ーthird personー
さて一足先にナインと相対した桜花は大刀を振り、骸炎を放ち、ナインと互角以上に戦っていた
「骸炎巨砲!!」
桜花が骸炎巨砲を放てばナインはバリアを張り
かと思えば大刀を片手に桜花が接近する
ナインは多少の傷を負いつつも距離をとり、反撃するが
桜花はそれを相殺、もしくは回避する
「骸炎巨砲!!」
そして再度骸炎巨砲が放たれる
ナインはバリアを張り、防御するが
爆煙の中から予想外の攻撃を受ける
緑谷の黒鞭により拘束され、
爆豪のハウザーインパクトを真面に喰らう
かと思えば大刀で腹を貫かれる
しかし、やられてばかりではない
ナインも空気を押し出し三人を吹き飛ばし
雷を落として反撃する
そうして数時間戦闘していると
桜花はその強化された五感である音と影を察知した
それを察知した瞬間
桜花は緑谷と爆豪を連れて撤退した
そして、活真達の待機している場所まで撤退した後、再度骸炎巨砲を三連射した
と同時に
すると明星警備の航空部隊、
Fightersは今回AH-64E アパッチ・ガーディアン50機、UH-60 ブラックホーク30機、CH-53K キングスタリオン20機で出撃
まずはAH-64Eで対地攻撃を敢行し、その後UH-60とCH-53Kを着陸させ、地上部隊を展開した
ナインはこの攻撃ヘリによる攻撃は防いだが“個性”の使用制限により、戦闘不能となり、その後展開した地上部隊に拘束された
少し時を遡り、九州の病院では。
「『細胞の活性化』?」
ホークスは、入院中の真幌と活真の父親である島乃に話を聞いていた。
すると島乃は頷いて話し始める。
「ええ…ですが私が活性化できるのはA型細胞だけで…とても人の役に立つような“個性”では…」
島乃が自信なさげに言うと、ホークスがさらに島乃に質問をした。
「島乃さん、ご家族は?」
「故郷の那歩島に…娘と息子が…」
島乃が答えると、ホークスはナイン達の侵攻ルート上に那歩島がある事を思い出した。
するとその時ホークスの携帯が鳴った。
「失礼」
そう言ってホークスは席を外し、携帯を取った。
「何です?」
「先刻、衛星通信で明星警備の戦闘部隊に出動指令が発令された
その件について公安にも情報提供があった」
「それはまた何故です?」
「内容が『那歩島に敵襲来、至急戦闘用意を完了し、常時戦闘態勢で出動せよ』と言うものだったからだ」
メッセージを受け取ったホークスは、目を見開く。
そして血相を変えて病院の窓へと走っていった。
「それ、“個性”喪失事件の容疑者です!!」
『何だと!?』
ホークスは、連絡を取りながら病院の窓から飛び去っていった。
「至急救助チームを那歩島に! それと、雄英高校に連絡を!」
『雄英!? 何故だ!?』
「公安肝入りの、実務的ヒーロー活動推奨プロジェクト! 那歩島を担当しているのは、雄英高校ヒーロー科1年A組です!!」
そして後日。
「「お父さ〜〜〜ん!!!」」
「真幌!! 活真!!」
真幌と活真は、無事退院して帰郷してきた父親に抱きついた。
ナインに“個性”を奪われた二人の父親だったが、ナインが使用制限を無視して使ったため“個性”が崩壊し、
“個性”を取り戻していた
今回の事件、島民達を守り切る事はできたがその被害は小さくなかった。
ヒーロー公安委員会は、即座にプログラムの中止を決定した。
だがA組は、期日まで島に残り復興作業の手伝いをした。
そしてプログラム終了の日が訪れた。
A組は、全員島民達には黙って帰りのフェリーに乗り込んでいた。
「何も黙って帰る事無くね?」
「ねー」
上鳴と芦戸は、不満そうに海を眺めながら言った。
すると飯田が窘める。
「復興の邪魔をするわけにはいかない」
「ま、黙って立ち去るのも」
「ヒーローぽいか!」
上鳴と切島が言うと、芦戸と八百万が微笑む。
一方緑谷は、甲板に出ていた爆豪に声をかけていた。
「この島ともお別れだね」
「せいせいするわ」
爆豪は、名残惜しそうに港を眺める緑谷に声をかける
「あのガキ共に挨拶せんでいいんかよ」
「言ってあげたい事はあったけど、でもいい。きっと伝わってると思うから」
するとその時、活真が大声で緑谷を呼ぶ。
「おーい!! おーい!! デク兄ちゃーん!!」
「バークーゴー!!みんなー!! 島の人達を守ってくれて!!」
「「ありがとー!!」」
活真と真幌は、走ってフェリーを追いかけながら大声でA組に礼を言った。
するとフェリーに乗っていたA組のほとんどが微笑む。
活真は、大きく見開いた目を輝かせながら緑谷に言った。
「デク兄ちゃん!! 僕、強くなるね!! お父さんとお姉ちゃんを守れるくらい、強くなるから!! そして、デク兄ちゃんやバクゴーさんみたいな、カッコいいヒーローに絶対なってみせる!!」
活真が言うと、爆豪はニッと笑って言った。
「その言葉、忘れんなクソガキ」
「活真くーん!! 君は!! 君はヒーローになれる!! 雄英で待ってるー!!」
緑谷は、二人の方へ手を振りながら言った。
活真は、小さくなっていくフェリーを見送りながら、帽子のつばを両手で握って満面の笑みを浮かべた。