実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第百八話 文化祭(sabotage)

ー明星桜花sideー

各々の部隊の練習、そして全体での合わせの練習を終え、俺達は寮の一階談話スペースで休んでいた。

俺は軽い雑談をしながら、仕事をする

 

すると響香が

「また仕事?そろそろ休憩してね」

と言って紅茶のカップを机に置く

俺はそれに

「ん?あぁ…そうだな

そろそろ休憩にしようか」

と言って紅茶を一口飲む

うん?Golden Tipsだな

「Golden Tipsだな

どうしたんだ?」

と俺が聞くと百が

「はい、お母様から頂きましたの」

と言って自分のカップを持ってくる

俺はそれに

「そうか、後で俺からもお礼を言わんとな」

と言って、少しずつ紅茶を飲む

 

 

 

それから日にちは流れ、とうとう明日が文化祭本番!

 

 

 

「もう閉まっちまうから最終確認通しで行くぞ!!」

 

 

 

俺の合図と共に、ダンス部隊がステージ上に並び動き始める。序盤は順調、動きも申し分無し。

そして中盤

 

 

 

「ツートントン、ツートントン、からのパッ」

「ここで明星入って~」

 

芦戸の指示通りに動き、澱みなく動いて行くダンス部隊響香の指示で動くとバンド部隊

 

「緑谷!!動きまだヌルいからグッ!!グッ!!意識ッ!!」

 

「ラジャ!!」

 

「バンド隊もダンス隊も素人以上のモンになっちまったなァ。芦戸も意外と鬼コーチだったもんな」

 

「好きだからこそガチでやれるんだろうな...!「音で()る宣言」で昂ったんはバンド隊だけじゃねー」

 

 

 

ダンス部隊は上々、全体合わせでも曲に問題なく着いて来れている。演出部隊もやりたい事ややる事は固まっているし、それが実現可能かどうかも確認済みだ。あとは本番で上手くできるかどうか...とは言っても、それは俺達バンド部隊に掛かっていると言っても過言ではない。

 

 

 

「緊張して参りました」

 

「本番で変なアドリブしないでね?」

 

「あ?」

爆豪のアドリブは相変わらず。

まぁ俺と常闇、上鳴が対応できてるから問題はないだろう

が、本番で急にやったことの無い事をされるとこちらも対応に困る。出来ることなら楽譜通りに演奏してほしいが...まぁ、それなりに対応はしてみせよう。

さて、終盤

本番にはここに煌びやかなレーザーや演出部隊の華やかな演出が加わる。今からどんな物になるのか楽しみだ。なんて考えていたら...

 

 

「モウ9時ダロ!?ガルルルル!!生徒はァア゛ア゛ア゛!!九時まデダロォ!!!」

 

「やっべ!帰りまーす!!」

 

 

時報を告げるハウンドドッグの怒声が体育館中に響き渡った。

慌てて片付けと掃除を済ませ、俺達は体育館を後にした。これであとはもう、寝て起きたら朝の九時から文化祭が始まる。

 

 

 

 

 

PM:11時35分

 

 

 

「「寝れねー!!!」

 

「静かに!寝てる人もいるんだから!!」

 

 

 

最後の合わせ練習を終え、寮で休息している俺達。

休息とは言っても、文化祭と言う大イベントを前に大人しく眠れるハズもなく、興奮で眠れないといった様子のクラスメイト達半数以上が、未だ談話室でくつろいでいるという状態だが...

 

「みんな盛り上がってくれるだろうか」

 

「そういうのはもう考えない方がいいよ、恥ずかしがったりおっかなびっくりやんのが一番良くない。舞台に上がったらもう後は楽しむ!」

 

 

飯田の疑問に響香がそう答えた。良い心構えだ。

俺はそんな響香に近寄り、後ろから覆い被さるようにハグをする。

 

「そうだよ、やるなら堂々とやらんとね」

 

「ちょっ!?///いきなり何すんのバカ!!」

 

「痛い」

 

耳郎の耳元でそう話すと、イヤホンジャックで額を叩かれた。地味に痛い。でもハグ自体を拒否しないんだね?

 

りんご飴はなさそうだし作ろうかな?

あそこのホームセンターなら8時から開いてるしね

 

最後に明日の流れを確認する。チラリと時計を見れば時刻はもうすぐ十二時を回ろうとしていた。

 

 

 

「そろそろガチで寝なきゃ」

 

「だな、明日の為にも今日はもう寝よう」

 

「そんじゃ...!また明日やると思うけど...夜更かし組!!一足お先に...絶対成功させるぞ!!」

 

 

『オーーーッ!!!』

 

 

 

 

AM8:30

 

ホームセンターで目当ての物を購入した俺は、現在荷物を持って学校へ走っている

時間を確認しつつ走っているとふと、目の前にトレンチコートを着た長身の男性が現れた。

 

 

「おっと!」

 

「うおっ!?」

 

 

互いに驚いたような声を上げる俺たち。男性の方に目を向けると、後方にどこか寂れたような建物を見つけた。おそらくそこから出てきたのだろう。

ブロック塀があるから気付かなかったな...もう少し気を付けないと...

 

「急いでいたもので...申し訳ない」

 

「気を付けたまえよ、ゴールドディップスの余韻が損なわれるところだったじゃァないか」

 

ん?この男は……

「待て、ジェントル・クリミナル

ヒーロー仮免許を戴いているヒーロー候補生として…………お前を確保する」

俺がそう言うとジェントルは

「なんと、バレるとは思わなかったよ」

何て言っているが俺はそんなことは知らん

「問答無用だ、『炎龍掌―遅炎打』」

そう言って掌底を放つ

それによってジェントルを無力化

その傍に居たラブラバ、相場愛美も拘束した

すまんな、お前の大義も思想も聞いてやることはできない

だが、お前と言うヒーローを志した男が居たことは覚えておこう

そこに我が社の警備員が到着し、そちらに2人の身柄を任せた

収監後に「お前の大義を思い出せ」と伝えるように頼んでおいた

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