ーthird personー
さて爆豪と桜花が死闘を演じているその頃
轟もまた、団員の一人レヴィアタンと死闘を繰り広げていた
レヴィアタンの両手の指が触手のようにうねり、轟に襲い掛かった。
轟は氷結を細く伸ばして回避するが、レヴィアタンの触手に氷結を砕かれて落下する。
その瞬間、レヴィアタンに身体を掴まれ、そのまま床に叩きつけられる。
すると床が大きく割れて下の地下水脈まで突き抜け、轟は何とか床にしがみついて落下を免れていた。
だがその直後、地下水路から水の竜巻が襲いかかり、轟を飲み込んだ。
轟が地下水路に落ちると、不自然な水流が轟を攫っていく。
「グルルルルルル…」
波に攫われながらも水を掻き分けていた轟が見たのは、レヴィアタンの手の動きに合わせて流れていく波だった。
水流を操っていたのはレヴィアタンだったのだ。
(“個性”を回転させて、水流を操ってんのか…!?)
「グォオオオオオッ!!!」
レヴィアタンの生み出した水流に飲まれていた轟は
水流を凍らせてもその氷結を破って再び水流に飲まれ、抜け出せずにいた。
(い…意識が…)
水流に飲まれていた轟がゆっくりと目を開けると、その先には光が見えた。
地下水路が流れる先は崖になっており、地下水が滝のように流れていた。
(間に合え…!)
轟は、自身を覆っていた水流を凍らせ、そのままレヴィアタンの触手を凍らせていく。
そして轟とレヴィアタンが崖から落ちると、轟は炎熱で氷結を打ち破った。
「グオオオオオオ!!!」
「くっ…!」
レヴィアタンが触手を伸ばしてくると、轟は最大出力の氷結でレヴィアタンを拘束する。
するとレヴィアタンの本体と触手が凍りつくが、レヴィアタンは頭の角をドリルのように回転させて氷結を打ち破り、頭から伸ばした触手で轟を攻撃する。
「邪魔はさせねえ! 『膨冷熱波』!!」
轟は、右手から火球を生み出すとそれをレヴィアタン目掛けて投げつけた。
するとその直後、冷やされた空気が急激に熱された事で膨張して爆風が起こり、轟に吹き付ける。
「くっ…!」
だが、その直後だった。
「グオオオオオオオ!!!」
レヴィアタンの形をした炎が襲い掛かり、轟を飲み込んだ。
轟は、灼熱の炎に焼かれて叫び声を上げる。
「うぅっ…あがぁああぁあああ!!!」
轟の視線の先には、周囲の炎を操るレヴィアタンがいた。
(炎まで操れんのか…!! なら…! 今、俺にできる最大の…!!)
轟は、身体の左側から炎を出すと、それを左拳に凝縮させる。
そしてレヴィアタンも、最大火力の炎を全身に纏った。
「赫灼熱拳!! 『噴流熾炎』!!!」
轟とレヴィアタンは、互いの炎をぶつけ合った。
轟がレヴィアタンの腹に拳を入れるとレヴィアタンの炎が吹き飛び、轟の炎がレヴィアタンの身体を突き抜けた。
「うぉおおおおおおお!!!」
轟がレヴィアタンの身体に最大火力を叩き込むと、その熱で水蒸気爆発が起こり下の氷が砕けていく。
轟とレヴィアタンは炎を上げながら落下していき、やがて両者を覆っていた炎が燃え尽きた。
ー明星桜花sideー
やれやれなんとか無力化できたか
爆豪の方は問題なさそうだな
さて緑谷達に合流するか
俺はそう考えて
するとヒューマライズの拠点の通路を走るロディを見つけた
「ロディ!?
結局来たのか
まぁ良いわ、乗れ」
俺はそう言ってロディを背に乗せた
ロディを背に乗せ、全速力で駆ける
そして緑谷とヒューマライズの指導者、フレクトターンの闘う舞台に到着した
緑谷は俺達を視認すると解除キーを投げた
その解除キーはロディが受け取った
俺はロディをメインサーバーへ向かう通路の入り口まで送ってからフレクトターンに対峙した
その後は緑谷と俺による渾身の猛攻
フレクトターンに対応する隙を与えず攻め続けた
「『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ワールドスマッシュ』!!!!!」
最後に緑谷が終戦の一撃を与えた
ーthird personー
緑谷らが死闘を演じている頃、オセオンでは。
エンデヴァーは、大量の炎を噴き出して爆速で駆けつけると、トリガーボムを持ち上げて浮き上がらせた。
「ウォオオオオオオ!!!」
するとその時団員がエンデヴァーに奇襲を仕掛けようとしたが、バーニン、クレアボヤンスが返り討ちにした。
「エンデヴァーを援護しろ!」
バーニンと相澤が言うと、エンデヴァーはトリガーボムを持ったまま上空へと飛び上がった。
「焦凍よ!! ここは俺に任せろォオオオッ!!!」
その頃、アメリカでは。
ホークスが羽根の剣で団員を倒しつつ、剛翼でトリガーボムを運んでいた。
「行け、剛翼! 被害が及ばない場所へ!」
ホークスが剛翼を飛ばしてトリガーボムを運ぼうとしたその時、飛行系の“個性”を持つ団員が追いかけてくるが、常闇が駆けつけ黒影ダークシャドウで吹き飛ばした。
だがその直後、プテラノドンの“個性”を持つ団員が襲いかかってくる。
しかし襲いかかってきた団員は明星警備の部隊が放った弾丸に撃ち墜とされた
すると常闇がホークスに連絡を入れた。
「ホークス! 新たなトリガーボムが発見された!!」
『なっ…! 何だって!?』
常闇が報告すると、ホークスが目を見張った。
そしてその頃、日本では。
ファットガム達が、トリガーボムを回収していた。
「こちらは対処終了!」
「残りのトリガーボムは!?」
セメントスが報告しファットガムが尋ねると、障子が答える。
『現状、あと二つ!』
『待って! 新たに発見! 合計三つです!』
障子が報告した直後に、耳郎が新たに報告をした。
その頃切島と鉄哲は、向かってくる団員を次々と殴り飛ばしていた。
(ぜってー諦めねぇ!! そうだろ、爆豪!!)
その頃、フランスでは。
麗日がトリガーボムに触れ、“個性”を発動させた。
「このまま上昇させて…!」
麗日がトリガーボムを浮かせようとしたその時、団員がカマキリの腕で麗日に斬りかかってくる。
だがその直後、蛙吹が舌で団員の身体を絡め取った。
「ケロ!」
蛙吹は、そのまま団員を舌で持ち上げて放り投げた。
そして地面に着地し、麗日に声をかける。
「お茶子ちゃん!! トリガーボムが!!」
空中に浮いたトリガーボムがビルの方へゆっくりと流れていくと、麗日は全速力で走り出し、自身に“個性”を発動させ浮かび上がるとトリガーボムに飛びついた。
(諦めない。デクくんなら絶対に!!)
その頃、エジプトでは。
上鳴が、団員にポインターを投げつけると、電流を浴びせて感電させる。
「「「ギャアアアアアア!!!」」」
(緑谷達が諦めるかよ…!!)
((だったら俺達も!!))
瀬呂と峰田も、次々と団員に攻撃を放っていく。
その頃、マレーシア・シンガポールでは。
ヒーローが口からの大噴水でトリガーボムを持ち上げている間、八百万は創造で生み出した武器で団員と戦っていた。
(絶対に諦めませんわ!)
緑谷が終戦の一撃を放ったのとほぼ同時刻、エジプトでは。
とうとうタイムリミットが来てしまい、シンリンカムイが爆発に備えて身構えた。
だが…
「ん…あっ」
トリガーボムは爆発せず、その場にいたシンリンカムイがキョトンとする。
「タイムリミット…過ぎたのに…」
一方、フランスでは。
麗日は、爆発せずに空中に浮いているトリガーボムを見て呟く。
「爆発しない…」
一方、オセオンでは。
エンデヴァーは、トリガーボムを運びながら考えていた。
(機能が停止している…
良くやった…burnreezer、Apex Howitzer、Unbreakable Guardian、デク)
一方、アメリカでは。
上空を飛んでいた2人が、起こった事を推測して笑顔を浮かべていた。
「解除…したのか…?」
「ああ…! やってくれた…!」
一方、司令部では。
世界が救われた事でオペレーター全員が歓声を上げ、オールマイトも世界中のヒーローの健闘を讃えて笑顔を浮かべていた。
(よくやってくれた、皆…!!)