「人外魔境新宿決戦にて」五条・宿儺「「ーーー極の番」」虎杖「ーーっ!?」 作:ワーテル・Θ・
虎杖「無下限呪術の…」
乙骨「極の番!?」
秤「あるのかそんなもん!?」
日下部「いや…わからねえ…だが通常極の番は術式の
基本性能…五条の場合「順転・蒼」になるが…を
究極まで高めた超火力技か…あるいは術式の性能に
基づいた特殊強化を自分自身に付与する技である
可能性が高い。宿儺の場合は…」
腸相「宿儺の術式は「御厨子」…調理に関係する
術式効果…斬撃や炎…あるいは全く別の何かか」
日車「領域勝負ではないのか?」
鹿紫雲「おそらく呪力の起こり…「ため」の具合を見る
に領域を展開するより早く技が成立すると読んで
互いに裏をかいたってところか」
猪野「(だとしたらこのやりとり一体何秒なんだよ…)」
五条「ーー群青烈火(ぐんじょうれっか)」
宿儺「ーー肆行御膳(しぎょうごぜん)」
ーーー●ーーー
五条「(ーーーなるほどね)」
瞬間の錯綜ーーー
五条は既に宿儺の術式概要を把握しており
ーー同時に瞠目していた。
群青烈火(ぐんじょうれっか)ーーー無下限呪術の極の番
順転・蒼のみを極めた先に開眼する奥義であり人間に
知覚可能な速度を遥かに超える超加速により
極めて短い時間だが準光速に至ることで
事実上相対的時間停止を可ならしめる技である。
これによりを宿儺の領域展開の虚を突き
直ちに回復不可能な重大な欠損を与え行動不能とし
伏黒恵の肉体から宿儺を引き剝がす好機を作る
ーーーはずだった。
加速によって得た運動エネルギーを利用した肉弾は
宿儺の圧倒的出力の呪力防御と堅牢な肉体を
容易に突破し腹部に文字通り風穴を開けた。
更に回り込み、振り返った足刀で四肢を
切断しようとしたその時ーーー
ーーー宿儺の呪力が閃いた。
『前後した』『工程が』
奇妙な、しかし明確な認識が脳を駆け巡った。
それは領域展開の際に副次的に開示される術式の構造を
理解する時の感覚に似ていた。しかし常人であれば
そのような認識の帰結には至らなかったであろう。
その理由は五条悟固有の特殊機能である
六眼が捉えた「痕跡」にあった。
つい先刻、重傷を負わせたはずの宿儺はーーー
数間先で何事もなかったかのように佇んでいた。
ーーー残穢。
宿儺の呪力の残穢が周囲の空間にこびりついていた。
一見滅茶苦茶な痕跡でありこれを観察して
事態の顛末を推し量るのは通常不可能である。
ーーーしかし六眼はそれが
「三次元の空間を二次元的に切断して並べ替えた痕跡」
と五条の脳に情報を帰結させた。
五条「(これはーーー)」
御厨子の極の番、「肆行御膳(しぎょうごぜん)」
本来調理の「洗い」「捌き」「火入れ」「膳」の
四工程を限定的に具象化しそれに伴う現象を
相手に強制する技である。
しかし宿儺の莫大な呪力量を以てしても現実そのものを
「上書き」するのは至難の業であった。
そこで宿儺は術式を再解釈(オミット)した。
四工程の「中身」を取り出し、空箱にした。
更に「中身」を初期化し一つにまとめ
「四工程の任意選択」という機能に出力し直した。
その結果ーーー
「四秒前」「二秒前」「二秒後」「四秒後」
「時間軸の任意選択」という能力が発現した。
つまりーーー
五条「「チャプターの先送りと巻き戻し」ってとこか
・・・ちょっと無法すぎない?」
宿儺「貴様に言われたくはないな」
「群青烈火」により繰り出される攻撃に実際問題
宿儺になす術はない。
常態の呪力防御、領域展延では太刀打ちできない
瞬間攻撃力であり領域を展開していれば対応が
間に合わず決着は着いていただろう。
だが五条にも余裕があるわけではない。
先の通り結果を巻き戻されてしまえば
どれだけ攻撃を重ねても意味はない。
極の番も何度も連続で使用できる技ではないので
時間が再生された状態から
繰り出される攻撃に対応できるかは五分である。
時間停止 対 時間跳躍
ーーー未知の領域の戦いが始まる
補足説明および余談
五条の「極の番」「群青烈火(ぐんじょうれっか)」
「時間停止」の術式。停止時間は2秒間。
停止中は術式の順反転、領域、反転術式は使用できず
五条以外の呪力に触れると強制終了する。発動中に
「藍引(あいびき)」という運動エネルギーを
呪力に変換するバフが乗る。
出力は五条の通常攻撃の数十倍。
クールタイムは8秒間
停止再開時に攻撃するのがセオリー。
名前がダサいのはゆるしてくだしあ
元ネタは一応ジョジョのスタープラチナです。
光速移動の余剰エネルギーを無下限に吸わせる
みたいなのはそれっぽくていいんじゃないかなと
個人的には思ってます。
「藍引」は「逢引」とかかってますが
特に意味はありません。「テクニカル風術式火力
ゴリ押し」感が五条っぽいような気がしています
宿儺の「極の番」「肆行御膳(しぎょうごぜん)」
「時間跳躍」の術式。4秒前、2秒前、2秒後、4秒後
に跳んだり戻ったりできる。
跳んだ時間の「倍の時間」経過する必要がある。
術式対象から「自身」「相手」「両方」を選べる。
例えば「宿儺のみ2秒前」に戻ると「2秒前の宿儺」に
「現在の宿儺」の意識が上書きされて「時間軸」も
そちらに移る。術式「圏外」の者は戻ったことを
理解できない。
だが術式「圏内」の「選択されていない五条」は
「宿儺のみ2秒前」に戻ると「2秒間の五条」が
「2秒後の五条」に身体ごと上書きされるという
バグみたいな挙動をする。
何言ってるかわからない?俺も分からん。
「この術式で何が出来んの?」みたいな術式を
渡されてなんか魔改造して使う感じが宿儺っぽい
んじゃないかなーと思ってます。
なんだよ「洗い」って。何ができんだよ具体的に。
こんな文章にわざわざ目を通してるそこの君
お前もオリ技を原作っぽく解釈して一人でニヤニヤ
する変態にならないか?