ようやくゴルドアの辺りに来ました
デギンハンザーとマブダチなシーンが早く書きたい
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天候に恵まれたこともあり、順調に南下を続けた船は航程を半分ほど過ぎた頃、大陸沿岸にそって進路を東へと向けた。
これから通過する海域は人…いや鷹が出来ているせいかやたらと国民ともども貧乏くじを引く事に定評のある鷹王・ティバーンの治めるフェニキス王国、そしてズル賢く生きている様に見えて先代からの負債を抱えてヒーヒー言ってる苦労人の鴉王・ネサラの治めるキルヴァス王国という鳥翼族の勢力圏である。
両者とも苦労しているのは確かだ………これも元老院って奴らが悪い。
両国とも人間の船に対して海賊行為を行い、【船を持たぬ海賊】として恐れられていた………まぁ、金目のもの狙いのネサラと違いティバーンはベグニオン帝国のセリノス王国の鷺の民の虐殺に対するお気持ち表明であるが。
また、大陸南部には三雄の黒竜王デギンハンザーの治める竜鱗族の国ゴルドア王国が存在する。
建国以来数百年もの間孤立し閉鎖的な文化を保っており、神秘のヴェールに包まれた国である………昔、行ったことあるけどな!
なお、国王デギンハンザーのねこやでの二つ名は『サーロインステーキ』である、後は強い酒を日替わりで試していた。
アイツ、酒が入ると笑い上戸なんだよな………あと、髪は禿げたのでは無く潔く剃ったからのスキンヘッドだ!
そこ間違えると化身してブレス吐いてくるからな………俺はタイマンしても6割は勝てるが(ドヤァ)
俺たちを乗せた船はそんなラグズが支配する海を越えてゆく………
「アイク、話がある」
「どうした親父」
俺が甲板で昼寝でもしようとしているとセネリオといつのまにかいるマーリンを連れた親父がいきなり話しかけて来た、いつに無く深刻そうな顔をしているのでこっちも神妙に話を聞く姿勢になる。
親父は「アイクは一体どうするつもりでいる?」と尋ねて来る、えーとつまり?
「このまま上手く行けば、グレイル傭兵団はクリミア奪還に加わる事になるだろう。お前もそのつもりでエリンシア王女に口づけを送ったのだろうしな。しかし、マーリンはその後のことを尋ねて来た」
「デインを侵攻するにあたりどういうスタンスで臨むかです、こちらには歴代最強の四駿・神騎将ガヴェインとアシュナードの第一子である僕がいます。この二つを掲げれば侵略国家と化したデインを攻める大義名分はこちらのモノです、その後は僕を王位につけてベグニオンの後ろ盾の元に安定…という形になるでしょうね」
「ふむふむ………マーリンちょっとこっちに来て海の方を向け」
「なんだい我が王」
そして俺はマーリンのケツに天空を決めた、かいしんのいちげき!!!
「アッーーー!!!」
「まだベグニオンにすら到着していないのに考え過ぎだ!第一にデインではラグズ差別だけじゃなく印付きの差別も酷いんだ!セネリオをそんな針の筵に置いて置けるか!!」
「アイク………」
「まず王という者は大切なものを守るために戦えなければならない、お前は自分を蔑む民を!戦争をしたがる兵や将を王として愛せるのか!?」
「すみません…僕が軽率でした」
「親父もマーリンの言う事を鵜呑みにするな!コイツは人の心が無いグランドロクでなしだぞ!?」
「すまん、そうだったな。俺もデインが絡んで冷静では無かったようだ…全てはベグニオンに着いてから、そうだな!」
「全く………」
俺がそこまで言うとナーシルの声で「海賊がこちらに向かっている!!!」という大声が響き渡った、船尾の方に向かうと黒い翼を持つ巨大な鴉が群れをなしてこちらに向かって来る、キルヴァス兵だな。
ナーシルが「ここは縄張りじゃないから油断していた!何とか振り切れないか試してみよう!」と言った次の瞬間、船底から大きな音がした。
「座礁したようだ、すまない…!」
「問題無い、アル!行けるな!?」
「ああ!だがカラス共にまとわりつかれながらじゃ無理だ!セネリオ、シノン、ヨファ頼んだ!!奴らは弓と風魔法に弱い!!!」
「任されました」
「鳥なんて目じゃねぇぜ!」
「僕、頑張るよ!」
「各自、武器をとって甲板で敵襲に備えろ!!何名かは船倉に残り、エリンシア姫と船員たちを守れ!はじめて対する敵だ。必ず、何人かまとまって行動するようにしろ。いくぞ!!」
親父がそう号令をかけていざ!という時に、若い女の声で「ちょっ〜と!待った〜〜〜!!!」と声が聞こえて来た、すると1人の若い女のドラゴンナイトがこちらに向かって来る。
「私はデイン王国ハール竜騎士隊所属ジル・フィザット!しばし休戦を申し込む!人間の船が半獣に襲われるのを見過ごすわけにはいかない。私も、おまえたちと共に戦う!」
「お前…まさか単騎でトハからここまで追って来たのか…?」
ゲームでも思ったけれどツッコミどころ有りすぎだろう…!ここまで1か月は経っているんだぞ…!?
どんなガッツだ…というか命令違反まっしぐらだな!!デインってその辺厳しくないのか………!?
ジルは困惑する俺たちには目も暮れず「とにかく私は味方につく。話は、カラスを追い払った後だ!」と戦線に強引に加わってしまった。
とりあえず、「味方と見て良し」と周囲に指示を出してそのまま俺たちは戦闘に入った、飛行兵が増えるのはありがたい。
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「ぐ…落ちる………」
シノンの弓が敵の指揮官らしき鴉を落とし、周囲に敵影が見えなくなったため(セネリオの風魔法ソナーも使った)、俺たちは被害状況を調べるのだった。
「ナーシル、船の方はどうだ?」
「全く動きそうに無い…参ったな」
「こういう時こそ俺の出番だろ?」
アルはそう言うと始祖竜の姿に化身して船を抱えて動かそうとした、しかし、それを見咎める者達が陸の方から現れる………
「貴様ら何者だ!?ゴルドアの者では無いな!!!」
巡回中のゴルドア兵に見つかってしまったようだ、(ナーシルはすぐさま隠れた)、俺はすぐさま「旅の途中のベオクの者だ、船が座礁してしまってな」と伝えたが自分たちよりも巨大かつ恐ろしい姿をしており絶望のプレッシャーを発するアル相手に恐慌状態に陥ったようで化身して襲いかかって来た!
「デギンの国の民を傷つけたくは無いがやむをえんか………!!」
そうして一撃で気絶させて転がしておこうと拳を構えたが奥から覚えのある圧倒的なプレッシャー、そして懐かしい気配を感じた。
「やめよ、お前たち…我が戦友の前であるぞ!!」
「父上!ゴート!我々よりも巨大な竜の方がいます!!」
「クルト様、あまりはしゃがれませんように」
そこに現れたのは黒衣を身に纏う化身をせずとも圧倒的なプレッシャーを放つ初老の男………三雄の黒竜王デギンハンザーである、傍らにはセネリオ似の少年………クルトナーガ王子とお付きのゴートも控えている。
まさか王本人が現れるとは思っていなかったのだろう、巡回兵はすぐさま化身を解き礼をとった。
「まさか王自らが直々に現れるとはな………」
「なに、エルランより話は聞いていたからな。それにかつての約束を果たしに来ただけだ、かつてユンヌとの決戦の際にソーンと共に誓っただろう………」
「「親友が苦境の時はいついかなる時でも助けに行く」」
俺とデギンの声がピタリと重なる、気づけば俺たちは固く抱きしめ合っていた………
「久しいな、オルティナ………再び出会えて嬉しいぞ」
「ああ、俺もだ。デギン」
言葉こそ少ないが、俺たちの間には確かに絆があった…化石親父と呼ばれていたがデギンはあの時のままだ!
かつて、戦場を共に駆けた時と何も変わらない…俺たちの大好きだったデギンのままだ………!!
今回の話を書くために大沢版聖戦の系譜を読み返しました。
三雄の友情のあたりはシグルド・キュアン・エルトシャンがモデルです。
大沢版聖戦の系譜は良いぞ(販促)
あとXで聖戦の系譜をプレイしている方がいて毎日楽しんで拝見しているのですが、「ユグドラルの男は下半身でモノを考えて動く」ってコメントなさっていて…「その通りです…!!」としか思えないんです。
あの大陸は主人公シグルドも含めて下半身が元気過ぎる………ロプトウスもそりゃウハウハですよ…
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