人間の姿をとってセメレーのもとに通い、セメレーは身重となった。このことを聞きつけたヘラは、嫉妬心を燃やし、ヘラはセメレーのかつての乳母ベロエーに身をやつし、セメレーに近づいてこう唆した。
「最近は神の名を騙って若い娘を誑かす男が横行している。相手が本当にゼウス様なのかどうか、本当の姿を見せてくれるよう言いなさい」と。
セメレーはこの忠告に従い、ゼウスに「愛の証に私の願いを一つ聞いてほしい」と持ちかける。
ゼウスが「ステュクス川に誓って必ず叶える」と約束すると、セメレーはゼウスに神としての真の威光を見せるよう迫った。雷火をまとった神の本性を現せば、生身の人間の体では耐えきれず、たちどころに焼け死んでしまう。ゼウスは約束したことを後悔したが、ステュクス川にかけた誓いは神といえど背けない絶対的なものであった。
ゼウスは変身を解いたが、セメレーはまばゆい灼熱の閃光に焼かれて絶命した。
セメレーの胎児は神の血を引いていたため焼死を免れており、この子をヘルメスが取り上げ、ゼウスの大腿のなかに縫い込んだ。
この時胎児は6ヶ月であり、さらに3ヶ月後にデュオニュッソスが誕生した。
デュオニュッソスは、このために「二度生まれた者」「二つの門の子」などと呼ばれる。
生まれたてのデュオニュッソスは、セメレーの姉妹であるイーノーに渡された。
デュオニュッソスは娘として育てられ、夫アタマースはこれを黙認していた。
しかし、ヘラは、この事を憎んでアタマースに狂気を吹き込んだ。
アタマースが白い鹿を見つけて矢を射たところ、殺したのはイーノーとの息子レアルコスだった。
またイーノーも狂気に駆られ、沸騰したお湯の入った鍋にもう一人の息子メリケルテースを入れて殺し、その遺体を抱いて海に飛び込んだ。
アウトノエーとアリスタイオスの子アクタイオーンはうっかりアルテミスの水浴姿を見てしまい、アルテミスの呪いで殺された。
老年になったカドモスは、アレスの怒りがまだ完全に解けていないことを知り、テーバイの王位を退いて、ハルモニアと共にエンケレイス人の国へ向かった。
エンケレイスの国は、イリュリア人によって攻められており、デュオニュッソスの神託に従い、カドモスとハルモニアが指導者に選ばれた。
アガウエーはペンテウスの死後、イリュリア王リュコテルセースのもとに逃れて王妃になるが、父カドモスが敵方エンケレイス人を率いていることを知ったアガウエーはリュコテルセースを殺し、イリュリアの国を父に献上したという。
カドモスとハルモニアは最後には大蛇になり、ゼウスによってエリュシオンに住むことを許されたという。
その後はハルモニア目当てに度々アレスがカドモス達のところに訪れる様になるが、ある時憔悴したアレスが訪れた。
話を聞いてみると自身の分体を軍章旗として渡しているほど愛していた娘ヒッポリュテがヘラに謀殺されたのだと言う。
弱っていたのか関係する様々な事を口にしていたが、ある事にカドモス達は反応する。
それはヒッポリュテ謀殺に関わるヘラクレスがメガラとの間にあった息子をヘラの狂気を受けて炎に投げ込んで殺してしまった事だった。
この手口に覚えがあったカドモスは弱ったアレスから自分達では分からなかった家族に訪れた不幸の全貌を聞き出す事に成功した。成功してしまった。
アルテミスは仕方ない、調べていれば聖域に入り込まずに済んだというのに女神の裸を見てしまった方が悪いと納得は出来る。
アテナはアレスの竜について伝えなかった性格の悪さは気になるが、他と比べたらまし。
アレスについては、子を失う悲しみを自分達も分かっているので、むしろ気持ちを理解出来る。
だがゼウスとヘラは違う。
ゼウスがエウロペを拐わなければ国を追放されず、母も異国で亡くなる事はなかった。
忠誠を誓ってくれた配下を失わずに済んだ。
ゼウスがセメレーに手を出さなければ、ヘラによってセメレーもイーノーも孫であるレアルコスとメリケルテースを残忍な方法で命を奪われずに済んだ。
こうして家族の不幸の真相を知ったカドモスとハルモニアはゼウスとヘラへの復讐を決意する。
アレスもまた愛娘や孫を奪われている為に協力しており、ハルモニアの身体と権能を用いる案を出したりしている。
また、強い復讐心は復讐の女神達も呼び寄せ、特にゼウスが復讐対象と聞いてエリニュス達に混ざってやって来ていたゼウスの被害者でもあるデメテル・エリニュスはテュフォンの霊基を取り入れる案を出したり、汝、神を刈る鋼刃を託す等殺る気満々であった。
こうして誕生したのが、復讐者カドモス・ハルモニアである。
人間関係
ゼウス、ヘラ:最優先抹殺対象、世界を救った楽園カルデアにはあまりにも不適格な存在ではないかと感じており、人理焼却を解決した美しきマスターを守る為にも一刻も早く排除するべきと考えている。
キリシュタリア・ヴォーダイム、黒神愛生:ゼウスとヘラの依代達。
まず、彼等にゼウス(ヘラ)と分離するよう説得を始める。
依代ごと憎い仇を討たない理由は、それをしたらヘラと変わらないから、ヘラと同じところに堕ちたくないとの事。
エウロペ:ようやく再会できた妹、その健やかな成長を見守れなかった事を残念に思い、ゼウスへの怒りのボルテージが上昇する。
デメテル:復讐の為に助力してくれた女神。
恩を返す為にポセイドンを見掛けたら『ゼウス』を消し飛ばそうと考えている。
ヘラクレス:彼の受けた仕打ちを知った事で、自分達家族の不幸の真相に気付いた。
余談だが、ヘラクレスの最初の妻メガラはカドモス達夫婦の子孫。
インドラ:ゼウスと属性が被っていたばかりに特攻対象になったインドのゼウス。
なお、シャチーの件等ゼウス的なエピソードを多数持っているので、インドラの『ゼウス』も消した方がいいのではないか?とも思われている。
ヘビーアームズさん、ありがとうございました!