ー明星桜花sideー
各々の部隊の練習、そして全体での合わせの練習を終え、俺達は寮の一階談話スペースで休んでいた。
俺は軽い雑談をしながら、仕事をする
すると響香が
「また仕事?そろそろ休憩してね」
と言って紅茶のカップを机に置く
俺はそれに
「ん?あぁ…そうだな
そろそろ休憩にしようか」
と言って紅茶を一口飲む
うん?Golden Tipsだな
「Golden Tipsだな
どうしたんだ?」
と俺が聞くと百が
「はい、お母様から頂きましたの」
と言って自分のカップを持ってくる
俺はそれに
「そうか、後で俺からもお礼を言わんとな」
と言って、少しずつ紅茶を飲む
それから日にちは流れ、とうとう明日が文化祭本番!
「もう閉まっちまうから最終確認通しで行くぞ!!」
俺の合図と共に、ダンス部隊がステージ上に並び動き始める。序盤は順調、動きも申し分無し。
そして中盤
「ツートントン、ツートントン、からのパッ」
「ここで明星入って~」
芦戸の指示通りに動き、澱みなく動いて行くダンス部隊響香の指示で動くとバンド部隊
「緑谷!!動きまだヌルいからグッ!!グッ!!意識ッ!!」
「ラジャ!!」
「バンド隊もダンス隊も素人以上のモンになっちまったなァ。芦戸も意外と鬼コーチだったもんな」
「好きだからこそガチでやれるんだろうな...!「音で
ダンス部隊は上々、全体合わせでも曲に問題なく着いて来れている。演出部隊もやりたい事ややる事は固まっているし、それが実現可能かどうかも確認済みだ。あとは本番で上手くできるかどうか...とは言っても、それは俺達バンド部隊に掛かっていると言っても過言ではない。
「緊張して参りました」
「本番で変なアドリブしないでね?」
「あ?」
爆豪のアドリブは相変わらず。
まぁ俺と常闇、上鳴が対応できてるから問題はないだろう
が、本番で急にやったことの無い事をされるとこちらも対応に困る。出来ることなら楽譜通りに演奏してほしいが...まぁ、それなりに対応はしてみせよう。
さて、終盤
本番にはここに煌びやかなレーザーや演出部隊の華やかな演出が加わる。今からどんな物になるのか楽しみだ。なんて考えていたら...
「モウ9時ダロ!?ガルルルル!!生徒はァア゛ア゛ア゛!!九時まデダロォ!!!」
「やっべ!帰りまーす!!」
時報を告げるハウンドドッグの怒声が体育館中に響き渡った。
慌てて片付けと掃除を済ませ、俺達は体育館を後にした。これであとはもう、寝て起きたら朝の九時から文化祭が始まる。
PM:11時35分
「「寝れねー!!!」
「静かに!寝てる人もいるんだから!!」
最後の合わせ練習を終え、寮で休息している俺達。
休息とは言っても、文化祭と言う大イベントを前に大人しく眠れるハズもなく、興奮で眠れないといった様子のクラスメイト達半数以上が、未だ談話室でくつろいでいるという状態だが...
「みんな盛り上がってくれるだろうか」
「そういうのはもう考えない方がいいよ、恥ずかしがったりおっかなびっくりやんのが一番良くない。舞台に上がったらもう後は楽しむ!」
飯田の疑問に響香がそう答えた。良い心構えだ。
俺はそんな響香に近寄り、後ろから覆い被さるようにハグをする。
「そうだよ、やるなら堂々とやらんとね」
「ちょっ!?///いきなり何すんのバカ!!」
「痛い」
耳郎の耳元でそう話すと、イヤホンジャックで額を叩かれた。地味に痛い。でもハグ自体を拒否しないんだね?
りんご飴はなさそうだし作ろうかな?
あそこのホームセンターなら8時から開いてるしね
最後に明日の流れを確認する。チラリと時計を見れば時刻はもうすぐ十二時を回ろうとしていた。
「そろそろガチで寝なきゃ」
「だな、明日の為にも今日はもう寝よう」
「そんじゃ...!また明日やると思うけど...夜更かし組!!一足お先に...絶対成功させるぞ!!」
『オーーーッ!!!』
AM8:30
ホームセンターで目当ての物を購入した俺は、現在荷物を持って学校へ走っている
時間を確認しつつ走っているとふと、目の前にトレンチコートを着た長身の男性が現れた。
「おっと!」
「うおっ!?」
互いに驚いたような声を上げる俺たち。男性の方に目を向けると、後方にどこか寂れたような建物を見つけた。おそらくそこから出てきたのだろう。
ブロック塀があるから気付かなかったな...もう少し気を付けないと...
「急いでいたもので...申し訳ない」
「気を付けたまえよ、ゴールドディップスの余韻が損なわれるところだったじゃァないか」
ん?この男は……
「待て、ジェントル・クリミナル
ヒーロー仮免許を戴いているヒーロー候補生として…………お前を確保する」
俺がそう言うとジェントルは
「なんと、バレるとは思わなかったよ」
何て言っているが俺はそんなことは知らん
「問答無用だ、『炎龍掌―遅炎打』」
そう言って掌底を放つ
それによってジェントルを無力化
その傍に居たラブラバ、相場愛美も拘束した
すまんな、お前の大義も思想も聞いてやることはできない
だが、お前と言うヒーローを志した男が居たことは覚えておこう
そこに我が社の警備員が到着し、そちらに2人の身柄を任せた
収監後に「お前の大義を思い出せ」と伝えるように頼んでおいた