最強ランクマ勢のTS娘、クラスのポンコツ美少女と一緒にチャンネルを始めたらバズりました。 作:家葉 テイク
翌日、お昼前。
俺は一旦ナツカと別れ、キララとして行動していた。
現在地は、先日戦った廃病院。此処は
お昼前ということもありランクマのコアタイムを外れているため(ランクマは国内需要が高く、日本時間の深夜~明け方が一番活発に動く)、人は全くいなかった。
ふわふわの金髪をポニーテールにして、白を基調にオレンジを差し込んだ煌びやかなアイドル衣装に身を包んだ
誰にも見られていない状態でも、キララである以上は可愛らしく。俺のモットーである。
──と、そんな風にして待ち合わせの主・ヴィヴィアネさんを待っていると、ふと視線と微弱な気流の変化を感じた。……足音は全くない。
…………『亀裂』だな。おそらく、天井付近。事前に俺の付近に『亀裂』を発現して、現場に移動前に状況を把握する為のものだろう。
当然だが、剣呑な対応だ。別に戦う訳でもないのだからそんなものは必要ない。だが──戦うつもりであれば? 理由は分からないが、ヴィヴィアネさんの動きと視線から感じる敵意は、俺への攻撃が起きても不思議じゃない質をしている。
トンッ、と手で長椅子を叩く。それだけの行動でも、探索者の膂力は小柄な
それを見て、
開幕の一撃。気配を隠した速攻──ヴィヴィアネさんは
「アハ☆ 情熱的なお誘いでキララってばワクワクしちゃう!!」
「一応奇襲してるのよぉ? 当たり前のように受け入れないでくれるぅ?」
「奇襲も不意打ちもウエルカム。嬉しいよ☆ それだけ本気ってことだもん!」
縦に伸びた『亀裂』から、ヴィヴィアネさんが現れる。別に『窓』からちまちま攻めて来るスタイルでもこちらとしては問題なかったが──
俺は跳躍の勢いそのままに天井を蹴り、待合室の受付台を蹴り、地面を蹴り、壁を蹴ってヴィヴィアネさんの背後へと回る。ヴィヴィアネさんは腕を突き出したままその動きを追うが──う、う~ん? これ、誘われてるのかな。まぁいいか。
パチンと指を弾き、人差し指で可愛くポーズを決めながら俺は言う。
「『
ズジュドドドド!! と。
跳躍のたびにしれっと触れていた面から、一斉に街灯が伸びる。それぞれ、普通に五メートルはある代物だ。当然、ヴィヴィアネさんの現在地は射程圏内。
しかし、俺の動きを追っていたヴィヴィアネさんは、突然伸びて来た街灯に対応することができず──、
「ぅ、ごあっ!?」
結果、街灯による打突を受けて、俺の方へと弾き飛ばされる。
俺は飛び込んで来たヴィヴィアネさんを抱きとめるようにして受け止め、そして喉元に指を添える。……決着である。
もうちょっと興が乗ってたら街灯で串刺しにしつつ頭を殴って首を飛ばしてたんだけど、なんかちょっとそういう感じでもなさそうだしね……。
「どしたの? 大丈夫? 調子悪いなら仕切り直そっか?」
「……っ、いいわぁ。わたしの負けよ……」
ヴィヴィアネさんは俺の手を払う。俺も、気まずさを感じつつ街灯を解除した。まぁキララは気まずいからといって態度をしょぼつかせるキャラではないので表面上は特に気にしないのだが……。
……どうしたのかね、ヴィヴィアネさん。いきなり襲ってきたのは、てっきりランクマ勢の
なんというか、注意が散漫……いや、俺に集中しすぎているというか。もっと言うと、身体が強張っていて動きに柔軟性がない。
昨日は反応速度もさることながら、想定外の状況へも一瞬で的確な判断をくだしていた。その裏をかくのに俺もかなり苦労したものだった。だが今日はなんというか……動きが単調というか、俺を直接攻撃するという戦闘プランに固執していたような印象だ。
それに、なんというか態度もつっけんどんな気がするしな。キララとしての俺とは初対面だからかと思ったけど、それにしても刺々しい気がする……。……なんかあったのかな。探索者の身体に体調不良はないから、何か気分が悪いとかではないと思うが……。
「まぁいっか。せっかく不意打ちまで仕掛けてくれたのに、ちょっと消化不良なのは残念だけど」
肝心のヴィヴィアネさんが乗り気でないなら、これ以上を強要してもしょうがない。正直ガチのヴィヴィアネさんとサシでやれるかと思って一瞬わくわくしてしまったのだが……まぁそれはいずれってことで。
それより、ヴィヴィアネさんは用事があって
「改めて、はじめまして……かな? 私はキララ。ランクマで最強やってまーす☆」
「…………ヴィヴィアネよぉ。普段は『調査』をやっているわぁ」
挨拶を交わし、俺は改めて本題に入る。
「で、本日のご用件はなぁに? 一応、個人的な相談事っていうのは聞いているけど……クロちゃん達関連かな?」
「近からず遠からず……ってところかしらねぇ」
本題に入り、ヴィヴィアネさんも落ち着きを取り戻したようだった。本当にさっきのは何だったんだろう。ヴィヴィアネさんなりの
………………まさか、普通に嫌いだから殴りたかったとかじゃないよな? 流石にそれはないはず。そんな嫌われるようなことした覚えないし。
「アナタ、嘱託探索者になる気はなぁい?」
……あぁ?
…………そうか。勧誘か! そう考えれば初手の奇襲もある程度納得がいく。力量を見込んでる訳だしな。……いや、それでも態度の謎は残るけど……。
……っていうか勧誘はヴィヴィアネさんの仕事じゃなさそうだな。これあれかな、ヴィヴィアネさんが心春さんに頼まれていやいや勧誘の仕事を押し付けられてるとかじゃないか? それならいやいやだからちょっと機嫌が悪いのも当然だし、奇襲の動きが悪い説明にもなる。
いや、本当にお疲れ様です。心春さんにはやる気ないから人を使うなって言っておくんで。
じゃあ、せめて俺は真摯に答えるかぁ。
「ん~、ごめんだけど、今はその気ないんだよねぇ」
将来的な仕事の選択肢としては、お陰様で常に視野に入れられてるけどね。ただ、俺のスタンスは変わらない。ナツカと一緒に活動し続ける限り、アイツの世界と相反する世界に足を踏み入れることはない。
まぁ、それは
「ほら、迷宮省のお仕事始めると、今みたいな感じで気楽にやれないでしょ? キララちゃん、そーいうのノーサンキューなので☆」
なので俺はキララっぽく可愛い感じに翻訳して返答する。
ヴィヴィアネさんも苦労性だよなぁ。心春さんに捕まってしまったのが運の尽きとはいえ、勧誘活動までしないといけないんだ。普通の依頼だってかなりちゃんとこなしてる人だと思うんだけど……。
と、そんな風にヴィヴィアネさんに同情していると、
「………………なにそれ」
ぽつり、と。
ヴィヴィアネさんの口から、小さな呟きが漏れた。
ん?
「……何よぉ、それ。アンタ本気でそんなこと思ってるの?」
あ、あれぇ……? ヴィヴィアネさんもしかして、怒ってらっしゃる……?
「え……うん」
気が動転した俺は、思わず素直にこくりと頷いてしまった(可愛い)。
だが、それがヴィヴィアネさんの怒りのゲージを満タンまで埋める結果となってしまったらしい。
「ふざッ……けないで!」
「ひやっ?」
「何が『ノーサンキュー』よ……。八年も探索者をやってるいい年した大人が、いつまでフラついてるつもり!?」
あ、あわわわ……。が、ガチギレだぁ……。どうしよう。『迷宮省』の勧誘拒否るってこんな怒られるもんなの? 心春さんのとき全然許されてたから甘く考えすぎてた……!
「アンタの弟子がっ! あんなに健気に頑張ってるのにっ! それをずっと見守っていたアンタがその態度じゃあ、あの子達が報われないでしょっ!?」
────あ、これ、
「……わたしにこんなこと言う資格ないのかもしれないわぁ。でも、アンタはあの子達に何をしてあげたっていうの? あの子達が大発見をして右往左往してるってとき、何か相談に乗ってあげたの? コハから……『迷宮省』から依頼を受けたってとき、助けてあげたりはしなかったの?」
……………………。
あ。
な…………何もしてねぇ!!
いや、厳密に言うと配信上でファンに作らせた風上ドローンを貸したことにはなってるけど、そもそもアレはキララが自分用に作ってもらったということになってるし、そういう意味ではそこまでクロの為の行動じゃない……。
何ならクロのときにヴィヴィアネさんに散々『ウチの師匠何もしてくれなくって~』みたいな愚痴すら…………言っていた!!!!
そうか、ヴィヴィアネさんが風上ドローンを破壊しなかったのは、俺達の道具だからっていうのもあるけど、それ以上に借りものを壊したら俺の立場が悪くなることを考慮してだったんだ……!!
……て、……ってことはまさか……。ヴィヴィアネさん視点の
あ、あり得る……。っていうか最初の方から『弟子を依頼遂行の手足として使う』みたいな感じだったし、その時点で印象悪くなってそうなんだが……。
「こんなわたしでもあの子達の為に力になりたいって思っているのに、師匠のアンタが何もしないでいいわけないでしょ!? アンタの事情なんて知らないわぁ。誰かを教え導くって決断をしたんなら、甘えなんて許されない。『大人』でしょ、いい加減覚悟を決めなさい!」
「ま……待って待って待って待って」
これはマズイ。
非常によくない。
いや嬉しいよ。正直とても嬉しい。これだけキララに怒るってことは、ヴィヴィアネさんが
それに、言っていること自体はごもっともである。
キララの外見年齢は大体高校生くらい。八年前から続けていたとなると、今はどう若く見積もっても二四歳ということになる。まぁ普通に考えたらそれ以上だろうから、アラサーくらいっていうのが自然な勘定なんじゃないだろうか。
アラサーくらいの女が、ルーキーを弟子にとって、何年もランクマで首位を独走している。何なら『師匠』という属性の獲得をきっかけにチャンネル自体もけっこうバズりだしている(現在登録者数三八万人)。…………こんな状況のヤツが困ってる弟子に大したアプローチもせず『私むつかしいことわかんな~い☆』とか言ってたら、そりゃナメんなボケって言いたくなるよ。
だが…………そもそも
それで
「何よ──」
「一旦止まって。話は分かったから。それでちょっと……目を瞑ってくれない?」
「……はい?」
俺の要請に、ヴィヴィアネさんはきょとんとした表情で固まってしまった。
無理もない。何でガチの説教をしてるというのに、説教されてる側が『ちょっと目を瞑って?』なんて言うのだろうってことだよな。だが、俺にとっては必須なのである。
「いや、やむを得ない状況なんだけど、それでもキララにも矜持ってものがあってね……。ホントは隠したいくらいなんだけど、ここ隠すものないしさ……」
「何の話を……しているのぉ? ……逃げるつもり?」
「いやいやいや! 逃げないよ。逃げない。っていうか連絡先知られてるし、逃げようがないでしょ、
「…………、」
拝むようにして頼み込むと、ヴィヴィアネさんは非常に不気味そうに俺のことを見下ろしつつも、渋々ながら目を閉じてくれた。
よしよし。キララからクロに変わる瞬間を見られるのは、キララ的には耐えがたいからな。これで……。
俺は
ちょっと咳払いをして、俺は口を開いた。
「あ、あー。いいですよ、もう目を開けて」
「は?」
ヴィヴィアネさんが、素のトーンで声を発した。
ぱっと目を開けたヴィヴィアネさんは、俺のことを見て完全にフリーズする。
いやまぁそうだよな……。一人二役だったとか思考が追いつかないもんな……。っていうか、一人二役ではなくクロを替え玉にしてキララが逃げたとかまで思考が発展してもおかしくないか、この状況。
じゃあ、ヴィヴィアネさんが事態を呑み込む前に説明しないとだな。
「えーと、キララと
機先を制するように、俺は自白した。
ちょっと気まずさを感じつつも、俺は不思議な安堵を覚えていた。やっぱりね、お世話になった大人の人に色々と隠しているのって、罪悪感があるというか。早めに話しておくべきだったかもなぁ。……思えば話すタイミングなんてそんなになかったけど。
「俺、ランクマは小学生のころからやってて……。で、最近高校でナツカと知り合ったんすよ」
「は……、え……、う……うん…………」
「そしたらアイツてんでダメダメなのにダイバー目指してて。まぁ成り行きで俺も一緒にチャンネルをやることになりまして……キララとしてだとちょっとチャンネルの格差がありすぎるからってことで、この姿でやってたんです」
改めて思い返すとかなり数奇な流れだな。
俺の他に同じような境遇の人なんているんだろうか? ……世界は広いからもしかしたら何組かはいるのかもしれないが、相当珍しくはあるだろう。
「で、この間ナツカのやつがトラブルを起こしかけたんで、その解決のときにキララが
「今のなぁしッッッッ!!!!!!!!!!!!」
──俺の言葉を遮るように、ヴィヴィアネさんが絶叫した。
「…………ヴィ、ヴィヴィアネさん……?」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……。い、今のは…………全部忘れて。わたしが偉そうに言ったこと、全部。全部よぉっ!!!!」
目を血走らせ、息を荒くしたヴィヴィアネさんは、俺が今まで見たどの姿よりも追い詰められていた。いや、忘れてと言われましても、さっき言われたのは年齢のことを除けば全てド正論なわけで……色々と誤解はあったけども。
「あれはねぇ……! 醜い女の嫉妬よぉ!! 尊敬する親友が自分よりも上に置いた女のことが気に食わなくて、その女に対する敗北感からコンプレックスをこじらせて、それを可愛い後輩達を盾にした義憤で誤魔化した、醜悪な嫉妬の塊。正当性なんて一っっっっっっミリもないただのやっかみだから!!!!!!!!」
す、すごい勢いで自己否定しなさる…………。急旋回すぎてハンドル千切れない? 何もそこまで言わなくても……。
ヴィヴィアネさんはあわあわしながら俺の肩に触れて、
「ごご、ごめんなさいねぇ? 怖かったわよねぇ突然あんな風につっかかられて。わたし最低だったわねぇ? 何も気にしなくていいからね? アナタはそのままでいいんだからねぇ?」
「いや、えっと…………」
「わたしって、いっつもこう。なんにも成長してない。自分に酔って周りが見えなくなって…………どうしてこんな……、ああいや。そんなこと言ってる場合じゃないわねぇ? とにかく、人のいるところにいましょう? わたしなんかと二人きりなんて怖いわよねぇ? ちょっと今コハとか呼ぶから、」
「落ち着いてください! 待って待って! 勝手に断罪されようとしないで!!」
なんかすっごい勢いで空回りしているヴィヴィアネさんを慌てて抑える。なんか凄い勢いで自己嫌悪されてらっしゃるけども、そもそもとして……。
「別に、俺何も怖がってないっすから。むしろ、ヴィヴィアネさんが怒ってるときも、クロとしてはちょっと嬉しかったです。それだけ俺達のこと大切に思ってくれてるんだなって」
「クロちゃん……」
よし、ちょっと自己嫌悪が軟化した! 今のうちに畳みかける!!
「実は、ナツカとか心春さんの事情も、ちょこっと聞いてて。それでどういう感じかも何となく察してるんです。……『
俺はそこで一旦言葉を切って、
「ナツカと心春さんは、『
……いや、これはちょっと恩着せがましすぎるかな。
「それ以上に、俺がアイツと
「……ほんとにごめんねぇ…………」
「いいですから! クロとしてはともかく、キララとしては完全に正論だと思いますし!」
プレイスタイルは自由だから、絶対にやるのが正義でやらないのが悪ってなっちゃうのもそれはそれで間違いなんだろうけど、俺の個人的な考えとしては、『そこはちゃんとやれよ』って言われてもしょうがないと思う。
思うからこそ、ちょっと罪悪感があったんだよね。心春さんはそういう部分をめちゃくちゃ尊重してくれるからこそ、ヴィヴィアネさんがハッキリ言ってくれてよかったというか。『まぁそうだよね』という不思議な納得感があったのも事実。
そしてそれを言われた上で──俺の意志も、全くブレなかった。
確かに、そう言われちゃうよなとは思う。でも、だとしても俺はまだナツカと一緒の道を歩んでいたい。それが無責任とかっていう批判があったら、それは受け入れようと思う。
「だから全然正論じゃないのよぉ……。だってアナタまだ高校生なんでしょ? こんなの子どもにさせることじゃないの。っていうかコハもコハよぉ。なんで子どもを勧誘して……、……いや、あの子自身そうだったものねぇ…………」
ヴィヴィアネさんは何か覚悟を決めたような表情を浮かべて、
「…………そうねぇ。元をただせば、原因は人手不足。そしてさらに言えば、悪いのはいつまで経っても覚悟を決めないわたしねぇ……」
「ヴィヴィアネさん? なんかアクロバティックな経路で自責に走ってませんか?」
「い~え。至極真っ当な論理の帰結よ。結局、わたしがはっきりしないせいでアナタにシワ寄せがいっているってことだものねぇ。……お陰で、腹が決まったわぁ」
な……何が決まったんだろうか? 切腹とかしないよね……?
「と、とにかく。そもそも俺が正体を隠してヴィヴィアネさんに接していたのが原因なんですから、そんなに自分を責めないで……。俺は全く気にしてないですし、むしろヴィヴィアネさんが俺の為に怒ってくれて嬉しかったですから」
「ほ、本当にいい子ねぇクロちゃん…………!」
ヴィヴィアネさんは涙目になりながら、俺に抱き着いてくる。
とりあえず修羅場は通り抜けることができたようでよかった。……でも、こういうこともあるんだな……。キララがクロの師匠という『設定』を使うなら、キララとしてちゃんとクロの師匠らしいところを定期的に見せて行かないと、クロに好意的な人からすれば『師匠なのに何やってんだ』っていうヘイトが溜まっていっちゃうんだ。
配信ではまだ言われたことがなかったから全く気にしていなかったけど、今後続けていくうちにそこのところを意識してなかったら、リスナーからも文句を言われるかもしれないな。今のうちから気を付けておかねば。
そういう意味では、いずれ絶対に発生しそうな危険を早めに教えてくれたヴィヴィアネさんには感謝だな。マジで助かった。
ヴィヴィアネさんはゆっくりと身体を離して、
「わたし、決めたわぁ。アナタ達みたいな後輩の為に報いるような先輩になってみせる。……遅すぎるけれど、だからといって始めなくていいってことにはならないものねぇ」
ヴィヴィアネさんの言葉の意味は、俺にはよく分からなかったが。
そう語るヴィヴィアネさんの眼差しがとても真っ直ぐだったから、きっとこの珍事も、結果的にはいい方向に向いたのかな──と俺は思った。
…………なお。
この事件の結果は、意外とすぐに俺の目の前に現れることとなる。
ヴィヴィアネさんにジャンピング土下座をさせるか迷いましたが、流石にやめておきました。