人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜 作:札切 龍哦
リッカ「夢でも戦うんだ!?」
アダム「あぁ、だが大丈夫だ」
「仲間も増える」
リッカ「仲間って!?」
〜
クシャナ『ルゥ様』
ルゥ『ふぁ?』
クシャナ『ハワイの向こうに…』
〜
ハワイの海底
レヴィアタン『……?』
(波が、少し…荒れてる?)
『…嵐…』
『…これ…──神威…?』
「さて、存分に腹ごなしも終わった。それでは…」
アダムたちは存分にラーメンを堪能し、リッカ達にこれから挑む『夢』へと向かう追加メンバーを発表する運びとなる。
「私が選抜した、夢でドギラゴンを救うために戦う追加メンバーを紹介しよう。さぁ、姿を見せてくれ!」
アダムはドギラゴンの悪夢、カレーパンで避難させているであろう彼の夢を護る為の非常戦力を見繕っていた。それが今、形となる。
「キラナ・シャーンティ、デジモン達にポケモン達。それらに続く強力なメンバーだ」
そう紹介を受けて姿を現したのは…
『ワーイ!ないあるー!』
「ワァ!?」
リッカ達の前に現れたのは、ニャルラトホテプの娘の一人、ないある。独特なフォルムに、狩人の服を来た不思議な生き物がやってきたのだ。
『これは…生き物、なのでしょうか』
「ないある!ある!ある〜!」
ぴょいんぴょいんと、チェーンソーとショットガンを抱えたなんか小さくて可愛いヤツにクラースは恐る恐るハグをする。
『………………フ』
「ないある〜」
即座に訪れた癒しの空間に、リッカは少し他人に見せられない顔で綻びを見せる。
そして更に、増援はないあるだけではない。
『イーヤッハァアッ!!』
『あッ、あの!よろしくお願いしますッ』
『ゥ……』
ないあるの朋友であるうさぎ、ハチワレ、ちいかわ。それらが夢における追加戦力の顔ぶれだった。
「彼等は過酷かつシビアな世界で、しかし懸命に力強く生きているプロフェッショナルだ。様々な『怪異』にマルチプルに対応してきた実績もある」
「そうなの!?」
「パラレルワールド、ループ世界、擬態型や単純な巨大エネミー…。それらからきっちり生き延びてきた歴戦の勇士たちだ。元トップランカーのないあるも含め、夢という不条理の環境から粘り強く皆を助けてくれるメンバーだと私は信じている」
『ェー?フフッ…』
『ありがとうございます!あのッ、やります!一生懸命ッ』
『フゥン…』
しっかりとした選定を受けた三人、ちいかわは照れ、ハチワレは決意を新たに、うさぎは静かに頷く。
「頼もしい〜!よろしくね、ちいちゃんにはっちゃん、うさぎちゃん!」
『ハァッ!』
『はいッ!なりますッ、サーヴァント!』
『フッ…!』
「………………」
〜
先に、ニャルラトホテプから推薦を受けていた。
【我が娘の一人、ないあるを是非パーティに加えてもらいたい。そしてちいかわ、ハチワレ、うさぎの3匹もです】
「彼女らは…別世界の異生物か」
【ないあるは怪異の処理能力において無類であり、ちいかわどもは三人のバランスが奇跡的だ。是非ともパーティーに欲しい人材と言えるでしょう。アダム先生の指揮にも従順な筈です。…若干一名は不明ですが】
「解った。貴方の娘とその仲間を信じましょう」
【是非によしなに。あぁそうそう。推薦したのには他にも理由がありましてね】
「?」
【ちいかわは追い詰められたからの爆発力が凄まじく、ハチワレは好奇心から罠や異常への探知に最適。うさぎはハイレベルな対応力を有しています。総じて…】
「露払いや囮に最適と言いたいのだな」
【そういう事です。どの道怪異になるしかないような異生物…】
【適当なところで、共倒れを狙うのも手ではありますよ】
〜
『プルルルルルッ!』
『あッ、あのッ!リッカさん、教えてください!強くなる、コツッ!』
「よく食べてよく遊んで眠ることだよ!」
『エッ…』
「キャハハハ!あるある〜!」
アダムは目の前で無邪気にはしゃぎ遊ぶちいかわ達とリッカを見て、ニャルラトホテプの言葉を思い出す。
(全く。露悪的なポーズを取るのは善性への照れを感じさせるな)
ニャルラトホテプは口では可能性を示唆してはいるが、そうさせるつもりはないのだろう。
そうでなければ、トップランカー経験者のないあるを随伴させる理由が無いからだ。
『フゥン…?』
『お前、生まれたばかりでものを知らないな?…はい。その通りです』
『ャハ』
『見て学べ。生きるということを…はい。参考にさせていただきます』
『まだ、弱いけどッ…頑張りますッ』
『ワァ…ァ…』
「泣いちゃった!」
『あるのかな?夢に…トラウマッ』
そんな選択を絶対に取らない人に、条件を提示する。そう言った選択の悪辣さを口にする事が、今の彼の精一杯の邪神ムーブなのだろう。
「…クトゥーラの父親も、救わなくてはならないからな」
クトゥルフは未だ囚われの内にある。そして、クトゥーラは安らぎの眠りから未だ目覚めずにいる。
それはきっと、未だ心の傷と不安が拭えていないからなのだろう。だからこそ、自身が成すべき事は一つ。
サバフェスで優勝するリッカ、そしてじゃんぬ。
ドギラゴンを、そしてクトゥルフを取り戻す為に戦う皆を指揮し、無事に夏を終わらせる事だ。
そしてそれは勿論、ここにいる皆の事に当てはまる。
「ノーデンスはルシファー達が救い出してくれた。ならば次は…自分達の番だ」
その為に、夢の中という奇怪な場所にも万が一があってはならない。
『…………(なでなで)』
『アッ……ゥ…』
『(なでなで)』
『……ェーへへ、フッ!』
子供は懸命に遊び、学び、成長するのが仕事だ。
ならばそれを見守るのは、自分たち大人の仕事…。
『ウラララララララ!!イャーハァーッ!!』
「バーサーカーかァ〜〜〜…?」
例え持っているのが変質であろうとも、いや変質であるからこそ…。
『ないあるさんッ。先生に、お土産、買いたいですッ』
「ワァ!」
『選びましょうッ。戦い、勝ったらッ!』
『ハァ!?!?!?!?!?』
『ェッ!?』
「立っちゃった!!(フラグ)」
『エッ、旗…!?何処ッ!?』
『ウラララララララ!!』
『エーッ!?』
『ワァ…ァ……』
『泣いちゃった…(なでなで)』
「フッ…」
決して、運命に負けるような人物達ではない。
それは可能性に満ちた、子供達を見つめたアダムの確信。
「父さん!フラグ折るためにもお土産選びに今行ってきてもいい!?」
「あぁ、勿論だとも。なんなら皆で選びに行こうか」
「わーい!!ほらちいちゃん、泣きやんでッ!」
『ゥ…』
「お土産…選びに!行こッ!」
『……フ!』
「ワァ~!あるある〜!ワァ〜!」
クラースはちいかわを抱え、
『立てちゃダメなんだ…旗ッ…アダム先生…旗って、いつ立てちゃったんだろ…』
「それはフラグと言ってだな。運命を確定してしまう言霊があって…──」
追加要員
お土産屋
クラース『お土産…何を…』
うさぎ『ャハ』
クラース『!』
(貝の髪飾り)
クラース『くれるのですか?』
うさぎ『フゥン』
クラース『…ありが』
うさぎ『プルャ!』
ハチワレ『楽しいね!ハワイ!』
ちいかわ『フ!』
ないある「あるある〜!」
アダム「家族にお土産か?そうだな…」
リッカ「頼光マッマにもさー!」
お わ り