実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第百十八話 知略の戦い Ⅱ・“個性”の暴走

ー明星桜花sideー

『第5セット目!本日最後だ

最後まで気を抜かずに頑張れ!スタート!』

 

 

試合が始まった瞬間、緑谷が凄い速さで駆け出した。

それを見て飯田が気が付いたことを素直に口に出した。

 

 

「緑谷くんたちのフォーメーション、第4セットの爆豪くんたちと似てるな」

そんな飯田の言に俺は

「そうだな、確かに似ている

だが先程爆豪がやった誘い出して撃滅する作戦は

索敵ができる奴がいないと難しい

今回の緑谷達のチームには索敵ができる奴がいない

つまり緑谷が爆豪以上の動きをしなければ成功しないと言うことだ」

と言う

すると先程索敵役をしていた響香が

「そうだね……さっきみたいに誘い出して位置特定するんなら、緑谷が爆豪以上の働きをしなきゃだね」

と言いながらこちらへ来た

俺は近付いてきた響香を自分の前に引き寄せて後ろから抱き締めつつ

「さて緑谷はどれだけうまく動けるかな」

と呟き試合を注視する

 

 

Eight minutes later

 

 

さて試合も中盤に近付く頃

緑谷と物間が接敵した

心操が麗日の声で悲鳴を上げ

それに気を取られた緑谷に物間が仕掛けた

しかし緑谷はそのまま物間の腹に蹴りを放ち

そこそこ遠くまで蹴り飛ばしていた

恐らくあれで物間は気絶

その後合流した麗日が物間を拘束、投獄した

それと同時に戦闘を開始した峰田、芦戸と柳、唯の4名

峰田が跳ね回って目眩ましのようになっている間に

芦戸がいつの間に習ったのか分からないハイキックを放ち2人を気絶させ、投獄した

その後、庄田と心操を探していた一行だったが

跳び回って探していた緑谷の腕から黒い縄のようなモノが出始め、その後大規模に出始めた

皆は「緑谷また新技かぁ」何て言っているが

緑谷の様子と出ている黒い縄の様子を見れば分かる

あれは意図していない出現

つまるところ“個性”の暴走だ

緑谷の持つ“個性”の出力は普段抑えていても非常に大きい

その“個性”が暴走し、出力が抑えられていないままに放出されたら緑谷の肉体には計り知れない負荷がかかるし

周囲への被害も大きくなる

最悪の場合は死人が出るだろう

ともすればこの場合の対処が早いのは…

「イレイザーヘッド!!あれは“個性”の暴走だ!

彼奴の“個性”は普段抑えていても大きな威力を発揮する!

暴走状態では抑えられず普段より大きな威力となる!!

そんなもんが長く続けばとんでもない負荷がかかるし

最悪死人が出る!!急いで止めろ!!」

と俺が叫ぶとイレイザーが

「そうだな、止めたくはないが仕方ない」

と言って“個性”を発動する

すると緑谷の“個性”は停止し、緑谷は自由落下を始めた

そんな緑谷は麗日が受け止め、着地

その後、試合は終了

本試合は緑谷の“個性”の暴走があったもののそれ以前にA組が3名を確保し、1人も確保されていなかった為に

緑谷は確保されたという判定として

3ー1でA組の勝利となった

よって対抗戦は

4勝1分けでA組の勝利となった

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