人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜 作:札切 龍哦
『お初にお目にかかりますぅ。私、鳥山石燕と申します。荒事は苦手ではありますけれど、どうか一手御手合せの程をば』
クラス:キャスター
真名:鳥山石燕
出身地:18世紀・日本
属性:中立・善・人
身長・体重:165cm・58kg
性別:男性
好きな物:妖怪達と過ごす事、甘い物
嫌いなもの:妖怪の事を悪と決めつけるような人
苦手:源頼光の様な妖怪退治などで名を馳せた英雄
ステータス:筋力:E 耐久:D 敏捷:C 魔力:B+ 幸運:A+ 宝具:EX
クラス別スキル
道具作成:E
魔力を帯びた器具を作成可能。キャスターは魔術師らしいことをしたことがないため、せいぜい画材を作成することしか出来ない。
陣地作成:D
魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。キャスターの場合、小規模な「画廊」を作ることが可能。
固有スキル
行雲流水:EX
泰然自若。行く雲のように、流れる水のように物事に頓着せず生きることの出来る性分。精神異常に耐性を持つ。
このスキルをEXで保有するキャスターの場合、化け物のような悍ましい存在に出会しても対して驚かない。それは外なる世界の存在…クトゥルフ神話における邪神を前にしたとしても、彼は平然として気さくに語り掛けてくることだろう。
また、このランクでは自然に溶け込むこともでき、擬態による隠密も可能。
指南の心得:A
数々の英雄を育て上げた者が得るスキル。指導者としての手腕。対象の才能を見極めたうえで隠れたスキルを対象に習得させる。キャスターの場合主に文芸に類する技能の習得や技能の向上を促す。
気配感知(妖):B+
周囲の生命体への気配を感知するスキル…だが、キャスターのそれは通常のものとは違う。
対象は妖──つまり「魔性」「神性」「亡霊」であり、それらに対して同ランクの気配遮断、変化等を看破することが出来る。正確な把握が不要ならば、Aランク相当のものも感知可能。
芸術審美(妖):A
芸術作品、美術品への執着心。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。
キャスターの場合、これに妖に対しての真名看破も含まれている。つまり、よく創作などに出ている妖の真名ならば、姿を見ただけで見破ることも可能であり、こと日本のサーヴァントに有効となる。
宝具
「さあさ皆様お立合い。怪し妖花道夜行、これより堂々の開演といたします。右から左まで、どうぞご高覧くださいませ…!『今昔目物「画図百鬼夜行」(こんじゃくめもの「がずひゃっきやこう」)』」
『今昔目物「画図百鬼夜行」(こんじゃくめもの「がずひゃっきやこう」)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~70 最大捕捉:999人
キャスターの描いた作品群の概念結晶。
渾身の一筆により、妖怪や付喪神を呼び出し、全盛期の力を取り戻させる。そして、江戸に見た恐ろしくも賑やかな夜行を再現させる。謂わば「妖の檜舞台の再演」。
呼び出す妖はそのほとんどが生前のキャスターと縁があったり親しかった者たちで、絆は強い。基本的に何時でも発動出来るが、黄昏時からの発動では後述の「特恵」も得られる。
『現今目物「空亡」(げんこんめもの「そらなき」)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:20~140 最大捕捉:9999人
「画図百鬼夜行」──その最後に現れる、強大なる妖。しかし、その詳細は不明。夜の終わりを告げる空の陽。或いは、更に遠くの──「外なる世界の存在」かもしれない。
『今昔目物「画図百鬼夜行」(こんじゃくめもの「がずひゃっきやこう」)』が黄昏時に発動され、彼誰時まで続いた場合に、この妖は空より来る。百鬼夜行の妖たちは散り散りに去り、ただ有明の薄明に、敵対者は其の招来を見る事となる。
この宝具の発動中、サーヴァントたちの幸運はキャスター以外最低値になる。また、魔術に特別耐性のない者(具体的には対魔力:A以上)でない限りキャスター以外宝具が終わるまで動くことが出来なくなる。これには、如何なる防護、対策も意味をなさない。
この宝具自体に持続力は低く、あくまで「夜が朝になるまで」の間有効。現代時刻換算すると、この宝具は前述の宝具が午後7時から9時の間に発動され、午前5時まで続いた際、午前6時までこの宝具が展開される。
『画図百器徒然袋(がずひゃっきつれづれぶくろ)』
ランク:C 種別:対物宝具 レンジ:1~10(対象により可変) 最大捕捉:1
キャスターの著作「画図百器徒然袋」より生まれた権能。
九十九の年月を経た道具に対し魔力を注ぎ、この宝具を発動することで、その道具の付喪神を一定期間顕現させることが出来る。
道具は所有者を尊重するため、所有者のプライバシーや尊厳に関わる事は滅多に話さないが、そうであっても情報収集において無類の効力を発揮する。顕現した付喪神をキャスターが名を付け絵巻に描くことで、前述の百鬼夜行に呼び出すことも可能。
Weapon:『筆と絵巻』
一応魔力の籠った魔道具。キャスターは戦闘時にはこの筆を絵巻に滑らせ術式を組み、妖を呼び出して自身の代わりに戦ってもらっている。
解説
江戸時代中期の画家、浮世絵師。妖怪画を多く描いたことで知られる。俳人としての活動も盛んだった。
家が御用絵師であったことから、暮らしに不自由はなかったらしい。狩野派門人で、また俳諧にて東流斎燕志の門人であったともされている。弟子は多く著名な人物では、喜多川歌麿や恋川春町、栄松斎長喜、歌川豊春などを育てており、のちにそれぞれ浮世絵師・戯作者などとして大きく成長している。
キャスターの出自は上記のこと以外あまり明確ではなく、妖怪画を何故多く描いたかも不明。
──実際は、キャスターには「視えていた」のだ。現代より神秘に近く、人間が妖怪を騙すことも度々あった時代においても別格の眼の持ち主であり、故に彼にとって妖怪、亡霊、神霊──総じて「妖」は恐るべき存在ではなかった。むしろ、それらは遊び相手であり、楽しい被写体であった。そして「妖」の側も、そんな彼を面白がり、中には友人と呼べる関係になったりもした。
「画図百鬼夜行」「画図百器徒然袋」といった「妖」を扱った作品を多く残したのも、彼らへの友好の証であった。もし仮に、その中に「外なる世界の存在」が居たとしても、彼は一様に接しただろう。
人物像:錦織の、花鳥風月の紋様が多数あしらわれた上品な和の装いをした青年。絵巻と筆を所持している。間の抜けたしゃべり方が特徴。
家が裕福であったために、穏やかで自由奔放な所謂お坊ちゃん気質な性格。朗らかで、よく笑い、話すことも聞くことも好きな自由人。また英霊になった際にスキルにもなるほどの泰然さは本物で、争い事を嫌い、人を憎まない。そして人に憎まれない天性の人付き合いの才の持ち主でもある。
聖杯戦争に如何にも向いていなさそうだが、宝具自体を見ると普通に強い。またコロッセウムに召喚された時にも、争い事を嫌うはずの彼が意外にも出場を決意したのだが…それには事情があった。
…彼にとって妖怪とは、決して恐れ、慄く存在ではなかった。恐ろしい風貌をしていても、時として人間臭さも醸し出し、時に人間に手玉に取られるうっかりな一面を見せる彼らの事を、キャスターは『風変わりで面白い友人たち』として温かく接し、一方の妖怪達も自分達の事を恐れる事無く接してくるキャスターの事を親友として接する様になっていた。
しかし、その死後に英霊の座に招かれ、さらにコロッセウム特異点にはぐれサーヴァントとして召喚された時に聖杯からの知識を得た彼は、いつになく心を痛めた。……日本に住まう妖怪達。時に戦争において同じ日本の人々を救う為に尽力してくれた彼らの事を異端と、化け物として決めつけその絆を捨て去った今の日本のありようを。
それ故に…争い事を嫌っていた彼は一念発起した。『妖と人々が互いに寄り添い、気さくに接する事の出来る世界を作りたい』と。無論それは世界その物を作り変える事に等しく、多大な混乱を引き起こしかねない物である事をキャスター自身も理解はしている。
しかし、それでもキャスターはその願いを譲るつもりはなかった。自分にとって「画図百鬼夜行」「画図百器徒然袋」といった「妖」を扱った作品を残すほどに、彼らとの友好を生涯抱き続けた…キャスターにとっての『意地』であったが故に。
コロッセウム特異点においてリッカと相対し、牛鬼や烏天狗。がしゃどくろに火車と言った妖達を呼び出して戦うも、やはり戦い慣れておらず妖に依存するキャスターはリッカの前に敗北。しかし彼女自身の『妖の事を異端と決めつけ排斥しようとせず、歩み寄ろうとするその心中』を垣間見た事で、未来を信じてみようと思い負けを宣言。以後は楽園カルデアに協力する事となる。
因みに生前においても団子などの甘いものが好物であり、楽園カルデアにおいては邪ンヌの作るパフェなどがすっかりお気に入りとなっている。
知名度:☆5
日本において妖怪画の大家と言えるほどの著作を残しており、日本人が思い描く妖怪の一角は水木を経ても石燕の著作によって大きく占められている。
マスターとしての対処:基本的に争い事を好まない性格であるものの、宝具自体は協力である為何とかして彼のやる気を起こさせるのが肝。
人物関係
青行灯(雷電タメエモンさん):自身と同じ様に妖に寄り添おうとするその信念を心地よく思っており、仲良くなりたいと思っている。……のだが、青行灯にしてみれば妖怪は人を恐れされ、慄かせるものと思っているのに対しキャスターが「画図百鬼夜行」「画図百器徒然袋」といった「妖」を扱った作品では、むしろ微笑みや奇妙さを誘う作風であるのが特徴になっているのがどうにも好かないのもあるし、彼の泰然さに飲まれそうになってしまうのが苦手だとか…。
『おや青行灯さん。貴女、聞く所によれば妖怪達の為に尽力したというではないですか!良ければ茶を楽しみながらお話でも…また断られてしまいましたかぁ。ああマスター殿、お恥ずかしい所を見られてしまいましたなぁ。…しかし、何が気に入らないというのでしょう?私が妖怪達を記したのがそんなに気に入らないのでしょうか?』
青行灯『う、む…石燕殿と距離を取っているから来たのか。その、私はどうにも苦手なのだ…妖怪とは人間を恐れさせ、怖がらせるのが存在意義なのだ。だがあの御仁が描く我等の姿が、その…怖がらせるというより、微笑ましいというか何というか…それにあの御仁の空気もその、下手をすると呑まれそうになってしまうというか…と、とにかく苦手なのだ』
ニャルさんを初めとしたクトゥルフ神話関係のキャラクター:キャスターにしてみれば異形であれども恐れるどころか目を輝かせて筆を走らせるその姿に心底苦手意識を持っている…。
『おやマスターさんごきげんよう!ところでお聞きしたいのですが、ニャルさんは何処におりますかな?あの方達の異形の姿…見ていて創作意欲が沸き上がってしまいまして!それでその姿を書き写させてほしいと頼んだのですが、なぜか心底嫌そうな顔をして姿を消してしまったのですよ…気を悪くさせてしまったのならば謝罪をしたいのですが…』
如何でしょうか?では…!
ふかやんさん、ありがとうございました!