第百十九話 メディア演習
ー明星桜花sideー
さて今日はMt.レディを講師としてメディア演習を行うとのこと
まずは
「“ヒーローインタビューの練習”よ!!」
とのことで
Mt.レディは、用意されたステージの上で演習内容を発表
ステージの下では、それらしくヒーロー達がカメラを構えていた。
インタビューのトップバッターは、実際に先日インタビューを受けた轟だった。
Mt.レディは、早速轟にインタビューをする。
『凄い活躍でしたねショートさん!』
「何の話ですか?」
『何か一仕事終えた体で! はい!!』
「はい」
Mt.レディのインタビューに対し轟が若干天然発言をすると、Mt.レディが何か活躍をした体でインタビューに答えるように言い、轟が頷く。
するとMt.レディが轟に質問する。
『ショートさんはどのようなヒーローを目指しているのでしょう!?』
「始めおった」
「雄英って何でもいきなりやね」
Mt.レディが轟に質問すると、下にいたクラスメイトがツッコミを入れる。
すると轟がMt.レディの質問に答える。
「俺が来て…皆が安心できるような…」
『素晴らしい!! あなたみたいなイケメンが助けに来てくれたら私、逆に心臓バクバクよ』
Mt.レディが気を利かせたジョークを言うと、それを聞いた轟が本気でMt.レディの心臓病を疑い心配する。
「心臓…悪いんですか…」
『やだ何この子!』
天然発言をする轟に、Mt.レディは内心ほっこりし轟を引き入れたがっていた。
『どのような必殺技をお持ちで?』
Mt.レディが尋ねると、轟は“個性”で氷山を出現させる。
「『穿天氷壁』。広域制圧や足止め・足場作り等幅広く使えます。あとはもう少し手荒な『膨冷熱波』という技も…」
轟が必殺技を出しながら説明する
砂藤、葉隠が尋ねる。
「あれ? B組との対抗戦で使ってたやつは?」
「エンデヴァーの」
「『赫灼熱拳』!」
「…は親父の技だ」
「?」
轟が答えると2人が首を傾げる。
すると轟が話し始める。
「俺はまだあいつに及ばない」
そう言って轟はステージへと上がっていく。
Mt.レディは、ステージへと上がった轟に対してアドバイスをする。
「パーソナルなとこまで否定しないけど…安心させたいなら笑顔を作れるといいかもね。あなたの微笑みなんて見たら女性はイチコロよ♡」
「俺が笑うと死ぬ…!?」
「もういいわ!」
轟が再び天然発言をすると、Mt.レディがツッコミを入れる。
「ハハハ、相変わらずか」
轟の様子に俺も笑うしかなかった
すると常闇が質問をした。
「技も披露するのか? インタビューでは?」
「あらら! ヤだわ雄英生。皆があなた達の事知ってる訳じゃありません! 必殺技は己の象徴! 何が出来るかは技で知って貰うの。即時チームアップ連携、
「ふむ、カメラ映りばかりを意識していたが
それを長所に変えたな」
Mt.レディの言葉に俺は少々感嘆した
するとイレイザーが
「Mt.レディだけじゃないよ。今ヒーロー達皆引っ張られてるんだ。No.1ヒーローに」
と言った
こうしてメディア演習が始まり、A組は次々と受け答えをする。
「兄・インゲニウムの意志を受け継ぎ駆ける者であります!」
『誠実さが伝わるね!』
「博覧強記、一切合切お任せ下さい!」
『自信は人を頼もしくするの!』
「私の前では全てが0kgなのですっ」
『和らげるのも一つの才よ!』
「闇を知らぬ者に栄光は訪れぬ」
『良い〜〜雰囲気良いよ━━』
「俺の後ろに血は流れねェ!」
『ああ━━兄貴ー!!』
飯田、八百万、麗日、常闇、切島が受け答えをすると、Mt.レディがコメントする。
『何もう皆! 心配して損しちゃった! 意外にちゃんと出来るじゃない!』
Mt.レディは、思いの外しっかりと受け答えできているA組に対して感心していた。
だが、一番の懸念要素はというと。
「俺ァテキトーな事ァ言わねェ! 黙ってついて来い」
『一人だとまだマシね…わかった、反りが合わないのね。人類と』
「相澤くんのメディア避けを参考にさせるべきかも」
ミッドナイトは、爆豪の問題だらけのインタビューに呆れ返っていた。
「いや…あいつが今参考にすべきは他にいます」
ミッドナイトが言うと、イレイザーはステージ上に目を向ける。
ステージでは、Mt.レディが緑谷に質問していた。
『デクくんでしたっけ!? 活躍見ました!』
「それは…良かった、良かったです…!」
緑谷は、緊張のあまりガチガチに固まっていた。
するとMt.レディが緑谷に質問をする。
『ご自身ではどのようにお考えでしょうか!?』
「それは…良かった…!」
Mt.レディが尋ねると、緑谷は緊張のあまり固まったまま先程の質問に対する答えをそのまま繰り返していた。
「あいつ俺の硬化を!!」
「アガりすぎよ。そういえばこういう機会には恵まれてないものね」
切島は緑谷のガチガチを硬化と勘違いし、蛙吹は呆れていた。
ステージ上では、Mt.レディがさらに緑谷に質問をしていた。
『あなたの技はオールマイトリスペクトが多いように思いましたがやっぱり憧れてる? 「はい」ここは声デカいんかい』
Mt.レディがオールマイト絡みの質問をすると、緑谷が食い気味に答えるのでMt.レディがツッコミを入れる。
すると緑谷はブツブツと早口で話し始める。
「でも…それだけじゃダメだと思って、自分なりにオールマイトの技をカスタマイズしてみたりもしてます例えば『デラウェアスマッシュ』はオールマイトのレパートリーにはない州名からつけた技名で最近は訓練の一環をそのまま技にした『デラウェア・スマッシュ・エアフォース』や、高所から蹴りつける『マンチェスター・スマッシュ』、『黒鞭』と『浮遊』を使った立体機動を使った『ネブラスカ・スマッシュ「ボソボソ長ェ━━━」
『ええーっと…じゃあ、何か必殺技を見せていただいても?』
「はい!」
Mt.レディが尋ねると、緑谷は笑顔で頷く。
緑谷は、『浮遊』と『黒鞭』を使ってセメントスが用意したセメントの柱の上まで移動すると、踵落としで柱を砕いた。
「『マンチェスター・スマッシュ』!!」
緑谷が踵落としでセメントの柱を砕くと、セメントは無駄に分散せずに綺麗に崩れていく。
全員の前で技を成功させた緑谷は、ガッツポーズをする。
「っしゃ!」
『おお〜!!』
さて次は俺の番だ
『素晴らしい活躍でしたがどのようにお考えですか?』
「そうですね、特に問題なく制圧できたので良かったのではないと思っています」
『Unbreakable Guardianさんはどのようなヒーローを目指しているのでしょう?』
「私が現場に到着した後には絶対に被害を増やさない
私が国民の皆さんの盾になる
この名の如く『壊れない守護者』となって皆さんを守るそんなヒーローです」
『では最後に一言お願いします』
「国民の皆さん、犯罪を見かけたなどあれば必ず逃げて通報してください
必ずヒーローが、私が、我が社の隊員が対応します
災害時は必ず身を守る行動をお願いします
生きてさえいれば我々が必ず救助に向かいます
『Operating under the name of the Unbreakable Guardians, our team members are tasked with protecting all life.
And what we protect are life, livelihood, and dignity. 』」
とMt.レディのインタビューに淀み無く答えていった