実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第百四十話 ワールドヒーローズミッション 後日談

ー明星桜花sideー

『全世界を震撼させた無差別テロは、ヒーローチームの活躍により、未然に防ぐ事に成功。テロを主導したヒューマライズの幹部達も次々と逮捕され、事件は収束に向かっています』

 

 

 

その後、フレクトターンをはじめとしたヒューマライズの団員達、そして緑谷に汚名を着せ発砲許可を出したオセオン警察の長官は無事逮捕された。

 

俺達は、駆けつけてきた救助隊によって無事救助された。

その後病院に入院したロディは、無事弟や妹と会う事ができた。

 

 

こうして、事件は終わった。

トリガーボムは一発も爆発することなく、ヒーロー達は世界を守り抜いた。

だが、彼等だけではなかった。

本当に世界を救ったのは、諦めなかったのは…。

 

 

たった一人の嘘の吐けない男だった。

 

 

 

 

 

 

さて救助隊が到着し、白虎招来ー禍を解除した俺は

無論強烈な反動に見舞われた

それを耐えつつオセオンへ戻り、数日前に入院した

『Emperor's Star Team』以外の明星警備各隊には帰国命令を出している

それぞれ指揮を任せた執事と共に帰国しているはずだ

 

「今回の事件で影響を受けた傘下企業はあるか?」

俺がそう聞くとアイゼンが

 

「ええ、御座います

確か……3社程だったかと

ですが、その前に…奥様方と共にご休息下さい」

と言って退室した

それと同時に響香、百、一佳、唯、ねじれ、ルミの6人が入ってきた

 

「来てくれたのか

無事で何よりだ」

俺がそう言うと

 

「当たり前でしょ?」

と響香が

 

「勿論ですわ」

と百が

 

「好きな奴が頑張ってきたんだ、ご褒美あげないとね!」

と一佳が

 

「桜花頑張ってきた、来るの当然」

と唯が

 

「桜花が私達の事を大事に思うように

私達も桜花の事を大事に思ってる

だからここに来るのは当然なんだよ?」

とねじれが

 

「当たり前だろ?あたしゃお前に惚れてんだ

お前のためならいつでもどこでも飛んでくぜ?」

とルミが言った

俺はそれに

 

「そうか……ありがとう

こんな言葉じゃ足りないけれど

愛してるよ、皆」

と返した

それに響香達は

 

「私も貴方を心の底から愛しています(愛してるぜ)!!」

と応えた

 

 

 

 

 

それから時は流れ帰国日。

 

空港にて、4人はエンデヴァーに連れられて飛行機に乗りに行っていた。

背後からピノの声が聞こえ、緑谷が後ろを振り向くと、片松葉をついたロディがいた。

 

 

 

「あ…! ロディ!」

 

 

緑谷が声をかけると、ロディは軽く手を振った。

 

 

 

「退院は明後日じゃあ?」

 

 

 

「へへっ、もう大丈夫だってよ」

 

 

 

ロディが笑いながら言うと、緑谷が安堵の表情を浮かべる。

 

 

 

「そっか!」

 

 

「あのままくたばってたら、伝説になれたかもしれねーのにな」

 

 

 

「縁起でもないこと言わないで!」

 

 

ロディが縁起でもない事を言うと、緑谷が怒る。

すると緑谷は、思い出したようにロディに尋ねる。

 

 

 

「あっ、ねえ! ロディはこれからどうするの?」

 

 

 

「いつもの生活に戻るだけさ。もちろん、どっちかじゃなく、どっちも手に入れてやる」

 

 

 

ロディが言うと、ピノも返事をした。

すると緑谷は、笑顔を浮かべながら頷く。

 

 

 

「うん」

 

するとその時、搭乗手続きを知らせるアナウンスが鳴った。

 

 

 

『NNY224便の搭乗手続きを開始いたします』

 

 

 

「そろそろ行かなきゃ!」

 

 

 

「もう二度とオセオンに来んなよ。お前らといるとロクなことがねぇ。日本で勝手にヒーローしてろ」

 

 

 

緑谷が別れの挨拶をするとロディは憎まれ口を叩くが、ピノは涙を堪えていた。

すると緑谷は、ロディに抱きつく。

 

 

 

「また、会いに来るから」

 

 

緑谷が言うと、ロディは松葉杖を手放して抱きしめ返し、涙を堪えながら言った。

 

 

 

「……二度と来んな…」

 

 

 

ーthird personー

その後、ロディは離陸する飛行機を見送ると、いつものバーへと入っていった。

 

 

 

「おっちゃん、仕事ない? できれば、真っ当なやつで!」

 

 

 

ロディが笑顔を浮かべながら言うと、店主はロディの態度の変わりように不審がりつつも呆れながら言った。

 

 

 

「ん〜…? ……店員が一人辞めやがった。手伝え」

 

 

 

「え? う〜ん…どうすっかなぁ?」

 

 

 

大袈裟に渋るような仕草を見せるロディの髪から飛び出したのは、満面の笑みを浮かべたピノだった。

 

 

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