人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜   作:札切 龍哦

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ギルガメッシュ「有意義なバカンスから地下の穴蔵に呼び出され、何事かと思い見てみれば…」

アーキタイプ・ニケ『─────』

ギルガメッシュ「霊長の女神…成る程。これは確かに雑種どもの世、手には余る代物よな」

──綺麗です…とっても綺麗です…!

ルシファー『彼女のボディ、そして庇護ユニットの大聖杯、そして僕の羽根で出来たコア…それら全てを、僕の最大限の信頼と感謝の証として、君達に託させてほしい』

ギルガメッシュ「ほう…。空虚なる傲慢が失せた良い面構えをしている。大方、育てた大魚に泣き縋られたか?」

ルシファー『あぁ、その通りだよ。…僕はこのボディ、この世界で見つけた宝物に誓う』

──…!

ルシファー『カルデアの皆との決戦、君達が勝ったら…僕達は正式に、カルデアの仲間となり人類の為に戦おう!』

───ルシファー……!!

ルシファー『えへへ、今までふわふわしていてごめんよエア!…』

エイブ「すぅ…んん…シンデレラ…泣くな…ルイは…帰ってきたぞ…」
ルシファー『(そっと上着を羽織らせる)…もう僕は、空っぽの神の鏡じゃない。照らしたいもの、照らしたい世界ができたんだ』

ギルガメッシュ「ほう。聞かせてもらおうではないか」

ルシファー『僕は、日々の最中に確かに輝きを放つ、全ての善き人々…僕よりずっとずっと美しく輝く人たちを照らす光になる。醜い、下らない悪意や理不尽に晒され消えてしまうような、儚くちっぽけな輝きに寄り添う光になりたいんだ』

ギルガメッシュ「己が至上ではなく、真に美しき者達全ての添え物になるというのか、明星?」

ルシファー『そうさ!僕の光が、輝きが最初から完璧だというのなら…それはあんな醜い神を照らすためにあるんじゃない。エアやウタ、リッカちゃん、シンデレラやエイブに魔王たち、カルデアの皆に悪魔たち。全ての美しい者達が希望よあれと空を見上げ迷わぬための完璧だと思うんだ!』

ギルガメッシュ「フ……」

ルシファー『このボディは、そんな僕の決意の証だ。エア、どうか大切に保管しておくれ!』

──うんっ!マルドゥーク神と同じ区画で大切に見守るからね!

ルシファー『それとね、それとね!僕ね、ひょっとしたらね!お父さんになれるかもしれないんだ!』

──パパ、ってコト!?

ルシファー『うん!嬉しいなぁ…!神の下僕でしかなかった僕が、命を育む立場になれるかもだなんて!そうなったらさ!一緒に名前考えてほしいな!』

──もっちろん!素敵な名前、つけてあげてようねっ!

ギルガメッシュ「───変われば変わるものよ。明星め、辿り着いた結論は傲慢と真逆の細やかな願いではないか」

エイブ「んん…どけ…孫を…抱かせろ…」

ギルガメッシュ「──大聖杯、アルティメットガンダムに大天使の鋳型。よもや神域の天才がここにいたとはな」

(こやつもまた──雑種の世に置くには惜しい逸材よな──)



共通の話題さえあれば

「おぉこれはリッカ嬢!!初めまして、私は黄衣の王ハスターお爺様の孫・ダゴネットと申します。どうぞお見知りおきを」

 

リッカ達がやってきたビーチの一角、にらめっこしたまま全く動かないナイアとクトゥーラの様子を怪訝に思う三人を歓待するは、宮廷道化師ダゴネット。

 

 

「…何、あの仏頂面のお見合いは」

 

「彦ちゃんも人の事言えないとは思います、私!」

 

「あぁ、クトゥーラ嬢とナイア嬢ですね。いやぁ~どうもお二人とも友人を作るということに不慣れなようで…」

 

ニャル、そしてクトゥルフ共に合意の上の会合。

 

(ニャルラトホテプの娘…そして、クトゥグアを討ち果たした最強の狩人…迂闊に接すれば…殺される…!)

 

(クトゥルフにこんな可愛らしい娘さんがいらっしゃったのは本当に予想外でした…なんとしてもお近付きになりたいのですが、私は狩人の身…どう緊張をほぐせば…!)

 

しかし、互いに有する縁が複雑かつあまりに大きすぎるが故の膠着状態。

 

「どんな言葉を最初に掛ければ良いのか互いに分からずに結果的ににらめっこ状態になってしまってるんです」

 

お二人とも、戦闘ではとてもお強いのにどうもこういうことは不器用なようで。ダゴネットは肩を竦める。

 

 

(・・・・私が昔、仕えた王や同輩の騎士達を思い出します)

 

「…?」

 

「さぁクトゥーラ嬢もナイア嬢もこちらに座って。まずはお茶とお菓子で一息ついて落ち着きましょう。時間はあります。あせらずにゆっくりと言葉を、想いを重ねてゆけば良いのです。お二人を隔てる者はなにもないのですから」

 

膠着状態の冷戦を、ダゴネットが取り仕切る。

 

「リッカ嬢もどうぞこちらにお座りください。そして可能なら、お二人に少しだけでも助言をお願いします」

 

(椅子とテーブルを用意し、そこに紅茶とスコーンなどのお菓子を並べる

 

「彦ちゃん!ティータイム解るかな〜?」

「田舎者扱いしないで。斬られたい?」

 

「・・・・それと、もしこれからブリテンの王や円卓の騎士達に会うことがあるなら…」

 

「!」

 

「どうか私のことは内密に願いますリッカ嬢。私は断りも入れずに王の元から去った元宮廷道化師。最後まで戦い抜いた王や皆に合わせる顔がありませんから…」

 

そっと告げ、ダゴネットは離れていく。その様相を見て、リッカは思う。

 

(騎士王が言ってた道化師ってあの人かぁ…)

 

騎士王がかつて印象に残っていると教えてくれた道化師。ブリテンはうまくかの道化師を愉しませられなかったと残念がっていた件のダゴネットに思いを馳せつつ…

 

「おっと!今はこっちだね!」

 

「〜〜〜〜〜…………」

「……………っ」

 

汗を流しキョドり始めたナイア、恐怖を顕にナイアを警戒するクトゥーラ。

 

(彼女の後ろについているのはニャルラトホテプ…!も、もし彼女に何か不興を買われたと判断されたら今度こそ…!)

(数多無数の闇の眷属に邪神を狩ってきた身…そんな私が、今更仲良く成りたいと思うのは果たして正しいことなのでしょうか…御迷惑なだけかも…)

 

二人の、同じ空間にいながら全く互いを見ていない意思疎通不可能な場に

 

「────はいっ、そこまでっ!」

 

ぱんっ、とリッカが手を打ち鳴らし間に割って入る。この重苦しい雰囲気にも、彼女は全く気後れしない。

 

「!お、お前は…」

「あぁ、リッちゃん!よくぞ来てくださいました!」

 

更に警戒対象が増えたと引きつるクトゥーラ。喜色満面となるナイア。互いの視線と態度を受け止めながら、リッカは仲介を始める。

 

「おはようナイちゃん、こうして向き合うのは初めてだよねクトゥーラちゃん!早速だけど、二人の仲を取り持ちに来たよ!」

 

リッカの本分は武力でも魔術、魔法でもない。相手に正しく想いを届けるコミュニケーションだ。

 

「二人とも?友達になりたい、相手を知りたいならその相手をしっかり見て話さなくちゃダメなんだよ」

 

「み、見ているだろう!私はこやつの…」

 

「ううん。クトゥーラちゃんが見ていたのはナイちゃんじゃない。後ろにいるニャルラトホテプお父さんの怖さと恐ろしさだよ。ナイちゃんの事は、恐怖で見えていなかったでしょ?」

 

「なっ……!!」

 

何故それを。思わず立ち上がるほどの図星を穿たれ、狼狽するクトゥーラ。

 

「確かにニャルお父さんは敵に回したら宇宙一怖い人だよ。でもその恐ろしさと同じくらい、身内や仲間には優しく思いやりのある素敵な人になれたんだよ。その証が、ここにいるナイちゃんなんだ」

 

「…!」

 

「ナイちゃんは、狩人という強さと立場から上手く友達や対等の存在を作ることが出来なかったんだ。でも彼女の心はいつだって、当たり前の人間性や優しさに満ちてる。ニャルお父さんが、そういう愛情をたっぷり込めて育てたから」

 

リッカの言葉に、クトゥーラははっと顔を上げる。

 

「……先の戦い、私はお前に助けられた。あれは、恫喝や憐れみではなく…」

 

純粋な気遣いであったのか?その言葉に、ナイアはおずおずと頷いた。

 

「……すまなかった。次代の女王と育てられておきながら、恩に報いる事なく偏見と独りよがりによる仇で返すところであった…」

 

クトゥーラは、誠実に頷き頭を下げた。

 

「すまなかった。光に生きる狩人。私は…偏見と恐怖を引きずってしまっていた…許してくれ…」

 

「い、いえそんな!わ、私の方も…その…」

 

うんうん、とリッカは頷く。

 

「ナイちゃんはあなたのお父さんに類する邪神や眷属を狩ってきたプロフェッショナル。でも、それは恨みや憎しみ、倒錯からくる快楽を満たすため?」

 

「い、いえ!光溢れる世界に生きる皆様を、及ばずとも陰ながら護らせていただくため…!」

 

「そう!だからこそクトゥーラちゃん。あなたをいきなり排除なんかするはずないんだよ。狩人は自身を強靭な理性と信念で律する存在。血に飢えたような存在になれるはずないんだから!」

 

さっ、とナイアのお尻を叩くリッカ。ぺちんっ、と艶やかな音とともに前に進むナイア。

 

「おっっっっ───────」

 

「はひっ!…そ、その。これは、狩人としての観点からになってしまうのですが…」

 

おずおずと、クトゥーラに語りかけるナイア。

 

「あなたの肉体は、どこにも改造の跡が見られません。ナチュラルに、ありのまま。愛情の込められた鍛錬のみで培われたとお見受けします」

 

「!」

 

「私の父親は銀河一の腐れ外道なので、私のような存在が娘になるには、改造を受けるしかありませんでした。ですがあなたは…とても真っ直ぐに、親御様に愛されたのだとお見受けします」

 

ナイアは細胞レベルに至るまで、入念な改造を施されている。乱暴な言い方をしてしまえば、もはや人でありながら人をはるかに越えているほどに。

 

それを愛と受け取りこそすれ、疎んだことなど無いナイアであったが…クトゥーラには、その在り方には…

 

「素敵な、御両親なのですね。是非とも、そんな光に満ちたあなたと…お友達になりたいと、お願いさせていただきたく…」

 

──眩いばかりの、光を感じたのだ。

 

「!そうだ、そうなのだ!我が父、我が母は素晴らしき、我が誇らしき親なのだ!そうか、分かってくれるか!」

 

クトゥーラは満面の笑みを浮かべ、ナイアの手を取る。

 

「私はお前を誤解していた…!親父があの最悪の腐れ外道であれ、お前はこんなにも真っ直ぐ輝きを放っている!ナイア!改めて私はクトゥーラだ!私と、友になってくれ!」

「はい!こちらは私の親友にして姉にして妹にしてマブダチ、リッちゃんです!どうかよろしくお願い致します!我が最低最悪の邪神たるお父さんのいいところも、是非知っていただきたく!」

 

先程の膠着状態はうって変わって、即座に氷解、分かり合うことに一歩を踏み出せた二人。

 

「……………ニャルお父さんが腐れ外道や最低最悪…っていうところは譲らないんだ…ね…?」

 

【かなしいけど、真実だからね…私が二人の仲を進められたなら本望…本望さ…】

【過去は消えんの〜】

 

丸まったニャルの背中を、リッカとハスターが静かに撫でていた。




ニャル【じゃあ皆。君達に言って欲しいブースがあるんだ】

武蔵「剣豪ブースですか!?」
彦斎「ちょうどいい。喧しい天下無双を斬り捨てられる」

ニャル【そんな血腥い場所じゃないよ〜。むしろ…】


〜モンモンブース

アグモン『モンモンブースへようこそー!』
ガブモン『まぁ俺たちはボランティアスタッフだけどなー!』

オーキド・ニャル【ここは沢山の【モンスター】が集うブース。好きなモンスターと好きに振る舞うんじゃ】

ボルシャック『ハワイでオレ達と握手!!』

リッカ「おぉ〜〜!!」

グレイシア『シァ〜♪』
ラニ『ふふ…待てレナ、離れるな』

ラスティ「おや、君達もポケモントレーナー体験に来たのかい?」

リッカ「ラニさん!ラスティさん!!」

ルゥ(メガデンリュウコスプレ)『むふふ、でんき・ドラゴンだよ〜』

フリーレン「じゃれついてやるー」
ルゥ「ふぁ〜!」

リッカ「なんか…」

「すっごい楽しそう…!!」
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