第十一話 入学
ー明星桜花sideー
イレイザーに保護されて六年
今日は中学校の入学式だ
イレイザーの活動の関係で今は静岡にいる
そして、俺が通うのは私立狩野中学校と言うらしい
さて、面白いことにこの中学校は私服のようだ
それ故俺はいつもの服*1で登校する
持って行く必要がある物は鞄*2に入れた
よし、行くとしようか
「行ってきます」
俺がそう言うと
イレイザーが
「あぁ、行ってらっしゃい」
と相変わらず気怠げな声で言った
俺はそれを聞きながら学校へ向かう
家から10分程度歩いて学校に着いた
取り敢えず書いてあった教室の自分の席に座る
既に何人かは教室に居り、仲の良い者で話している
俺が騒がしいなと思いつつ鞄から本を取り出し読んでいると耳朶からイヤホンジャックを垂らした女子が横から
「私は耳郎響香、宜しく」
と言ってきた
それに俺は
「あぁ、俺は明星桜花だ、宜しくな」
と返す
そして本を仕舞い、続けて
「そろそろ式の時間だ、行くぞ」
と言う
それに耳郎は
「え?入学式って並んで行くんじゃないの?」
と言うが
俺は
「知らん、入学前に送られてきた説明書にそう書いてあった*3」
と言いながら講堂へ向かう
すると耳郎は
「あ、ちょっと待ってよ」
と言いながらついてきた
他の者も皆時間をみて講堂へ向かっている
講堂に着いてから俺は適当に席に着いた
そして、式は進み新入生代表挨拶
新入生代表は俺だ
まぁ首席で入学したから当然と言えばそうだろうが
取り敢えず挨拶だな
「では、新入生代表明星桜花と申します
まずは先生方、これから三年間宜しくお願いします
そして、先輩方我々はこの学校の事をまだあまり知りませんこれからどうぞ御教授下さいます様お願い致します
最後に新入生の皆さんこれから三年間互いに競い、協力して己を高め合って行きましょう
これからの三年間を未来の自分の糧とする為に
以上です
新入生代表、明星桜花」
それを言った後礼をして席に戻った
そして、その後何事もなく式は終わり
教室へ戻った
ー狩野中学校教員sideー
式が終わり、生徒が全員帰宅した後
我々教員は集まり、担任クラスを決める会議を行っていた
「さて、決めようか」
「まずは1―A、誰がやる?」
音羽校長がそう聞くと
「私がやっても良いかね?」
と鳥養先生がそう言う
誰もそれに反対しない
何故か問題になり得る者がいないからだ
それはある意味面白くないここの教員はそう言う人たちだ自分を含めて
1-Aはあの新入生代表の子明星君が居る限りは問題ないだろう
あの挨拶は驚いた
新入生であそこまでのスピーチをするとは思わなかった
全方面に対して敬意をもって接する
素晴らしい人柄が見える
あの子の悲惨な過去は忘れられないけども
少し楽しみだ