前世オルティナ、今世TSアイク   作:久保サカナ

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今回は拠点会話っぽく

・セネリオ、デギンハンザーと出会う

で行きたいと思います。

短いですよ?


番外編 ゴルドアの夜 出会い

 

 

◇セネリオ、祖父と出会う

 

 

 

俺たちはあれから、王宮に戻り(広場の補修はヴィヴィアンにやらせたら一瞬で元通りにしてくれた、流石はブリテンのドラえもんである)、夕食も歓待を受けて風呂で戦いの汗を流し、熱冷ましにゴルドア王宮の許可された場所を散策しているのであった。

 

なんか、散策システムって最近のファイアーエムブレムを思い出すな………俺はそこで思い詰めた顔のセネリオと物陰からセネリオに話かけようとしてもなかなか話かけられなさそうなデギンを見つけたので仲介役を買って出たのである。

 

 

 

「というわけで、セネリオ。マーリンが言ってただろう?お前の母方の祖父、デギンハンザーだ」

 

「………!」

 

「そして、デギン。コイツがお前の娘アムリタの息子、セネリオだ」

 

「………顔をよく、見せてくれぬか。老いて目が不自由でな」

 

 

 

そう言いながらデギンは感極まったように目頭を抑えている、おそらくクルトナーガ以外の家族………失ったと思っていた最愛の娘の忘れ形見(アムリタ生きているけど)が目の前に現れたのでいっぱいいっぱいなのだろう。

 

セネリオも俺に促された一歩づつデギンに近づいて行く………「おお…アムリタに生き映しではないか………!よくぞ今まで生きて………!!」そうして、祖父と孫の手が触れようとした時…………

 

 

 

一気に距離を詰めたセネリオの竜鱗族特攻である紫電を纏った拳がデギンの頰をブン殴った。

 

 

 

これにはデギンも頰を抑え感動から一気に驚愕である、俺?納得しているぞ、むしろよく今まで我慢して来たとすら思っている。

 

 

 

「僕はアイクに出会うまでガリアの半獣共に蔑まれ虐げられながら生きました………心の中でずっと思っていました………『何故、混血であるだけで、印があるだけでここまで蔑まれ虐げられなければいけない?』、僕はアイクに出会い全てを知りました」

 

「印付きは女神の怒りに触れた存在であるというのは真っ赤な嘘………デギンハンザー、貴方とエルランが元凶だってね!!」

 

「僕が愛しているのはアイクただひとり!!僕らがずっと蔑まれ虐げられるのを見て見ぬフリをして来た化石親父を今更家族として愛せと?冗談じゃない!!!」

 

 

 

そこまで言い切ったセネリオは肩で息をしながら「失礼します、言いたいことは全部言いました。頭を冷やして来ます」と踵を返して客室の方に去って行った。

 

ベオクの国家ならば不敬罪で打ち首モノの行いである、だがデギンは何も言わない、言えないのだろう。

 

俺はデギンに近づき「アイツの罵倒は印付きの総意だと思って良い、ラグズの国家における印付きの扱いは劣悪過ぎる、ベオクの国家もだが。お前たちを残して先に逝った俺が言うのもなんだがもっと上手く出来たのではないか?」とデギンに声をかける。

 

俺の子孫(ミカヤ)もかつて愛し今もどうか生きて欲しいと願う男(ゼルギウス)の人生も闇多きモノである、これも全てはデギンとエルランの嘘が発端なのだ。

 

俺たちの親友ソーンの子孫たるソーンバルケもまた、隔世遺伝で印が発現し苦しむ者である。

 

すると、デギンはぽつりぽつりと「エルランがガルドルを歌えなくなって久しく………お前の子伝えで女神の声を聞いた我らだったが、女神にとっても混血…印付きは不測の事態だったのだ………ラグズという種を守るにはこうするしか無かった」と絞り出すように答えた。

 

印付きは親のラグズの化身の力を奪うカタチで産まれて来る、印付きが増えるということはそれだけ「化身が出来ない弱いラグズ」が増えるという事でもある。

 

ラグズの国家は多くが実力主義だ………ゴルドアも例外ではない、「化身が出来ない弱いラグズ」の扱いなど火の目を見るよりも明らかだ。

 

そんな状況でたとえ自分の子であったとしても産まれて来た印付きの子を愛せるか?多くのラグズの答えは否であろう。

 

そして、印付きはベオクよりも強い力と寿命を持つ………例外こそあれど(具体的にいうとベグニオンの神使システム)、多くの印付きは人目から隠れて孤独に生きる羽目になる。

 

この時代に、土地や親族の繋がりのない人間などまともな人脈を築けるはずもない………まさしく印を持って産まれて来た事が「詰み」なのだ。

 

一応、暁の女神のエンディングではソーンバルケが印付きの国を興し大国に発展して行くという救いはあるが………

 

 

 

俺はそこまで考えを巡らせて「どうしてこうなってしまったのだろうな」とやりきれない気持ちで呟いた。

 

 

 

「俺はエルランを心から愛していたし愛する男との間に子供が欲しかった………ラグズとベオクの共存出来る国を興したかった、たったそれだけだったんだがな」

 

 

 

デギンはただ無言で頷くだけであった。

 

 

 





セネリオにはモウディとレテ相手に煽リオ出来なかった怒りをデギンハンザー相手にぶち撒けてもらいました。


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