前世オルティナ、今世TSアイク   作:久保サカナ

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一気に時間が飛びます。

具体的には蒼炎の軌跡序章までです。

おや?ミストの様子が…?


今回、掲示板はお休みです。


初代女王改めTS主人公だけど蒼炎の軌跡編までキンクリしたわ!!

 

 

 

 

「えいっ!たぁっ!ていっ!」

 

「良い調子だミスト、だがもっと斬りかかるのではなく突きを意識しつつ打ち払うのも交えて動いてみろ」

 

 

 

ある、晴れた日の湖の側の野原、そこでは2人の少女が模擬刀を手にして鍛錬に明け暮れていた。

 

栗色の髪に緑瞳の少女が一心不乱に切りかかるのに対して相手をしている蒼い髪と瞳の少女は悠々と片手で攻撃を捌いている、傍目にも見て力量差が分かる模擬戦であった。

 

 

 

「アイク!ミスト!」

 

「!お父さん!!」

 

「ミスト、隙ありだ」

 

「きゃあ!」

 

 

 

そんな最中に急に声がかかった、声を掛けたのは少女2人の父親グレイルである、ミストと呼ばれた少女は思わず振り返ってしまいその隙をアイクと呼ばれた少女に模擬刀を強く叩かれた衝撃で落としてしまった。

 

 

 

「ハッハッハ!ミスト、一本取られたな。傭兵たる者、戦場では隙を見せたらお仕舞いだぞ?」

 

「もう!お姉ちゃんてばいくら訓練用の武器だからって、本気で殴ることないじゃない。お父さんも急に話しかけるなんて意地悪!!」

 

「俺が本気を出したらこんな模擬刀なんて簡単にヘシ折れるぞ?それに親父の言っている事は正しい、戦場では隙を見せた者から死ぬんだ」

 

「ううぅ〜〜〜!!!」

 

 

 

思わずプンプンと怒るミストであったが歴戦の傭兵である父グレイルと若くして父の後継者として既に才覚を見せている姉アイクには通じなかった。

 

原作ではアイクの事を親の七光り呼ばわりしていたスナイパー(29歳にもなって反抗期)シノンですらアイクの指示や働きを悪態こそ付くものの認めてはいる、と言えば分かりやすいであろう。

 

そして、ミストも父と姉に追い付くべく日夜努力しているのだ、父や姉の手が空いている時はこうして剣の扱いを習い、母エルナや僧侶(病弱だが魔防王)キルロイの手が空いている時は杖の扱いを習いを繰り返している努力家である。

 

 

 

「もう!こうなったらお姉ちゃんから一本取るまでやるんだから!!お姉ちゃんてば本当なら二刀流なのに私との稽古の時だけ手加減して片手しか使わないもん、ズルいよ!!!」

 

「じゃあ、次は二刀流でやろうか?」

 

「ミスト、悪いことは言わん。アイクが手加減してくれている内にもっと強くなった方が良いぞ?何せアイクはもう俺やゼルギウスの事を超え「おーい、団長!」ボーレか」

 

 

 

「お、やってるやってる」と言いながらやって来た青年はグレイル傭兵団の戦士(前線に立つのにあまりにも豆腐)ボーレである、彼は団の副長であるパラディン(年齢を話題にしてはいけない)ティアマトに「昼食が出来たから皆を呼んで来るように」と言われてやって来たのだ。

 

しかし、グレイルは己の持っていた模擬戦用の斧をボーレに投げ渡すと「丁度良い、お前がミストの相手をしてやれ」と言いアイクを下がらせた。

 

 

 

「ええっ俺がっすか!?」

 

「ああ、腕は近い者同士の方がコツを掴めて良いだろうと思ってな。アイクは俺やアル相手ならいざ知らずミストには甘いからな」

 

「可愛い妹だ、甘くもなる」

 

「真顔でそういう事言うなよ…こっちが照れるだろシスコン…」

 

「もうお姉ちゃんってば…でも、よろしくね!ボーレ!!」

 

「おう!ドーンと胸を貸してやる。どっからでも良いぜ、かかって来い!!」

 

 

 

そうして始まった模擬戦であるが、なかなかに白熱した接戦となった、最初こそ油断していたボーレであったが直向きに向かって来るミストに感化されたようだ。

 

しかし、斧使いゆえの大振りな動きが仇になり素早く動き回るミストを捉えられずちまちまと攻撃を入れられ更に空振りしてしまったところにミストが脳天に必殺の一撃を決めた。

 

 

 

「痛って〜!俺の負けだよ、まさかミストの奴がここまでやるとはなぁ!」

 

「やったー!!勝てたよ!お父さん!お姉ちゃん!!」

 

 

 

そう言いながらアイクに抱きつくミスト、アイクも「ああ、よくやったな偉いぞ」とミストを片手で抱きしめもう片手で頭を撫でてやっている。

 

グレイルはそんな2人を見ながら「これならミストももう一人前と認めても良いだろうな」と呟いた、ミストはその呟きを聞き逃さなかった。

 

 

 

「えっじゃあお父さん、私も傭兵団のお仕事に連れて行ってくれるの!?」

 

「ああ、ただし、無理だと思ったらすぐ訓練に逆戻りさせるからな。それにしばらくはキルロイと共に後方で杖使いとして働いてもらうぞ」

 

「うん!私、頑張る!!ありがとうお父さん!!!」

 

「ミストは俺が必ず守るからな、だからしばらくは俺の目の届くところにいる事、分かったな?」

 

「はーい、お姉ちゃん!」

 

 

 

そうしてグレイル達一行は傭兵団の砦に戻るのであった。

 

 

グレイル傭兵団の砦、そこからは昼食の良い香りが漂っている、そんな中「おーい!」と裏口から声がすると1人の碧色の髪の青年が駆け寄って来るのであった。

 

 

 

「アルじゃないか、今日は飛竜で届け物の仕事が入っていただろう」

 

「メシに間に合いたくて全速力で終わらせて来たんだよ!それにお客さんを連れ帰って来たぜ」

 

 

 

アルがそう言うと更に奥からは赤い鎧に黒髪の青年が現れた、アイクが「ゼル!!」と呼び駆け寄る、その青年…ゼルギウスは「久方ぶりです、我が師グレイル殿」とさりげなくアイクを抱き寄せながらグレイルに向かって一礼するのであった。

 

 

 

「娘 は 嫁 に や ら ん ぞ ? (おお、久しいなゼルギウス。折角来たんだ、お前も昼食を食べて行け)」

 

「親父、逆だ、逆」

 

「お父さんってば、本音と建前が逆になってる…ゼルギウスさんが来るといつもそうだよね」

 

「というかアイクの奴がデレて雌の顔になってるのが違和感しかねぇよ…」

 

 

 

そう言いながら食堂に向かう一行、食堂に入ると準備をしていたエルナ、ボーレの兄(FEお約束の緑騎士)オスカー、オスカーとボーレの弟(短パンショタ)ヨファ、ティアマト、キルロイ、シノン、(防衛マップに限っていない)アーマーナイトのガトリー、そして…

 

 

 

「ふふっミストはちゃんと勝てたみたいね」

 

「分かるの!?ミカヤ!!」

 

「だって占い師ですもの」

 

「ミカヤ、早く飯にしよう」

 

 

 

銀の髪の乙女…占い師のミカヤとその弟分にして普段は雑用(ただし有事の際は盗賊)のサザ、今はここにはいない軍師のセネリオ、以上がグレイル傭兵団のメンバーである。

 

 

 

「そういえばセネリオの奴はまだ休暇か?」

 

「王都メリオルの大図書館で勉強だってさ、ゼルギウスさんが来てたって知ったらスゴイ顔になりそうだよね」

 

「セネリオはゼルギウスさんをやたらと敵視しているからねぇ…」

 

 

 

「アイクを盗られると思ってライバル視しているんだろうなぁ」オスカーはその一言は胸の中にしまい、昼食を配膳して行くのだった。

 

 

 





はい、という訳で蒼炎の軌跡が始まりました。

ミストが既に剣士兼杖使いとして前線に出れるスペックです、姉?とっくに上級職ですが?

いきなりハブられたセネリオですが彼も魔改造済みです、具体的に言うと師匠がマーリンとヴィヴィアン。

アルはグレイル傭兵団唯一の飛行ユニット(ドラゴンロード)として主に運び屋や情報収集の仕事をしています。

ミカヤとサザは放浪していたところを拾われました、同族(セネリオ)が居るし良い人ばかりなので安心しています。

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