第百二十七話 ヒーローインターン Ⅱ
ーno sideー
さて改めてインターンを再開させた雄英高校ヒーロー科であったが
それぞれが前回と同様の事務所に行くなか一人だけ前回と違う事務所へと向かった者がいた
その者の名は明星桜花、世界に轟く実業家であり、ヒーロー候補生だ
彼は前回リュウキュウ事務所へ行ったが今回はエンデヴァー事務所へと向かった
緑谷出久、爆豪勝己、轟焦凍と共に
ー明星桜花sideー
さて、今回俺はエンデヴァー事務所に行くことにした
エンデヴァー直々に招待を受けた
それ故、これに応えNo.1の下で学ばせてもらうことにした
現在はアイゼンの運転でエンデヴァーとの合流地点に向かっているところだ
ちなみに後ろには叶の運転する車両がおり、緑谷ら3人が乗っている
さて、合流地点に到着し、車から降りる
するとエンデヴァーは
「ようこそ、エンデヴァーの元へ」
と俺達に笑顔を向ける。
だがその直後、いつもの厳格な表情に戻った。
俺はエンデヴァーに
「よろしく御願いしますNo.1」
と言う
と同時に悪意ある音を感知した
それとほぼ同時に、エンデヴァーが振り向き走り出した。
「!?」*1
「申し訳ないが焦凍とUnbreakable以外に構うつもりはない。学びたいなら後ろで見ていろ!!」
すると、3人ははコスチュームの鞄を開いてサポートアイテムを装着する。
俺はコートを羽織りつつエンデヴァーを炎の噴射で飛翔して追う
「指示お願いします!」
「後ろで!! 見ていろ!!」
ーthird personー
その頃、エンデヴァーと俺達が向かっている方角ではガラス球に乗った老人が“個性”を悪用していた。
「私は宇宙からの啓示を得た。逃げよ、逃げよ、国民達よ。冥王の口角が弧を描いておる! 終焉の時は近い━━━!!」
老人は、ガラス球を操り市民を襲い始めた。
その様子を、ホークスがビルの上で眺めていた。
「あーらら…タイミング悪…」
「凶星達が結託しておる! 彼らを阻止せねばならぬ!!」
「アレ二丁目の『星のしもべ』じゃん」
「朝っぱらからうるせ…」
ビル内の会社員達は、『星のしもべ』と呼ばれる老人に呆れ返っていた。
すると次の瞬間、窓ガラスが星のしもべの元へ引き寄せられる。
「この地は闇に覆われようとしている!!」
「硝子が吸われてる! マジかあのジジイ!」
「……ヒーロー待ってらんねェな」
会社員達は、“個性”を使って自分の身を守ろうとした。
「逃げよ国民!! 私は闇の元凶を討ち滅ぼす者なり」
星のしもべは、集めたガラスを巨大な球体へと変えていく。
「『光明墜王』いざ、炙り出さん! 冥王の使いよ、出でよ!!」
星のしもべは、そう言って巨大な球体を投げる。
すると、正面から炎が飛んできて球体を穿つ。
「『赫灼熱拳』!!」
BWAM!!
猛スピードで球体へと突っ込んだエンデヴァーは、内側から炎で球体を破壊した。
「硝子操作か、ご老人。素晴らしい練度だが…理解し難いな。俺の管轄でやる事じゃない」
「エンデヴァー!!! あっちち…」
「熱い熱い早よ逃げよ」
エンデヴァーの攻撃によって周囲まで熱が及ぶと、会社員達は一斉に逃げ出した。
間近で熱攻撃を喰らった星のしもべは、熱でダメージを負う。
「おおおお喉が焼ける!!」
星のしもべは、急に方向転換をし路地裏へと逃げていった。
するとエンデヴァーも星のしもべを追って路地裏へと駆け出していく。
そこへ、他のヒーローも駆けつける。
「エンデヴァー!!」
「避難を頼む!」
全速力で星のしもべを追うエンデヴァーだったが、何を思ったのか星のしもべが突然叫び出した。
「今じゃやれェ!!」
すると、死角から三人の男が飛び出してくる。
「「「イエスマスター!!!」」」
しかし、三人を置き去りにして飛んできた桜花と横から飛んできたホークスに一瞬にして拘束される
「すまんな、お前たちの出る幕はない」
「ごめん、俺の方がちょっと速かった」
その後、星のしもべとその部下達は警察に逮捕された。
「星のしもべに命令されただけだ!!」
「離せ! 離さんか手遅れになるぞ」
「後はこっちで」
「助かる」
すると、星のしもべが突然妄言を吐き始める。
「其奴こそが元凶じゃ!! 奴の放つ光が!! 闇を!! 終焉を招くのじゃ〜〜〜!!」
警察は、星のしもべを捕らえたエンデヴァーに礼を言った。
「また被害者ゼロで済んだ。君が目を光らせてるうちはこの街も安泰だよ」
すると、エンデヴァーがホークスに尋ねる。
「で!? 何用だホークス!」
「用って程でもないんですけど…」
そう言ってホークスは『異能解放戦線』というタイトルの本を取り出した。
「エンデヴァーさんこの本読みました?」
「異能解放戦線…」
「?」
エンデヴァーが首を傾げていると、ホークスはいきなり本の宣伝を始めた。
「いやね! 知ってます? 最近エラい勢いで伸びてるんスよ。昔の手記ですが、今を予見してるんです。『限られた者にのみ自由を与えればその皺寄せは与えられなかった者に行く』とかね。時間無ければ俺マーカー引いといたんでそこだけでも! デストロが目指したのは究極アレですよ。自己責任で完結する社会! 時代に合ってる!」
「何を言ってる…」
「そうなればエンデヴァーさん、俺達も暇になるでしょ!」
ホークスは、真顔で本をエンデヴァーに渡した。
エンデヴァーは、ホークスの表情に違和感を抱く。
「読んどいて下さいね」
二人のやり取りを見ていた緑谷は、真剣に考え込む。
「No.2が推す本…! 僕も読んでみよう。あの速さの秘訣が隠されてるかも…」
「そんな君の為に持ってきました」
「用意が凄い! どこから!!」
「そうそう時代はNo.2ですよ! 速さっつーなら時代の先を読む力がつくと思うぜ!」
「そうだ、Unbreakable Guardianだったね
君にもあげるよ」
そう言って本を渡された桜花は
「ありがとうございます」
と言って受け取った
「全国の知り合いやヒーロー達に勧めてんスよ。これからは少なくとも解放思想が下地になってくと思うんで。マーカー部分だけでも目通した方がいいですよ。“2番目”のオススメなんですから。5人とも、インターン頑張って下さいね」
そう言って、ホークスは飛び去っていった。