人理を照らす、開闢の星・破章〜almighty,grail,war〜   作:札切 龍哦

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彦斎「お馴染みの位紹介」

「残るは一つか二つ。機会がいれば、おいおいね」

「…聞き及びがある?きっと気の所為」


マテリアル〜地に満ちる巌と愛〜

・真名:前田利常

・クラス:剣士(セイバー)

・立ち位置(案):味方

・性別:男

・イメージCV:梶裕貴

・出典:史実(楽園時空)

・地域:日本・加賀国

・属性:混沌・善・人

 

・ステータス

筋力:B+、耐久:B、敏捷:C+++、魔力:C+++、幸運:C+、宝具:ー

 

好きなもの:加賀の民、妻、梨、イザナミ

嫌いなもの:妻を害する者、内憂外患

 

 

・スキル

対魔力 B+

 

魔術への耐性を得る能力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。

 

Bランクでは、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などをもってしても、傷つけるのは難しい。

 

利常本人の対魔力はそれほどでもないが、ある神の加護によって大幅にランクアップした。

 

 

騎乗 B

 

乗り物を乗りこなすための能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。

 

Bランクでは大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。

 

 

地脈探知 EX

 

彼が開眼した位による能力の1つ。地脈や龍脈など、その土地に巡るものを活用し、付近のものから遠く離れた場所での事象まで、利常の意のままに探知を行うことができる。

 

 

地脈接続 EX

 

彼が開眼した位による能力の1つ。地脈や龍脈など、その土地に巡るものを正確に探り当て、接続することができる。

 

 

縮地(土) B++

 

瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武術、武道が追い求める歩法の極み。単純な素早さではなく、歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合って完成する。最上級であるAランクともなると、もはや次元跳躍であり、技術を超え仙術の範疇となる。

 

…ただ、利常が扱うそれは、彼が開眼した位によるものであり、沖田総司の技術や帰蝶の仙術ともまた毛色が異なる。

 

 

魔力放出(土) C++

武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。いわば魔力によるジェット噴射。

 

利常の魔力放出は大地の力を宿し、そして龍脈から魔力を得ることで自身の保有魔力以上の威力を出すことができる。

 

 

創造神の加護(日本) A+

日ノ本の創造神の一角・イザナミノミコトによる加護。彼が開眼した位に由来する。

 

戦場が日本であるとき、またはマスターが日本人であるとき、極端な話をすればその戦場にて味方に日本人がいるとき、利常の各種行動にプラス補正が働く。

 

利常自身が日本人なので、要するにイザナミ様のいつものガバガバ判定である。

 

 

政治は一加賀 A++

 

「政治は一加賀、二土佐」と讃えられるほどの利常の優れた治績を表すもの。「カリスマ」スキルの亜種ではあるが、彼の場合は戦の最中においてよりも、その他の時間、特に平時により発揮される。

 

自身が統べる、あるいは属する国や組織、集団において、その内情を事細かに分析することができ、そして問題点の改善やよりよい発展のために最適な施策を常に考案し、実行あるいは指示することができる。

 

また、利常がいるだけで、組織・集団運営に際して様々なプラス補正がかかる。

 

 

傾奇者(偽) A

 

「うつけ」と言われるような奇行の逸話をいくつか残す利常であったが、それはいずれも他者を欺くためであり、その心中には思慮深く用心が巡らされていた。

 

突飛な行動を取ることで周囲の、特に敵からの利常に対する警戒心を薄れさせ、侮らせることができる。利常自身および味方に向けられる策略・謀略の類に常時マイナス補正がかかる。

 

 

刀剣理解 B

 

刀剣に対する理解度や造詣の深さ等を示すスキル。これはどちらかというと、作り手よりも使い手や収集家の方のスキルであり、「芸術審美」と似ているようで異なる。

 

利常は、数々の名刀を手にする機会に恵まれたことから保有した。

 

利常の場合、手にした刀の使い方を、それが特殊な性質をもつものであったとしても理解してある程度使いこなすことができる。もちろん、本来の使い手にはそのままでは及ばないが、彼には「位」があり、彼独特の剣技を以て手にした刀を扱いこなす。

 

 

黄金律 C

 

身体の黄金比ではなく、人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。

 

 

一意専心(愛) A

 

精神の絶対性。不屈の意志の源泉。

 

利常の場合、愛する妻珠姫へと捧げた心は、決して揺るぐことがない。

 

 

心眼(真) C+

 

修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

 

 

陣地作成 D++

 

本来はキャスターのクラススキル。魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。

 

利常の場合は、大名としての「陣地」、あるいは治世のための「拠点」を作り上げることができ、どちらかというと後者の方が得意。

 

 

 

・武器

 

大典太光世:「天下五剣」の一振りで、この利常のメインウェポン。刀工・三池典太光世作の太刀であり、足利家や豊臣家などを経て前田家に渡った。様々な霊的逸話を持つ。詳細は宝具欄にて。

 

小松正宗:利常の愛刀である短刀。「正宗」の中で、最も正宗作か否かで鑑定判断が分かれた歴史を持つ刀でもあるが、加賀藩が重用した日本刀鑑定家・本阿弥光甫の鑑定で「正宗」と認められた。短刀ではあるが利常のお気に入りで、折に触れてよく用いる。

 

丈木:利常の愛刀である太刀。無銘であり、現在は伝盛景作とされるが定かではない。前田家臣・長連龍が、連龍自身の家臣が連龍の怨敵から手に入れたこれを受け取ったのちに利家に献上し、その後利常に受け継がれた。大典太光世の次に戦闘でよく用い、宝具でもある大典太光世が使えなくなった際には代わりに使って「位」を開帳するメインウェポンにもなりうる。

 

その他複数の名刀:利常には関係する名刀が多く存在する。平野藤四郎、北野江、戸川来国次、戸川志津、朱判貞宗、五月雨江、会津新藤五、乱光包、富田江、御掘出貞宗、有楽来国光、篭手切正宗等といったラインナップで、主に戦闘に用いるのは大典太光世であるものの、これらの刀も戦闘に用いることは可能。

 

 

・宝具

大典太光世(おおでんたみつよ)

ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~ 最大捕捉:1人

 

「天下五剣」と呼ばれた刀のうちの1つ。 刀工・三池典太光世作の太刀であり、「大典太」の名は、前田家に二振りある三池典太光世作の刀のうちより大きい方であるからとも、最も出来が優れたもの、第一等の作という意味で付けられたからともされる。

 

作刀者の三池典太光世は平安時代末期頃に活躍し、刀工一派「三池派」の開祖となった名工であり、その作品には魔を追い払う霊力が宿るともされた。

 

大典太光世ははじめ、三池典太光世から足利尊氏に献上されたが、尊氏の子孫・足利義昭が、1万石の領地と引き換えに他の名刀と共に豊臣秀吉に贈呈した。

その後、前田利家に贈られた。この時、利家の娘・豪姫の寝所に置くと豪姫の病が治り、大典太光世を秀吉に返還すると病が再発したことから、その繰り返しの果てに3度目に正式に譲渡された、との逸話が残っている。

また、別の逸話では、利常自身が、妻・珠姫のために徳川秀忠との間で貸借を繰り返していたとの話もあるが、この利常は父・利家から大典太光世を譲り受けている。

 

さらに異なる説では、利家が伏見城での幽霊の噂の真偽を確かめるべく肝試しをした際に秀吉が貸し与え、結果幽霊は現れなかったことから、肝試しにより噂を打ち消した利家に秀吉が譲り渡した、ともされる。

 

戦闘で用いると、高い攻撃力を持つのはもちろんのこと、サーヴァントを含む霊的存在への特攻効果を持ち、さらにあらゆる病やデバフ・状態異常などを弾く効果を有する。

 

 

土位開帳・震怒一閃(どいかいちょう・しんどいっせん)

ランク:ー 種別:対人魔剣 レンジ:ー 最大捕捉:ー

 

位の一つであり、正確には宝具ではない為ランクは存在しない。

 

地を震わす強力な斬撃を放つ。その一刀で断てぬものはないほどの攻撃で、威力は聖剣並みかそれ以上とされる。

それだけなら単なる「高い威力の斬撃」でしかないが、その性質としては、利常およびその刀と地脈・龍脈を共鳴させることで地を震わせ威力を高めている。

 

土位の真髄は、大地と剣士自身を共鳴させるところにある。

 

 

土位開帳・刀地共鳴(どいかいちょう・とうちきょうめい)

ランク:ー 種別:対人魔剣 レンジ:ー 最大捕捉:ー

 

位の一つであり、正確には宝具ではない為ランクは存在しない。

 

地を震わすほどの強力な斬撃であるとともに、地脈・龍脈を通して魔力の流れを感じ取り、それを利用した特殊な斬撃や事象を繰り出す特異な「位」、それこそが「土位」。

その内容は、彼に加護を与えたイザナミの影響によりさらに拡張されている、とかいないとか。

 

利常自身、および利常が手にした刀を、大地…その奥にある地脈や龍脈といったものと共鳴させることで、様々な現象を引き起こす。

何らかのものが地面に通っていれば(建築物の中であろうと)それを活用することができる。そうしたものが何もなければ、自ら、あるいは他者の協力を借りて代わりのものを通すか、マスターからの魔力供給や補助によって代替する。

 

龍脈を通した魔力感知から始まり、それを利用した敵などの探知、龍脈から魔力を直接供給しての能力向上、地脈を利用しての、瞬間移動じみたものまで含めた尋常ならざる体捌き、さらには清廉なる地脈や龍脈の力を借りて病や災厄を斬り伏せる斬撃など多岐にわたり、さらには遠く離れた事象を察知することまでできる。

端的に言えば、「大地を走る地脈や龍脈に繋がっていろいろできる」というもの。

 

単なる剣技にとどまらない。地脈や魔力等の要素も絡み合い、複雑にして多様な技を持つ不可思議な「位」が土位である。

 

(※「土位」の内容はマテリアル考案者による発案の後、札切様とご相談し決定しました)

 

 

土位真髄・瞬土一閃(どいしんずい・しゅんどいっせん)

ランク:EX 種別:対災厄魔剣 レンジ:ー 最大捕捉:-

 

利常が持つこの位の真髄は、史実に残る伝承の中で開眼したものではない。この利常しか経験していない経緯によって、得たものである。

 

病によく効くとされ、姉・豪姫の病を治したともされる名刀「大典太光世」を父・利家から受け継いでいた利常は、こちらは史実ではないものの、現在の石川県にまで伝わる山岳信仰「白山信仰」の一環として「白山比咩神社」をよく訪ね、その主祭神の一柱たる伊弉冉命…つまりイザナミを信仰していた。

冥府の神であることを知りながらも、偉大な創造神の一角として純粋にイザナミを信仰していたのである。

 

そんなある日のこと。政略結婚ながら三男五女の子宝にも恵まれ良好な夫婦関係を築いていた正室・珠姫が、幕府への情報漏洩を恐れた乳母によって、五女・夏姫が生まれた際に、出産後の体調不良を口実に隔離されてしまうという事件が起きた。

何も知らず孤立された珠姫は、出産後に利常が会いに来なくなったことを気に病み、愛する夫に見捨てられたと誤解し心身に不調をきたすようになってしまう。

 

史実であれば、珠姫は孤独の中で衰弱死。それを知った利常は怒り狂って乳母を「蛇責め」で処刑したという。

(※蛇責め…手足を縛った処刑人を掘った穴や大きな桶に入れ、その中に大量の蛇や毒虫を投入し、閉じ込めて毒死させるという処刑方法。)

 

…だが、この時空においては事情が異なっていた。事情を知らないながらも妻を案じる利常が、ある日ふと大典太光世を手にすると、彼は地脈を通じ、遠く離れた妻の窮状を感じ取ったのである。

(実はこの一件には、イザナミからの懸命なお告げがあったのだが、利常はこの時その真相にまでは気づかず、単なる直感のようなものだと思っていた。真相の全てを知ったのは楽園カルデアに来てからだったりする)

 

居ても立っても居られず、すぐに妻のもとに駆け付けようとした利常は、そこにイザナミが加護を与えたこともあり、なんと地脈の流れを利用して、珠姫が隔離されている場所まで瞬間移動を果たしてしまったのである。

 

そして、妻を隔離していた乳母をすぐさま斬り捨てると、珠姫を救出し、互いの愛を再確認することができた。

 

それによって開眼した、利常の土位の真髄は、地脈を利用した瞬間移動と全てを断つほどの斬撃を組み合わせたもの。

 

地脈や龍脈の流れを感じ取り利用することで、敵のあらゆる攻撃を回避しながら、見定めた災厄の根源のもとまで一瞬で移動し、強力無比な斬撃でその根源を斬り捨てる。

 

その威力は聖剣の真名解放並みかそれ以上を誇り、また日本の創造神の一角たるイザナミが加護を与えていることから、対粛正防御以上の防御能力でなければ防ぐ事は叶わない。

 

 

珠姫(たまひめ)

ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大捕捉:1人

イメージCV:竹達彩奈

 

前田利常の正室。徳川秀忠と江の次女。

 

慶長6年(1601年)、わずか3歳で前田家に輿入れすると、慶長18年(1613年)に長女・亀鶴を、元和元年(1615年)長男・光高を出産するなど、三男五女の子宝に恵まれた。

輿入れ時には利常も6,7歳ほどであり、いわば実質幼馴染のようなもの。利常とは仲睦まじい夫婦であったと伝わる。

 

これといった能力や武力も持たないただの女性であるが、利常が「もう二度と珠姫を離すまい」と強固に願ったことから、サーヴァントとなった際も利常と共に現界することとなった。

 

現界後は利常と常に共にあるか、楽園カルデアにて戦地に赴く利常の帰りを待つ。珠姫がいる限り利常には常時戦意高揚のバフがかかり、珠姫自身には利常がいる限り無限のガッツが付与されている。

 

 

・概要

 

前田家加賀藩2代目当主。前田利家の四男。加賀藩を繫栄させた名君でありつつ、周囲の油断を誘うために敢えて「うつけ」を演じた奇異な面も持つ。

 

文禄2年(1594年)、前田利家が文禄の役にて肥前名護屋城に在陣していた時、下級武士の娘であった東丸殿が侍女として特派された折に利常は生まれた。

 

慶長5年(1600年)9月、関ヶ原の戦い直前の浅井畷の戦いののち、利常は小松城の丹羽長重の人質となった。この時、長重が利常に自ら梨を剥いて与えたことがあり、利常は晩年まで梨を食べるたびにこの思い出を話したという。

同年、跡継ぎのいなかった長兄・利長の養子となり、徳川秀忠の娘・珠姫を妻に迎えた(このとき利常6歳、珠姫3歳であったという)。

 

慶長10年(1605年)6月、隠居した利長から家督を継いで加賀藩第2代藩主となる。だが当初は、すぐ上の兄である知好や末弟の利貞ら(全員が異母兄弟である)との協調がうまくいかなかったり、次兄・利政の子・直之の処遇を巡って実母・東丸殿と義母・まつが対立したりなどの内憂に苦しめられていた。

 

慶長19年(1614年)、大坂冬の陣では徳川方として参戦したが、徳川家と姻戚関係にあることから焦って軍令違反を犯し、真田丸に攻撃をかけて井伊直孝や松平忠直らの軍勢と共に多数の死傷者を出して敗北したものの、その後の慶長20年(1615年)の大坂夏の陣では、前田軍1万5千人を率いて苦戦しながらも勝利して汚名を返上。前田軍は松平忠直軍に次いで3200の首級をあげた。

大坂の陣の終了後、家康から与えられた感状では四国への転封を恩賞として与えると提示されたが、利常は固辞してそれまでの加賀・能登・越中の3か国の安堵を望み、これを認められた。

 

また、「利常」という名は江戸幕府第3代将軍・徳川家光が将軍職に就いた際に改名したものであり、それまでは「利光」と名乗っていたが、将軍と同じ字が諱に含まれることを避けて改名した。

 

以降、秀忠の病中に金沢城を補修したり、家臣の子弟で優秀な者を選んで小姓にしたり、大坂の役の際に勲功があったとして追賞したり、盛んに他国より船舶を購入したりしたため徳川家から謀反の嫌疑をかけられるも、自ら息子・光高とともに江戸に下り、家老の奔走もあって懸命に弁明した結果、疑いを解くことができた。

 

また、幕府に批判的な後水尾院とも深く親交するとともに、八条宮別業(桂離宮)の造営に尽力し京風文化の移入にも努め、後世に「加賀ルネサンス」と呼ばれるほどの華麗な金沢文化を開花させたほか、京風文化にも強い関心を示していた。

 

正保2年(1645年)4月、光高が急死し、跡を継いだ綱紀が3歳とまだ幼かったことから、将軍・家光の命で綱紀の後見人として政務に復帰した。

戦国時代の生き残りを綱紀の近くに養育のために侍らせて尚武の気風を叩き込むとともに、綱紀の正室に、将軍・家光の信頼厚い庶弟で幕府の重鎮である保科正之の娘・摩須姫を迎えるなどして、徳川家との関係改善に努めていった。

 

治世の中で利常は徳川家から疑いをかけられることが何度もあったものの、それらをうまくかわし、その後も治水事業や、「十村制」や「改作法」など農政事業の改革に努めるなど、治政における才覚を発揮し様々な優れた治績をあげた。そうして利常は加賀藩の体制を盤石なものとしていき、「政治は一加賀、二土佐」と讃えられるほどとなっていった。

また御細工所を設立するなど、美術・工芸・芸能などの産業や文化を積極的に保護・奨励してもいる。

 

その後、万治元年(1658年)10月12日に死去した。享年66。

 

 

また、この世界の利常独特のエピソードとして、彼は、病によく効くとされ、姉・豪姫の病を治したともされる名刀「大典太光世」を父・利家から受け継いでおり、そして現地に伝わる「白山信仰」の一環として「白山比咩神社」をよく訪ね、その主祭神の一柱たる伊弉冉命…つまりイザナミを特に信仰していたというものがある。

 

その加護を得て彼が開眼したのが「土位」。地を震わすほどの強力な斬撃であるとともに、地脈・龍脈を通して魔力の流れを感じ取り、それを利用した特殊な斬撃を繰り出す「位」。さらに副作用的な効果として、龍脈を通じて遠くの事象を感じ取ることができる。

 

その力によって妻・珠姫の危機を察知し、病死する前に駆け付けることができた利常は、乳母を即刻斬り捨てて珠姫を奪還し、以降彼女を決して手放さなかったという。

 

その事象は宝具にも反映され、妻・珠姫がセットでついてくる。生前の、乳母により珠姫が衰弱死手前まで追い詰められたという経験から、珠姫に他の女性が近づくことを利常は警戒する。

心を許した相手には妻と親しくすることも許すので、女性が珠姫(および利常本人)と親しく接しようと思ったら、まず利常の警戒心を解くところから始めよう。

 

 

 

・人物

 

父・利家の特長を受け継いだ立派な体格の持ち主であり、一見ふざけたような行動をとることもあるが、実際には前田家を繁栄させただけあって思慮深く、油断も隙もない底知れない人物。

 

また、優れた為政者としての才覚を持ち、優しさや思いやりも相応に持ち合わせているが、自身の大切なもの(特に妻・珠姫)に危害を加えられると怒髪衝天し、危害を加えた存在を必ずや滅ぼさんとする苛烈さも持つ。

 

 

・関連人物

 

珠姫:心底から愛する妻。彼女のために土位の真髄を会得したほど。家のために側室も迎えてはいたが、一番に愛したのは珠姫であった。

楽園カルデアにおいても常に仲睦まじく過ごしているが、生前の経験から、珠姫に他の女性が近づくことを利常は警戒し、たとえマスターであっても、利常自身が信頼できると判断するまでは珠姫への手出しを許さない。

珠姫自身は、夫からの愛をありがたく思い、また夫を深く強く愛しながらも、「現在の自分は利常ある限り死ぬことはないし、そこまで心配しなくても…」と思ったりもしている。

 

 

イザナミ(楽園カルデア):利常が信仰して、また利常に加護を与えている女神。日本最古の離婚調停の当事者でありながらも、妻のために駆け付けんとした自分を手助けしてくれたことに利常は深く感謝し、より深い信心を捧げている。イザナミもまた、そんな利常や珠姫を暖かく(騒がしく)見守る。

 

イザナミ「あなや利君!姫ちゃんと元気にやっていまする?愛情はたっぷり束縛ほどほど!それが円満の秘訣ですよ!」

 

前田利家:父。初めて会ったのは利家の死の前の慶長3年(1598年)のことだったが、利家は利常を気に入り、刀を授けたという。

 

 

まつ:父の正室。利常の母は側室・東丸殿(寿福院)であるためまつは利常の母ではない。利常の兄・利政の子にしてまつの孫・前田直之の処遇についてまつと東丸殿が対立していたことは、利常を悩ませる内憂の1つであった。

 

 

丹羽長重:幼少期に人質となっていた際に世話になった小松城の城主。彼が手ずから剝いてくれた梨のことは大人になっても覚えていた。

 

 

藤丸龍華(リッカ):自身のマスター。最初は女性であることから警戒していたが、やがてその人柄を知り、妻・珠姫が心を許して打ち解けていったことから自身も態度を軟化させ、仲良く接するようになっていった。また、リッカの雷位と自身の土位(の真髄)には、一瞬で敵との距離を詰め切り裂く等の点で似通ったところがあるため、共に鍛錬をしたりもする。

 

リッカ「今日もよろしくお願いします!雷と土、ハイパーダッシュコンビとして!頑張って参りましょう!!」

 

 

河上彦斎(楽園カルデア):世界線は違うが、自身と同じく『イザナミノミコトの加護を得ている「位」持ちの剣士』。女性ということもあって当初は警戒していたが、世界は違えど同じ神の加護を受けていることもあってか、なんとなく仲良くなる。

 

 

彦斎「イザナミ様の懐は深い。あなたはともかく、私にも加護をくれている」

 

「…互いに、かの女神に恥じないよう頑張りましょう」




「アナザーガタックさん、どうもありがとう」
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