前世オルティナ、今世TSアイク   作:久保サカナ

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これまでのあらすじ

\ウゥウ――!ウゥウ――!ウゥウ――!/
 
 
ネネネネェェェクストサナキズヒーントゥ!!!
 
『ご先祖様』


総合評価500突破しました、これからも精進して参ります!!


初代女王改めTS主人公だけど子孫が愛されのじゃロリやで!!! その7

 

 

さて、ここまでは過去の出来事の話だったが、このテリウスの『これから』の話もしなければな。

 

その前に、やらなければいけない事がある。

 

 

 

「そうだろう?セフェラン…いや、エルラン。ゼルギウス」

 

 

 

そうやって話をマダダ(まるで ダメな 旦那)2人に振ると、2人は俺とサナキの方に向かって平伏………土下座をした。

 

困惑するサナキ、シグルーン、タニスに対してセフェラン…エルランは「私たちはオルティナが再び私の目の前に現れて止めようとして来るようなことを考え、既にしてしまいました。どれだけ謝ろうと許されないでしょう…」とゼルギウスと共に見事な土下座を決めたまま懺悔を始めたのである。

 

 

 

己の子孫、ミサハが元老院に暗殺されて鷺の民がその冤罪を着せられて滅んだ時に、テリウスの人類に絶望して女神の裁きを以て全てを終わらせようと考えてしまったこと。

 

 

 

その第一歩として、当時のデイン王子アシュナードの野望という火種に油を注ぐような真似をしてしまったこと。

 

 

 

生き残りの鷺の民の王女とユンヌのメダリオンをアシュナードに引き渡してしまったこと。

 

 

 

デインで起きたテリウス大陸史においても戦以外で、創始の大洪水以来のベオクとラグズの死は自分が引き起こしたこと。

 

 

 

デインで行われている文字通り悪魔の所業、なりそこないを投資して推奨させたこと。

 

 

 

既にゴルドアの王族と民をなりそこないにしてアシュナードに売り渡したこと。

 

 

 

全てはゴルドア国王デギンハンザーとゴルドアの民を挑発して、怒らせ戦争に駆り立てデインを中心とした大陸規模の戦乱をわざと起こし、メダリオンの封印を解こうと考えていたこと。

 

 

 

女神アスタルテには「人は約束を守れなかった」と告げて彼女の裁きによってテリウスに住まう人類を終わらせようと思っていたこと。

 

 

 

そんな自分の前に生まれ変わったオルティナが現れて説得して来たため思い止まったこと。

 

 

 

今は戦乱を止めようと思っていること。

 

 

 

クリミアがデインに侵略されて滅んだのも自分のせいであること。

 

 

 

デインの四駿・漆黒の騎士の正体はゼルギウスであること。

 

 

 

とまぁ、伴侶であった俺からしても「よくもまぁ、ここまで虫の1匹も殺しません、という様なお綺麗な面でやらかせたものだ…」と思ってしまうような所業である。

 

原作アイクはよくコイツを許せたな………心の広さが無限に広がる大宇宙級なんだよ、アザトース阿座音初未もビックリだ。

 

サナキの方を見たが、腹心の臣下にして実質的に育ての親であるエルランがそんなことをやらかしていた、と理解するまでに時間がかかったようだ。

 

俺はそんなサナキに対して「いっぺんに言われて混乱しただろう、一問一答形式にしよう」とパンパンと手を叩いて提案したのだった。

 

 

 

「セフェラン、そなたの正体は始祖オルティナの伴侶にして鷺の民の祖、エルランなのじゃな?」

 

「その通りです…私の本名はエルラン。黒鷺の民にしてオルティナの最初の伴侶にございます」

 

 

 

そして、隠していた翼を見せるエルラン、鴉とは違う黒い翼にサナキは息を呑んだ。

 

 

 

「わたしに向けていた感情は全て嘘であったのか…?本当は元老院の連中の様にわたしを馬鹿にしておったのか…?」

 

「いいえ、サナキ様。私はこれまで……嘘というものをついたことはほとんどありません。あえて黙っていることや…誤解するように仕向ける言葉や体度を使うことはしましたが、純粋な嘘をついたことは…生涯たった1度だけなのです。その1度の嘘が……大きく私にのしかかり………何もかも狂わせてしまいました」

 

「セフェ…エルラン…」

 

「私が今でもオルティナを想うように、私は己の子孫であるあなたのことも大切に想っております。私の小さなサナキ様……あなたは私の陽だまりでした」

 

 

 

土下座したまま必死に言葉を紡ぐエルラン、というかここまでやらかしておいて今でも「嘘は一回しかついていません」って言えるの伴侶であったとしても一周回って感心するぞ?

 

 

 

「我が祖母ミサハを暗殺し、セリノスの大虐殺を引き起こしたのは元老院の連中なのじゃな?」

 

「はい、ルカンが中心となって引き起こしました。オルティナ曰く、ヘッツェルも知っていながら傍観していたようです」

 

 

 

セフェランがそう言うと、サナキの目に浮かんだのは確かな怒りと憎しみの炎であった………俺はそんなサナキの頭をポンポンと撫でて「落ち着け」と声をかける、するとサナキの炎は鎮火して代わりに頰に朱が差した。

 

 

 

「なりそこない、とはなんじゃ?響きからして良くないもののように思えるが…」

 

「ラグズに対する最悪の尊厳陵辱にございます。とある薬を投与されたラグズはずっと化身したままでいられますが代わりに自由意志を奪われてただ命令に従い、愛する者でさえも判別がつかない生物兵器と化すのです。デインではラグズをこうして兵器と化して運用しております………」

 

 

 

なりそこない、とは?の疑問に答えたのはゼルギウスであった、デイン軍を率いる者としてはなりそこないの存在からは離れられないからな。

 

サナキはデインにおけるラグズに対するあまりの鬼畜の所業に思わず声を漏らした。

 

 

 

「サナキ、なりそこないを元に戻す方法は存在する。ただそれにはピースが足りないんだ」

 

 

 

そこで、俺は祈りを込めて『アイクに転生した時に得た転生特典』の使用宣言を行った、唐突に思えるかもしれないがこのタイミングが最上だと思えたからだ。

 

 

 

「かつての我が伴侶!エルランに再び、ラグズとしての力を戻してくれ!!!」

 

 

 

俺がそう願った途端にエルランの姿は光に包まれて、光が収まったと思うとそこにいたのは一羽の黒鷺………嗚呼、だいたい800年ぶりに見る化身したエルランなのであった。

 

 





アイクちゃん「エルランには全てのなりそこないが元に戻るまで解放のガルドルを歌ってもらう!!!」

はい、というわけでやらかしたならば自分のケツは自分で拭け!!という元伴侶からの叱咤激励です。

それにエルランの絶望の一端ってラグズの力を失った事なので、戻せば希望を抱けるのでは?というアイクちゃんなりの思いやりです。



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