実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

116 / 136
第百十四話 知略の戦い Ⅰ

ー明星桜花sideー

そろそろ第一試合が始まるというところで、オールマイトとミッドナイトがやってきた。

どうやら見学に来たらしい。

「どっちが勝つと思います?」

俺がそう聞くと

「どうだろうねぇ。多くのピンチを乗り越えてきたA組は強い。しかし……データを見ると実はB組の方が伸びてるんだ。トラブルがない分着実に地力を上げている」

オールマイトがそんな感じで解説する。

確かにB組は堅実に実力をつけて行っているイメージがある。

トラブルがない分急ぐことなく着実に確りとした実力を付けている

そんな話をしている間に第一試合の参加者が全員スタート地点にたどり着いた。

 

「じゃ、第一試合……START!」

ブラドキングの掛け声とともに、試合が始まった。

 

さて、俺は第二試合だし、この第一試合を見ながら作戦会議をした方が良いだろう

その前に確認しておきたいことが少しある。

試合が動き出す前にイレイザーに質問してしまおうか

 

「イレイザー、ちょっと良いかな」

俺がそう聞くとイレイザーは

「あぁ、構わんがどうした」

と言う

俺はそれに

「今回の試合、どの程度の力を出して良いのか聞こうかと

全開で良いなら大神炎や炎魔*1出すんやけど」

と聞く

するとイレイザーは

「大神炎は駄目だ

被害が大きくなりすぎる

だが他は好きに使え」

と答えた

それを聞いて俺は

「了解、じゃあその方向性で組み立てるわ」

と言ってイレイザーの下を離れた

 

「さぁ、3人とも俺達は次試合だ

作戦を話し合おう」

俺がそう言うと

「うん!しようしよう!」

 

「ええ……あちらでしましょうか。あそこまで行けば聞こえないでしょうし」

 

「ああ、そうだな」

と同意する

そして少々離れて会議を始める

まず俺が

「相手は一佳、小森、黒色、吹出だ

小森は俺が完封できる

湿気がなければならない彼女の“個性”の対処は

俺が熱風を出せば終わりだ

一佳に関しても近接戦闘で制せれば問題ない

俺が行こう

あとは黒色と吹出だ

今回俺は最初に一佳を確保しに動く

途中で小森が動いたら炎魔を出す

黒色と吹出は百を中心に葉隠と常闇に任せる

良いか?」

と言うと百が

「分かりました

では黒色さんと吹出さんは私達が対処しますわ

では私達はそちらの対策を考えましょう」

と言った

それに俺は

「あぁ、頼む

あとは…百、インカム作ってくれ

全員分な、小森が動き出したら報告してくれ

じゃああとは任せる」

と言ってインカムを受け取ってその場を離れた

会議もそうだが試合も見んとな

『早くも削り合い!宍田、円場の荒らしが覿面!!これは!!残人数は同じでも精神的余裕はB組にありか!?我が教え子の猛追が遂に!!A組を打ち砕くのか!?』

 

「いいぞ僕らのブラキン先生!」

 

「偏向実況やめろー!」

 

作戦会議をしている間にも試合は進んでいる。

A組は口田と切島、B組は円場が確保されたようだ。

その様子をブラドキングが凄まじい贔屓ぶりを見せながら実況していた。

 

『第1セット、ぐぬぬぬぬ、A組+心操チームの勝ーーーーー利!!』

 

ちょうど操られた塩崎がB組の残り全員を檻にぶち込んで試合終了となったようだった。

 

そうだな…蛙吹と上鳴の機転が利いた良い作戦だったと思う。

心操の強みがよく生かされていた。

今は一人一人反省点を聞かれていて、それに対してイレイザーからのコメントを返され終わったところだった。

 

皆も作戦会議や対策を練る重要性にようやく気が付いたようだな

至る所で作戦会議が始まっていた。

誰を軸にするか、どんなアイデアやコンボがあるかといった感じの内容が主だ

一佳達は会議を始めていないな

俺が居る以上は詳しく作戦を立てても意味は為さないのだがね

まぁ最低限警戒すべき人物は分かっているだろう

 

『では第二セットチーム2!準備を!!』

そんなことを考えていると

ブラドキングが準備するように促してきた。

俺達は指示にしたがって、A組、B組一緒に指定のエリアに向けて移動を開始した。

*1
炎魔

“個性”龍炎を以て炎の魔獣を顕現させ、己にもその炎と覇気を纏わせる技

使用している間は常に熱気が充満する

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。