アルの説得フェイズが続きます
今回掲示板はお休みです、ご了承下さい。
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記憶の中のアルの旅路は波瀾万丈であった。
悪党は許せない…その信念のせいで牢にぶち込まれることはしょっちゅうであった、でもそのおかげで永遠の親友、ガントとキルマーと出会えた。
囚われのお姫様を助けたこともあった…杖でブン殴られてサル呼ばわりされたが、しかしこれが後の最愛の妻であるティーナとの出会いである。
「オレ、アルっていうんだよろしくな!!」「こちらこそよろしくアル君」生涯の盟友、ロイとも出会えた。
他にもたくさんの出会いがあった、時に別れもあった。
良き人々もたくさんいた、悪い奴もたくさんいた、どちらともつかない奴もいた。
しかし、旅の中のアルの瞳は常に蒼穹のように輝いていた、今のように絶望で澱んで光を失ってはいない………エルランとゼルギウスが疑問に思うのは其処である。
場面は移って行き、アルは探し求めていた炎の紋章の持ち主であるギネヴィア姫、そしてその兄であり大陸中を戦火で燃やし尽くさんとする覇王ゼフィールと相対するのであった。
「個人的にはゼフィールとエルランって俺から見たらそっくりだよ、テメェの絶望で他人を不幸にして戦争を巻き起こすところとかな」
「私ってあんな覇王みたいな雰囲気ですか?」
「とても似ているようには思えんが………」
「お姉ちゃん、ゼフィールの過去を映してくれ!」
そしてモルガンの手により投影されるゼフィールの悲しき過去………
実の父親に疎まれ、暗殺者を差し向けられ…それでもなお妹を愛し母親と共に「いつかは和解出来るはずだ」と信じ続けてそして………
やっと…わかり合えたと思った…なのに
何故だ…!何故だ…父上…
そこまで私を憎まれるのか…!!
ようやくくたばったか
踏み付けても踏み付けても立ち上がって来た小僧が…ついに死んだか!
死んだのだな!ハハハハハッ!!
何…!貴様…まだ生きて………貴様ァァァァァ!!!
殺して…やる………ころ…………
実の父親を信じた末に裏切られた、これが何者も…たとえ血の繋がった妹でさえ信じぬ覇王ゼフィールの誕生である。
「炎は全てを燃やし、また、新しいものを生み出す」ベルン王国に伝わる旧い言葉だ、アルが父より聞いた言葉でもある。
皮肉にも父王デズモンドの実の息子に対する憎悪の炎は、人類を憎み続ける覇王ゼフィールを生み出してしまったのだ。
「ゼフィールもデズモンドだけを憎んで殺した時点で満足すりゃあ良かったんだ、でもアイツは『人竜戦役をやり直して今度は竜が勝ち醜い人類を支配する世界………それすなわち人類滅亡』を謳うようになっちまった、そのせいでエレブ大陸は戦火に包まれたよ」
「エルランも同じだ…セリノスの大虐殺を起こした元老院だけを憎めば良いのに『ラグズもベオクも人類は不完全…もう全部滅ぼすしかない』という救いようの無い極論に走ったのだから」
アルと アイクの デュアルアタック!!
エルランには 特攻 だ!
ゼルギウスは残念ながら守護もチェインガードも持っていないためさっきからダメージは素通しである、南無。
その後、場面はギネヴィア姫がゼフィールをお兄さまと呼びたとえ殺してでも止めようとする場面になった、しかしゼフィールの圧倒的な力と絶望の前では無力である。
「お兄様はどこへも行かず私のそばにいてくれると言ってくださいました、お願いです………」
「あの頃のお兄様に戻ってください………」
必死に兄を説得しようとするギネヴィア姫を見ながらアルは「イッ…アイクもギネヴィアと一緒だよ、大切な人にこれ以上過ちを犯して欲しくは無い、幸せだった頃のように側にいて欲しい、ようはそういうことだろ?」と語る。
「ああ、その通りだ。俺にはあのギネヴィア姫の心が手に取るように理解出来る………俺は大切な者がこれ以上苦しむのは見たくないだけなんだ!人類滅亡なんて優しいあなた達がやったらまずあなた達が幸せになれない!あなた達も…親父も…母さんも…ミストも…サナキも…ミカヤも…デギンも俺は皆が大事なんだ!!」
「オルティナ…」
「オルティナ様…」
場面は更に移って行った、ギネヴィア姫の心はゼフィールに届かなかった上にアルも敗北を喫したのだった。
なお、エルランはソフィーヤの語る「竜と人の理想郷」に反応していた。
「言っておくけどな、テリウスにも死の砂漠の向こうにラグズとベオクが共存して印付きが正しく認知されてる理想国家あるからな?テメェが知らないだけだ」
「ああ、アルの言う事は正しい。それにベグニオンにも印付きの隠れ里が存在する」
「まさか!そんな事が…!?」
「こんな事も知らないなんてお前マジで800年間何してたんだ?」
アルの 必殺の 一撃!
エルランには 特攻だ!
それからアルが「オレがアトス爺さんと出会うまで巻きで」と言ったので早飛ばししつつ、アルは夢の中で千年前に活躍した大賢者アトスと出会うのであった。
「まぁ、この爺さん実は20年前まで生きてロイの親父さん達とやっぱり大活躍してたんだけどな、今は関係ねぇから飛ばすぞ」
「「(気になる…)」」
夢の中で大賢者アトスはアルにその正体を告げて、「竜と人、どちらを斬らねばならぬのならばどちらを斬るか?」と問うたのだった、それに対するアルの答えとは………
「小せえな」
『小さい?この儂がか?』
「そーさ、オレは世界を見たくて旅に出たんだ」
「そして炎の紋章を知ってそれを見てえと思った」
「そしたらいろんなことにまきこまれていろんな奴と会った」
「思った通りさ、世界はとても広かったぜ」
夢の中のアルは剣を捨てた、絶望を知らなかった頃の彼は心の底から理想を語れたのだ。
「竜も人も一緒に生きればいい。そのくらいの広さは世界にはあるだろ?オレはそんな世界を見たいんだ」
そう記憶の中で語るかつての己を見るアルの瞳にはもうかつてあった光は無い。
エルランはここでこの青年がかつての自分と同じ存在であったと漸く気づけたのである。
というかセフェランって800年間ハタリ王国に気づかないとかマジかお前、ってなりません?
ミカヤがミサハの子だって事にも気づかずデイン嵌めるしテメェの目は節穴か!!
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