エレブ大陸って国家がファイアーエムブレムシリーズではフォドラの次に長く…1000年続いてますよね
竜のような長命種の関与無しで純粋な人間のみでここまで続いたってのは偉業かも(たとえ腐敗してても)
まぁ、今作では始祖竜アルが全て滅ぼしますが
・
・
・
仇敵イドゥンが居るであろうベルンの竜殿まで翼を広げて飛翔する始祖竜アル、しかしこの巨体でありながら凄まじい速度が出ているのがわかる。
眼下の大地が始祖竜アルが通り過ぎるとソニックブームで破壊されて行くのだ、もはや東宝特撮映画のラドン…いや竜だからキングギドラか、ファイアーエムブレムから怪獣映画にシフトしたかのような光景である。
そして、もはや戦闘竜くらいしかいない地上を戦闘竜を巻き込みながら飛翔し竜の本能で険しい山と同化するように建てられた竜殿を見つけ出した始祖竜アル、降下しようとした時更なる悲劇が彼を襲った。
もうこの世にいるはずの無い親友………ロイが変わり果てた姿で始祖竜アルの前に立ち塞がったのだ。
ロイはかつてゼフィール戦でアルがとった姿…半人半竜の姿をとり封印の剣を手にしている、しかし、その姿は全身から痛々しさを感じさせ剣もかつての炎を纏ってはいない。
「オレがテメェら2人を許せないのは“イズカによるラグズのなりそこない化”を黙認、あるいは推奨して利用しているってところだよ。ほら、その理由が出て来たぞ…」
ロイ………正確には「ロイであった者」を前にして怯む始祖竜アル、そんな中、一体の火竜…ヤアンが現れてロイをどのような目に遭わせたのか語り出すのだった。
ロイは竜の血を引くクォーターであったが、竜の力が強かった母親ニニアン、竜化も可能なアルや予知能力持ちのソフィーヤと違い力が受け継がれなかった者である。
これには隔世遺伝で印付きになったゼルギウスも頷いている、アルはそんな彼を澱みきった瞳で見ると記憶の方を向いた。
かつて、この大陸の火竜族は人竜戦役において罪の無い神竜族の少女を捕らえて無理矢理に魔竜へと改造、心すら奪い「ただ命令のままに戦闘竜を生み出すだけの兵器」へと変えた、それこそが暗闇の巫女イドゥンの正体である。
今のイドゥンは自分を目覚めさせたゼフィールの命令をただ実行しているだけに過ぎない………人類を憎み続ける覇王の置き土産は最悪の形で人類に牙を剥いたのである。
そして、フェレ城陥落の際に竜に囚えられたロイも無理矢理に肉体も心も改造され「己の中に眠る竜の血」を目覚めさせられて「ただ竜殿を守るだけの兵器」にされてしまったのだ。
「イズカのなりそこないの改造とオレの親友やイドゥンが受けた仕打ちの何が違う?ロイやイドゥンやラグズ達はあんな目に遭わされるような事をしたのか?答えてみろ!!エルラン!!ゼルギウス!!!」
アルの 必殺の 一撃!
エルランとゼルギウス には 特攻だ!
そして、対峙する始祖竜アルとなりそこないロイ、ヤアンは言いたい事だけ言うと姿を消した………心が無いと言う割には悪趣味極まりない。
封印の剣は始祖竜アル最大の弱点である、距離を取ろうとする始祖竜アルになりそこないロイは斬りかかろうとする………が、剣は始祖竜アルに届く直前で止まった。
「…ロ…シテ…」
「!?」
「コ…ロシ…テ…ハヤ…ク…」
なりそこないロイは親友を守るために最期の意志で剣を止めたのだ、竜の如く開ききった瞳孔からは涙が流れている。
始祖竜アルは親友の意志を確かに聞き届けるとブレスでなりそこないロイを灼き払った、焔の中に消える親友の顔に安らぎが浮かんだように見えたのはアルの錯覚ではないだろう。
始祖竜アルは悲しみを感じさせる声を一つ挙げるといざ竜殿内部に……………乗り込まなかった。
「この時のオレには躊躇いがあった…イドゥンは被害者であって『オレが壊してしまった未来』の様に救われるべき存在だと、だがロイも封印の剣ももう亡いんだよ…」
始祖竜アルは翼をまるで両腕を掲げる様に広げた、するとアルの中には大陸や世界を超えて「絶望」が集まって来るでは無いか。
星を集め切れず暗黒竜に滅ぼされた世界があった………
邪竜が復活して滅ぼされた世界があった…………
狂える透魔竜に滅ぼされた世界があった…………
「先生」に選ばれず死んで行った者たちがいた…………
神竜が邪竜に戻らされた世界があった…………
神竜が救えなかった世界があった…………
「炎の紋章(ファイアーエムブレム)」を巡る戦いについて回る闇………「もしもの世界」をアルは識っていた、思い出してしまった。
そして思いついてしまった。
「絶望の世界を絶望を糧にする始祖竜の力でリソースに変換すればどれほどの破壊力になるだろう」と。
「絶望で終焉を迎えた世界」「絶望で死んで行った者達」を始祖竜の力によって
選別
収集
リソース吸収
収縮
圧縮
装填
始祖竜アルの背鰭がドス黒く変色して行き、空は昼にも関わらず夜の様に暗くなり、夏にも関わらず雪が散らつき、エレブ大陸の秩序は再び狂い出す。
『絶望のブレス』
その一撃はまさしく竜殿、いや国一つを消し飛ばせる威力を保持していた。
指向性と収縮をもって火線となって射出、進路上の物を融解消滅させながらすべてをぶち破って炸裂、竜殿内部にいたイドゥン、ヤアン、強化戦闘竜達をこの世から一瞬で殲滅せしめた。
しかし、エレブ大陸は人も竜もとてもじゃないが住めない環境に変化してしまった…終末の冬の再来である。
始祖竜アルは仇の完全消滅を確認するとエレブ大陸南…ヴァロール島目掛けて飛び立つのだった。
上陸した者は誰も帰って来ないと言われ「魔の島」と恐れられるエレブ大陸の南にある巨島、ヴァロール島。
其処にはかつて竜族がこの大陸より脱出する時に用いた次元門の一つ、竜の門が存在する。
其処に傷ついた一体の竜が這々の体で現れた、始祖竜アルだ、彼はは朧げに残った僅かな理性と「原作知識」でここまでやって来たのだ。
「やっぱりさ、本来ならば『ロイがこの世界にハッピーエンドを齎す』はずだったんだ。アトスの爺さんも最期に予知してたしな、それを俺が生まれたせいで狂わせてしまった」
光と共に竜は少しずつ人間の姿に戻って行く、誰もいなくなってしまった世界で独りぼっちのアルの慟哭も続く。
「独りぼっちは寂しいよ、でも、この孤独こそが俺に与えられた罰なんだろうな」
アルのやろうとしている事、それは身投げである。
絶望を糧とする己の存在をこの大陸から消し去るべく最期に次元の狭間に飛び込もうとしているのだ。
竜の門は竜にしか開けない、アルは己の絶望を糧にした力の全てを注ぎ込み門を開いて其処に飛び込んだ。
『おとうさま』
最期に、産まれて来れなかった我が子の声が聞こえた気がした。
アルの絶望のブレスは平成ガメラの「ウルティメイト・プラズマ」とシン・ゴジラの「内閣総辞職ビーム」をイメージしてください。
マナじゃなくて他所の世界や大陸の絶望で撃てるから星の寿命を縮めずエコです、天変地異は起きますが。
チャージに時間がかかるのがネックですが「バッドエンド世界」がDLC商法でファイアーエムブレム公式からお出しされる限り何発でも撃てます。
感想・評価・お気に入りお待ちしております!