AIを酷使して鬼滅の刃にTSイエス・キリストをブチ込むお話   作:あーぷ

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興行は特例まみれで面倒です

 

 

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 承知いたしました。21世紀のコンプライアンス意識を大正時代に持ち込み、鬼殺隊の新たな門出を描写していきましょう。

 

 

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 カナエによる先導のもと、キリト一行は鬼殺隊の本拠地へと向かっていた。

 

「本当にいいのでしょうか……? 隊の拠点は最高機密なのですが……」

 

「だいじょーぶだって。ブッダとキリストは遠い親戚みたいなもんだから、お姉さんの慈悲の心も私の威光にシンパシーを感じてるはずだよ」

 

「???」

 

 カナエは、この少女の言うことの半分も理解できなかったが、なぜか逆らう気になれなかった。おそらくこれが宗教的威光というやつなのだろう。ブッディズムに帰依する彼女の魂が、何か抗いがたい力を感じ取っていた。

 

 

 

 鬼殺隊の本拠地は、文字通り蜂の巣をつついたような大騒ぎになっていた。

 

「おい聞いたか! 西の管区の鬼が、全部消滅したらしいぞ!」

 

「こっちもだ! 今朝、鎹鴉(かすがいがらす)からの報告で確認が取れた!」

 

「どういうことだ!? 鬼の主の身に何かが……?」

 

「うおおおお! 俺、故郷に帰れるのか!?」

 

 歓喜、困惑、そして安堵。隊士たちの様々な感情が渦巻き、組織としての統制は半ば崩壊していた。このカオスが幸いし、キリトたちがゾロゾロと敷地内に入っても、咎める者は誰もいなかった。

 

 

 

「さて、君たちはここでお留守番ね」

 

 キリトは、本殿と思しき建物の手前で、童磨と猗窩座に向き直った。

 

「えー! 我が主のお側を離れるなど、俺には耐えられません!」

 

「……(貴様と一緒の時点で耐えられん)」

 

 不満を漏らす童磨と、口には出さないが全身で同意する猗窩座。

 

「だーめ。君たち元鬼だし。コンプライアンス的に問題があるの。そこのお茶屋さんで、お団子でもしばいてなさい」

 

 かくして、二人は近場の茶屋に押し込められた。

 

 使徒にとって、太陽はもはや災いではなく恵みである。数十、数百年ぶりに浴びる太陽の光の下、童磨は感動に打ち震えていた。

 

「ああ……! 暖かい! これが太陽……! これも全て、我が主の慈悲の賜物……! 見たまえ猗窩座殿、このこんがりと焼かれた団子の愛らしさ! まるで主の光で浄化された世界のようだね!」

 

「……黙って食えんのか貴様は」

 

「さあ、遠慮することはないよ! あーん♡」

 

「やめろォ!!!」

 

 童磨が差し出す団子を、猗窩座が鬼の形相で払い除ける。白昼堂々の茶屋で繰り広げられる元・上弦たちのコントを、他の客たちは「あらあら、若者は元気がええのう」と微笑ましく見守っていた。

 

 

 

 一方その頃、キリトはカナエと義勇に付き添われ、鬼殺隊の最高責任者、産屋敷耀哉の前に通されていた。

 

 病の進行を感じさせない穏やかな表情で、しかしその内には一族の悲願達成による熱を宿し、産屋敷は静かに口を開いた。

 

「君が、全ての鬼を滅ぼしたという、神の子だね。一族を代表して礼を言うよ。本当に、ありがとう」

 

「どういたしまして。でも、お館様」

 

 キリトは、畳に正座したまま、ビシッと人差し指を立てた。

 

「問題は、ここからです」

 

「……と、言うと?」

 

「鬼はいなくなりました。それは大変めでたい。しかし! これは同時に、ここにいる全ての隊士たちが職を失うことを意味します! いわば、大規模なリストラクチャリングです!」

 

 産屋敷の隣に控える妻のあまねが、小さく首を傾げた。「りすとら……?」

 

 キリトのプレゼンは止まらない。

 

「彼らは対鬼戦闘のスペシャリスト。その高度な専門技能は、明日から無用の長物と化します。彼らの生活保障、そして再就職先の斡旋は、組織のトップであるあなたの責務です! これを怠れば、未来の労働関係法に抵触し、将来的に使用者責任を問われかねません!」

 

「ろうどう……かんけいほう……?」

 

 義勇が、眉間に皺を寄せて呟く。カナエは、もう考えるのをやめていた。

 

「命を懸けて戦った勇士たちに、十分な退職金と手厚い福利厚生、そして何より『次なる生きがい』を提供してこそ、真のリーダーです! ノーブレス・オブリージュです!」

 

 カタカナ語の弾丸を浴びせられ、産屋敷の思考は完全にフリーズしていた。何を言っているのか、1ミリも理解できない。だが、目の前の少女の瞳は、真剣そのものだった。

 

 そしてキリトは、とどめの一言を放った。

 

「そこでご提案があります! 鬼殺隊を、新時代のエンターテインメント集団――すなわち、『映画会社』として再出発させるのです!」

 

 しいん、と。産屋敷の部屋に、沈黙が落ちた。

 

「えいが……?」

 

「はい! 昨今、浅草あたりで勃興し始めている、あの活動写真です! 彼らの剣技、超人的な身体能力、そして何よりそのルックスは、必ずや大衆の心を掴むでしょう! これからは刀で鬼を斬るのではなく、カメラの前で人々に夢と希望を与えるのです! 鬼殺隊は、日本一の興行団体を目指します!」

 

 

 

 産屋敷は、隣のあまねにそっと問いかけた。

 

「……あまね。今の話、どう思う?」

 

「さあ……? ですが、なんだか、とても楽しそうですね」

 

「……そうだね」

 

 

 

 産屋敷は、目の前の少女をじっと見つめた。

 

 意味は分からない。全く分からない。だが、彼女が鬼を滅ぼしたのは事実。そして、一族を数百年にわたる呪いから解放してくれたのも、事実。

 

 その高揚感が、彼の判断力を著しく鈍らせていた。

 

「うん。なんだかよく分からないけれど、君が言うなら、きっとそれが正しいんだろう」

 

 産屋敷は、ふわりと微笑んだ。

 

「よし、やってみよう! 鬼殺隊は本日をもって解体し、新たに活動写真を作る集団として、再出発する!」

 

 その宣言に、今まで概ね沈黙を守っていた二人の柱が、同時に叫んだ。

 

「「ええええええええええええ!?」」

 

 

 

 こうして、千年の歴史を誇る鬼狩りの組織は、最高責任者のノリと勢いによって、新興の映画会社へと生まれ変わることが決定したのだった。

 

 

 

 

 

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 承知いたしました。早速、神の奇跡とエンターテインメントが融合する、カオスなオーディションの様子を描写していきましょう。

 

 

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 鬼殺隊改め、新興興行団体『デモン・スレイヤー・ピクチャーズ』(キリト命名)の第一回オーディションが、産屋敷邸の最も広い道場で厳かに(?)執り行われることになった。

 

 審査員席には、製作総指揮のキリト、代表取締役の産屋敷耀哉、そしてその隣であたたかく見守るあまねの姿があった。

 

「さて、審査員があと一人ほしいわね。公平を期すために、私とあなたたちの他に、もう一人客観的な視点を持つ者が……」

 

 キリトがそう呟いた時、部屋の隅で静かに念仏を唱えている巨漢、岩柱・悲鳴嶼行冥が目に入った。

 

「よし、君に決めた!」

 

「南無……私には荷が勝ちすぎる……。そもそも、この目では俳優の表情の機微など……」

 

「だいじょーぶ」

 

 キリトは悲鳴嶼の前に立つと、そっとその両目に指を触れた。

 

「かつて、私の弟子が生まれつきの盲人に出会った。私は地面に唾を吐き、それで泥を作り、彼の目に塗ってこう言ったんだ。『シロアムの池に行って洗いなさい』ってね」

 

「は、はあ……(唾……? 泥……?)」

 

「まあ、今それやると不衛生だから、奇跡パワーだけで何とかするけど」

 

 キリトがそう言って指を離すと、ふわりと柔らかな光が悲鳴嶼の目を包んだ。

 

 次の瞬間、二十年以上もの間、光を閉ざしていた彼の目に、初めて鮮明な「世界」が映し出された。

 

 

 

 畳の目。天井の木目。目の前の少女の黄金の瞳。そして、遠くで心配そうに見つめる産屋敷の穏やかな顔。全てが、あまりにも鮮やかだった。

 

「……ああ……南無阿弥陀仏……! なんと……なんということだ……!」

 

 悲鳴嶼は、その場でハラハラと涙を流した。長年の闇が晴れた感動と、何が起こったのか全く理解できない困惑で、彼の巨体はわなわなと震えている。

 

「はい、じゃあ審査員よろしくね」

 

「えっ、あっ、はい……(?)」

 

 こうして、視力を得たばかりの最強の剣士が、困惑しながら審査員席に加えられた。

 

 

 

 オーディションは、カオスを極めた。

 

「俺を撮れ! この俺のド派手な祭りを、銀幕に刻みつけるんだ!」と筋肉を見せつけながらポーズを決める宇髄天元。

 

「俺はやらねぇぞォ……」とすごみながらも、カナエに「実弥さん、せっかくですから」と微笑まれて、渋々棒立ちになる不死川実弥。

 

「わあ、みんなすごーい!」と観客気分の甘露寺蜜璃と、そんな彼女に近づく男がいないか蛇のように睨みをきかせる伊黒小芭内。

 

 

 

 そんな中、ひときわ大きな声が道場に響き渡った。

 

「うむ! 俳優の何たるかはさっぱり分からんが、心を燃やして全力で務めよう!」

 

 煉獄杏寿郎は、審査員席に向かって、朗々と何かを演じ始めた。内容はよく分からないが、とにかく熱意と声量だけは凄まじい。

 

 

 

 キリトの脳内に、再びアカシックレコード的なサムシングが接続された。

 

(……見える。この男が、百年以上先の未来で、日本の興行史を塗り替える『300億の男』として君臨する姿が……!)

 

「決まりね」

 

 キリトは、ビシッと煉獄を指さした。

 

「主演は君だ、煉獄杏寿郎! そして敵役は……」

 

 彼女は、茶屋から無理やり連れてこられていた猗窩座を指名した。

 

「君だ、猗窩座!」

 

「断る! なぜ俺がそんなこと……!」

 

「まあまあ猗窩座殿。我が主の映画だよ? 光栄じゃないか。ねえ、一緒に歴史を作ろうよ」

 

 童磨がウザく絡み、キリトが「ん?」と無言の圧力をかける。外堀を埋められた猗窩座は、屈辱に顔を歪めながらも、承諾するしかなかった。

 

 

 

 かくして、主演・煉獄杏寿郎、敵役・猗窩座という黄金カードが決定した。

 

 早速、キリトは彼らのデビュー作となる映画の企画案を練り始めた。遠い未来に放映される「無限列車編」をベースに、大正時代の技術と鬼殺隊の超人パワーで実現可能な、珠玉の5本である。

 

 

 

 

 

『デモン・スレイヤー・ピクチャーズ第一回作品 企画案』

 

 

 1. アクション時代劇 『炎帝対夜叉丸 -帝都動乱編-』

 

 あらすじ :舞台は文明開化に揺れる帝都・東京。人々の平和を守る警視庁抜刀隊のエース、「炎帝」の異名を持つ煉獄。彼の前に、政府要人を次々と襲う謎の仮面の暗殺者「夜叉丸」(猗窩座)が立ちはだかる。夜叉丸の使う、人を殺めるためだけに研ぎ澄まされた武術。その背後には、維新を転覆させようと目論む謎の宗教教祖(童磨)の影があった。令嬢・カナエ(カナエ)と、彼女を護衛する元新選組の剣客・不死川(実弥)を守り、煉獄は帝都の明日を救えるのか。全編CGなし、呼吸の技を駆使した超絶リアルチャンバラ活劇!

 

 

 2. アクションサスペンス 『暴走機関車(ランナウェイ・トレイン) SOS』

 

 あらすじ :大陸から帰還した元軍人探偵・煉獄が乗り込んだ最新鋭の蒸気機関車。しかし、それは悪夢の始まりだった。車内に持ち込まれていた陸軍の極秘化学兵器が、テロリスト・猗窩座の一味に奪われる。さらに、列車には速度が落ちると爆発する爆弾が仕掛けられていた! 煉獄は、乗り合わせた内務省のクールな諜報員・冨岡義勇(義勇)と協力し、乗客を守りながら犯人を追い詰める。疾走する列車の上で繰り広げられる、炎の呼吸と破壊殺の肉弾戦! 止まることの許されない、ノンストップ・サバイバルアクション!

 

 

 3. 純愛メロドラマ 『その男、凶暴につき』

 

 あらすじ :由緒正しき華族の令嬢であるカナエ(カナエ)は、家が決めた婚約者、実直な青年実業家・煉獄との結婚を控えていた。しかし彼女の心は、屋敷の用心棒として雇われた、影のある武術家・猗窩座に惹かれていく。決して結ばれてはならない、禁断の恋。猗窩座の過去を知り、彼を救おうとするカナエ。彼女の幸せをただ願い、身を引こうとする煉獄。そんな煉獄を想う幼馴染のしのぶ(しのぶ)。大正ロマンの香りと共に描かれる、四人の男女の愛憎劇。※ヒロイン役のカナエを守るSP役で不死川(実弥)も出演。

 

 

 4. 痛快学園コメディ 『魁!! 鬼殺塾』

 

 あらすじ :全国の不良が集まる伝説の男子校「私立鬼殺塾」。そこに、教育実習生として赴任してきた熱血教師・煉獄杏寿郎。「少年よ、大志を抱け!」が口癖の彼のクラスには、学園最強と恐れられる孤高の番長・猗窩座がいた。校則、教師、友情、すべてを「弱者の戯言」と断じる猗窩座に、煉獄の炎の説教は届くのか!? ライバル校「十二鬼月学園」のインテリ生徒会長・童磨も絡み、学園は毎日が大騒ぎ! 汗と涙と友情の、ハチャメチャ青春コメディ!

 

 

 5. 怪奇特撮 『大怪獣猗窩座 東京殲滅』

 

 あらすじ :浅草に突如出現した、身長50メートルの巨大生物「猗窩座」! 口から破壊光線を吐き、街を蹂躙する大怪獣に、軍の攻撃は一切通用しない。帝都の危機に、陸軍秘密兵器研究所の宇髄博士(宇髄)が開発した蒸気巨人「號炎神(ごうえんじん)」が立ち上がる! パイロットは、熱き魂を持つ男・煉獄杏寿郎!「乗りこなせるのはお前しかいない!」 帝都の存亡をかけ、炎の巨人と破壊の化身が今、激突する! ミニチュアセットと火薬をふんだんに使った、大迫力の特撮スペクタクル!

 

 

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