実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第百二十九話 警邏 Ⅱ

ー明星桜花sideー

パトロールに出てから少し俺は何名かを確保していたが

他の3人はエンデヴァーに先を越され続けていた

炎を推進力に飛翔しているエンデヴァーは俺に

「Unbreakable、貴様の移動、拘束、判断

いずれもただのヒーローとしては申し分ない

しかし、トップを…上を目指すならばまだ遅い

俺の事務所で経験を積み、更に速くしていけ」

と言った

俺はそれに

「はい、無論そのつもりです」

と答えた

さらにエンデヴァーは、自分のちょうど後ろを高速飛行している爆豪に声をかけた。

 

 

 

「Apex Howitzer」

 

 

 

「ンだよ」

 

 

 

「何が出来ないかを知りたいと言ったな。確かに良い移動速度、申し分ない。ルーキーとしてはな。しかし今まさに俺を追い越す事が出来ないと知ったワケだ」

 

 

 

「冬は準備が「間に合わなくても同じ言い訳をするのか? ここは授業の場ではない。間に合わなければ落ちるのは成績じゃない。人の命だ」

 

 

そう言ってエンデヴァーは、通行人を轢きそうになっていたトラックを片手で止めた。

俺は轢かれそうになっていた通行人を緊急避難させた

 

「burnreezer、Apex Howitzer。とりあえず貴様ら2人には同じ課題を与えよう」

 

 

 

エンデヴァーが言うと、爆豪は露骨に嫌そうな顔を浮かべて文句を言う。

 

 

 

「何で毎度こいつとセットなんだよ…」

 

 

 

「それが赫灼の習得に繋がるんだな?」

 

 

 

「溜めて放つ。力の凝縮だ。最大出力を瞬時に引き出す事。力を点で放出する事。まずはどちらか一つを、無意識で行えるようになるまで反復しろ」

 

 

 

エンデヴァーは、炎を推進力に飛び上がりながら二人にアドバイスをした。

 

 

 

その後、4人はビルの上で軽食を食べながらエンデヴァーのアドバイスを聞いた。

 

 

 

「burnreezerはどちらも途上。まずは点での放出だ。氷の形状をコントロールできていたな。あのイメージを炎で実践してみろ。デク。貴様は引き続き力の反動を抑える訓練をしろ。危険が迫る度に頭痛がするようじゃ話にならん。当分はうまく使いこなそうなどと考えなくていい。まずは負担なく動ける戦闘スタイルを確立させろ」

 

 

 

「でも…並列に考えるんじゃ…」

 

 

 

「そもそも誰しもが日常的に並列に物事を処理している。無意識下でな。あくびしながら車の運転をしているあの男。奴も初めから運転できたわけじゃない。ハンドル操作、アクセル・ブレーキ、前方・後方の確認、一つ一つ段階を踏みそれらを無意識で行えるように教習されている。まずは無意識下で二つの事をやれるように。それが終わればまた増やしていく。どれ程強く激しい力であろうと、礎となるのは地道な積み重ねだ。例外はいる。しかしそうでない者は積み重ねるしかない。少なくとも俺はこのやり方しか知らん。同じ反復でも、学校と現場では経験値が全く違ったものになる。学校で培ったものを、現No.1ヒーロー事務所で身体に馴染ませろ。なに、安心して失敗しろ。貴様ら4人如きの成否、このエンデヴァーの仕事に何ら影響する事はない!」

 

こうしてNo.1、エンデヴァー事務所でのインターンが始まった

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