おじさん、ファンタジーはもうこりごりなんだけど 作:ピンク髪大好きニキ
長々と原作開始前の話を書き続けて更新頻度が段々長くなっていくって本末転倒じゃないですか?
ごめん生言った、キャラの補完には重要なファクターだよ。 俺は面倒だから日記形式にしてダイジェストにするけど。
基本この小説は
・一人称(主人公視点)
・日記形式(主人公視点)
・三人称視点
の三パターンで更新していく予定。
〇月×日
世界は変わってしまったが、今後も定期的に記入している日記だけは変わらずに書いていこうと思い、またこうして机へ向かってる。
いや、マジですげぇなこの世界。 銃で撃たれても痛いで済むってどういう理屈だ? 見た感じこの世界に漂ってる魔素っぽい何かが絡んでるのは確かなんだけど……いや、まぁ俺も身体強化併用すれば銃弾くらいなら弾けるから何とも言えないな。
助けた女の子たちには感謝されたし、ついでにこの恩を利用して換金場所や良さげな宿泊施設を教えてもらうことにしよう。
何でもここは『キヴォトス』と言うらしい。 数千の学校が密集した学園都市……超電磁砲かな? アレって続編どうなったんだろうか。
いや、話が逸れたな。 そんでそんなクソ治安の悪いキヴォトスの中でも特に非合法バリバリな区域がここ『ブラックマーケット』なんだとか。 ここは連邦……生徒会? とかでも手を出せない(付けられない?)場所らしく、日夜戦車やら違法改造品やらが当たり前のように取引されているらしい。
……まあ、間違いなく必要悪として半ば黙認されているんだろう。 ここを無くしてキヴォトス全体が今以上に治安ガバガバになるよりはまし、と言うことだろう。 そんなブラックマーケット内でも割と良心的な取引をしてくれる換金所、それと評価の高いホテルを紹介してもらった。 あの子たちには感謝しかない、マジで身分証明出来ないバリバリの不審者だからな今の俺。
何か最後すっげぇキラキラした目で見られてて恥ずかしかったな……俺の言動が、何だっけあうとろー? なんだとか。 その表現本当にあってるか?
×月〇日
キヴォトスも住めば都、案外どうとでもなるということを今日学んだ。 何かやけに優しく接してくれるしな。 眼で見た時『あわよくばワンチャン狙ってる』と出た時は目が点になったけど。 是非美味しく頂きたかったところだが、そこは歴戦の魔法使い()なので鋼の意志で踏み止まった。 ……いやごめん嘘、ただ日和っただけである。
【認識阻害】と【浮遊】を駆使してキヴォトスを飛び回ってみたがまあ広い広い。 一日で見て回るには到底時間が足りない。 転移場所を設定できただけマシと思っておこう。
色々歩き回って聞いてみたが、キヴォトスには『ゲヘナ』と『トリニティ』と『ミレニアム』とか言うのが三大マンモス校的な立ち位置になっているらしい。 確かにそれっぽい服装の生徒があちこちで見られる。 何なら襲ってくる生徒の半分はゲヘナとトリニティだ、残り半分の大半はドロップアウトした不良生徒。
身代金目当ての誘拐、性的に襲おうという襲撃、お茶のお誘いを断った逆切れetcetc……まあまあ飽きずにやってくるよなホント、各校の治安維持部隊はどうなってんだオイ。 仕事をしろよ仕事を。
でもそのおかげで注意すべき生徒は絞り込めたので良しとしよう。 アレは驚いた、まさか身体強化だけじゃダメだと即座に思わせる生徒がいるなんて思いもしなかった。 負けるとは言わないけど、やるならそれなりに本気を出さないと……殺すなら然程手間がかからないが、流石にキヴォトスで殺しは避けた方がいい。
△月□日
今日はひょんなことから仲良くなった生徒に銃を作ってもらうことにした。 魔導銃はあるが、使ってみたらキヴォトスの……神秘? だったか、魔素とは微妙に違うからか動作に不安が残る。 なんで俺の体の方は順応してるんですかねぇ……?
後で確認してみたんだが、どうやら向こうで作った武器系統はキヴォトスに馴染まないらしく、覚えている威力からかなり減衰していた。 剣で銃身が斬れなかったときは変な声出たもん。
アイテムボックスの肥やしになっていたオリハルコンやアダマンタイト、それにヒヒイロカネを見せたらこっちが引くくらいテンションが上がってた。 未知の金属に興奮するとはコイツ生粋のエンジニアだな?
一先ずメイン武装としてショットガンとスナイパーライフル、サブ武装としてハンドガンを拵えてもらうことにする。 もっと色々作ってもらっていいが、あんまり獲物を増やして御座なりになってもな……折角作ってもらったんならしっかりと使ってあげないとダメでしょ。
それなりに時間がかかると言われている傍ら俺はなんかずっと他の生徒に体を弄られていた。 性的に襲う気か!? とも思ったけど俺が頭の輪っか……ヘイロー? とか言うのを持ってないのに生徒と変わらない動きを出来ているのが不思議なんだとか。
いややっぱ股間弄った奴は違うな、コイツはワンチャン狙ってるわ。
銃の名前は何にする? と言われたので暫し考えたが……【レミニセンス】にしておこう。 追憶と言う意味だ……未練タラタラだな、俺。
□月△日
……今日は初っ端から気分が悪い。
何だ、アイツは。 何なんだ、アレは。
唐突に俺が住んでるホテルにやって来たアイツ……本人は黒服と名乗っていたが、眼で見れば分かる。 アレはこの世界にいていい存在じゃない。 即座に殺そうとして、アイツに取引を申し込まれた。
アイツは俺が保有しているであろう異世界の物品が気になるらしい。 その代わり俺のキヴォトスでの身分を保証してくれるんだとか……自分で出来るが、俺の直感が何故か引っかかる。 不本意だがこの取引はしておいた方がいい。
【契約魔法】を用いて絶対に反故に出来ないようにする。 契約書の中身は何度も精査して問題がないことは確認済みである。 「心外ですねぇ」なんてほざいていたが、お前みたいな奴は異世界で何度も見てるんだ。 契約の範囲内は信用できるが、その範囲外は信頼できないんだからな。
薬草や魔石、それとミスリルや魔物の素材をいくつかピックアップして渡した。 数日後には俺の身分証を一通り持ってきただけでなく、D.Uとかいう場所にある空き家の権利書まで持ってきた。 サービスですよと言った黒服に権利書関連でもう一度契約魔法を使ったが「いや、ほんと……心外ですね」とガチトーンで言ってた。 いやお前みたいなのはマジで信用できないんだって。
でもまあこれでちゃんとした住居を確保出来たなと前向きに考えて書いてあった場所に行ったら、そこそこ良い造りの建物があった。 一階部分は以前定食屋を営んでいたらしく、二階部分が事務所、三階部分が居住区域らしい。
建物があるだけましだが、一階部分を遊ばせておくのもなんだかなぁ……何かやってみるか?
※月÷日
ヤバい、飛ぶように売れて困ってるんだけど。
ブラックマーケット経由で潤沢に資金を集め、業者でもやらないような買い物を済ませ、アイテムボックスを使った自販機を一先ず作ってみた。 高速道路のサービスエリアでよく見る食べ物が出てくるアレだな、残りの空間は食事が出来るように椅子とテーブルを置かせてもらった。
作っているものは在り来たりな料理ばかりだ。 二階部分に召喚したゴーレムが延々と料理を作り続け、俺のアイテムボックス→自販機内へと自動的に保管されるように設定。 ゴーレム経由でも俺の【料理】スキルは反映されるので、使っている材料からは想像もできないくらい美味い料理が出来上がるわけである。
誰も利用してないであろう広めの平地を以前見つけていたため、認識阻害を施した上で色んなものを栽培してる。 薬草の類はミントかよってレベルで育つので、今度からポーションを販売してみてもいいかもしれないな。
=月√日
ヴァルキューレとか言うとこと連邦生徒会とか言うのが店にやって来た。 いや待って、俺何にも悪いことしてない、何かしたか?
……と思っていたので話を聞いてみると、どうやら最近売り始めたポーションが原因らしい。 まあ飲むか振りかけるだけで傷が治るなんてファンタジーだろう、ここも大概ファンタジーだとは思うけど。
危ないものを使ってないかの確認らしく、俺はその場で使用している素材を見せつつ調合も一通り見せたうえで渡した。 成分などを分析しつつ、危険がない場合販売許可を別途お渡ししますとは言われた。
……まずったな、表通りじゃないからと油断してたけど、よく考えたら料理の時点で人通り激しかったわ。 ポーションの販売数はそんなに多くしてないんだけどな、潤沢にあるとはいえ薬草はこの世界では成長が少し遅い。
……後日、問題なかったと言うことで販売許可書を貰った直後にトリニティの生徒がポーションを買いに来た。 いやお前ポーション必要ないだろ、その頭おかしい回復性能があってまだ上を求めるの?
回復が早ければその分治安維持が捗るし安全になるのなら幾らあってもいい、なんてその顔と雰囲気から想像もできないくらい真っ当な返事が返ってきて自分を恥じた。 なので持続効果も追加で付いたポーションをダース単位で、後おまけで自然回復速度上昇と持続回復がエンチャントされた指輪を説明付きで渡したんだが……初心か? 顔真っ赤にして帰っていったぞ。
指輪型は良いぞ、腕輪より嵩張らないし全部の指に付ければ多種多様なバフが得られるんだから。
+月-日
最近変なのに絡まれてる。 狐面に和服と言うこれまた突飛な服装の奴だ、それ制服なの?
眼で見れば好意を寄せてきているのは明らかなのだが、如何せん何が彼女の琴線に触れたのか分からない。 でもまあそれも近いうちに終わるだろ、何か薄っすらと嫌な線が見えるし。 死ぬとかじゃなく悪いことが起こるタイプの線だ。
案の定彼女は来なくなった。 馴染みになってしまったあうとろーちゃんに聞いてみたら、どうやら彼女は有名な生徒だったらしく、SRTとか言う所の精鋭が詰めに詰めてようやっと矯正局とやらに叩きこんだらしい。 俺アイツに付き纏われてたし何回〆たかわかんないって言ったら驚かれてたな。
そんな強かったんだな。 この話をした後からまたあうとろーちゃんの眼がキラキラしてたけど……パンクちゃんからは「ウチの社長がごめんね」と言われたが、まあ悪い気はしないからいいか。
*月&日
どうしよう、何か砂漠で緑髪の女の子拾ったんだけど?
あうとろーちゃん→何この人! すっごいアウトローなんだけど!
エンジニアちゃん→ふぉぉ!!! 未知の金属!! ウメ…ウメ…えっこれ使っていいんですかぁ!?
黒服→本当に善意だったのにと割と本気で落ち込んでる
小林ゆう→察してやれ、乙女なんだよ
狐面ちゃん→多分一目惚れ、でも思いを伝えきる前に毎回〆られてる
緑髪ちゃん→薄緑? その髪色何て言うの? 尚しれっと死の運命を回避している模様