実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第百三十四話 ワールドヒーローズミッション Ⅲ

ー明星桜花sideー

さてヒューマライズ関連施設突入作戦の翌日の夕刻

強盗事件の対応をした後に行方知れずとなっていた緑谷からの報告をエンデヴァーさん、轟、爆豪、俺が聞いていると、クレアボヤンスが駆けつけてきて

 

「エンデヴァー、大変よ!デクが……」

と言った

 

俺達はクレアボヤンスに呼ばれるまま会議室に入った。

会議室にはチームアップを組んだヒーローやサイドキックが集まっており、その一人が

 

「最悪な状況だ」

と言ってモニターを指す

それに従ってモニターに視線を移すと

モニターに表示されていたのは、オセオンのニュース番組だった。

 

 

『情報提供を呼びかけています。繰り返しお伝えします。警察の発表によると、死者12名を出した殺人事件の犯人は、日本から来たヒーロー“デク”、本名イズク・ミドリヤと断定。全国に指名手配しました。なお、容疑者には共犯者が一名いるとの情報もあり…』

 

 

 

モニターに映っていたニュースキャスターがニュースを読み上げると、エンデヴァー、轟、爆豪が目を見開く。

するとその時、携帯の向こうから緑谷の声が聞こえる。

 

 

 

『もしもし!? もしもし轟くん!?』

 

 

 

緑谷が言うと、轟は目を見開いて唖然としたまま緑谷に話しかける。

 

 

 

「お前…本当に何やった?」

 

 

 

『何もしてないってば!!』

 

 

 

「お前、大量殺人犯として指名手配されたぞ」

 

 

やれやれ既に警察の奥深くまで毒が回っていたか……

一応w team(Watcher )の一部を呼んで探らせるか

だがまぁ…ここまで過剰に反応したんだ緑谷の持っているモノは相当重要なモノなんだろう

それがなにかは知らんがな

 

 

 

ーthird personー

その頃、ニューヨークの司令部では。

突然警告音が鳴り、オペレーターの一人が長官に報告する。

 

 

 

「オセオンのチームから緊急連絡!デクが指名手配を受けたようです!」

 

 

オペレーターの報告を受けた長官とオールマイトは、思わず目を見開く。

 

 

 

「なっ!? 緑谷少年…」

 

 

 

 

 

一方、日本チームの待機ホテルでは。

 

 

 

「何故そんな事に!?」

 

 

 

「オセオンで民間人12人を殺害したって…」

 

 

 

「そんなバカな事があるかよ!?」

 

 

 

『F××K!!! 何が殺人事件の犯人だ!!! 誰だそんなクソ情報発信しやがったのァ!!?』

 

 

 

障子が驚いていると、耳郎がパソコンでニュースを見ながら言った。

すると鉄哲が悔しそうに拳を握り、切島はテーブルに拳を打ち付けていた。

プレゼントマイクに至っては“個性”によってサングラスが割れていた

それに対して耳郎が

 

「大丈夫、オセオンには桜花がいる

私が大好きな桜花なら絶対動く

すぐに詳細な報告がくる筈だよ」

と言った

 

 

 

 

 

一方、エジプトチームの待機ホテルでは。

 

 

 

「でも、司令部からの情報だし…」

 

 

 

「待って待って! 二人がそんな事するわけねーよ! なあ!?」

 

 

 

「当然、何かの間違いっスよ!」

 

 

 

「誤報だ誤報!!」

 

 

 

Mt.レディが言うと、上鳴は慌てて二人を庇った。

すると瀬呂と峰田も二人を庇い、塩崎も声を荒げはしなかったものの二人を信じて祈りを捧げていた。

 

 

 

 

 

一方、フランスチームの待機ホテルでは。

 

 

 

「信じない。デクくんとひなたちゃんが…二人がそんな事、絶対にするわけがない!」

 

 

 

「ケロ! きっと何か裏があると思うわ」

 

 

 

「うんうん!」

 

 

 

麗日と蛙吹が言うと、波動が頷く。

リューキュウは、三人を安心させる為に声をかける。

 

 

 

「大丈夫。エンデヴァー達も動いてくれるわ」

 

 

「うん、オセオンには桜花もいるよ

桜花なら絶対動く、動かないなんて有り得ない」

 

リュウキュウが言うと波動もそれに続いて桜花の存在を示唆した

 

 

 

 

 

その頃、オセオン警察本部では。

エンデヴァーと桜花は、警察本部に乗り込んで直接長官に直談判していた。

 

 

「長官!! 証拠を提出して頂きたい!! 緑谷出久が大量殺人犯であるという証拠を!!」

 

 

「証拠が無ければそれは不当ということです

指名手配を撤回していただきたい」

 

 

エンデヴァーは怒鳴り、桜花は証拠の無い場合は指名手配を撤回する様に要求した

 

「今回の事件は継続中。捜査情報を教えるわけにはいきません。ましてや同じ日本のヒーローである身内には…」

 

 

 

「クッ…」

 

 

「そうですか

では明星グループの代表取締役として要求しましょう

3日以内に十分な説明と証拠の提示、本件に対する適切な対応が無い場合、オセオン国並びにオセオン国の公的機関に対する出資を無期限停止、今まで出資してきた額の半分を返金してもらう」

 

 

長官が冷たい返事をすると、エンデヴァーは口惜しそうにしたが桜花は立場をヒーローから明星グループの代表取締役に変えて再度説明と証拠の提示、そして適切な対応を求め、3日以内にそれが為されない場合、オセオン国とオセオン国の公的機関に対する出資を無期限に打ち切り、今まで出資してきた額の半分を返金してもらうと伝えた

すると長官は顔を青褪めさせて引き攣った笑みを見せて

「分かりました、検討します」

と言った

それを聞いて2人は退室した

 

 

 

 

 

 

その後、2人が戻ってから少しして轟の携帯が鳴った

 

「緑谷からのメールです」

 

 

「ふむ」

 

 

「なんて?」

 

 

轟がメールを確認すると、横から桜花とクレアボヤンスも内容を確認する。

そのメールの内容は、意外なものだった。

 

 

 

 

 

 

 

『暗くなったら

 

 冷蔵庫にある

 

 イチゴを

 

 どうぞ』

 

 

 

 

 

 

 

「『暗くなったら冷蔵庫にあるイチゴをどうぞ』…あいつ、俺達にイチゴを…?」

 

轟がそう言うと桜花が

 

「ふむ、いやこれは暗号だろう

クレイドか、緑谷は隣国のクレイドへ行くつもりらしい」

と言った

すると轟は

「クレイドに行ってみます」

と言い

次いで桜花も

「俺も行こう

オセオンにおける我が社の部隊の指揮はラインハルト=ラッヘ=フォン=アイゼンベルクに委ねると伝えておいてください」

と言った

それにクレアボヤンスは

「えぇ、分かったわ

エンデヴァーとアイゼンベルクに伝えておくわ」

と言った

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