ちゃんと小悪党組のエミュ出来てるか全く自身がありません。
それと今話は初の戦闘描写をしますけど、こちらも自身が無いです。
気に入っていただければ幸いです。
今話もよろしくお願いいたします。
ハジメが図書館からレイと別れてから、錬成の訓練をするために移動していた頃。
(姉さんが僕の事を心配する気持ちはわかるけど、僕だって姉さんの役に立ちたいんだ。姉さんばかりに頼る訳にはいかない・・・)
そうレイを思いながらハジメが訓練に向かっていたその時。
突然、背中から衝撃を受けた。ハジメ何とか転倒しないよう踏みとどまったが、その衝撃の正体を見ようと後ろに振り向くと、檜山達が居た。
「よう、南雲〜。最近、戦闘訓練に来てないけど何やってんだ〜?」
「何をって・・・、この国の錬成師の所で錬成の訓練をしているんだよ・・・」
と答えるハジメ。
(・・・最悪だ。何でここに檜山達が?)。
何故ここに檜山達が居たのかというと、ハジメとレイが離れる瞬間を図書館の離れた位置から廊下で待ち伏せしていたのである。
2週間前からレイがあのイジメの現場を見て以降、ハジメの傍にいる事で檜山達や、まだ他にイジメに加担しているかも知れないクラスメイトから守っていたのである。
こうしてこの2週間、レイが付きっきりで傍にいたのでハジメをイジメる事が出来なくて檜山達は鬱憤を溜めていたのである。
「せっかくだから南雲よぉ〜、今から俺達がお前に稽古つけてやるぜ」
「悪いけど遠慮するよ・・・。メルドさんからも僕はこの国の錬成師の所で訓練させる話をしたはずだよ」
「何、キモオタの癖に遠慮してんだよ!」
「俺達のありがたい稽古を遠慮する権利なんかお前にはねぇんだよ!」
「黙ってついて来て稽古を受けろやキモオタァ!」
こうしてハジメは抵抗する間もなく檜山達に連れ去られたのである。
そして、その光景をたまたま見てしまった園部は。
(どうしよう・・・、南雲が檜山達に連れ去られた・・・。この事をレイさんに・・・)
と考えたが彼女は一瞬伝えるのを迷った・・・、迷ってしまった。
仮にレイに伝えられたとしても、その後、檜山達から報復を受けるのでは・・・。
クラスの皆からハジメのようにイジメを受けハブられるのでは・・・。
自分だけならまだ良い、友達の奈々や妙子も私と一緒に巻き込まれてしまうのでは・・・。
とネガティブな事を考えてしまう。
しかし、園部は・・・。
(こんな事を考えてる場合じゃない!、早くレイさんに伝えないと、何か取り返しのつかない事が起こる前に!)
そして園部はレイを探しに走ったのである。
そして戦闘訓練所にて、他の戦闘組がまだ休憩時間の時。
「ガハッ!」
「何だよ、もう倒れんのかよ、早すぎんだろうが南雲〜」
「いくら低ステータスだからって弱すぎるぜ〜、ヒャハハハ」
「ぶっはははっ~、まあ無理もないんじゃね、いつも姉の後ろに隠れちゃってたらさぁ」
「でもここまで来ると、芸術的な弱さまであるぜ〜。ぎゃははは~」
連れ去られて10分もしないうちにハジメは、檜山達に今までイジメをできなかった分を、執拗なまでのリンチによってボロ雑巾めいた姿にされ、檜山達の足元の前に倒れてしまったのである。
「それにしてもあの女も変な奴だぜ、こんなバカで弱っちい弟なんていたら、俺は恥ずかしくて死んじまいそうだぜ」
檜山はわざとらしく言う。
(勝手な事を言うなよ、姉さんの事を何も知らないで・・・)
それを聞いたハジメは当然怒っていたが、今の自分では何もできないということも嫌でも思い知っている。
「そう言えば、あの女って、確か噂じゃ、捨て子だって聞いたことがあるけど何で捨てられてたんだろうな〜?」
「そんなの知るわけないだろう。あっ、でもその捨てた親もあの女を捨てて正解だったんじゃねぇの?」
(何だと・・・!)
「だってそうだろう?、巷じゃあ不良百人斬りを達成した女とか、リーサルウェポンだとか、深紅のジャックナイフだとか、地獄の猟犬だとか、どれもこれも嘘かどうかはさておき、こんな物騒な女なんか、余程の物好きでもない限り、誰も傍に起きたがらないだろうよ、なあ〜?、ギャハハ!」
笑う檜山と、違いねえ!とゲラゲラと笑う檜山の取り巻き達の声で戦闘訓練所に響いた。
しかし。
「撤回しろ・・・」
「あ?」
「お前ら・・・、今の言葉を・・・、撤回しろ・・・!」
そう檜山の足を掴んで、ハジメは言う。
「僕の事をバカにしたければいくらでもすれば良い・・・。だけど・・・、姉さんの事を何も知らないで・・・、姉さんの気持ちを知らないままで・・・、勝手なことを言ったその言葉を撤回しろ!!」
良くも悪くも、争う事を誰よりも嫌うハジメがこの世界でたった一人しかいない姉のために、初めて檜山達に、自身の心の底からの言葉で言ったのである!!。
これを聞いた檜山は。
「何だテメェ!、キモオタな挙句シスコンかよ!、生意気な事を言いやがって!雑魚が!!」
ハジメを足蹴にしながら声を荒げる檜山。
何故こんな奴に香織が構うのか・・・、何故こんな奴に美人の姉がいるのか・・・、俺には無くて何でこんな奴が・・・と苛立ち混じりに蹴る力が強くなっていく。
普段なら蹴るのに参加しているであろう取り巻きは、先程のハジメの言葉と、それを言われた後の怒り狂う檜山を見て、逆に冷静になってしまったのである。
これ以上、続けたら流石に不味いと思った取り巻きは。
「な、なあ檜山?これ以上蹴るの、やめとかね?」
「そ、そうだぜ。このまま続けたらコイツ死んじまうかもだし・・・」
「もし死なれたら、俺達ここにいられなくな・・・」
「何今さら怖気づいてんだテメェら!!。良いんだよこんな雑魚のキモオタが一人、死んだ所でよ!!」
そう言いながら檜山は、訓練用の槍を持ち、ハジメに向けて串刺しにしようとした、その時。
檜山の右腕を誰かが掴んだ。
「痛っ・・・!、誰だ!」
檜山は右腕を掴んでる奴の正体を見るため、振り向くとあの・・・。
「よう。
ハジメの姉、南雲 レイが来たのである。
レイがハジメが連れ去られた訓練所に行く途中。
「園部、ここまで来れば、あとは一人で行くから、アンタはメルドと誰でも良いから治癒師を呼んでおいてくれない?」
「レイさん? まさか一人で檜山達と戦うんですか!?」
「そういう事になるわね。ハジメがリンチで大怪我をしている可能性と、これからアイツらを私が
「待ってくださいレイさん! いくら、レイさんがステータスで一番強いと言っても、戦闘職の天職持ちを4人相手は流石に危険です!!」
「だから? 私に言わせれば、何の問題にもならない」
「いざ始まったら、奴らがハジメか、ついてきた園部を人質にする可能性がある。一つでも可能性を減らしておきたい」
「でも!!」
「早く呼べ・・・アンタも巻き添えにしたくない」
あの獰猛な笑みを浮かべながら言うレイ。
「!? わ、わかりました・・・」
そしてメルド団長を呼びに行くためにレイと別れた。
『レイヴン・・・』
「大丈夫、後はメルドが来るまでどれだけ・・・」
そしてレイが訓練所に着き、檜山の右腕を掴んだ所まで戻る。
「な!? お、お前は!!」
「おい、三下共、弟からすぐ離れろ・・・!」
取り巻きたちの方はすぐ離れたが、檜山は。
「このアマッ!離しやがっ!」
掴んでいる手を引き離そうとするが。
「フンッ!」
レイは、もう片方残った腕で檜山の腹に向けて殴る!。
「おごぅ・・・!」
腹に来た衝撃により槍を手放し、腹を抑える。
「「「檜山!」」」
取り巻きたちが檜山に駆け寄ってるうちに、レイはハジメを訓練所の隅までに運んでいた。
『これは酷い・・・。どうしてこの様な事を・・・』
「わからん・・・。わかりたくもない・・・」
うんざりそうに言うレイ。
「ハジメ。少し待っていてくれ」
そう言い。レイは檜山達を見る。
レイはこの世界に来て、今、一番怒っている。
それは何か?。
ハジメがレイの忠告を聞き流したから?、違う。
檜山達がハジメをリンチしたから?、それもあるが違う。
レイが今、一番怒っている理由が、ハジメが図書館を足早に出た時、直ぐにでも追いかければ良かったと、追いかけなかったレイ自身の選択に怒っているのである。
(私はなんてマヌケなんだ。あの時、ちゃんと付いてあげれば、こんな目に合わせることも無かったのに・・・!)
『レイヴン、まさかと思いますが、
(それこそ、ないだろう・・・。
『彼らに制裁するのですか?』
(するか、しないかは、奴らの返事次第だ)
レイは獰猛な笑みを向けながら檜山達に歩み寄る。
「おい、檜山一味・・・」
「「「「!?」」」」
「私には色々と物騒な噂があるけど、こう見えて平和主義だ」
「だからアンタらに選択肢を与える」
「ハジメに謝って、二度とイジメをしないか」
「それとも私に
「私は前者を、おすすめしておく」
「さあ・・・、選べ」
今の選択肢を聞き、檜山の取り巻きたちは
「なあ檜山、謝ろう、何かヤバい・・・」
「このままだと俺達何されるか・・・」
「今、謝っておけばこの場は・・・」
それを檜山は。
「俺があのキモオタに謝るぅ?、ありえねぇ!。
彼は選んだ、選んでしまった。
槍を持ち直し、レイに攻撃をしようと迫る。
「そう・・・、アンタがそう言うのを・・・」
そしてレイは。
「待っていたわ・・・!」
今、檜山達はレイの、獲物になったのである。
レイは檜山の攻撃を避けつつ、カウンターパンチを腹に叩き込む。
「うぼぉ!」
「バカ正直に真っ直ぐ、突っ込むから・・・」
一瞬動きを止めた檜山をレイは、容赦なくに横蹴りをしてぶっ飛ばす。
「ガアアア!!」
「「「檜山!?」」」
「喜べ、檜山大介!、アンタを
そう宣言をしてぶっ飛び終わった檜山を見て、レイは次の標的へ向かう。
「近藤、早く行け! 俺達は魔法で援護する!」
「アレを見て行けってのか!?」
「いいから行け!お前が前に行かなきゃ俺等が纏めてあの女に殺られる!!」
「ち・・・、畜生おおおおお!!」
もはや、やけくそ気味じみた近藤の訓練用ハルバードによる攻撃がレイに迫るが、レイは難なく回避。
そのまま通り過ぎ、レイは近藤の後ろに回る。
「このアマァァァァ!」
近藤はレイの方に向きを変えるため体をレイの方に向くが。
「フンッ!」
レイは近藤の足を思いっきり踏みつけたのである!。
「ぎゃあああああ!」
痛みに耐えられず、武器を手放してしまう。
「先ずは・・・。」
レイは近藤の足を踏みつけたまま、服を掴み、腹を執拗に殴る。
「グゥッ、ゲフッ、ゴフォッ!」
「近藤! こ、ここに風撃を望む! 風球!」
風術師の斎藤はレイに向けて風球を。
「ここに焼撃を望む! 炎球!」
炎術師の中野もレイに向けて炎球を放った。
レイに二つの魔法弾が迫る中、レイは避ける気配が無い!
何故!?
『レイヴン、回避を!』
「大丈夫、何の問題にもならない」
するとレイは近藤の足を踏み続けるのをやめて、今度は首を掴み、近藤を掴んだまま中野達の方へと向いた。
「「あっ!?」」
「ゲホゲホッ、え、何、痛ッ!?熱ッい!?」
ナムサン! 何とレイは迫りくる二つの魔法弾を近藤を使って防いだのである。
「痛えぇぇぇ!熱いぃぃぃ!」
「流石、戦闘職。頑丈で良い盾ね」
レイは率直な感想を言う。
「近藤!!」
「テ、テメェ!卑怯だぞ! 近藤を盾にするなんて!!」
「ステータスの低い者を相手に、袋叩きした奴らが卑怯てか! 三下が!2週間で得た経験を、意識を手放す前に、私に見せてみろ!!」
「「ひぃっ!?」」
そして檜山は。
「痛え・・・! 一体・・・、何が・・・?」
ぶっ飛ばされた衝撃で数分、意識が無かった檜山が起きる。
「そうだ、あのクソアマ・・・。!?!?」
檜山はある光景を目にした。
近藤、中野、斎藤の三人が、レイに
(何で・・・!? 何がどうなって、こんな!?)
檜山は混乱の極みに陥っていた!。
(そうだ!こうなったら、アイツを人質に!)
ハジメを人質にするため、行こうとするが。
「おいっ・・・!」
「ひぃっ!?」
レイは既に、檜山をロックオンし、近づいていたのである。
「もう時間が無さそうだし、数発で済ましてやる。運のいい奴」
「お、お前は・・・お前は一体・・・、何者なんだよ!?」
「2週間前に、私のプレート見たのに忘れちゃった?」
「私は・・・ただの
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今話のレイ(レイヴン)の悪口を前世の主人と主人の関係者が聞いたら、どう思うだろうか?。
本当なら今話で、勇者のとんでも理論をぶっこむつもりでしたが次の機会で。
次回もよろしくお願いいたします。