前世オルティナ、今世TSアイク   作:久保サカナ

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お久しぶりです

ファイアーエムブレム熱を取り戻したので投下します


初代女王改めTS主人公だけどベグニオンに向かうで!!! その7

 

アルの暴露が落ち着いて、改めて「何故ベオクはラグズを虐げるのか、クリミアとガリアの国交は間違いだったのか」を考える一同であった、するとナーシルが「ラグズはラグズだけで生きられず。ベオクもまた然り…」と呟いたため、皆の視線が集中する。

 

 

「1つのことをその側面からだけ見ても…少しも理解したことにならない。たしかにラグズはいま、ベオクたちに迫害されている、だが、長い歴史を振り返れば、その逆だった時代もあったんだ」

 

「どんな時代があったとしても、いま、迫害を受けているのはラグズだ!!その事実は変わらないだろう!?」

 

 

竜鱗族らしいある意味で長い目線で見た歴史を語るナーシルにすぐさま噛み付くスクリミル、竜鱗族は迫害を受けていないから言える台詞の様に一見思えるが、ナーシルは孫娘イナをデインに人質にとられ、孫娘の婚約者であるラジャイオン王子はなりそこないにされてアシュナードの乗り物にされて、同胞達の一隊もなりそこないにされて、しかもその元凶は国を飛び出して悪い男(アシュナード)に騙された王女アムリタとかいう地獄の中なのだ。

 

ここまでされてもベオクに絶望せずにまだ共存の道を探ろうとしてくれているとかメンタルが聖人君子ではなかろうか?

 

ウチのマダダ2人にも爪の垢を煎じて飲ませてやりたいぞ………デギンもそうだが化石親父と呼ばれるレベルで動かず落ち着いているとはつまり下手に絶望して過激な行動に移らない、女神との誓約を守り未来に希望を見ている、ラグズもベオクもどちらも悪いという歴史を見て来たからこそ両者に手を貸さないという事でもある。

 

というか、アムリタがなぁ………ゴルドアが鎖国気質なのが嫌だったのは分からんでもないがやってる事が『災いを招く者』のソレなんだ、良い事なんてセネリオを産んだことくらいじゃないか!?

 

まぁ、アムリタとアシュナードを引き合わせたのがエルラン疑惑がある時点で………親友の子供を利用するレベルで絶望していたのかエルラン。

 

アムリタといえば、この世界のセネリオは既にマーリンによって己の生まれを知っている、本人としては「僕にとってはアイクが全てです!!!顔も知らず自分を捨てた親なんて僕にとっては馬糞ほどの価値も無い!」とバッサリであったが。

 

ただ、俺の老婆心になるがデギンを孫(セネリオ)に会わせてやりたいとは思う、共に戦い、親友であった俺だからこそ解るがアイツは凄まじい愛妻家であり家族を何よりも大切にしていた、エルランからも聞いたが自分たちのついた嘘が印付きの迫害の元凶になってしまった事にも心から悔いている。

 

だからこそ、初孫を見せてやりたいというのが俺の気持ちだ、最もセネリオの気持ちも聞かないといけないが。

 

 

 

閑話休題(実際の所、自分の子をなりそこないにされて道具扱いされても女神の誓約を守れたってのは凄いと思う)

 

 

 

俺がかつての親友とその家族に想いを馳せていると、話はどうやら「クリミアとガリアの国交は間違いであったのか?」に移ったようだ。

 

エリンシアはどこかすがる様に俺に視線を向けている………エリンシアは叔父レニングが王位を継ぐ事が決定してから産まれた王女だ、王族の下半身が元気なのはユグドラル大陸を思い出すな…ゲフン、王位争いを避けるために殆ど政治の教育は受けていないはずだ。

 

実際の所、蒼炎の軌跡本編でもセネリオに見積もりの甘さを叱責されたり、暁の女神では貴族共を御しきれずに反乱を起こされていた。

 

ちなみに反乱の理由は「貴族に飴をあげなかったから」である、たとえデイン侵略の時にクソの役にも立たなかったとしても平民の上前をはねて生きている豚の様に見えても、貴族も立派な国の一部なのだ。

 

確かに戦災孤児の保護を国でやったり、平民の税を軽くするのは素晴らしい、しかし皺寄せは平民を治める貴族に行くのだ………あちらを立てればこちらが立たず、貴族からはエリンシア女王は給料無しでキッツイサビ残をやらすブラック上司に見えた事だろう。

 

世の中、全てが上手く行く方法など無いし、全ての者が得をする事など無い、為政者に求められるのはより多くの者が徳をするより良い方法を探り、実行して、国というバトンを次代へ繋げる事だ。

 

俺もブリテン時代やベグニオン時代は本当に苦労した………もはや中世かそこらの世界観で再興したばかりの国で内乱を起こさずに国を治めろなんてそもそもが無理ゲーなのだ、ドリフターズのノッブも内乱を起こされまくっていた事に言及していたがむしろ内乱をどうスピーディーに鎮圧出来るかも為政者には必要なのである。

 

その辺の話はエリンシアにちょくちょくするとして………まぁ、結論がユリシーズマジ頑張れ!になりそうだが、ベグニオンに着いたら俺も身の振り方をそろそろ考えるべきかもしれんな…

 

ただ、かつてオルティナであった者としてこれだけは言っておかなければならないだろう。

 

 

 

「始祖オルティナは女神より託宣を賜わり、ベオクとラグズが共に住まう国を興した。それでもそこにあったのはラグズである三雄の戦友達への友情であり国民への愛であり、ベオクとラグズが手を取り合えばより良い未来になるという希望があったのだろう。クリミアはそれを再びやろうとしていた、違うか?」

 

「違わないです………私もお父様やレニング叔父様が望んでいた理想を叶えたい、両者の共存出来るより良い国にしたいのです!」

 

 

 

ハッキリと言い切ったエリンシア、この調子ならばベグニオンでの嫌がらせも大丈夫だろう。

 

俺はエリンシアの手を取り口づけを落とす………必ずクリミアを取り戻すまでは側で仕えるという誓いだ、周囲…特にエルランは息を呑んだ。

 

最もエリンシアの顔は熟れた林檎の様に真っ赤になってしまったが。

 

 

 





とりあえずここまで。

エリンシアの好感度がぐーんと上がった!!


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