カムイ♀闇堕ちケモ化を公式でお出しされたのでウレシイウレシイネ…
更新する度にお気に入りが減るけどめげずに自分の書きたいものを書きます
※流石にガリア王宮まで行くのはショートカットし過ぎたと思い改訂しました、読んでくださった方申し訳ありません。
女神に祝福された地、テリウス大陸。
そこには大きく分けてニつの種族が暮らしている、この大陸の外では『人間』と俗に言う知の民ベオク、獣に化身出来る能力を持つ力の民ラグズである。
一応、この二つの種族に子供が生まれる事もある、それを印付きと呼ぶのだが今は割愛。
かつて………それこそアイクがオルティナとしてベグニオン王国を興した時は両者はぎこちないながらも共存していた。
しかし、オルティナの死後、力に優れたラグズが王位を握りベオクを能無しと呼び虐げていた。
そして、虐げられたベオクはオルティナの末裔を旗頭にして蜂起、大陸を巻き込んだ内乱の末に勝利し今度はラグズを半獣と呼び奴隷階級に落とし虐げるようになったのである、これがベグニオン王国が帝国になったきっかけである。
デインとクリミアはベグニオンから独立した国なのだ…最もラグズに対する姿勢は正反対であるが。
それから時は経ち、奴隷階級に落とされたラグズの中でも自由を求めて脱出しベオクの手の届かない場所まで逃げて国を興そうとする者達が現れた。
猫や虎や獅子に化身出来る獣牙族は樹海を突破して国を興した、これがグレイル傭兵団が今向かっているガリア王国。
鷹や鴉に化身出来る鳥翼族は海を渡り島に国を興した、これがフェニキス王国とキルヴァス王国。
鳥翼族の中でもベグニオン近郊の森セリノス王国に住んでいたのは戦う術を持たない白い翼の鷺の民…しかし、彼らは20年前、とある悲劇がきっかけでベグニオン帝国に滅ぼされてしまった。
なお、例外として大陸で最も強靭かつ永い寿命を持つ竜に化身する竜鱗族はオルティナが王位についていた頃に既に国を興していて他のラグズともベオクとも関わらない鎖国体制をとっている、これがゴルドア王国である。
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「とまぁ、これが始祖オルティナ以降のテリウス大陸のベオクとラグズのざっとした歴史だな。本来ならば女神の創りたもうた命に優劣など存在しない、ベオクもラグズも印付きも同じテリウスに住まう命だ」
「「「知らなかった………」」」
「ケッ、次期団長様は随分とお綺麗な事で!」
ガリア王国の事もラグズの事もちんぷんかんぷんだったミストとヨファ、あとサザに歩きながらざっくりしたテリウスの歴史を(自分がオルティナであった事は伏せて)話すアイクであった。
それに噛み付くのはラグズを知っていてわざわざ半獣と呼ぶ男、シノンである、これだから厨二病反抗期は。
「シノン!今の私達はガリア王国に向かっているのよ、それにクリミアとガリアの間には友好関係が結ばれているわ!」
「そもそも半獣という蔑称を使ってたらサザやヨファやミストが真似するとか思わないの?」
「そうですよ!感じ悪いですよ?」
「へーへーうるせえこった、お偉いサンやガキの考えなんて知った事ねえよ」
クリミア王宮騎士であったティアマトが叱り、印付きであるミカヤと新入りマーシャも非難するがシノンの態度は変わらない、ガリア行きが決まり樹海に入ってからずっとこうである、仲間に当たらずにはいられない程に不機嫌であるようだ、ボーレはヨファに向かって「良いか?ヨファ。あんな大人になったら駄目だぞ!」と声を掛けた(もう半ば手遅れであるが)
「でもシノンさんが不機嫌になる理由も分かるっすよ!俺だって追手さえなければ鎧を脱ぎたいっす!」
「追手がいるから無理だねぇ、それにしても暑い…」
「エリンシア様、具合は大丈夫ですか?」
「はい、エルナ様。ありがとうございます」
「おーい!皆〜!!」
「ワンワンッ」
「お喋りはそこまでだ、アルとカヴァスが戻ったぞ!」
そうぼやくのはシノンの舎弟であるガトリーで、ツッコミを入れるのは軽いとはいえ同じく鎧のオスカーである、エリンシアを労わるのはエルナだった、そんな中、グレイルはアルの声を聞き皆を呼び止めた。
YAMA育ちのため森には滅法強いアルが賢い猟犬カヴァスと共にグレイル傭兵団の偵察役をかって出たのだった、アルの飛竜はアイクから貸与されたブラン・ガレドの角笛でいつでも出し入れ出来るのだ。
「デインの連中は川を渡った向こう岸に待機してんな、俺かグレイルかアイクなら問題無く蹴散らせる数だ。でもこのままだとクリミア方面から来てる連中に挟み撃ちにされちまう」
「ワンッ」
「そうなると非戦闘員にはキツいな…セネリオ、策はあるか?」
「……まったく戦えない者がいる以上、追いつかれれば苦しくなります。戦える者で別働隊を作り敵を撹乱して時間をかせぐ。その隙に本隊は全速力でガリアとの国境をこえる…」
「それってさぁ、撹乱出来るなら単騎でも良いワケだよな?俺に策があるぜ」
アルとカヴァスの報告に渋面になるグレイル、軍師として意見を出すセネリオであったが意外にもアルが手を挙げた。
アルは「ようは皆が無事に川を渡ってガリア王宮まで到着すれば良いんだろ?俺が皆を隠しつつひと暴れしてくるぜ」と言いながら首に下げた宝石のついたペンダントを見せた、アイクはそれでアルの言わんとしている事を理解してセネリオとグレイルに「俺もアルの策に賛成だ」と言う。
「ただ、コレをやるとガリアからは多少なりとも非難されるからフォローをよろしく頼む」
「自信があるようだな…フォローは任された。思いっきりやって来い!」
「よし、ミスト、ヨファ、サザ。さっきの勉強の続きだ、何でベオクとラグズが分かり合えないかの一例…俺の故郷エレブで戦争が起きた理由の一端を見せてやる」
そう言うとアルはグレイル傭兵団から離れてデイン軍の索敵ギリギリにまで近づくとペンダント…竜石を握り締めた。
するとアルの姿が黒炎に包まれてみるみるうちに巨大化・変貌、咆哮と共に小さめの城ほどもある始祖竜の姿に変貌したではないか。
ちなみにアルは戦場に満ちる絶望の度合いによって身体のサイズを変えられるらしい、本人曰く「気合い」とのことだ。
まぁ、竜人族(マムクートは蔑称でこっちが正式名称)………特にメディアミックス出演が多いチキなんてサイズどころかデザインまでコロコロ変わるので納得である、ちなみに作者は覚醒のリーフィーシードラゴン(タツノオトシゴの一種)のような鰭がヒラヒラして美しい姿が好きだ。
コレに面食らったのはデイン軍…だけではなくアイクを除いたグレイル傭兵団もだ、咄嗟に始祖竜アルに武器を向ける者、怯えて足がすくむ者、混乱する者…………しかし、アイクは「狼狽えるな!!アルは俺たちを守ろうとしている!!!」と一喝。
事実、デイン軍は混乱しているし始祖竜アルの巨体が影になってグレイル傭兵団の進行ルートを隠しているのだ。
始祖竜アルは更にブレスで森や道を炎上させてデイン軍とグレイル傭兵団の距離を離した………本人曰く、「ifの竜脈で色々地形を弄るのと紋章士になった親友ロイのエンゲージ技を参考にした」とのこと。
そこまでされたらアイク以外のグレイル傭兵団メンバーも一気に動き出す…一行は始祖竜アルを囮に窮地を脱したのである、その後始祖竜アルはデイン軍相手にマイナスゴジラしたりブレスで焼き払ったりガリアに入り込んだ連中を壊滅させた後に化身を解いてガリアの砦に到着したグレイル傭兵団と合流するべく飛竜を呼び出した。
(なお、この時逃げ帰ったデイン軍の生き残りの兵士はキレた四駿プラハの八つ当たり相手にされて結局殺された、恋人を人質にとられ軍師をやらされているイナは敵に竜が現れた事に静かに動揺していた)
グレイルやティアマト…あとは始祖オルティナことアイクが居たため原作とは打って変わってスムーズにガリア内にあるグレイルの知っていた砦に到着したグレイル傭兵団一行、ひとまずここで休息を取る事にした。
ようやく安全地帯まで辿り着いたグレイル傭兵団一行であったが一同の顔は何処か暗いのである、それは仲間を囮にして助かったからかそれとも………
「ねぇ、お姉ちゃん」
「なんだ?ミスト」
「お姉ちゃんはアルさんがラグズだって知ってたの?」
「何がラグズだよ………あんなの獣、いや化け物じゃねぇか!」
「うん…あのドラゴンはすごく怖かったよ!!」
「シノン!ヨファ!」
沈黙に耐えきれずアイクに問いかけるミスト、すると堰を切ったようにシノンとヨファが助けて貰ったにも関わらず暴言を吐いたのでグレイルが叱責する、だがアルを恐れる声は止まなかった。
「でも団長!あんなの敵にまわったらひとたまりも無いっすよ!?」
「そもそもアルってゴルドア竜だったのか?」
「デインで何でラグズを恐れるのかよくわかった…あんなのとてもじゃないが勝てない…!」
アルに対して疑問や危険視する声が出た………しかし、そんな中、ミカヤが一言ポツリと呟く。
「彼の心からは深い悲しみ…絶望を感じたわ、あとそれと同じくらい私達を大切に思っていて守りたいという想いも」
「そうだ、アルが俺たちに嫌われるのも厭わなかったからこそ俺たちはここにいる」
「あの時はああするのが最善でした、彼を責める理由はありません」
アイクとミカヤとセネリオの声に再び沈黙が落ちる一同、そんな中、ミストが「アルさん言ってたよね、何でベオクとラグズが分かり合えないかの一例だって………アルさんは私達がラグズの力を怖がるって知ってたんだね………」
「そうだ、ミスト。アルの故郷では人と竜…ベオクとラグズの戦争があった、テリウスと違って竜が滅ばされるまで行った戦争でアルはその数少ない生き残りなんだ。それでもアルは俺たちベオクと一緒にいる事を選んだ、皆もアルに思うところはあるだろうがどうかあいつを嫌わないでやってくれ!」
アイクの言葉にバツの悪そうな顔をするシノンやヨファといったアルを恐れたメンバー、アルがここにいたら「俺は純血種じゃないからどちらかというと印付きなんだけどなぁ」と答えただろう。
なお、アルはわりとすぐに合流して来た模様。本人曰く、「嫌われて追い出されるのも覚悟してたからグレイル傭兵団の皆はお人よしだよな」とカラッと笑って居た。
覇者の剣のアルってヒーローズにすら実装されないマイナーキャラではあるけど後のファイアーエムブレム公式に与えた影響は大きいと思います。
・平民育ちから爵位を得る→アイク
・絶望を糧にする竜→ギムレー
・竜に化身出来る主人公→カムイ
・クラスが「ドラゴンロード(飛竜に乗る)」→クロード
・千年眠りについていた→リュール
インテリジェントシステムズさん、エレブリメイクしたらDLCで良いんで覇者の剣ルート出しませんか?
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