第百十三話 対抗戦
ー明星桜花sideー
午前の授業が終わり午後の授業に入る
午後はヒーロー基礎学
今日のヒーロー基礎学は演習
運動場γでA組とB組で対抗戦を行うとのこと
と言うわけで俺達は更衣室でコスチュームに着替えて
運動場γへと向かう
さて前は煩かった物間や峰田も最近は静かになった
それ故授業の進行もスムーズだ
A組とB組の面々が全員揃ったのを確認して
ブラドキングが話し始める
「今回特別参加者がいます
ヒーロー科編入を希望している、普通科C組、心操人使くんだ」
ふむ彼奴か
“個性”の扱い、発言の誘導、そして身体の動かし方
彼が普通科であることを考えれば優秀であると言えるだろう
少し鍛えれば大きく化ける逸材
できればA組に来てほしいね
彼を鍛えてみたい
そんなことを考えていると
「一言挨拶しろ」
とイレイザーに促され
「何名かは既に体育祭で接したけれど、拳を交えたら友達とか……そんなスポーツマンシップを掲げられるような気持のいい人間じゃありません。俺はもう何十歩も出遅れてる。悪いけど必死です。立派なヒーローになって、俺の"個性"を人の為に使いたい。この場の皆が超えるべき壁です。馴れ合うつもりはありません」
と心操が言った
面白い奴だ、そして強い男だ
超えるべき壁を見据えて必死になれるなら
彼はいつか必ず実力がつくだろう
そしていつか必ず素晴らしいヒーローになるだろう
その時俺も彼と肩を並べていたいものだな
俺がそう考えていると
「今回はA組とB組の対抗戦!!舞台はここ、運動場γの一角!!双方4人組をつくり、一チームずつ戦ってもらう!!」
とブラドキングが言った
すると宍田が
「……心操を加えると41名。この半端はどう解決するのでしょうか?」
と疑問を呈する
「心操は今回2戦参加させる。A組チーム・B組チームそれぞれに1回ずつ。つまり5試合中2試合は5対4の訓練となる」
宍田の質問にイレイザーが答える
続いてイレイザーが
「今回の状況設定は"ヴィラングループを包囲し確保に動くヒーロー"!お互いがお互いをヴィランと認識しろ!4人捕まえた方が勝利となる!」
と状況設定と勝利条件を言い
ブラドキングが
「双方の陣営には"激カワ据置プリズン"を設置。相手を投獄した時点で捕まえた判定になる」
確保判定について言った
「緊張感よ!!」
確かに麗日の言う通り監獄の緊張感はないがまぁ良かろう
「自陣近くで戦闘不能に陥らせるのが最も効率的。しかし、そう上手くはいかんですな……」
そして宍田の言う通り効率を求めて負けては意味がない
さてどう動くかね
1試合目は蛙吹、上鳴、切島、口田、心操VS塩崎、宍田、円場、鱗
要は蛙吹、蛙吹がどれだけ的確に動かすか
そして他がどれだけ上手く動けるか
2試合目は常闇、葉隠、明星、八百万VS黒色、拳藤、小森、吹出
要は俺と百、俺達がどれだけ的確に動かせるか
俺がどれだけ掻き回せるか
どれだけ戦力を保持できるか
3試合目は飯田、尾白、障子、轟VS回原、角取、鉄哲、骨抜
要は轟と飯田、飯田がどれだけ対策を打てるか
轟がどれだけ戦力を削れるか
4試合目は瀬呂、砂藤、耳郎、爆豪VS泡瀬、鎌切、取蔭、凡戸
要は爆豪、どれだけ爆豪が敵を掻き回せるか
どれだけ他が爆豪に着いていけるか
5試合目芦戸、麗日、緑谷、峰田VS小大、庄田、物間、柳、心操
要は緑谷、緑谷がどれだけ分析して対策を打てるか
他がどれだけそれを頭に入れておけるかだ