「人外魔境新宿決戦にて」五条・宿儺「「ーーー極の番」」虎杖「ーーっ!?」   作:ワーテル・Θ・

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6章

 

 

無下限術式の利点ーーー

 

「地形条件の変更」と「敵の姿勢を崩せる」こと。

 

五条の一手はこの定石に忠実であった。

 

自身は宙空に身を留めたまま刀印を結び術式の順反転を

駆使して宿儺を振り回す。

 

崩壊した建造物を叩きつける

空中に留めて瓦礫で囲んで押しつぶす

引力で引きずり、斥力で弾き飛ばす。

 

術式性能にものを言わせた圧倒的な暴虐である。

 

これに宿儺は「十種影法術」の「影に潜む機能」での

潜伏と「蝦蟇」や「脱兎」など破壊の影響が

少ない式神を駆使した撹乱で五条の追撃を躱していた。

 

脱兎の軍勢で姿をくらませ

蝦蟇の舌で術式から逃れ

瓦礫を「御厨子」で切り刻む。

 

影に逃げ込む宿儺をすかさず五条が崩し

式神で欺く宿儺を五条が炙り出す。

 

互いに付かず離れず術式の応酬は激しさを増していく。

熾烈な争いに新宿の街が蹂躙される中、

互いの術式再発動の刻限が迫っていた。

 

五条「(そろそろだなーーー)」

 

 

先刻攻撃を受けた腕に

宿儺の呪力の痕跡が残されている。

粉塵による呪力迷彩は使えないと考えた方がいいだろう

 

つまりーーー

「どちらが先に術式を発動するかの勝負」

ということである。

 

一見無作為に暴れているように見えた五条であったが

実は高所から見下ろすことで地形条件を整えていた。

 

「群青烈火」発動中は術式が使えないため

地上に降りる必要がある。

最短距離で攻撃するためのルートを攻撃に混ぜて

構築していたのだ。

 

あとは時機を計らって誘導するだけである。

 

五条「(来いよ宿儺ーーー

   必ず僕が先に発動してやるーーー)」

 

宿儺「(ーーーーーー。)」

 

攻撃を捌きつつ静かに宿儺は機を窺っていた。

五条の予想通り、攻撃に忍ばせた残穢により

五条は術式対象に補足できている。

おそらく発動のタイミングが先行するかは

概ね五分ーーーそれを承知している故に五条が術式での

「崩し」に徹していることを宿儺は見抜いていた。

 

一見派手な攻撃だが大味で避けやすいよう

調整されている。この速度感に慣れさせた上で寸前に

攻撃を大挙させることで発動を遅らせるつもりだろう。

 

宿儺「(ーーーだがそれはこちらも同じことだ)」

 

 

両名、懐に策を忍ばせ時を待つーーー

 

 

ーーーそしてその時は、来た。

 

五条「ーーー群青烈火」

宿儺「ーーー肆行御膳」

 

 

寸前、五条は順転の球を四方に発生させ差し向ける。

すかさず躱した宿儺ーーーだがその着地点はまさに

五条の用意したルートの到達地点だった。

瞬間五条は始動地点に術式で瞬間移動する。

気配を追い、向き合う宿儺。

 

 

術式を先に発動したのはーーー

 

 

五条「(ーーーよしッ)」

 

 

機先を制したのは五条だった。

計画通り攻撃の密度を急激に変えることで発動を

遅らせることに成功した。だがーーー

 

 

五条「(ーーーなるほど、そうきたか)」

 

 

秘密裏に構築したはずのルートには

夥しい数の「脱兎」がひしめいていた。

 

つまりーーー

 

五条「(僕の術式の仕様が

   見抜かれていたってことだーーー)」

 

「群青烈火」は発動中五条以外の呪力に触れると

強制終了する。時間停止の術式と見立てた上で

停止中に攻撃をしないことから看破したと思われる。

「脱兎」には宿儺の呪力が付帯されており

触れることはできない。

更に停止中は術式の基本機能も制限を受けるため

接近は困難である。しかし五条はーーー

 

五条「(詰めが甘いんだよーーー!)」

 

僅かな足場、「脱兎」の配置された隙間を縫い

跳躍する。身体に「藍引」の呪力が充満する。

一歩、二歩で五条は攻撃圏内にたどり着いた。

二足目で跳び上がった五条は足に呪力を纏わせる。

時間再始動のタイミング

踵落としで宿儺の半身を削ぎ落とさんと迫るーーー

 

 

 

五条「がっーーーッ!」

 

 

 

「千切れた」「破裂した」「押し潰された」

 

例えるならそのような感覚

肉体を圧壊させる猛烈なブレーキーーー

停止慣性が働いたようなノックバックが全身を襲う。

 

 

五条「(な、ーーんだーーー

   何がーー起きたーーー?)」

 

 

朦朧とする意識をなんとか繋ぎ止め

六眼で眼前を観察する。そこで事の顛末を理解した。

 

 

『血液の飛沫』

 

 

ごくわずかな、小さな血飛沫の破片が

眼前に静止していたーーー

それは宿儺の呪力を帯びている。

 

 

ーーー「術式の強制終了」が発生する。

 

 

ーーー「やられた」

 

「動かされた」と五条は理解した。

宿儺は五条のルート構築から動きの流れを看破し、

障害物を発生させ対応したように見せかけていた。

しかしそれはブラフ。

 

この一点を通すための「誘い込み」であった。

 

ーーー静止世界が崩壊する中、

五条は宿儺を見る宿儺もまたこちらを見ていたーーー

 

 

宿儺「(終わりだーーー小僧)」

表情がそれを物語っていた。

 

 

時間再開時に致命的な隙を晒すことになるのは

明らかである。だがーーー

 

 

五条「(まだだーーー)」

 

 

まだ、終わるわけにはいかない。

精神を奮起させ意識を繋ぎ止めるーーー

 

 

ーーー時は動き出す。

 

 

五条「ーーーくっ……」

 

 

膝をついて崩れて落ちる五条。

常態の呪力防御もおぼつかない。

今攻撃されればなす術はない。対して宿儺はーーー

 

 

宿儺「ーーー……ッ」

 

 

立て続けに使用した術式拡張の後遺症により宿儺も

また限界に達していた。体感で術式回路が

「焼き潰れて」いるのを感じる。

 

五条もまた宿儺の呪力という劇物に接触した事で

強制終了の症状が輪をかけて悪化していた。

 

「極の番」の術式回路は通常術式から独立しているため

術式そのものが使用不可能ではない。

だがここで互いに理解した。

 

もうこの戦いで「極の番」は使えないーーー。

 

フッと息を一つ吐いて立ち上がる五条。

 

 

五条「いやー、「極の番(こんなワザ)」使う機会滅多

にないからさ、ちょーっとハシャギすぎちゃったかな?

ーーー互いにさ」

 

軽口を叩き額を軽く拭う。

 

 

宿儺「ーーーふん」

 

嘆息で応じる宿儺も顎を滴った汗を手で払った。

 

 

五条「ーーーじゃあ、そろそろ本番と行こうか。」

 

 

呪力が高まる。ーーー両雄は同時に掌印を結んだ。

 

 

 

 

五条・宿儺  「「 領域展開 」」

 

 

 

 

fin




youtubeの動画作品の名前ネタを許可をとらず
使用したため運営様にお叱りを受けました。
軽率な行動であったと反省しております。
申し訳ございません。
以後このようなことが無いように努める所存です。

余談
 
チャットGPTに冒頭の続きを書かせたら
おもってたんと違う感じだったので
「こういう感じにして」をやっていたら
「書いた方が早くね?」となったので書きだしたら
なんのかんので終わりまでいけました。
便利すぎるでコレ

文の出来はアレですが展開的にはそこそこ面白いと
思っているのですがどうでしょうか。

よければ感想をお願いします。
読んでいただいた方ありがとうございました。
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