実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第百十話 文化祭(Beauty pageant)

ー明星桜花sideー

ライブ終了後皆と片付けをしていると通形先輩が壊理ちゃんを連れてきた

 

「よーう、お疲れー」

そう言う先輩に

緑谷が

「先輩!エリちゃん!」

と言う

それに続いて俺は

「すいません先輩

今片付けの最中であまり話せないんですけど

少し待ってて下さい」

と言って片付けを進める

氷は一気に鳳凰の炎で溶かして他の装飾は許可を得て任せる

 

「すいません、お待たせしました」

と言いながら俺が先輩の前に行くと

先輩は

「あぁ!問題ないよ!!」

と言ってくれた

俺が

「ありがとうございます

それで壊理ちゃん、どうだったかな?」

と言うと壊理ちゃんは

「最初は大きな音で怖くって、でもダンスでピョンピョンなってデクさん踊っててね、女の人が歌っててね、

ぶわって冷たくなってね、途中で鳥さんが窓から入ってきてルミリオンさんの肩にとまってね、それでねその鳥さんがステージの真ん中に降りたらね、その鳥さんがオウカさんになって、女の人の声がワーってなって私…わああって言っちゃった!それでねその後女の人とオウカさんが歌ってて凄かった!」

と満面の笑みを浮かべて言った

そんな壊理ちゃんを見て俺は

「そうか、それなら良かったよ

頑張って練習した甲斐があったってもんだ

なぁ緑谷、You did it」

と言って緑谷に拳を出す

それに緑谷が

「うん!そうだね」

と言って俺の拳に拳を合わせた

そうして俺達は片付けを済ませてミスコンの会場へと向かった

俺は勿論一番見やすい場所に立つ

すると隣に立っている通形先輩が

「楽しみかい?君の最愛の彼女の姿を見るのがさ!」

と言ってくる

俺はそれに

「ええ、勿論ですよ

楽しみでない訳が無いでしょう

まぁこれが終わったらすぐに警備に合流するので

あまり時間はないんですけどね」

と答える

すると先輩は

「そうなのかい?折角の文化祭楽しまなきゃ損だよ?」

と言ってくる

それに俺は

「そうですね、まぁ終わった後

ちょっとねじれ達と話して警備に行きます

最後の20分くらいは多分警備抜けられると思うんで

そん時に回りますよ」

と答えた

 

『さあ今年も始まります!! ミス雄英コンテスト!! 今年もミスコンの女王は3年サポート科絢爛崎か!? それとも前年度は惜しくも優勝を逃した3年ヒーロー科波動か!? はたまた新手の女子か!? それでは始めて参りましょう! どうぞ!!』

 

 

 

司会が言うと、エントリーナンバー1番の女子が個性を使ってパフォーマンスをした。

雄英のミスコンは、エントリーした女子達が自分の個性や特技を最大限アピールしたパフォーマンスを行い、そのパフォーマンスの優劣が投票によって競われるのだ。

そして、次々とエントリーした女子達がパフォーマンスをし、次は一佳の番となった。

 

実行委員は、ステージ上に板を4枚ずつ二列に並べ準備をした。

するとセットを終えたのを確認した司会が紹介を始める。

 

 

 

『ヘアスプレーのCMで話題沸騰!! 人気も急上昇中の1年ヒーロー科拳藤一佳!!』

 

 

 

司会が紹介すると、青いドレスに身を包んだ拳藤がステージに上がる。

 

 

 

『それではスタート!!』

 

 

 

一佳は、司会の合図と同時にドレスのスカートを破り即席のスリットを作った。

すると観客や司会が目を点にして驚く。

個人的には破らないで欲しかったが

 

「ふっ!」

 

 

 

観客や司会が驚く中、拳藤は一列目の板を全て『大拳』で割った。

すると観客席から「おおっ!」と声が上がる。

 

 

 

「ケンドー!!」

 

 

 

「シュシュッと一吹きケンドー!!」

 

 

 

観客達は、一佳に歓声を送る。

CMに出演して以降一佳には熱狂的なファンがおり、声援を送っているのは彼女のファン達だった。

まぁ要らんことをしたら即刻排除するがそうでなければ構わん

続いて一佳は

 

「ハッ!!」

 

と言って更に二列目の板を割った

それに俺は

 

「壯麗!」*1

と言った

 

 

『華麗なドレスを裂いての演武!! 強さと美しさの共存、素晴らしいパフォーマンスです!!』

 

司会は拳藤のパフォーマンスを褒め称えており、

観客達も彼女のパフォーマンスに魅入っている様子だった。

 

次は、昨年度見事ミスコン女王に輝いた絢爛崎の番だった。

 

 絢爛崎は、自身の顔面を模した巨大な乗り物に乗って登場した。

 

 

 

『3年サポート科ミスコン女王!! 高い技術で顔面力をアピール! 圧巻のパフォーマンス!』

 

 

 

絢爛崎の顔面を模した乗り物は、ガコンガコンと音を立てながら動きその技術力の高さをアピールしていた。

 

かなり好き嫌いが分かれそうな風貌をしている絢爛崎だったが、雄英女子の中では右に出る者がいない美貌を持つねじれが昨年ミスコンで敗れたのは、派手さで絢爛崎に勝てなかったからだった。

ちなみに俺は好かん

 

「これは何する出し物?」

 

「ちょうど今わからなくなったとこだよね」

 

壊理は絢爛崎の乗り物を指差しながら尋ね、通形先輩も苦笑いを浮かべながら見ていた。

 

 

 

「ホホゥ3年…やるじゃないですか」

 

 

 

「劇ウケたってな、やったなア」

 

 

 

「そっちこそ!」

 

 

絢爛崎のパフォーマンスに物間が顔を歪め、後ろでは切島と鉄哲が楽しそうに話していた。

 

そして次はねじれの番となった。

ねじれの親友の有弓が不安そうに見守り、天喰がキツそうに腹を抱えていた。

 

 

「ねじれ…」

 

 

「波動さん…人間だって動物、哺乳類だと思えば楽になる」

 

そしてついにねじれの番がやって来て、ねじれは、自信を持って笑顔を浮かべながらステージに上がる。

エメラルドグリーンの可愛らしいドレスに身を包んだ波動は、“個性”を使ってフワリと宙を舞った。

観客達は、その姿に思わず目を奪われる。

美しく舞い踊る姿はまるで純真無垢な妖精のようで普段のねじれを体現しているようだった

やはりねじれは派手さではないその華麗さ純真さで勝負するべきだろう

 

 

「綺麗だぞ、ねじれ」

 

 

『幻想的な宙の舞! 引き込まれました! さァお次は…』

 

 

観客達は波動に歓声と拍手を送った。

ねじれも、やり切ったという表情だった。

しばらくしてミスコンの全てのパフォーマンスが終わった。

 

 

『投票はこちらへ!! 結果発表は夕方5時!! シメのイベントです!』

 

 

A組は、それぞれ他の学年学科の出し物を見て回る事になった。

 

「C組の心霊迷宮ヤバそー! 行かねぇ!?」

 

 

「行くー!!」

 

 

「ヤダウチヤダ」

 

そんな話をしている皆に俺は

「すまん、俺はこれから2人に声かけてから警備に戻らないかんから行けん

最後の20分くらいなら抜けられる筈だ」

と言って離れて一佳とねじれの下へ向かう

 

 

 

「2人とも、お疲れ様綺麗だったよ」

俺が2人に近づきながら言うと

「あぁ!ありがとう!」

 

「うん!嬉しいな、やって良かったよ~」

と言う

それに俺は

「そうか、じゃあ俺は警備に戻るからまた後でな

最後の20分くらいは抜けられると思うからね」

と言って警備に戻った

*1
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